teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

【重要】teacup. byGMOのサービス終了について
 <思いやりのあるコミュニティ宣言>
 teacup.掲示板は、皆様の権利を守りながら、思いやり、温かみのあるコミュニティづくりを応援します。
 いつもご協力いただきありがとうございます。

 投稿者
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG> youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


新刊紹介

 投稿者:漫画屋  投稿日:2022年 5月10日(火)11時34分4秒
  オイスターの最新刊『全自動精液便所』をヨロシク。  
 

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1944 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 5月 2日(月)08時18分40秒
編集済
  5月10日…朝の上信線で、『ヒロシマの人々の物語』(ジョルジョ・バタイユ・酒井健訳・景文館書店)読了。本シリーズは訳者の長めの解説が面白い稀な例。『カラマーゾフの兄妹』(高野史緒・盛林堂ミステリアス文庫)に。無論本家には比べるのも不遜だが、憑かれたような筆致の香りは確かに発しており、読ませる(帰りの上信線で読了)。事務所で本業2時間。「シネマヴェーラ渋谷」で『偽善者』『毒流』。15~16人と「新文芸坐」並の不入り。こことしては珍しい。”アメリカ映画史上の女性先駆者たち”特集。時流にマッチしてる様だが、実はフェミニズム系は古本でも全然商売にならない。男根主義的と言われる全共闘系は、一時ほどじゃないが売れるが(特に赤軍派&革マル派は大人気)。フェミ系は日本共産党文献以下。次回客もロビーにパラパラ。俺も今回は2度目。金曜の『人生の高度計』は観たいが。

5月9日…自公維新の議員はいかなる罪を犯しても自宅起訴がいいトコ。立憲民主党の元議員はいきなり逮捕。無人踏み切り渡っただけで、選挙前に書類送検された共産党議員も。レイプマンのお助けマンが警察のトップに就任する、デタラメ公文書偽造国家らしいたたずまいだ。恩知らずな立憲幹部も、謝罪するだけが能じゃねえだろう。下手に出たら連中は余計に付け上がる(政界版関西生コン事件を計画中かも)。謝罪と敵基地先制攻撃は同時に展開しなきゃ。今の代表や幹事長にはまず無理だろうが。先の選挙で野党統一候補に投票した者としては、彼等の馬鹿面を見てると泣くに泣けない。

5月8日…昨日の高円寺の市に拙著『東京の暴れん坊』(右文書院)が。400円。300円なら名刺代わり用に買ったが。今朝の日刊『赤旗』に南陀楼綾繁の例によってのつまらん書評が。同欄左側新刊文庫紹介コーナーには、内澤旬子の文春文庫への短評。どうでもいいが今となれば微笑ましい景色。ご両人に限らないが、文字並べて生活を営むなんて俺には想像を絶する(岡崎武志も高崎俊夫も偉人)。『映画芸術』最新号(昨日夜、「くまざわ書店」高崎駅店で。夕方のすずらん通り、「東京堂書店」では見かけず)。お馴染みの追悼特集欄。恩地日出夫に関しては、右翼野郎らしい黒沢年男が一番。時代と人間をズバリ。澤井信一郎追悼第3弾は、夏目漱石(雑司ヶ谷墓地)並に悪趣味な墓碑写真を見て、一向に読む意欲が起きず。遺族のセンスが余りに百姓過ぎる。こういう見栄は思想信条とは無関係に、関係者の本質的人間性を世間に露呈。

 夕方、「109シネマズ高崎」で『死刑にいたる病』。50人前後の大入りでビックリ。全国的に当たってるのか。楽しめた。主演が並の役者なら更に満喫できたろう(幸い芸無し絶叫腐れ演技はさすがに抑制されていた)。白石和彌監督には山根貞男みたいなボンクラ評論家に、ほめる隙を一切与えない娯楽作を今後も期待。ただ文化庁の助成金は、こういう金の集まり易い映画には出すべきじゃない(申請する側にも疑問)。日本の大量死刑邁進政策に異議をとなえて無いから、ご褒美か? 本来文化庁の助成金は、森達也の福田村事件を素材にした作品にこそ支給すべき(土下座して「遣ってください!」と)。まあ土人国家じゃ無理か。

