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お久しぶりです

 投稿者:賀津新太郎  投稿日:2016年 7月 6日(水)13時34分59秒
  東映の名脇役、曽根晴美さんが亡くなられましたね。今夜は『風来坊探偵』 でも観て喪に服します。  
 

どーもどーも

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2016年 7月 4日(月)18時09分24秒
  塩山さん、「Mate」ありがとうございます。
しかし、読書もさることながら、よく映画観ますね。私も毎週映画館に行くようにしてますが、だいたい寝てしまいます。この前は、隣の隣の男に突き起こされました。イビキかいてたのかもしれません。これはオチオチ眠れなくなったなというわけで、どうしたものか悩んでいます。
そうそう、例のインチキ監督、なぜか「まさみ」に行きたがってましてね。今度豪遊したいですね。また連絡します。
 

下々の者へ(その1385)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年 7月 1日(金)16時58分32秒
編集済
  7月14日…退屈男がツイッターで”今上天皇”だと。天皇でいいじゃん別に。いつからお前は夜間歩行する井上ひさしになった? 続く永六輔に対して失礼。

 「古書かんたんむ」、行く度に100円コーナーが拡大。背に腹は代えられないし非難する気は毛頭ないが、東京駅の弁当屋が午後3時から半額セールをやっ てるような景色だ(実際は9時から。八重洲南口のおにぎり屋さんでね)。これで結局一般棚は更に落ち込み出店者も減少、またも100円コーナーが増殖する 蟻地獄に。かつての四谷書房さんが出店してた場所など、とっくに飲み込まれてるし。淡々と語っていられるのも、俺はたった一棚だし数字上は赤字にはなって ないから。せどり資金や手間代を入れればマイナスもいいトコだろうが、ゲートボールの一種と考えてるし。”今上退屈男”、今度会ったらきつ~い焼きを入れ てやる。

 断続的雨の中、夕方5時過ぎに事務所を出て今日2度目の神保町。「書泉グランデ」地下で、10年程前の子役少女アイドル雑誌『プロローグ』が、見切り コーナーで1冊100円。5~6冊買う。表紙、小便臭い小娘の写真脇に、”巻頭インタビュー”とあるのが笑える。水着写真等は無い”健全幼女アイドル雑 誌”だが、レジのお姉さんに差し出す際は、使用済みブルマーを買うような気分に。「ポイントはおためしてよろしいですか?」「は…はい…」3階へ移動。加 藤泰特集の新しい『東映キネマ旬報』が山積み。2冊もらう。「三省堂」の4階、そして2階。欲しい新刊は無し。休憩コーナーで、先々週ここで買った『オモ ニ太平記』(小田実・講談社文芸文庫)の後半を。今の若い人に課題図書として強制読書させたら、ほとんどが在特会シンパになりそうな内容。別に間違った事 は書いてないが、手法がね。奥さんのお母さんや父親の事を綴ってるのだが、それだけで神様が書かない限りのろけになる。更に歴史認識問題が重なる。身内自 慢の延長上でそれをされると、正しい事でもすべてが眉唾めいてしまう。若いかみさんの事を、いちいち「人生の同行者」と形容する不愉快さも加わり(馬鹿か よお前ら?)、通俗的左翼たる俺にして、娘に今度の都知事選挙は桜井誠の糞馬鹿に入れろと瞬間的に言いたくなったほど。大江健三郎の身内自慢はリスクを覚 悟した上で小説芸と化してるが、本書にはそういう危険な快感は一切無い(著者とその家族がそれを一切満喫。読者は金出してその放屁を嗅ぐ仕組み)。「神保 町シアター」へ。『お転婆三人姉妹 踊る太陽』(監督・井上梅次・’57日活)。初見。井上監督の”どじょうすくいミュージカルスピリッツ”大爆発! 粗 は目立つが全体としては補って余りある。当時17歳の浅丘ルリ子のロリ味漂う眼鏡娘ぶり、月丘夢路の熟女の色気は特に傑出(後者、『にがい米』でのシル ヴァーナ・マンガーノに匹敵)。『吸血ゴケミドロ』こと高英男は、いつ額が割れるのかと心配でならなかったが…。鳥越俊太郎のポスターしか貼ってない、首 都高速近所の知事選挙掲示板の脇を通って「まさみ」に。『日刊ゲンダイ』の森ゆうこインタビューを読みながら、きすフライ、やっこでビンビール。雨のせい か俺の貸し切り状態。

7月13日…モーガン・フリーマンと並び、この人は家庭を3つくらい支えてるのかと思うほど良く働くニコラス・ケイジ(劇団の奴隷だった、邦画最盛期の新 劇役者も真っ青!)。その最新主演作『ダーティ・コップ』(8月頭に「角川シネマ新宿」「新宿シネマカリテ」他で公開)を、歩いて10分もかからない近所 の「角川映画試写室」へ。興味ない作品でも近いからなるべくここには行く。90分だったが凄い映画だった。関係者が出て来た人々に一言も話し掛けない。 人々の憮然たる表情に近寄りかねてる感じ。気持ちは分かるがそれじゃ駄目。最盛期の『読売新聞』のヤクザまがいの拡張団は、読売と一面に題字が印刷してあ れば、他は白紙でも契約のハンコをもらえると豪語してたと。そのゴロツキ根性を見倣うべし。冒頭の女上位の濡れ場は、ともかくそれなりに良かったんだし (70年代の洋ピン風で懐かしかった)。

 午後、「古書かんたんむ」と「ボヘミアンズ・ギルド」の各レジの兄ちゃんに、お節介にも「雨が降ってますよ。傘立てを…」と言って感謝される。前者はともかく、後者の店内は磨き上げられて高額ビジュアル本がズラリだし。室内に居ると雨は気付かないものらしい。

7月12日…何で読んだか忘れたが、永六輔と言うと若き日に日活で音楽関係の仕事をした際、余りごねるので怒った裏方にす巻きにされて乱打、撮影所内の噴 水に投げ込まれたという痛快なエピソードを思い出す(水死しなかったのだから、縄は緩めてあったのだろう)。結局うやむのうちに済まされたそうだが、脚色 はされててもありそうな話だと。『スクリーン』だったと思うが、一時は娘と一緒に映画コラムまで連載。東京者は田舎者以上にド百姓っぽい真似をすると呆れ た。思想信条面は立派だが、人間それだけじゃ生活出来ないしな。3~4年前、試写会場「京橋テアトル」近所の「上島珈琲」で見かけた。観た映画は違った が、俺同様に試写会の帰りだった模様。バックからプレスがのチラリ。近くの俺が永六輔だと気付いた直後に退店。若い頃から有名人やってると、一般人のうっ とうしい視線にも敏感なのかなと、その時に感じた。

 夕方、「シネマテークたかさき」で『ひそひそ星』(監督・園子温)。豪華2つ折りチラシが泣く駄作(推薦コメントを寄せてるサンピン、いやヨンピン文化 人御一党の無責任さ!)。前にも福島を導入した凡作が。うんざりしながら撮ったエログロ映画が、一番身の丈に合ってて面白いのに。でも引き続いて観た『園 子温という生きもの』(監督・大島新)よりは救えたが。後者、編集&音楽&録音最低(つまりドキュメント失格!)。今村昌平、深作欣二、大島渚…。2世監 督にはロクなのおらんな。親の名前を使ってない今村昌平の倅は一応気骨があるが、監督としての才能はゼロどころかマイナスだ(親子揃ってアレな、内藤誠ん とよりはソレだとの見方もあるが…)。観客はいずれも7~8人。今日の2本で、今年は本館で22本見物した事になるらしい。

7月11日…高崎駅10時36分始発のたにがわ号で、『月刊シナリオ』’72・4。藤純子引退記念号といった趣。『関東緋桜一家』の脚本担当、笠原和夫の 興味深いインタビューも。当時の同誌は本文3段組みで読みでタップリ。最近は基本2段で文字量もスカスカ。しかも桂千穂や鎌田敏夫と言ったレベルの連中 が、暗に「俺は井手俊郎や笠原和夫にも負けてねえ!」風の面してるからドッチラケ。特に鎌田が最新号で、俺は師匠の井手俊郎が出来なかった分野にも乗り出 してると自慢してるのには?然。サンピンはシナリオだろうが小説だろうが所詮サンピンだよ。中島文博もだが、脚本家はどうしてこうも誇大妄想狂が多いの か。多くの場合に他人のふんどしで相撲を取る仕事ゆえ、蓄積されたコンプレックスが爆発するのか? 安倍マザコンネオナチ総理同様に恥を知れよ。同誌の看 板連載、佐伯俊道の「終生娯楽派の戯言」、そろそろ伊藤俊也が極右に転向した背景などを詳しく頼む。あ、この種のリクエストは編集部にハガキを書くべきだ な。編集者失格!

 大宮駅付近から、『大きなハードルと小さなハードル』(佐藤泰志・河出文庫)を。同じ佐藤原作の『オーバー・フェンス』(監督・山下敦郎・9月17日公 開予定)を、最近試写で見物させてもらったので何となく。映画の『オーバー~』悪くはなかったが、今更主役が何でオダギリジョーなのかと疑問を。演出か当 人の希望か、あるいは原作通りなのかは知らないが、彼が元の女房の前で泣き出す下りには、吹き出すのを抑えるのが大変だった。山下は子供を出すと清水宏に も負けないのに、何であんな古色蒼然としたお間抜け場面を? 感動中毒の低能糞ガキ客に受けるのか?