5月7日…五反田、高円寺、神保町。買える順番(特に雑誌&紙系)。最近感じるのは神保町の地盤沈下。それは人出にも顕著で、今日も高円寺は朝8時台の京浜東北線。神保町、午後10時過ぎた富岡駅以降の上信線(俺だけの場合もしばしば)。小雨のせいもあったろうが、今日など行く必要もなかった(先週も)。初めて高円寺の「日高屋」へ。昔、笹沼傑嗣と良く打ち合わせした喫茶店の近く。つけ麺。ビンビールが激しく飲みたかったが我慢。総武線で『エミリーに薔薇を』(フォークナー・中公文庫)を。珍しく分かりやすい。「神保町シアター」で『花つみ日記』(監督・石田民三・’39東宝)再見後に帰宅。「盛林堂」から”嫌記棚”の返品がドン! 3割程度しか売れてない。相変わらずの商才の無さ。百姓や古本屋にならなくて本当に良かった。

5月6日…『東京新聞』ワシントン特派員の吉田通夫って根本的馬鹿。米最高裁の中絶判断変更を巡り、4日付け紙面で”社会の分断がさらに深まるのは必至だ”だとしたり顔。まともな民主主義国家は、何でもどこでも分断だらけ。それが正常。互いにどこで妥協するかかが民主主義。”この道しかない”とかほざき、存在する分断に眼を閉じて突っ走るのはファシズム。北朝鮮、中国、ロシア、ベトナム、そして日本。お前のような愚かか者が、国内ではねじれ国会だとか、盛んに与野党伯仲政治を攻撃したのだろう。それが民意であり、暴走政治を抑制してた長所に眼を閉じて。記者クラブ解体阻止や電波独占死守のためだけに。ねじれ、分断、混乱、混迷、大いに結構じゃないか。揺り戻し不可能な独裁政治への旗振り役が、高みから神様みたいな態度取るんじゃない。さすがは日本で唯一の賤業たる、記者クラブ飼い犬記者らしい態度だが。

 「個別の質問には答えません」「はい分かりました!」「仮定の質問には答えません」「はい分かりました!」「見解の違う質問には答えません」「はい分かりました!」「はい分かりました!」「まだ何も言ってませんが」「はい分かりました!」「………」(出演。官房長官&記者クラブ飼い犬記者)

5月5日…久々に「ブックオフ」高崎大類店へ(高崎駅西口から中央前橋行き上信バスで約10分。吉見パーキング前下車200円)。中古運動靴&同ポロシャツ1枚+ジブリ系アニメパンフを各110円で3冊買ったのみ。本類はもう見る意欲が湧かない。午前中「高崎電気館」で1本観てるので早めに帰宅。子供の日の老いぼれはこんなもの(幸か不幸か孫は居ない)。朝から読んでた『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』(デュレンマット・白水社)を、上信線高崎駅ゼロ番線ホームで読了。とぼけてるよな。面白いけど。電車内で『狐の鶏』(日影丈吉・講談社文庫)に。ホント、スカがほとんどない作家(松本清張はその逆)。「盛林堂」の誰かの棚で数冊一緒に購入。高めだったが価値は。

 出生率、国民所得、報道の自由度…種々の国力を示す数字が右下がり一直線なのに、自公維新の支持率が増し、参議院選も議席アップ必至の予想。平気で棄権したり、黙ってアベ電波系NHK受信料払い続けた馬鹿国民にも、責任の一端は当然。ただ司法関係者、検察&警察、独占資本家、高級官僚、政治家、皇族、記者クラブマスコミ他に比べれば、屁みたいなもの。そもそも税金に寄生出来る機会がない。それを同等責任のように誤魔化すのが、新聞屋、テレビ屋、広告屋の仕事(まだ継続中の一億総懺悔政策)。君ら高給もらってもいいから、少しは恥を知れよとむなしい願望。地方紙は比較的マシとの声もあるが、『上毛新聞』だけは除外しての話だ(ホントに糞紙以下のコジキ紙面)。

5月4日…「高崎電気館」で『友よ、静かに瞑れ』。観客25人前後とココとしては大入り。崔洋一は井筒和幸と同様、並べる理屈の割に退屈な映画ばかり撮ると馬鹿にしてたが(両名ともに女性描写最悪)、やや見直す。度胸の無い林隆三の息子は、今も変わらない臆病な日本人の象徴(沖縄が林隆三か)。ただ公開時(85年)の観客は不満だったはず。倍賞美津子は勿論、中村れい子さえ脱がない(宮下順子の水着姿じゃあ…)。 当時の森下愛子や中村れい子が、出演しながら終始着衣のままだなんて、営業的かつ道徳的にも絶対許されない事態だ。

5月3日…浅野健一のページが最近更新されていない。新聞は元より縁のないテレビのモーニングショーまでフォロウしてくれてて助かってるのに。闘病中らしいので心配。この人や山崎雅弘は腰が据わっている。毎日欠かさずチェック。自らの”皇統派リベラリスト”振りの矛盾を追及されるや、あなたとは考えが違うと姑息に逃げを打った、町山智浩以下の左側ゴミ赤子(高橋源一郎、島田雅彦、北原みのり他)とは信頼度が天と地。対話自体を拒否するような者は、不特定多数の前で演説をぶつなよ(昔モーニングショーで、金子勝に対して石原慎太郎が全く同じ対応を)。

 『愉快なる地図』(林芙美子・中公文庫)を。基本的に大いに楽しいが、著者はまるで歩くレジスター。何でも値段を付けないと落ち着かない模様。俺も育ちが悪いので似た傾向があるが、レベルが全然違う(山崎雅弘と佐藤優並。←かなりしょってますが)。そのためやや字面が読みずらい。でも面白い(岩波文庫版より選択センスもいい)。革命後のソ連下層民、英国亡命中の中国人活動家、樺太の王子製紙に丸裸にされた山々、彼女を脅迫する特高警察…等々に対する時には優しく時には強硬に反発するアングラ視線。後に一時はみっともない真似もしたようだが、健全な直観と言うしかない。かつての同志の萩原恭次郎は、見苦しい晩年を迎えたがな。カバーイラスト(ミキワカコ)は整形過剰で鼻白む。

5月2日…遅れてたオイスターの、新刊『全自動精液便所』(メディアックス)を一部専門店で買ってくれた、読者プレゼント用イラストデータが届く。「金にならない仕事じゃ、ここまで細かく背景入れなくっていんだよ」「そうは思ったんですがつい…」。夕方、「神保町シアター」で『東京の宿』。前に観た際はそれほど感じなかったが、坂本武の自分勝手振りも凄い。スレスレのバタフライ風キャラ。帰りの高崎線で『ZAITEN』6月号読了。愛読する『北方ジャーナル』ともども、読者欄がない。面倒なんだろう。俺は今世紀初頭まで、毎月5種類の読者欄をやっつけてたが(自慢かい?)。

5月1日…「高崎電気館」で『早春物語』。普段より客層は若干若い。入りは12~13人。角川春樹時代の角川映画は、とにかく貧乏臭くなくていい。愚作も多いが、関係者がうまい飯を喰いながら仕事してるが良く分かる。今回、冒頭の角川映画マークが無かった。いきなり本編を開始されると、全ストから始まるストリップ気分。上映状態自体は良かった。今まで気付かなかったが、林隆三は声がいいだけではなく、演技も上手い。ロリエロ中年をこんだけさわやかに表現出来るのだもの。 
 

神保町散歩日和

 投稿者:ZZZ  投稿日:2022年 4月30日(土)16時17分52秒
編集済
  ■売り場面積の広い本屋は必要なくなりました。神保町は古本屋も活気がありません。  

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1943)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 4月14日(木)13時22分48秒
編集済
  4月30日…今日は不忍の一箱古本市だったのか。あれだけ長い間世話になってたのに(一家で)、チラリと思い出しもせず。ただ知ってても行かなかったろう。古本市などどうでもいいが、いつになったらふらり場末の居酒屋に行けるのか。「まさみ」のカツとじでビンビール飲みてえ。

4月29日…雨の中を高円寺、神保町の古本市をはしご(趣味じゃなく生活のため)。前者ラッシュ時の埼京線。後者午後9時過ぎの上信線。神保町、夕方は古書会館だけでなく更に人影が薄くなったのだろう。事務所で一仕事。ジックリ読書出来ず嫌なのだが、上映時間の都合で上野駅から新潟行き”とき号”。「シネマテークたかさき」で『スパークス・ブラザーズ』。主役2人の音楽にはまったく興味持てず、各界の絶賛オマージュも右から左。ただ本作が退屈かと言えば、『アネット』より格段にイケてると断言。アニメだマペットだホントに手間暇を(楽しいデータ映像もな)。エドガー・ライトが絶頂期のティム・バートン級だから、爺様兄弟抜きでも充分楽しめる。観客10人(初日2回目)。高崎駅西口、「イオン」前歩道橋下の女性ホームレス2人が寒そうだった(JR駅構内から追い出されて久しい)。