7月9日…「109シネマズ高崎」4の『アリス・イン・ワンダーランド~時間の旅~』、観客約10人。記録的不入りらしいが納得。主役の姉チャンが異様に 不細工に撮られてるし(『クリムゾン・ピーク』はこうじゃなかった)、ジョニー・デップも不気味なだけでいかにも暴力を振るいそう。脚本もありふれてる し、特撮も最初と終わりが少しいい程度。3D云々じゃなく、1本の映画として見所ゼロ(欠陥商品)。ティム・バートン監督もしばらく観ないうちに酷い事に と思いきや、制作者として名前貸してるだけ。「シネマテークたかさき」の、園子温の方に行くんだったよ。中盤でしばらく寝たが少しも惜しくない。

 帰りの上信線で『外骨戦中日記』(吉野孝雄・河出書房新社)。宮武外骨の権威として知られるが(甥だと)、発想と文章が平凡と言うか、まったく記述に意 外性や破綻がない。著書が数冊買って積んであるが、多分死ぬまで読まないんじゃないか(当人が編纂した宮武外骨自身の本は別にして)。考えが間違ってると か、スカしてるとかじゃないんだけどね。要するに親本段階でわざわざ買う程の中身じゃない。

7月8日…朝1番で西荻窪の「盛林堂」へ6月分売り上げの集金に。天気にたたられたせいか、約1万円と同店としては最低ランク(「古書かんたんむ」の”嫌 記棚”だと最高ランク)。オークションでの売れ筋を種々レクチャーしてもらう。古い『映画評論』や『シナリオ』が並んでたので、単行本に加えて数冊。16 日に「@ワンダー」で古ツアとトークショーをやると。サクラの1人になってやりたいが、週末は出品作業で多忙。「@ワンダー」、知らなかったけど種々行事 を開催してる。文字の小さな月刊予定表を、表の一角にペタリ貼っとくだけじゃ駄目だよ。せめて手書き毛筆の週末予告を、店頭にドンと掲示しなきゃ。「東京 堂書店」のように。行き帰りの東西線で『闘いまだ終わらず 現代浪華遊侠伝・川口和秀』(山平重樹・アウトロー文庫)。改めて日本の警察・検察・司法の救 い難い腐敗振りに呆れる。連中が悪事を働く度に更に肥え太る、亡国への官僚システム。無力感を感じて選挙を棄権すると、更に連中は税金をポッポに。小沢一 郎が首相になって、官僚整風運動を起こす夢を今でも時に見る。

7月7日…「古書かんたんむ」も入居する、三省堂アネックスビルのブラック居酒屋「和民」で、業界の古老4人で宴会(一番上が79歳、下が52歳)。初耳 の話題も多く業界記録者として大いに興味深かったが、参ったのは店のビンビールの生ぬるさ。最初の1本だけ出す順番を間違ったのかと善意に解釈してたが、 出て来た5~6本がすべてそう。最後の1本はさすがにサービスだと弁明を。故意に冷やし方をケチってるとしか思えない(本部の指示?)。もひとつ。トイレ だけ空調が効いてないので、行く度に吐き気が。同チェーンの復活には時間を要しそう(別にしなくてもいいが)。テーブルだけは「まさみ」よりはるかに立派 だった。

7月6日…曽根晴美を初めて意識したのは1972年。旧「文芸坐」の日活ニューアクションオールナイトの『斬り込み』(監督・澤田幸弘・’70日活)初見 の際。澤田監督のシャープなデビュー作として知られるが、ドスを構えた曽根は本当に冷酷で凶暴だった。青春ドラマの香りをヤクザでも漂わせている、日活系 役者陣が子供に見えた。郷鍈治、藤竜也、岡崎二郎,ましてや沖雅也など曽根の敵ではなかった。製作陣も日活に欠けてる色を求めて彼を招いたのだろう。しか し逆に、日活の屋台骨のガタガタ振りを自社作品で証明するハメに。既に日活ロマンポルノに突入していたが、本作を観て即納得が行った。日活青春アクション 映画が、彼のドスで止めを刺されたような感傷的気分にさえ。60年代頭には、日活の渡り鳥シリーズをパクったような、初期深作欣二のニュー東映の諸作品 で、曽根が宍戸錠もどきの役を演じていたと知るのは、ず~っと後のお話。

 夕方、富岡市役所に期日前投票に。選挙区は野党統一候補(堀越けいにん)にと夫婦ともに前から意見が一致。「比例はどうしようかな…」と、運転しながら 迷ってる愚妻。実は俺もだ。「じゃあさ、お前は民進党に入れろ。俺は共産党にするから」「そうだね」(自衛隊員の家庭に育ったせいか、根は共産党嫌い)選 挙管理委員会の姉チャンが、申し込み用紙に誕生日を西暦ではなく、元号でと寝ぼけた事をほざくので少しもめる(優しい俺は西暦の下に元号も付け加えてやっ た。この種の違法なハレンチ役人の元号強制行為には、面倒くさがらずにいちいち抗議を)。俺が日頃行く地元の投票所より混雑。大日本帝国万歳の今のネオナ チ安倍自民党や、池田大作のためならたとえ火の中水の中のカルト狂信者ばかりにも見えなかったが…。

 その足で上州富岡駅から上信線で「シネマテークたかさき」へ(昨今、富岡駅や高崎駅0番線ホームに富岡製糸場への観光客はまったく見当たらない)。観客 10人強の『カルテル・ランド』。編集と音楽センスが抜群で、素材にドップリ負ぶさった平凡な『シチズンフォー スノーデンの告白』より、ドキュメンタ リーとしては数段上。麻薬カルテルと軍隊の関係は、日本の暴力団と裏金警察の関係そっくり。違うのは住民が臆病な日本人と違い、命がけで闘う事。マスコミ もらしいが。

 参議院選挙、時々カンパもしてるのに、山本太郎と生活の党の存在をド忘れしてた。前回の空しい選挙結果が無意識にそうさせたか? 地元の投票所(旧一ノ 宮小学校体育館)入口では、同党の女性支持者がアンケートを取ってたけど(俺が入れたと言うと喜んでた)。ま、娘2人に三宅洋平に入れろと言えばいいか。 入れてくれるかどうかは分からんが。

7月5日…映画見物中、もちろん俺も寝ます。ただ生来の吝嗇さのためか、寝っぱなしって事態はめったにない。15分前後、中盤の伏線張り部分で時々意識を 失う模様(終盤、突如事態が解決してポカ~ン)。俺もいびきはひどいが、まだ映画館で注意された経験は無い。緊張しててかかない? 逆に注意するのは しょっちゅう。非暴力主義者ゆえ、絶対にどづいたりはしませんが。「嫌われ者の記」か「塩山業界無駄話」でも書いたけど、最近一番印象に残ってるのは、 「神保町シアター」の白髪細身爺さん。70前後かと。隣席で余り派手に騒音を出すので、位置上俺が文句を言うしかなかった。その弁明が奮っていた。「私は 寝てはいないから、いびきなんかかくはずがない!」。?然とする周囲。論争するのも余計に迷惑だし、放っといたら沈静化。必死でまぶたを開いてたのだろ う。爺さんには居眠りしていびきをかくのが、それほど沽券にかかわるのかと、つい前職を種々想像。やっぱ教員等の下級公務員かな。自分じゃ名士だと勝手に 解釈してる。傍迷惑ないびき者を注する際のポイントは、相手の体に触れずに耳元に囁く事。体に触れると「暴力を振るった!」などと、居直って難癖をつける 輩も(人間て奴は…)。終点での寝過ごし客に対する、駅員さんも良くこれで種々苦労を。どつくなんてとんでもない。あるいはいがらし旦那、富岡市の防災無 線並のひどいいびきだったのか?

7月4日…誠実にやってるが、何かピントがボケちゃってるここ1年前後の「新文芸坐」の上映番組。どの番組も二番煎じ感タップリ。足が遠のくばかり。企画 者はよその館が最近何を上映したか、全然研究してないんじゃ? からしやわさび、唐辛子を欠いた料理を並べられてる感じ。いい映画館だが、やはり接客や上 映環境よりも番組が一番大切だ。不思議な事に、「早稲田松竹」はピント外れな点が個性化してるが、「新文芸坐」にはそれも感じられない。大金をドブに捨て てるような感じさえ。老舗への期待過剰?

7月1日…昨今の役人ボメ糞邦画群に比べ遥かに志は高いものの、出来はチェーンの外れた自転車と言うか、くるくるくるくる空回り。公開年に「大塚鈴本キネ マ」で見物しただけなので、あるいは今観ると異なる感慨を抱くかも。菅原文太も沢田研二も、原発や安倍のネオナチ政治にはキチンと抗議の発言してるね(時 流迎合の目立ちたがり屋保守、小谷野敦や栗本裕一郎よりよっぽど立派。2人揃って左翼批判は元気いいが、官憲批判は借りて来たいたち並。吉本隆明風の処世 術に倣ったか? あのオッサン最後っ屁で原発まで礼賛を。左翼批判で売り出し左翼批判で死す。作物の分からなさ退屈さは同レベルだが、柄谷行人の方が傍か ら見てるとマシな感じ。70年代以降の吉本は、行動しない無名インテリの”言い訳の聖書”でもあった。結果的に治安維持に大いに貢献したんだし、日本国は なぜ勲章を授けなかった? 役人は断わられると回避したのかもしれないが、案外蜷川幸雄のように嬉々としてもらったかも。「焼け跡を歩く庶民の思いがこ もっている」とか言っちゃって)。役者には岸恵子のように、せっかく作った原発を使わないのは勿体ないなんて妄言を吐く白痴も多いがのに。関係ないが、 「小諸そば」の天丼は430円の並の方が510円の上よりずっと美味い。俺がエビ天が余り好きじゃないせいか。

 12時45分、コミガレ帰りに「三省堂」4階で2階で先週買った『尾崎士郎短篇集』(岩波文庫)を。「大逆事件」での、明治天皇が死刑判決の24人を大 御心とやらで半分に減らす辺りがリアル。なるほどな。「小諸そば」で天丼の並を食べ(上記参照)、「神保町シアター」で『あぶく銭』(監督・森一生・’7 0大映)。会社倒産直前の作品のためか画面が冷え冷え。天知茂はやっぱりかつら? 豪雨の中の切り合い場面を観て率直にそう感じた。ミスマタンゴ、水野久 美の日本髪や着物の似合わなさも衝撃的。余り顔が巨大なので、最初は山本富士子かと勘違い。観客約30人。芦川ねずみの足元にも及ばないが、ココが好んで 上映する田宮二郎に比べれば動員力は上。映画的にも興味深い作品が多いしな。
 

感想お聞かせください

 投稿者:通りすがり  投稿日:2016年 7月 1日(金)10時03分19秒
  塩山さん、「太陽を盗んだ男」はなんか今
原爆(=原発)がらみで評判になってますが
塩山さんから見てこの映画の評価どうでしょう?長谷川監督でしたね。
 

下々の者へ(その1384)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年 6月10日(金)10時12分42秒
編集済
  6 月30日…今夜は「まさみ」で藤木TDC、南陀楼綾繁との宴会。後者はともかく、藤木センセとの酒は初めてのような気が。シラフで時々馬鹿話してるのでそ んな気はしないが、酔っぱらってオダをあげた記憶が無い(ボケてるだけかも)。昨今種々世話になってるし、悪酔いして絡まぬように注意せねば(忍耐強い東 北人を怒らせると本当に怖いから)。数日前にワンテーブル予約してあるので安心。『映画論叢』も42号が出たし、30分ばかり早く行って1人で楽しもう。 「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、引き続き少しだけ復調。ただ来月からは夏休み。21世紀の学生は読書しないから関係ないか。

 『大地と星輝く天の子(下)』(小田実・岩波文庫)読了。舞台をギリシア時代に設定した事と、長さの意味が最後まで理解出来ず(800P強)。部分部分 は別に退屈ではないが、広げた風呂敷の面積にも驚く(と言うかあきれる)。読者を天から見下げるような姿勢も、TVに出演した際の著者の傲慢な態度と通 底。ただああいうキャラの人物が、シールズの先駆けのような特権的指導者を頭に頂かない、ベ平連を組織した点がまた驚き。個人的に好きになれないし、小説 家としても野間宏同様に3流と思うが、思想家としては今後高い評価を得るはずだ。少なくとも鶴見俊輔なんかよりは遥かにマシ(ついでに吉本隆明や鎌田慧よ りも)。

6月29日…「109シネマズ高崎」4。『日本で一番悪い奴ら』の夜の回、観客9人。尺が30分長かったり、録音(浦田和治)が駄目で音声がくぐもる箇所 がある等の欠陥はあったが、全体には楽しめる佳作(警察幹部の配役もやや貧弱)。白石和弥監督って演出力あるね。何せあの中村獅童が普通の役者に見える。 そういう人だから大根はそもそもキャスティングしてないが…。知らなかったけど、YOUNG DAISとか言う男は上手くて新鮮だった。エロ描写も心得てる。ただ、刺青入り矢吹春奈のバック責めは、もっとじっくり見物したかった。映倫に切られた か?(男としては綾野剛のイキ顔なんて見たくない。主役としては好演してるが…)最初が70年代。チンピラが喫茶店で読む雑誌が、エロ劇画誌の増刊号なの もよく調べてる。劇画家名が確認出来なかったのが残念。もっと宣伝すれば客の入る映画(暴力、エロ、スキャンダル…)。宣伝面で裏金警察に気兼ねしたか?  俺も公開寸前まで本作の存在を知らなかったもの。

6月28日…早起きして、『BUSTER COMIC』の「塩山業界無駄話」第54回アップ。今月から同コラム一番下の段で、忘れられた20世紀のエロ漫画編集技術について書くことに。一番の長老 が書いておかないと、貴重な記憶が忘れ去られてしまうとお世辞を言われ(?)、ついその気に。馬鹿だねえ。レイアウト変更はDTP担当の天龍社さんに一 任。さすがはプロの初稿が午後一番で。自慢じゃないが、俺のレイアウトセンスはゼロどころかマイナス。

6月27日…今日やってた所を見ると、今週はずっとなのかしらねコミガレ(月曜日限定拡大でした)。平日だと本当にじっくり余裕で選べる。特にいい本があ る訳じゃないが…。「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、先週後半は4月までの水準に回復。どうせ一時的傾向だろう。今日は天気の割には人影が薄かった。レジ の中、知らない男性が増えて、知的女性を見かけなくなったのは残念。社長夫人が以前ほど姿を見せなくなったのも。

6月25日…「シネマテークたかさき」の『アイヒマン・ショー』、初日3回目の上映観客12人。主人公がイスラエルという国家に根本的な疑問を抱いてる所 が、類した映画、例えば『サウルの息子』のような愚作とは一線を画していた。役者も粒が揃っていたが、頑迷なシオニスとらしいイスラエルで雇った収容所帰 りの中年カメラマンが、1人で映画のレベルを下げていた(邦画界での柄本明か大杉蓮)。愚かな役所だから意識的に西洋大根を雇ったか?(まさかねえ)尺も 96分で偉い。素材からして凡人は、絶対に最低120分は枠を取る所。

 帰りの上信線で『月刊日本』7月号。鈴木宗男の連載、このまま続行する模様。もっとひどい長期連載も確かにあるが…。ただ思想問題ではなく節操、人間性 の問題だ。健全右翼言論人としてはキッチリと筋を通すべきだと(白痴的親馬鹿の寝言をそもそも誰が読む?)。インタビューでウエスギタカシ(表記を変えた のか?)が、日本のマスコミの表現の自由度は世界で71位だが、ジャーナリストとしてではなくサラリーマンとして大マスコミに就職してるだけの多くの連中 の意識は、世界最低と断言を。悪評もある人だがごもっとも。

6月24日…退屈男、新潟に帰省してるのだな。やっぱ各駅でか? 『白骨の処女』、今読んでる部分の舞台は新潟。同地、考えたら俺は1度も足を延ばした経験が無い。あ、海水浴に1度だけ行った記憶がうっすら。いやあれは茨城県だったか。どうでもいいがな。

「神保町シアター」、午後2時15分からの『女真珠王の復讐』(監督・志村敏夫・’56新東宝)、7割5分前後の入り。芦川いづみ程ではないが、人気の天 知茂特集。「大井武蔵野館」以来だから20年振りくらいか。良くまとまった作品だが、途中でうつらうつら。前回もそうだった。そういう睡眠奨励映画ってあ る。巨大キャバレーのフロアーショー場面、東映、松竹、そして新東宝は昔からせせこましくって陰気で冴えない。が、本作は割と奥行きが出てるしエキストラ も多数(東映や松竹だと、大部屋役者5~6人で済ましてる場合も)。ただ血は争えず、トランペットが時にはチャルメラみたいに響くのだった。

6月23日…各種展覧会は一般的に老後の楽しみのはず。だが俺は逆に行かなくなった。趣味であり飽きたら売り払って生活の糧にしてる、ポスター類をどこも 扱わなくなったから。推測するに著作権の問題とか、少部数印刷が可能になり余分に刷らなくなったなった等、種々理由はあろう。しかし、ポスターを販売しな い展示は脱がないストリップ以下。マジで窓の開かない部屋に、1人閉じ込められたような閉塞感さえ。悲しい事に映画館もそれに倣え。恒常的に扱ってるの は、ポスターの欲しい作品をめったに上映しない「岩波ホール」くらい。例外の施設や展示、映画館があっても良さそうなのに、ほぼ99%で(この種の同調体 質って本当に気色悪い)。安倍ネオナチ政権の公共プロパガンダ放送局NHKが、看護婦を看護士と言葉が出来る以前の映画を含めて、すべて改ざんするのと同 じ不気味さを。

 『白骨の処女』(森下雨村・河出文庫)を途中まで(138P)。不審死した親友の妻で、語り手も内心好意を抱いてる女性の物とおぼしき、切断された指が 発見されたのに、近所に住む当人を翌朝まで訪ねない。余りに間抜け過ぎる描写。あるいは俺が、例によってボケて勘違いを? 結構面白いのに、そこからペー ジをめくる速度がダウン。著者の本は釣り紀行物を確かウェッジ文庫で。部落を訪ねる下りがあり、その表現が今読むと差別的だからと、同時期に出た小学館文 庫版が削除してた記憶が。腰抜け編集者め、なら最初から出すな! この種の小心な事なかれ主義が、結局は立憲主義を公然と否定するような政治家を育む。イ カれた日本会議も勿論だが、横並びの忖度文化をマスコミに植え付けたという意味では、部落解放同盟も本当に罪深い組織だ。