4月28日…60年代初頭の歌謡曲業界では、鼻声歌手になぜか人気が。新川二郎、北原謙二は双璧。前者は「東京の日よ~」で余りにも有名だが、後者も「若いふたり」「忘れないさ」他で根強い人気。ただ意味不明な横文字溢れる「北風」、有無を言わせない大和歌謡「ふるさとのはなしをしよう」は忘れ去られがち。小林旭は過大評価。北原謙二は過小評価。小林旭至上主義者の俺にして率直に思う。いいですよ北原謙二。声自体がそもそも世間を舐めてるし。「あの娘たずねて」の佐々木みずき、じゃなかった佐々木新一も鼻声とまでは言えなかったが、似たイメージで嫌いじゃなかった。ああいう高音で軽薄な声の歌手が少なくなった(気が)。やっぱり小林旭はそういう意味でも偉大だな。

4月27日…「盛林堂書房」帰りの総武線で、『千代田区一番一号のラビリンス』(森達也・現代書館)読了。皇室ゴシップ実名小説。映像同様スパークする才気は感じられないが、文士業界の高橋源一郎と並ぶ左側藩べい、島田雅彦の一連の皇居周辺お散歩小説群よりはるかに面白い(雅彦様、紫綬褒章おめでとうございます。皇室への赤心が高く評価されたのですね。金井美恵子先生の感想が是非読みたい。『ちくま』に書かないかな)。本書、「盛林堂書房」の岡崎武志の棚に既に1200円で。俺は高崎駅の「くまざわ書店」でで新刊を。1000円+消費税を損した気分。老いても益々薄れない小物感。「神保町シアター」で『青葉城の鬼』。三隈研次監督ゆえ安心して見物できたが、長谷川一夫の脱ぎは2カ所も必要? 1963年大映作品。今見ればただの顔色の悪いチビデブ爺さんだが、まだあの流し目に胸をときめかせる観客が多数いたって事…か(永田雅一の眼力は既に相当衰えてたと)。田中絹代と長谷川一夫の立派さは、昔から容易に理解できない。柳永二郎、加藤嘉はどの作品でも惚れ惚れ。凶悪無反省非道一筋&涙腺障害馬鹿善魔。

4月26日…『何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から』(斉加尚代・集英社新書)、スリリングで非常に面白い。小心な俺なら失禁しちゃう場面続出。集英社新書が冴えまくっている。先般の大塚英志のの『大東亜共栄圏のクールジャパン』もなかなかだったし、山崎雅弘の新刊も控えてるようだ。ちくま新書や平凡社新書、岩波新書はもはやチェックする必要もない。マジメにやれ!(健さんタッチで)。集英社はパクりで財を成しながら、漫画で他社を制するや昨日までの身分を忘れ、急に著作権等をエラソーに主張し始めた。花札屋、任天堂並に姑息なド百姓版元とのイメージが強かったが、やや好転。 有能な編集者が居るのだろう。

4月25日…「シネマテークたかさき」で『愛なのに』(監督・城定秀夫)。観客12名。楽しめた。ただ15分長い。猫の下りは全然要らない。猫好きに媚びるような場面は映画を安くする。登場人物がウサ晴らしにペットを蹴飛ばすような感動的シーン、昔は結構あったが最近は絶無。可愛がるだけの犬や猫は不愉快至極(石投げたくなる)。そんなに動物愛好家が怖いのか? ホント気色の悪いペット絶対崇拝主義。その点現実の子供は、かなりペットに対して残酷。実は皆覚えがあるから贖罪的にペットに熱愛対応?

 絶対崇拝主義と言えば、天皇制信者にも困ったもの。ヒトラー、ムッソリーニ、ヒロヒトがファシズム側の代表なのは世界の常識(日本の戦後はそれを前提に始まった)。一億総懺悔の発明で皇統維持に奮励努力した『朝日新聞』やNHK以下が、姑息にも東條英機を代役に立てて来た。ただその誤魔化しが通じるは国内のみ(ゲッペルスがヒトラーの代役になれないのと同じ。宣伝相が総統になれないように、首相は大元帥には就任し得ない)。当時「嫌われ者の記」にも書いたので調べればわかるが、戦中のハリウッド映画の遊園地場面(コスミックの10枚組DVD収録)。射的ゲームと思ったが、的には前出3名の悪意一杯の似顔絵が。命中させると豪華プレゼント。理屈では分かっていたが、いざ映像化された様を見ると、アジアの皇軍に蹂躙された人々の気持ちが、ほんのチョビッと理解出来たような。武器や小銭出してるからと、ウクライナに世界史上の常識捏造を迫った日本。ガラパゴスというより礼儀知らずのハレンチゴロツキ国家。ふと荒木太郎の例のピンクを(当然未見だが…)。