6月22日…自宅で出品仕事。神保町散歩や映画見物付きの、事務所での本業よりハード。三方から迫る周囲の竹やぶ、持ち主の近所の未亡人が1日置きくらい で切ってくれてるが、それを嘲笑うかのような急激な成長振り。まるでジャックと豆の木の竹やぶ版。合間に売れそうにない各種チラシや、過去の『レコンキス タ』『救援』の類いをドラム缶でバンバン焼却(昔は腐れおたく共の投稿ハガキの山をこれで処分、読者欄でその様子を写真入りで伝えて大いに喜ばれた。本ド ラム缶、あれから一体何代目に?)。今売れない印刷物は即刻処分すべき年齢なのだ。嫌な記憶も。妹が高校時代に読んだ少女漫画雑誌類を、つい5~6年前に 母ちゃんが大量にこれで燃やしちまった。愚妻が発見して数冊のみ救援したが、灰と化した一番の売れ筋商品の無惨な姿に,呆然として涙も出なかったと(実家 の押し入れの天井から出て来たらしい)。「何で俺に一言相談を!」と怒鳴りたかったが、80近い婆さん相手にはさすがにね。そのくせ、古い広辞苑や現代用 語の基礎知識だけは、焼かずに別に取って置いたりして、余計に悲しくなった。書いてて昔1度ネタにしたのを思い出す。どうでもいいが。

6月20日…朝比奈まことと電話で株談義。イギリスのEU離脱問題が解決するまでは、放置しとくと。遠山企画の遠山孝社長は、株だけでなく相場にも相当注 ぎ込んでいた。安月給を一番良く知ってる立場なのに、俺にまで株を勧めてた心理が当時から理解不能。そういや秋には、とうとう俺も入社時の遠山社長と同年 齢に(63歳)。この道一筋40年か。帰りに『皆殺し映画通信 冥府魔道』(柳下毅一郎・カンゼン)。柄本明もだが、大杉蓮も邦画破壊のトップランナーだと。村上淳、渋川清彦、井浦新…。邦画の未来は盤石だ。

6月19日…使ってる「高島屋」高崎店専用ポイントカード(黄色)は本当に舛添ってる。1年間で最低1000ポイント、つまり1000円分の商品券に達し ない端数ポイントは消失しちゃうのだ。俺の場合6月末で600円強分が水子になる予定。靴売り場にいいスニーカーが1万で出てたが、どうせ達しないし悔し いので買うのを中止。「三省堂」や「くまざわ書店」も似た形式だが、金券は500円からだし1年での足切りみたいな真似はしてない(多分)。カードの種類 によってサービスも異なるのだろうが、知ってる範囲では一番薄情で吝嗇なシステム。日頃地下の食費売り場の割引き商品には、大いに世話になっている。余り 悪口も言いたくはないが、結局は”反高島屋”感情を育むだけの舛添的システムだと思う。

6月18日…「109シネマズ高崎」4で『貞子VS伽?子』。観客約20人。いかにも断末魔らしい題名だが、いくらホラーは画面優先だからって、もう少し 脚本をどうにかしろよ(脚本監督、白石晃士)。あんなに台詞がたくさんある出演者が死んだら、もう少しフォローしてくれないと。以降、誰がどのように死ん でも驚かなくなっちゃうし。うんこ拭かないで通勤電車に乗ってるような、こそばゆ~い映画。尺も20分長い。角川配給の映画にしては、画面が比較的明る かったのは救い。帰りの上信線で『古書肆・弘文荘訪問記ー反町茂雄の晩年ー』(青木正美・日本古書通信社’05)。刊行時にも読んだが、今回の方がはるか に面白かった。千葉泰樹監督の卑猥な秀作、『狐と狸』をふと。

6月17日…「神保町シアター」の芦川いづみ特集、正、続に続いてリクエストによる3度目を来月やると。1粒で2度ならぬ3度おいしいめでたいお話。漫画 も産業的最盛期はそうだった。雑誌→コミックスは今と同じだが、絶頂期にはその間に増刊号による総集編が。紙型流用したら原稿料以外はほとんど経費ゼロ。 エロ劇画の場合、本誌よりはるかに利益が出たと言うから、当時ビルを建てられなかった経営者は余程の無能。下請けもそれなりに潤った。遠い昔の桃源郷余 話。リクエスト特集チラシの表紙写真が素晴らしい。『陽のあたる坂道』かららしいが、本や雑誌で見た記憶がない。わずわざ本編から抽出した可能制も。ちな みに芦川ねずみ様、御歳81歳。原節子スタイルをまっとうして欲しいと多くのファンは思ってるだろう。

 裁判員に声を掛けたくらいで2名逮捕とは、ストーカーや在特会系諸団体は放っとく裏金無法テロ警察も(特に後者は手厚く保護・育成)、本当に良くやる。 今のハレンチ警察&調活費泥棒検察が立件出来るのは、ポルノ産業従事者やろくでなし子、街頭の左翼や末端の暴力団員くらい。お陰でドリル小渕、ワイロ甘 利、セコイスト舛添、その他の巨悪は昼間からマンコやチンポ丸出しで高いびき。腐臭が極まった日本の官僚機構。中でも警察、検察、司法の腐敗度が一番ひど い国家は、2度と浮かび上がれない可能性大。今回の司法取り引き導入等、腐れば腐る程に利権拡張がジャカスカ出来ちゃ、そりゃ誰も反省しないよ。亡国のハ レンチ官憲逆3段スライド方式だ。

6月16日…『テロルの~』、もう40ページという所で『東京戦後地図~』も併読し始めたので、やや停滞。こういう場合は更に1冊、詩集でも追加すると全 体にスピード感が出るのだが。最近は田村店頭にそれ関係がめったに姿を見せない。『東京戦後地図~』、有楽町や神田を扱った章で、ガード下店舗に対する JR東日本の陰湿な嫌がらせ等も扱った方が(労使協調しての)、文章に膨らみが出たのでは。夜、「早稲田松竹」で『ブエノスアイレス』。元祖岩井俊二映 画、最終回の1本なのに大入り。左右にもお客が座りグッタリ。96分の男同士の痴話ゲンカ。石井隆あたりも影響を与えたり受けたりしてる感じ。こういう、 容器にばかり神経すり減らしてる映画って、昔からどの分野でもロクなの無い。ただ自己陶酔の時代で客を集める、1つのポイントではあるらしい。帰りに馬場 駅前の「日高屋」。ここの若い方の姉チャンは感じいい。チップでもあげたくなる(あげなかったが)。

6月15日…夕方、藤木TDC来社。商売込みの野暮用は10分で済ませ、出版、映画業界のゴシップ無駄話を2時間強。もっと話してたかったが,続きは南陀 楼綾繁も交えて近く「まさみ」でという話に。新刊『東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』(藤木TDC・実業之日本社)を頂く。戦前からの由緒ある同社、銀座の 自社ビルを売り払ってFCの並びに移転したのは知ってたが、今は目黒の大橋なのだと。質草というかキネマ旬報社並の流転振り。山崎邦紀監督の友達A君は、 まだリストラされずに居るのか? 大橋、隣接する東山の牛乳店に住み込んでたので土地勘はあるが、もう一変したろうな。山崎監督のゲイ映画のアフレコに、 目黒スタジオに行ったのも15年以上前の話だし(同監督の作品で、中森ばぎながポスター担当したのあったのをふと)。同書、蕨市についての一章も。芝園団 地元住民として、早速その部分を拾い読み。同団地、スラム化してるとの噂を聞いて久しいが…。

6月14日…自宅仕事後、「シネマテークたかさき」での『山河ノスタルジア』。観客2人。中日仏合作による、ジャ・ジャンクー監督の意欲的最新凡作。主人 公のアクティブな女性に振られる炭坑労働者が、顔、性格共に退屈男ソックリなので驚く(特にアゴの反り具合が)。コイツ振られた後、「金色夜叉」の貫一の ように女を見返すようになるのかと思ったら、結婚こそしたものの更に貧乏に。病にもおかされる。見かねた女房が振った女(既に離婚)に金を借りに。女はわ ざわざ自宅まで大金を持参してくれる。退屈男、いや病める元炭坑労働者、「君からだけは借りられない!」を意地を示すのかと思いきや、あっさり「ありがと う」。コイツ自身が女房を使いに出したのか? この意外さ以外は観る所なし(大陸的対応?)。ただ役者は前員うまい。お調子者の”自称天才監督”を、誰も 止められてない感じの1本。勝手にやってよ。

 上信電車で『テロルの伝説 桐山襲烈伝』(陣野俊史・河出書房新社)の続き。類書と異なり具体的で非常に読み易い本(評論だと勘違い)。遺族に資料を提 供されてる割には、桐山の弱点も結構はっきりと。ただデビュー当時はそれなりに感動した諸作品、数年前に再読してガックリしたな俺は。思想は幸徳秋水を引 き継ぎながら、小手先の小説技術を三島由紀夫から、泣かせ節を高橋和己から勉強してる感じで、50過ぎた人間が読める作物とはとても思えず。ただ、本書で の粗筋紹介を読んでると、結構面白いような気もして来た。三読してみるか? 桐山のメモに倣えば、刷り部数は(1000)か? 付記。桐山が罵倒した作家 30名の名前を略してるのは不手際の極み。どう判断するかは読者が決める事で、お前が粋がってる場面じゃねえよ。

6月13日…今夜は「シネマヴェーラ渋谷」か。いつもの新幹線にはギリチョンの上映終了時間。柔らかすぎて嫌いだが、近くなので「ファリーヌキムラヤ」 で、事前にパンを3個購入。マカロニパンがここでは一番好き。パンというよりはマカロニの味がいい。レシートを言わないと絶対に出さない、今時珍しい店。

6月12日…実家の『上毛新聞』(別名”群馬の全役人の糞拭き紙”)に前橋空襲の記事。敗戦の10日前に強行され、住民約550人が殺されたと。戦局に無 関係なこういう空襲の悲劇は、他の地域でも良く聞く。大元帥・天皇裕仁以下の大日本帝国中枢の無能かつ無責任な優柔不断さが主因とはいえ、はらわたが煮え くり返るな(軍人と違い空襲被害者には一銭の恩給も付かない)。米軍にとっては、軍需産業への在庫一掃の出血大サービスだったのだろう。日本の経済産業省 他の役人が電力会社に天下るように、彼等も退職後は多くが軍需産業に吸収されるのだし。何度でも騙されるアホな日本人は、安倍ごときのチンピラマザコン野 郎の腐爛肛門をまた舐めようとしいてる。ニッポジンジェンジェンワッカリッマセ~ン!(日本人の皮を被った北朝鮮王朝人民)

6月11日…夕方出社して本業を一仕事。さすがに神保町へ出る意欲はわかず、早めに東京駅へ戻る。「シネマテークたかさき」で『インサイダーズ』。初日2 回目だが観客5人。脚本が整理されておらず、最初の60分間はチンプンカンプン。で、尺が130分も。本畑の韓国映画としてはC級。役者は例によって老若 共に揃ってる。脚本・演出に切れがなく優秀な彼等が可哀想。

 同館と道路を隔てたファミマ、前の駐車場が広いためか付近のチンピラ諸君のたまり場に。夜は年寄りにはちょっと怖い。上信線で『日本陸軍の知られざる兵 器』(高橋昇・光人社NF文庫)。患者搬送機から野戦パン焼き車まで、戦争は戦闘機や戦車、爆弾以外にも軍需産業をボロ儲けさせる、”死と金の祭典”なの だという事が良く分かる1冊。ネオナチマザコン安倍の必死の努力の背景もだ。ただ自衛隊上がりの著者は、行間にシベリア出兵は当然だった等、自らの右翼思 想をにじみ出させ過ぎ。あくまで知られざる兵器を語る本なのだし、著者が興奮しては却って説得力を失わせるだけ。担当編集者の指導力不足かと。写真も豊富 で結構楽しい本なのに、残念。

6月10日…多分、先週と同じ腐れオヤジだと思うが、コミガレのレジで紙の手提げ袋を要求、眼鏡美女にハッキリと断わられていた。たった3冊500円の買 い物で、良くあんな厚顔で強欲な態度が取れるもの。「ビニールより持ち易くて…」などと照れ隠しに言い訳してたが、ならコンビニで自分で買えよ。先週キッ パリ断わったのはお兄さん。きっとそういう方針にしたのだな。当然だ。ただ元はと言えば従来それに安易に応じがちだった、「小宮山書店」側も悪い。チェー ン店の卑屈な接客態度に麻痺したド気違い客の面には、個人商店が洗面器で水をぶっかけるべし。明日も出勤するしかない模様。まあいんだけどね。

 夜、FCで『春だドリフだ全員集合!!』(監督・渡辺祐介・’71ナベプロ&松竹)。田坂啓の脚本も、渡辺監督演出も手抜きの限りを尽くしている。ドリ フ自体がデビュー以来全然面白くないのだから、出来は悲惨もいいトコ。しかし、かくドカス映画に笑える人々も居ると分かるのが、映画館の長所。7~8人、 終始笑ってる低能そうな人々が。中の1人が俺のすぐ後ろのオヤジでめげたが、さすがに周囲のまともそうな客が何の反応も示さないので、時々口を抑えてはい た。この白痴連中、九十九一を60分見物してても終始笑い続けるのだろう。そういうバイトでもすればいいのに。

6月9日…「三省堂」2階で『白骨の処女』(森下雨村・河出文庫)、『山本太郎 闘いの原点』(ちくま文庫)、『テロルの伝説 桐山襲烈伝』(陣野俊史・ 河出書房新社)、「書泉グランデ」1階で『DVD10枚組BOX 太平洋爆撃隊』(コスミック)を。「盛林堂」の5月分売り上げの半分が消える。下の踊る猫君よ、『エロ漫画の黄金時代』(アストラ)も読まなあかんで。 で、当然ながら新刊は高いな。『テロルの~』など厚さに比べれば安いのだろうが。「三省堂」1回のレジ、かなりの頻度で人間が入れ替わる。ここ、バイトで も保険に入れたり待遇は悪くはないとの話だが。確かに退屈そうな仕事だ。棚の本には触れる機会の無いまま、辞めちゃう者が多いのだな。ヘアスタイルの個性 的な人が多い。細かい事を注意すると更に離職率がアップ? 4階の古本コーナー、例の「モンガ堂」も真っ青な閑散振りだが、いつまで我慢するのかが楽しみ (「古書かんたんむ」の”嫌記棚”も。一応、同店の肥えになる決意は出来てるが…)。
 

いつも楽しく拝読しています

 投稿者:踊る猫  投稿日:2016年 5月29日(日)23時02分16秒
  初めまして。塩山さんの本は『嫌われ者の記』『現代エロ漫画』『出版業界最底辺日記』『東京の暴れん坊』を読んだファンです。

拝読しているのですが、一点気掛かりなところがあります。それは「クロニクル」を「クロニカル」と表記されているところです。これはこだわりがあってのことなのでしょうか? もちろん些細な問題なのですが、気になったので……。

これからも楽しく読ませていただきます。それでは失礼します。
 

下々の者へ(その1383)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年 5月26日(木)12時56分10秒
編集済
  6 月8日…昼前、西荻窪の「盛林堂」でモンガ堂にバッタリ。生意気にも今日は店の休日と。休みだけは一丁前だな。先般、みちくさ市で会った際には春風に優雅 になびかせていた鼻毛が、梅雨時のせいか両鼻の穴周辺にベットリわかめ状にこびり付いてる。モンガ堂ファンの女性はきっと、この個性的セックスアピールの せいで、股間を同様な状態してるのだろう(とみきち屋の女房とか…)。今月の売り上げは1万5千円とまあまあ。ただ従来は1000円以上の本がバカスカ売 れたのに(同店では1000円以下の本は売れないとの都市伝説まで)、800円前後が主に。ネオナチマザコン馬鹿安倍の、売国アホノミクスの破綻はここに も(少しこじつけ)。モンガ堂、耳毛の処理も似た水準すれば、”風流な余り毛の古本屋”として、取材が集中して古ツアを圧倒するのも夢ではない。

 午後、「古書かんたんむ」に補充に行った際の老社長との会話。「そろそろ夜逃げの準備しないと…」とつい弱音。「しばらく顔を見せなくなったら、在庫は 市場で処分して棚賃代わりにするから」新劇役者っぽいのは外見だけではなく、口跡のいい台詞までだったとは。在庫は敷金だったのか。この道のプロの先見性 にはやはりかなわない。夜、FCで『密告(たれこみ)』(監督・瀬川昌治・’68東映)。新東宝でも東映でも日活でも松竹でも、無論東宝でもない瀬川昌治 タッチの秀作(フランスのフィルムノワールの香り)。雑な東映とは思えない手間暇かけた丁寧な作り。会社には嫌がられたろう。安部徹が良心的悪役を演じて てビックリ。中島ゆたかの先駆けのような沢たまきも妖艶(既に創価学会員?)。台詞じゃ、「俺の靴下!」と、沢のパパの前で彼女に命じるベッド上の安藤昇 がやはり最高。

6月7日…昨日の鈴木貞美の本、130P辺りから少し面白くなったが、その後は再び各文芸思潮、代表的作家の細かな説明に突入。細部は良く整理されてるし 見当違いな事も言ってないが、問題の『文藝春秋』像が見えて来ない。400P近いが要は長過ぎる。平凡社新書位の厚さでいんだよ。『MateL』の下版の 最中なのに、チョロリ抜け出して「シネマヴェーラ渋谷」で『砂の香り』(’68東宝)。当時(思春期真っ盛り!)劇場で観られなかった白髪&ハゲオヤジを 中心に、6割5分の入り。明るく楽しい東宝映画の割には頑張ってる。浜美枝の尻の割れ目と突起した乳首にハーハーハー。にしても岩内克己監督って、まった く合わない仕事に就いたと。余りの眼高手低振りに気の毒で観ていられない。小林信彦の同級生だったと思う。『砂の香り』のパンフは、結構高値で昔からヤフ オクで良く売れる。帰社後、朝比奈まことに電話するが珍しく留守。