4月24日…「高崎電気館」で『セーラー服と機関銃』(’81)。封切り時に「新宿東映」で見物して以来。数年前同館近所のシャッター通りでロケしたパチモン作が。お陰で悪夢を消去出来た。風祭ゆきと渡瀬恒彦の濡れ場、もっと強烈だった記憶が…。まさかカットしてないよな。高校時代の同級生がかつて店長してた、デパート風洋品屋の「タカハシ」閉店と。付近の爺さん婆さん困るな。「天華堂」と「白銀屋」はしぶとく頑張ってる。デパート「スズラン」はいつまで? 引き続き『方壺園』(陳舜臣・ちくま文庫)を。「九雷渓」「アルバムより」と、チャイニーズ女性ハードボイルド物に感銘を。トリックの素材が似てるのが弱点かな。

4月23日…森達也の関東大震災朝鮮人虐殺映画へチャリンとカンパ(招待券はもらえないランク)。奴の演出じゃ期待は持てないが、津田大介と違い度胸あるし敬意を込めて。世界一臆病な日本人への刺激剤には。脚本は昨今屈指の名著、『終生娯楽派の戯言』の佐伯俊道御大(……)。『方壺園』(陳舜臣・ちくま文庫)を。確か著者の本は初めて。凄く面白い。ムード描写が痺れる。不勉強ではあった。

4月22日…五反田の南部古書会館で、全身からニンニク臭を発散してるヤセ気味中年男が(午前12時過ぎ)。マスク姿でだ。してなかったら何人か窒息死した可能性も。ロクに買わずに悪臭を撒き散らす迷惑客は、主催者が叩き出すべし。吉野家の伊東正明常務の暴言が話題だが、この種の勘違い気違い馬鹿は必ず一定数は。呆れたのは周囲の早稲田大学関係者。注意もせずにニヤニヤお追従笑いと。既視感。『東京新聞』の望月記者への、菅”破れ便所スリッパ”官房長官のパワハラ発言の際の、記者クラブ仲間の対応と同じ。浅野健一は、同志社大学は絶対入ってはいけない大学だと。早稲田もだな(明大も)。日本の私立大学は教育機関じゃなく、学生を人質に国から金を引っ張り、周囲の土地を買いまくって甘い汁を吸う、単なる悪徳不動産業者だから。旧国立大学は、文科省の腐れ役人のヘルスセンターらしいが。

4月21日…「シネマテークたかさきで」で『白骨街道ACT1』『僕の帰る場所』。観客7名。ヘドガ出るインチキドキュメンタリー&プチドラマ。監督の藤元明緒は、ミャンマー&日本の官憲に睨まれない範囲でオドオド製作(腰どころか全身が引きっぱなし)。後者の登場人物の選択は明らかに興行性優先(構図、演出も観客に媚び媚び)。商売人がミャンマー問題に便乗してるとしか思えない不快さ。上信線で『ウクライナ・ロシア紀行』(ヨーゼフ・ロート・日曜社)。1年前にこんなタイムリーな本が出てたとは。面白いが1行あたりの字詰めが多すぎて読みづらい。

4月20日…『救援』636号でガサ子ちゃん倶楽部の大山千恵子が超寝言を。”アジアで合法的にポルノ産業が成立してるのは日本だけ”。どこでどう調べた? そもそもあんたの言う”ポルノ産業”の概念、基準て一体? エロでもグロでも合法的なら存在するよ(善し悪しは別に)。北原みのりに拍手するレベルだけに、日本語の知識もウラジーミル・アベ並(ドタマは悪書狩りの婆さん爺さん級)。勢いのある思想が拡大する際には、必ずこの種の低能お調子者が便乗、運動自体を腐らせる。千恵子様の”国際基準”に忠実だと、下請けエロ漫画編集者の俺は勿論、講談社の『FRIDAY』や双葉社の『週刊大衆』編集部員も潜在的非合法者か(透明の手錠を掛けられた)。寝言は賞賛相手の北原みのりが、経営する女性向け大人のおもちゃ屋が警視庁保安課に摘発された際に、いかなる対応をしたか良く調べてから並べろ。同紙、浅野健一とゴールデンパンダの「刑務所花子放浪記」は出色の面白さだが、コイツのと万城目仁の映画コラムは最低最悪。後者に至っては、”『キネマ旬報』以外に映画評論の紙媒体がなくなったのは寂しい”だと(無視されて可哀想な『映画芸術』『映画論叢』『映画秘宝』他)。2人の共通項は怠慢と不勉強と根拠なき自信(ウラジーミル・アべとココでも合体!)。慣れ合いで連載継続させてる編集部が、馬鹿をより深化過激化。思想信条と文章芸はほとんどの場合比例しない。