6月6日…題名に引かれて買い。今朝から読み始めた『『文藝春秋』の戦争』(鈴木貞美・筑摩書房)。80Pまで進んだが全然面白くない。”作家の言いたい ことをテーマと呼ぶことは、いまの日本でも,ひろがっている。菊池寛のせいばかりではないだろうが、学校の先生たちなどが菊池寛の意見に染まっていった気 配もある。菊池寛が残した影響は端が見えないほど大きい”(45P)いつの時代のことを語っているのか? ”気配”で勝手に決めつける神経も理解不能。” 日本人は世界一清潔好きだ”等の、何ら具体的根拠も無い茶飲み話の類い。こういう文章を書く奴は信用出来ない。高かったから途中放棄はしないが、今の文藝 春秋が激怒しそうな事は書いてない”気配”。

6月4日…「シネマテークたかさき」の『団地』初日。観客15人弱。例によって程々の出来。何を撮っても及第点だが印象も薄い。その割に多作。正直に言っ て阪本順治映画の良さは分からない。少数派を扱ってる様で居て、多数派に常に落ち着くような所も気に入らない。役者は充実。成田三樹夫の後継者は石橋蓮司 だと再認識。彼女の一挙一動に笑ってる女性が1人だけ居たが、藤山直美も特に面白くはない。足利市でロケしたと。確か足立正生の『断食芸人』もだった。文 化不毛の地、栃木県の汚名を返上という動きか。高崎のフィルムコミッションも頑張ってるが、ロケした作品は揃って愚作ばかり。足利産の2本のレベルを考え れば、あっという間に高崎なんか追い抜ける。足利と違って交通の便がいいから、高崎には低レベルな映画関係者が集まり易いのかも。

 帰りの上信線で『ヨミスギ氏の奇怪な冒険』(石上三登志・盛林堂ミステリアス文庫)。1人ではしゃぎまくってる裕福そうな兼業ライターで、昔から好みで はない。入稿の本数、遅さをやたら自ら書きまくってるのも、売れっ子自慢のようで嫌み(一時、南陀楼綾繁がそうだったので説教を。今は閑散としてその必要 も無いが…)。電通が嫌なら勝手に辞めちまえっての。物質的、精神的に恵まれすぎた物書きには興味無し(差別です)。ただこの人が編集した、芳賀書店の 『季刊映画宝庫』は読ませ、資料的価値の高い号が多い。『キネマ旬報』の名編集長と謳われながらも、書く文章は退屈だった白井佳夫タイプだったか。あ、白 井佳夫はまだ御健在か。サインがあるのでまだ元気なのかと思ったら、4年前に亡くなってる。サインも復刻?

6月3日…コミガレでボッキお饅頭カットの古ツアを目撃。田村前では元右文書院の青ちゃんも(知人らしき人に例の奇怪な笑いを振りまいていた)。天気がい いと穴蔵や会社の窓際の机から、色んな人たちが街頭に這い出して来るな。爬虫類が虫干しされてる感じ(ヒリヒリ)。帰りに専大通りのヤナセ前でスマフォッ てる、またもやボッキお饅頭カットの男を目撃。むき出しの猥褻ヘアが流行?(あるいは古ツアだったり)午後はゆっくりと本業を。今日は電話が1度も鳴らな い。

6月2日…めったに行かない好きじゃない映画館、地元の「飯田橋ギンレイホール」で『キングスマン』『ブリッジ・オブ・スパイ』。前者、かなり寝る。小品 なら才気を発揮する演出者が、巨額の予算もらって困惑&逡巡。岩井俊二じゃねんだし、物欲しそうなスローモーションもいい加減にしろ。既にダニー・ボイ ルっぽい誇大妄想癖も散見。消え行く映画監督の王道を歩んでいる(お前の母ちゃんの事なんざ知るか!)。後者、トム・ハンクスが大魔神みたいだったが、大 いに楽しめた。スパイ映画はこうでなくちゃ。

 「日高屋」、神楽坂店も飯田橋店も閉店とは。既に10時30分近く。退屈男を見倣い九段下店まで歩く(「まさみ」は10時頃閉店)。カウンターで『月下 の残像』(山田太一・新潮文庫)と『冤罪File』25号の拾い読み。東京地裁民事第48部、須藤典明裁判官のデタラメ振りに?然。かくハレンチ漢が裁判 長席に座ってちゃ、痴漢冤罪は裏金警察・検察のノルマ処理の恰好の釣り堀として、益々大繁盛だ(気違い須藤、これで司法修習所の教官も務めたエリート と)。日本の官憲は悪事を働くと、責任を問われるどころか今回の司法取り引き導入のように、焼け太りしちまうのが現実。政治家とマスコミが役人に飼い馴ら されてる後進土人国家の喜劇。昨今は映画までが、ネオナチ低能右翼同様に無闇にお役人様をヒーロー化(中国化)。連中を片っ端殺しまくるような、健全な精 神が宿った映画を期待したい(例えば野田幸男監督の傑作、『赤い手錠』のような)。山田太一の本は余り読んでないので、しばらく楽しめそう。森卓也の影響 大。入谷コピー文庫の段階で読み始めろっての。

 山田太一の脚本と言えば、昨夜のFCの木下惠介アワー、『二人の世界』第1回に痺れた(監督・木下惠介)。特に出だしは、連続ドラマのスタートの見本の ような軽快さ。栗原小巻のう上ずった声と、竹脇無我の沈んだそれはカエルの合唱のようにちぐはぐだが、台詞の力で不自然に感じさせない。途中で2人が寄る ゴーゴー喫茶で演奏するGS、聴いた事があるのにバンド名や曲名が浮かばず残念。毎日テレビドラマを放送してる低料金施設があればいい。NHK他は職員の 給与を半減化、浮いた予算で常設合同放送会館を設けろ。それも埼玉や千葉でなく都心に。

 昼間、田村の店頭台で、鼻の頭に常に脂を浮かべたダンディな「朝霞書林」主人から(みちくさ市他の出店仲間。古本のセミプロ)、並びの「澤口書店」で7 00円で寺山修司の署名本を見つけた話を。場所柄恥ずかしかったが、止めろと言うのも大人げないので仕方なくじっと聞く。良くある体験だ。しかしこういう 自慢話は、「ランチョン」のランチ、ないしせめて「ラドリオ」コーヒーを聞き手に奢りながらする程度の教養と慎みが欲しい。古本とて所詮他人には血筋、家 族アルバム、ペット、妾、あるいは俺も昔は悪だったの類いなのだ。

6月1日…ヤッター!「古書かんたんむ」の”嫌記棚”の売り上げ、またもや最低新記録を更新!!つ…遂に半月で2700円なり(つまり半月で8700 円)。もはや弁明の言葉もなし。いよいよ6月前半の売り上げに注目。折れ線グラフ通りなら、隣のつん堂棚が既に成就してるらしい、キッパリ赤字街道に突入 するはず。さて? ただここは既に覚悟が出来てるので、「やっぱりね!」が正直な所。ただ「盛林堂」もこうだとダメージ大。売り上げで盛林堂ミステリアス 文庫が買えなくなる。同シリーズは売り切れを見計らって出品すると、確実に高値で売れるのだ。せめて仕入れ代くらいには行って欲しいが…。そういえば盛林 堂ミステリアス文庫、最近は「書泉グランデ」3階でも見掛ける。熱心だな担当者。

 『東京新聞』文化欄が退屈なのは「大波小波」に典型だが(あの腑抜けさでなぜ匿名?)、最近はネタの重複も目立つ。ここ数日は右を見ても左を見ても蓮實 重彦ばっかの権威主義の嵐。今さらの東大ブランドへの卑屈さが、上の「こちら特捜部」の野良犬振りの魅力を帳消しにしかねない惨状(当然、キャンキャン媚 び媚び)。文化部の部長を更迭しろ。エロ漫画だって、強姦物、ないしスカトトロ物ばかりじゃ読者から苦情が来る。新聞は今や数少ない総合月刊誌ならぬ、総 合日刊文化媒体。舵が取れない百姓上役は不要だ。新聞にも台割ごとき物はあるだろうに。馬鹿なんだな。

  30日、高崎駅9時15分発の「あさま510号」1号車、ガラガラでいいのだが付近に激しい咳払いの腐れオヤジ。読書に集中出来 ないし文句もいいづらい。仕方なく荷物担いでで2号車へと移動。咳払い客は居なかったが、1号車では全然感じなかった車両の”キーン!”という金属音が頻 繁に(上信線の揺れよりひどいレベル)。物の落下音が異常に響いたり、最近の新幹線車両は見映えばかり気にしてて、実用性においては旧車両より劣ると断言 する、22年来の新幹線通勤者。トイレだけは確実に向上。

5月31日…今週,何故かコミガレ連日開催中。今日など好天気なのに客もまばら。お陰で実に本が選びやすい。一方これじゃ,話題の置き引き犯は出没の余地 がないかな。どうせ売れてないだろうからと、「古書かんたんむ」の”嫌記棚”には顔も出さず(そういや先週,久々にu-senを見掛けた)。午後、いトう が原稿持参。背景が甘いとの文句を言い忘れる(つまらん世間話にかまけて)。いつも同行するヤセギスアシは一体何のために?(歴史よお前は誰のために?) 森卓也の枕本のせいで、今月は16冊しか本が読めず。20冊体制は最近は崩れがちだが、18冊はだいたい片付けてたのに…。森枕本、後半60~70ページ の元気の無さは、編集次第でフォロー出来た気も。大した映画じゃないのに(ダニエル・シュミットの『ベレジーナ』),昨夜の「シネマヴェーラ渋谷」は混 雑。通りは全体に閑散としてて、半蔵門線からの往復が楽だった。

5月30日…今朝の段階で残り40ページになった森卓也本の題名を間違っていたとは(しかも全部で)、恥ずかしい限り。早速訂正を。それであとがきの雑誌 名誤植を問題にしてるのだから、俺もいい根性だよ。とはいえ思う。連載の約半分を収録したらしいが、編者の選択に問題は無かったのかと。と言うのも、志ん 朝、山田太一、イッセー尾形他が突出した頻度で登場。それぞれ面白い文章なのだが、「もう分かったよ!」と言いたくなる回も。その分、もう少し地味な芸人 を扱かったコクのある回が漏れたのではとつい。意地悪く言うと、森の先見性を示した文章を中心に拾ったのではとの疑惑が。コケた人々の話ももっと読みた かった。あと、友人の恋愛問題を男に相談に来る女性は、相談者に接近するために友人をダシにしてる場合があるいう回が。森はその後も何度か体験したと珍し くノロけるが、こういう小林信彦の小説みたいな駄文は、俺なら絶対に没だよ。出してくれただけで感謝すべきなのだろうが、高い本だし文句も言うよ!(本当 は高くない)

 他部分の間違いの発見、指摘、ついでに立ち直れないような罵倒もヨロピク!(切りがないだろうが…)。久々に「シネマヴェーラ渋谷」へ。ゴジラ特集の「神保町シアター」にも長いご無沙汰を。

5月27日…トイレで『図書』5月号を。森まゆみって田舎の郵便局長の息子が、オヤジの後を継ぐように岩波文化人になった感じで、本人も当然と思ってる風 な所が。そのせいかどうか、本1度も買ったためしが無い。安定した”文化公務員”としての人生をまっとうして下さい。斎藤美奈子はその点叩き上げというか まだ見所があるが、結局は朝日・岩波文化の枠内に絡めとられてる点が弱点。右翼対リベラルとかの単純な構図ではなく、NHK、ナベツネ、産経、朝日、毎 日、岩波(『東京新聞』は半分はみ出してる)他が補完的に、腐敗した記者クラブ利権体制をガッチリ構築(岩波を入れるのはちと苦しい?)。稿料のいい彼等 の媒体に書かねば生活出来ないのも分かるが、斎藤くらいユーモアも理解する人物は(不良性感度もタップリだし)、よりアバズレ精神も発揮すべし。「文庫解 説を読む」での『少年H』批判は、”非森まゆみ的精神”を感じさせて楽しみだが。その森と対談してる栗原康、額の生え際の薄さが栗原裕一郎にソックリ。ど うでもいいが。

 夕方、落日の”嫌記棚”補充のために今日2度目の神保町詣で。田村の100円箱を覗こうとすると、デップリしたオヤジが肉体で断固として介入を阻む。「チッ!」良く見ればオカタケ明治天皇。自らの健康と他の店頭貧乏客のためにダイエットを。

5月26日…『森卓也のコラム・クロニクル1979-2009』(トランスビュー)、300Pに達した今朝初めて当人のあとがきを上信線内で。信じ難い痛 恨の誤植に、「ま…まさか!?」と何度も確認のため読み返す。『映画評論』と記すべき所を『映画批評』と。しかも4ヵ所もだ(奥付の著者略歴では正しい表 記)。『映画評論』は佐藤忠男、末期は佐藤重臣が編集長を。『映画批評』は女と金に汚ないのでで有名な、松田政男が編集した70年代初頭の新左翼系映画雑 誌(脚本家・佐々木守がスポンサー)。名古屋在住の著者は校正してないのでは?(まさかね) 無論それで内容の価値が下がる訳では毛頭ないが、細部にこと さらうるさい名古屋の意地悪爺さんだけに、カッコ悪いのは確か。俺も訂正。収録コラムが『中日新聞』で連載開始された際には、既に森は役所を退職してたの だと。ほとんどの著作は読んだつもりだが、すっかり忘れてた。恥ずかしいお詫びを成立させるため、先行本欄の訂正はしません。

 昼前、かんだ鼻紙をわざと総武線シルバーシートの片隅に捨てる。腹立たしいじゃないの。警察の予算増額のための無意味な”戒厳令ごっこ”に迎合、ゴミ箱 閉鎖して廃棄物処理費用を浮かし、内心狂喜してるJRや営団地下鉄の糞野郎どもが。本当にテロ防止の大義に従うのであれば、ゴミの生産拠点である「ニュー デイズ」やKIOSK、各種売店を即刻閉鎖しろよ。戦時下の竹やり訓練や、車中での皇居遥拝に等しいアナクロ精神主義で守られるのは、納税者の命ではなく 裏金官憲や準ずる連中の満たされた生活のみ。三重県のサミットで、新幹線高崎駅ホームのゴミ箱を閉鎖する馬鹿らしさ。誰もが変だとどこかで思いながら、 「NO!」と言わず巻き込まれて行く。歴史に学ばない民族は何度でも滅びるしか無いが、滅びた軍人を含む官憲のみが結局は国家から年金他で優遇を(民間人 は泣き寝入り)。面白すぎる民族だな。昨今の世相に対する山中恒の批判を読みたい。彼を起用する根性のある編集者は既に居ないのか?

 都合で神保町に1度も行かず。どうせ「古書かんたんむ」の”嫌記棚”も、文庫が1~2冊売れてるだけだろうし。そろそろ将来の事を考えねばならないか な。出店半年後はお肌の、いやあらゆる商売の曲がり角。あれだけの本を宅急便で自宅に送り返すと、結構お金を取られそう。100円コーナーに廃棄する手も あるが、9月にはまたみちくさ市があるし。

 あーるあいんさん、一体どこに消えたのか? みちくさ市で皆さんが心配を。俺の老化の定期的撮影も今年に入って中断中。多分、海外旅行中なんだろうけ ど。入院とかしてるんじゃなければいいが…。「古書往来座」にも当然、ふくよかな顔をお出しになってられないのでしょうね。
 

DMMサイトとDLサイト

 投稿者:ダーティ・松本  投稿日:2016年 5月19日(木)23時16分12秒
  これから月2点くらいDMMサイトとDLサイトで続々と単行本ダウンロード販売開始!
100冊以上出せるのでこれからあこがれの印税生活なるか??ぶるるんと空振りか?

http://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_095097/?i3_ref=search&i3_ord=4

http://www.dlsite.com/maniax/circle/profile/=/maker_id/RG33859.html

http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty

 

下々の者へ(その1382)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年 5月16日(月)13時24分50秒
編集済
  5 月25日…『森卓也のコラム・クロニクル~』(トランスビュー)、100Pを過ぎた辺から急激に切れ味が良くなった。調子が出るまで4年かかったか? 匿 名コラムらしいがこの素材選択センスじゃ、誰が書いてるかは一目瞭然だし(今は200P過ぎを)。同じブロック紙でも『東京新聞』の「大波小波」など、常 識的発想と八方美人ぶりには、天日干ししたばかりのガラパンがグチュグチュ粘りそうになる。もひとつ森が偉いのは、生家の和菓子屋だどうだったとか、幼少 時はやたら少女に持てたとかの馬鹿話を、もっともらしい三文小説にしたりしない点。小谷野敦も小説と床屋政談を止めれば(小説は小林信彦よりは3グラム前 後マシだが…)、もっと本が売れるんじゃないか。笙野頼子の新刊が相変わらず出ない。鬱病にでもなったんじゃと心配な初老固定読者。

5月24日…自宅仕事。出品作業の合間に「嫌われ者の記」第246回を。夜、真弓大介とオイスターに電話。後者に、21日の一水社の宴会で打倒オイスターを叫ぶ女流漫画家が居たと告げると、妙に嬉しそうであった。

5月23日…久々に「シネスイッチ銀座」地下へ。古風なガッチリした造りの映画館で素敵だが、かかる映画は片っ端趣味外。けどここと「岩波ホール」での上 映作品、「シネマテークたかさき」に一山幾らくらいな感じで大量に下りて来る。田舎の文化女子好みのラインナップなのかな(あるいは借り賃が安いだけと か…)。終映後は歩いて東京駅へ。夜になると主要駅から一斉に”お散歩ブラブラ警官”が姿を消す。事件を起こす場合は警官の勤務時間中にとの約束が、国際 テロリストとの間に結ばれているのか? お巡りは~気楽な稼業と~来た~もんだ~?