4月19日…上京。オイスターと来月頭売りの新刊、『全自動精液便所』(メディアックス)購入者におまけに付ける、ポストカードについての打ち合わせ(「虎の穴」ともう一軒で)。直接ギャラが入る仕事じゃないので適当に済ませ、「シネマヴェーラ渋谷」へ。『ナチに愛された女』。脚本がいい加減で、題名ほどの内容ではない(殴られて寝て喰ってるだけの共演の野郎が馬鹿丸出し)。客40人弱。高崎線で『愉しみはTVの彼方に』(金井美恵子・中央公論社’94)読了。映画評論集、1冊目は読んでるが本書は未読。何せ当時の著者は、ウラジーミル・アべに対する岩田明子状態で蓮實重彦に陶酔。それは文字通り”みだらでたじろぎうろたえる”レベル。30年近くたった今でもゲッソリ。”全国高卒文学少女の星”だった彼女も、季節外れの愛くるしさ爆発で、相当数のファンを失ったと推測。老いた余裕か、教祖様へのお祈り以外は楽しめた。底意地の悪さは筋金入りだし。上信線で『新版 魔女狩りの社会史』(ノーマン・コーン・ちくま学芸文庫)に。ふむふむ。

4月18日…榎本義法が富岡市長に再選。堀越英雄君は、山本一太知事(汲み取り便器の乾燥飛沫)に力を借りたのが敗因だと断言(加えて現職より20歳も老いぼれ)。安中市長選挙は、現職女性市長の茂木英子が、自公の推す岩井仁に3選を阻まれる。特に悪い噂も無かったが…。投票率が10%も上昇しての敗北(しかも1万票差)。俺の知らない問題、あるいはよっぽど無能だった? 同市各役所の広報ワンコロ自称記者、樋口聡君(『東京新聞』)が大活躍したのかな。

4月17日…神保町帰りに、出版クラブと白山通りを隔てた「日高屋」で豪華昼飯。つけ麺、冷ややっこ、ビンビール(1200円!)。「神田コーヒー」後事務所。数年振りでエロ劇画とロリ系漫画の橋渡し的存在だった、やまだのらに電話。誰からも愛されたのらちゃんも、とうとう70歳と。「俺は68」「え? 俺より若かったの?」「あんたにゃ何度も同じセリフ吐かれたよ」(先輩口調で)「ふふふ」(後輩口調で)用件後昔話。西江ひろあき、片桐七郎(故人)、南日れん(同)、笹沼傑嗣、野原歩、岡村静男、マリア他の名前が。詳細は6月売りの『MateL』連載、「嫌われ者の記」で(第282回か?)。

 帰りの高崎線で『皆殺し映画通信 あばれ火祭り』(柳下毅一郎・カンゼン)読了。ひひひ。『花嫁のさけび』(泡坂妻夫・河出文庫)に。テレビの出来の悪い2時間サスペンスドラマを、愚直に文字起こししてる感じ。本体780円もしたので最後まで。解説の恩田陸はホント馬鹿。水打ちと樹木大量伐採、情報公開の黒塗りを白塗りにしたのだけが実績の小池学歴詐欺知事。最後のゲロ馬鹿げたアイデアは、自らの厚化粧中に思い付いたと断言。小池&吉村。ウラジーミル・アベに加えて、首都とそれに次ぐ都市の首長がこれじゃな。日本人の堕落時代はいつまで。夢野久作ではないが、東京人だけが堕落してた時代が懐かしい。

4月16日…「シネマテークたかさきで」で『アネット』。観客10名。2度寝る。しかし新しい『ウエスト~』よりは楽しめた(特に後半)。舞台中継は何でも退屈だが、映画の中では一際。その設定で始まる前半が盛り上がるはずがない(ヘンリーの芸が全然面白くないし)。そもそも何でミュージカル? 上信線で数十年振りで長澤延子詩集『海』(紙蔦社)読了。色褪せなさに驚く。トンマな解説類が余分。年譜だけでいい。版元は伊勢崎で’01年刊行。”群馬の詩人シリーズ①”と。こんなのちっとも知らなかった。