5月22日…みちくさ市、何とか1万円台になったと思ってたが、新幹線で電卓はじいたら9000円チョイ。しかも5000円はブックカバーの売り上げ。既 に古本屋ごっことは言えない。谷中の一箱で7万代の圧倒的な売り上げを示したた業界のキング、とみきち屋からアドバイス。「塩山さん、デフレ化が進行して るのに高いですよ。全体にもう100円は下げた方が。とくにココみちくさは…。谷中なら今の値段でいんでしょうが」100円で買って300円で売るスタン ダードスタイルが、最初に崩壊したのが本みちくさ市。理屈では分かってるのに、他で一時的に通用したりするとつい甘い値付けを。「古書かんたんむ」の”嫌 記棚”の不振もここらにあると、今日の午後文庫本を大分値下げ。一方単行本は、400円でもまるで売れない。文庫並にしないと駄目か。

 『森卓也のコラム・クロニクル~』(トランスビュー)、地元の媒体に発表したせいか、かつての『映画評論』他に比べると案外内容が建設的で甘い。地方の 公務員文化人としては、中央のメディアと同調子で行く訳には行かない、田舎の事情があったのだろう。無論退屈じゃないが、日頃の調子を期待してただけに少 し残念。2段組のせいもありまだ100ページ。通勤読書向きの本とは絶対に言えないが、重さに耐える価値は充分に。

5月21日…早く東京駅に着きすぎたので東西線を途中下車、事務所で時間つぶし。そういや昨日は騒音老人と2度対決を。午前中の上信電車。2両目に乗って ナボコフを開いてたのに、1両目の老人の声がうるさいの何の。隣の喪服姿の老婦人に、「アメリカでは富の98%をたった2%の人が…」と大演説。御説ご もっともだが耐えられない。押し出してって、「隣の車両に居てもおじいさんの声がうるさくて。ちょっと声を抑えて…」予想通り、高崎が近づくに連れて元通 りに。夜の「フィルムセンター」。すぐ近くの老婦人コンビが、山口淑子や焼物について馬鹿話。そう大声ではなかったが、場内で無駄話をしてるのは2人だけ だし、ステレオ状態で聞かされるハメに。「そういうお話はロビーでなすったらいかがですか?」「はあ?」話を主導してる老婦人、言われた事の意味が分から ない模様(無論、飲食と異なり休憩時間の会話は禁止されてる訳ではない)。ちときついかなとも思いながらも、はっきりと言う。「おたくらの話なんか聞きた くないんですよ!」上映開始前まで10分だったが、これ見よがしな俗物の演説には我慢出来ない性分。2人? ロビーに移動しました。俺の悪口に精一杯励ん だ事でしょう。

5月20日…今日のコミガレはずいぶんと空いてた。そういうレベルの出品ではあったが。まだ神保町も連休疲れか? 竹書房の並びのファミマが再開。単なる 改装だったのか? 感傷的憶測をして損した気分だと、俺にほざく権利はねえな。『青白い炎』(ナボコフ・岩波文庫)、詩の部分が終了し注釈部分に突入。こ れで残り約400ページ。体調崩しちゃ読破出来ねえな。忘れるトコだったが、22日はまた池袋鬼子母神商店街のみちくさ市。せどるだけでなくちゃんと売ら ないと、またとみきち屋”夜の生活過剰”腰痛夫婦にコケにされるな。書誌紅谷が久々に出店するらしいから、女子プロレスラーポスターの選手名を教えてもら おう。不明だと出品出来ない。その前に明日の夜は、一水社、メディアックス関係の漫画家の懇親会が神楽坂で。古本市の前夜できついがこれも狭い世間のお付 き合いだ。偶然だろうが、今日同社関連のネット配信料が振り込まれた。今までで一番高額(オイスターや朝比奈まことの新刊の影響だろう)。益々さぼって自 宅で出品三昧とは行かない形勢だ。

5月19日…強欲地主のエロ馬鹿低能息子が、小作人のおぼこ娘を手込めにした後で、肛門姦だけは田植えが済んだ後まで延期してやるから感謝しろと、恩着せ がましくほざくに等しいネオナチ安倍内閣の消費増税再延期策動。太々しいマッチポンプ詐欺政治を、職員平均年収1500万のNHK、ナベツネ、産経等の御 用マスコミがヨイショするのはともかく(目先の利益が命!)、納税者までがありがたがる傾向があるのには驚く。かく人々は石原慎太郎や舛添が、税金で王侯 生活をするとうれしいのか? ニッポジンジェンジェンワッカリマセ~ン!(非国民とはいえ日本人が言うなヨ)”宿命の白痴息子”(実母談)の安倍坊ちゃん だが、小作人の娘に手を出す位のスケベ根性があればまだ救えたと、細川や小泉時代をふと。好色人間は、概して女性を通して人間という生き物を理解してい る。馬鹿なのに誇り高く女に持てない低能マザコン坊やが、一番始末に負えない。左右の区別なくインテリに心底馬鹿扱いされてる面も、ヒトラーにソックリ。 インテリは無論、政治家も官僚も生来の馬鹿のコンプレックスを過小評価。そこら、小林節は慧眼である。

5月18日…「シネマテークたかさき」で『マジカルガール』。19時45分からの回、観客12人。単なる伏線でしかない日本のおたく趣味の少女のエピソー ドを、あれだけ大々的に宣伝しまくった配給会社は(社名不詳)、70年代の東宝東和並だ。楽しく観てられるが後味はかなり悪い。尺も30分長い。近所の古 本屋「みやま書店」、買い取りをしばらく中止するとの貼り紙がレジ後ろに。嫌な予感がする。既に店売りを止めた「赤坂堂書店」と並ぶ、高崎を代表する古本 屋だけに少し心配。でも年に1度くらいしか行かない。偽善的にこっそり応援を。

5月17日…昼前、「日比谷図書文化館」の”シンデレラと出版文化”(300円)に行くので、日比谷公園を横切ったら幾重もの長蛇の列。聡明そうな顔は見 掛けないし、野音か公会堂で2流歌手のコンサートでもと思ってたら、シャブ中清原の公判なのだと。並ぶ人々以上に愚かな眼付きのマスコミ関係者の群れを見 て、ドリル小渕は無論、仮病のワイロごっつあん甘利も、ネオナチマザコン安倍内閣もまだまだ大丈夫と、不快だが思わざるを得なかった。

 香川県の参議員選候補者、共産党の候補を民進党以下は推薦すべし。それが筋。ただ今の民進党の連中は、政権交代の立役者小沢一郎が、調活費泥棒検察&記 者クラブ自称マスコミの画策で窮地に陥った際に、ハレンチにも足を引っ張った。倫理観ゼロの者ばかり。基本的な倫理感を欠く奴って、当然義理・人情も無 い。しかし今度は、お前らの議員としての身分が掛かってると認識すべし(ネオナチとの最終戦争)。ギブ&テイクは物事の基本。連合の思惑タップリの資金で 選挙戦を長年続けてると、事のイロハも分からなくなるらしい。

5月16日…『サヨンの鐘』(監督・清水宏・’43松竹・満映)を朝1番で「シネマヴェーラ渋谷」で見物後、出勤。昔ビデオで観た際はさほど感じなかった が、子供と動物を除くシーン以外は本当にイヤな映画。『セデック・バレ』の監督は、あるいは本作を観た際の怒りで製作を決意したのかもと、勝手な想像を。 客20人前後。同館付近、裏金ゴロツキ渋谷警察署警官の、違法な強制ノルマ職質の釣り堀と化してるが、サミット警備動員のためか、マスクで顔を隠したゴキ ブリ共を余り見掛けない。気持ちがいい。が、見物した本作は警官万歳映画なのだった。半蔵門線で『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社文 芸文庫)読了後、『逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想』(講談社学術文庫)に。

 「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、5月上旬の売り上げ何と3950円!(棚代差し引き後)堂々たるスーパー最低新記録を達成。頼みの週末もサッパリだっ た。新劇役者風社長にまで、「さすがに悪い数字だね」。頭をかくしかなかったですたい。谷中の一箱古本市で隣同士だった、四谷書房さんの過去の暗い歴史が 感染したのか?

5月15日…「シネマテークたかさき」の『リップヴァンウィンクルの花嫁』、補助席が出る程の大入り(1階スクリーン定員58名)。多分、こんな景色は初 めて。東京での公開館である、「シネマヴェーラ渋谷」の下の方の館の看板に、岩井俊二と黒木華のヒット御礼の落書きがしてあるが、ハッタリじゃなかったの ね。飽きはしなかったが、にしても180分は長いよ。スローモーション場面を全面カットするだけで、90分に出来ると。いや俺的見地に立って編集すれば、 45分で充分なお話。ただそれじゃ女性ファンは満足しないのだ。スカした感じが売りなんだし。『無伴奏』のド素人監督などに比べれば立派なプロの仕事。し かし発想は案外古典的で、菊田一夫原作の種々の映画を思い出していた俺。映画青年には嫌われそうな作風だね,昔から。

 この館の壁にも舞台挨拶に来た、東京の映画関係者のサインがマジックで。1番デケー字で名前を書きなぐってるのが、例の福間健二センセイ。見る度に不愉 快に(糞つまらん映画も思い出させるし)。今度隙を見て墨汁で塗りつぶしたら、やっぱ器物破損かな。岩井俊二や黒木華のサインは切り抜けば叩き売れるだろ うが、福間じゃなあ…。どうでもいいが。ちなみに、俺別に福間健二に個人的な恨みはありません。
 

ロックの映画

 投稿者:  投稿日:2016年 5月13日(金)10時24分22秒
  といえばストーンズの「ギミーシェルター」ですね。後味が悪い。  

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