4月14日…平凡社新書から4年も前に、『絵はがきの大日本帝国』(二松啓紀)なんて楽しい本が出てたとは。文字が小さく行間も狭いのは難点だが(平凡社ライブラリーを見習うべし)、上信線で楽しく。著者の歴史観は平凡だが健全。「シネマテークたかさきで」で『ゴヤの名画と優しい泥棒』。予備知識ゼロで。気分が明るくなる佳作。岩田明子のような、ウラジーミル・アべの精神的妾がでかい面してるNHKと異なり、評判が高い英国BBCも、ドン・キホーテ爺さんの前にゃタジタジ。そうか。2000年から75歳以上の老人は、受信料が免除になったのか。一方のアベ印の自称公共放送は、全国民から受信料を徴収する思惑と。ここまで舐められた主権者は、世界広しと言えど大和の国だけだ。やっぱり日本は凄いよ(世界が驚嘆!?)。NHKに受信料を払うのはロシア軍テロ部隊にカンパするに等しい。

 神保町へ出る度に『日刊ゲンダイ』買ってる、神保町交差点の「廣文館」。今月から夕刊販売を停止。「売れないんだもん」とお姉さん(ホントはおばさん)。しかし先日もお気楽な新聞休刊日が(その分金返せ!)。直営館を次々に売り飛ばしてた末期大映状態なのに、御用記者クラブ&見返り年収1千万体制は、永遠だと思い込まんとしてる特権的飼い犬の皆様。ほとんどが失業必至。なのに未だに芳野友子の糞まみれのケツを嗅ぎ回ってる、立憲民主党の裏切り者議員同様ドタマ解釈不能。

4月13日…下村健と言えば新東宝映画のオーソリティーとして有名。俺も時たまページを覗いてはお勉強。先日久々に訪れると、我が副業サイトをわざわざ宣伝ではなく、小馬鹿にしていただき有り難い限り。「シネマヴェーラ渋谷」が無料配布してたポスターを売ってるのがセコイと。どこが? 入場料を払って入った映画館がくれたものをどうしようと客の勝手。そもそもタダで入手したり拾った品に儲けを乗せて販売するのは、古本屋以下の中古屋の基本的モラル(資本主義自体のかも)。言葉の概念には幅があるが、俺にとりセコイとは、ウラジーミル・アベや小渕”ドリル”優子が、政党助成金でガリガリ君やガキのおむつを買う事を言う(入場券も買わないで「シネマヴェーラ渋谷」ロビーに押し入り、レンガ2個分くらいの厚さでチラシを強奪して行く腐れ婆さんとか)。映画館経営者は俺から見れば経済的上流階級。彼等が投げ捨てたリンゴのしっぷりを、下層薄毛ボケ老人が拾い喰いする事のどこが恥ずかしい、いやセコイ? エロ・グロ、加えて貧乏臭いセコさは新東宝映画の神髄。たかが上流お抱えのチンピラ貧乏ライターが、トリクルダウンする側の視点で世間を裁くんじゃないよ。(既にお前の顔は、ウーバーイーツ配達員の服装が不潔だとあざける、糸井重里ソックリだと勝手に推測)。

 その「シネマヴェーラ渋谷」で『めぐりあい』。観客約50人。今日は遅れて入場、平然とスマホで足元を照らす糞馬鹿客が居なくて集中出来た。遅刻入場という大罪を犯しながら、あそこまで図々しくなれる糞袋の神経が理解不能。数分で眼が慣れるという常識も知らないのか?(注意しない周囲の客はより救えない)。『あこがれ』の後の日活ロマンポルノ風題名書体は実にフィットしてたが、今回は写研の曽蘭風。ちと固苦しいが荒木一郎の主題歌に痺れてるので気にならない。にしても黒沢年男の両親は無敵不沈夫婦。菅井きんと桑山正一じゃ、いかなる不良ガキも平伏するしかない。菅井きんも後の「婿どの!」でブレイクした時代より演技が自然。当時の優れた日本映画は、家族も社会もちゃんと描写。反共が社是の東宝でさえも。
 

どうも。

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2022年 3月31日(木)17時18分0秒
  塩山さん、事務所を閉めてMate送られてこなくなってからしばらくなりますが、こちら元気で自宅仕事やっています。この前単行本も2冊同時に出しました。「ぼのぼの」47巻とネコ漫画の「お猫見」です。どうも最近は画像がないと書きこみもサボりがちです。
しかし、塩山さんも「どうせおもしろくないだろ」と思いつつ映画を見てるんですね。私は「たぶんおもしろくないだろ」なのでちょっとちがいます。今週末は「ナイトメア・アリー」見る予定です。たぶんおもしろくないんでしょうか。
 

(無題)

  投稿者:匿名  投稿日:2022年 3月23日(水)02時02分45秒
  「性と国家」 佐藤優/北原みのり
河出書房新社(2016年)
 

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1942 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 3月21日(月)16時08分43秒
編集済
  4月12日…君子じゃないけど豹変。今朝の『東京新聞』群馬栃木版を見たら、富岡市長選挙の応援で、堀越英雄君の応援に汲み取り便所半壊便器の乾燥飛沫こと、山本一太知事が駆け付けたと。富岡製糸場の管理・運営権を県にと堀越君は訴えてるが、要するに利権を差し出して市長にとの思惑らしい。地方自治を何と心得る? 不満は数々あるが、グッと耐えて今回も榎本義法に投票する事に。私益より大義優先。

 事務所近くで地下掘削工事。女性がリンチに遭ってる際のうめき風騒音が連日。めげる(旧潮出版、今は人種差別ホテルとして有名なアパホテル並び)。「シネマヴェーラ渋谷」で日本前衛映画界の2代キッチュ、勅使河原宏&松本俊夫の馬鹿げた短編鑑賞後に出勤。本業自体は1時間前後。なのじ約6時間かけての富岡と飯田橋の往復。数字だけ見ると超非合理的だが、電車内は俺の読書空間。感動的なカステリオンの生涯を描いた、『権力とたたかう良心』(ツヴァイク・みすず書房)読了後、『水の墓碑銘』(P・ハイスミス・河出文庫)に。後者再読だが、改訳版のせいもあってかグイグイグイ。

4月10日…富岡市長選挙公示。堀越英雄が現職の榎本義法に挑戦。堀越君は72歳で榎本君より20歳近いロートル。その割に主張が甘ったるい。2期目は一般的に現職が強いから。俺は公文書偽造の土地改良課職員や、パワハラ富岡消防署署長を野放しにしてる榎本違法、いや榎本義法君に入れる気はない。ただ堀越君も最後なんだし、より攻撃的選挙戦を繰り広げないと。「シネマテークたかさきで」で『メモリア』。1時間は何とか耐えたが途中放棄(糞!)。上信線で『天皇・コロナ・ポピュリズム』(筒井清忠・ちくま新書)読了。つまらなくはないが新味も無し。パワハラゴロツキ総理だった菅にはやたら甘く、ウラジーミル・アベは名前さえほとんど登場しない。そういう1冊。予定調和で腰抜けの同新書らしいが。

4月9日…「シネマテークたかさきで」で『これは君の闘争だ』。観客8名。面白い。編集、音楽に特に演出者のとがった才気が(かつユーモアも常に忘れず)。若いチンピラどもが官憲への怒りと恐怖感を忘れないブラジルは、少なくとも日本より確実に明るい明日が。学校占拠時の金銭的問題、教師の対応等をテロップで知らせてくれれば、更に文句無かった。デモは日本と違い当然道一杯広がっていた(ロシアでさえも)。裏金警官どもがでかい面して、デモに道路の4分の1しか使用させない土人国家なんて、普通選挙が実施されてる国じゃ聞いた事ない。映画のロケも妨害するし。道路を警察利権から奪い返せと、れいわや共産党は選挙で主張してくれ。

4月8日…行き帰りで『影の部分』(秦早穂子・リトルモア)読了。盛り上がって来ると、自らの育ったハイソな家庭環境の回顧に。一家と交際あった画家や作家のゴシップこそ興味を引くが、著者の実家の歴史は一通りでいいのに。しばしば飛ばし読み。一部完とあるが、二部は出たの? 20時30分過ぎの高崎線、停電事故でストップ。復旧時間不明。仕方なく熊谷から新幹線(特急券880円)。臨時増収目的の”営業停電”でなければいいが(類似事故が定期的かつ頻繁に)。

 入学式に間に合わない制服、そもそも必要かとの疑問を提示せず、三種の神器並視する電波送り付け悪徳商法のNHK以下の記者クラブ御用マスコミ。自らのドタマで思考すること無く年収1000万(思考力&羞恥心放棄手当て?)。NHKと言えば河瀨直美のオリンピック映画記者会見を、『キネマ旬報』のコラムが無批判に。同局の捏造テロップ犯罪をシカト。そのコラムページ、荒木太郎が大蔵映画や新潮社を訴えた裁判問題は殊勝に小まめに。なぜ河瀨だけ皇族扱い? 日本を代表する映画雑誌を自称するなら、アリバイ的コラムじゃなく、本編で堂々と特集記事を組むべきだ。荒木&河瀨問題はそういう次元の言論表現弾圧事件。荒井晴彦は脚本家としては佐伯俊道同様過大評価されてるが、『映画芸術』誌上での本問題の扱いは立派だった(若松孝二に対しても)。ついでに『映画論叢』もネトウヨ的見地から特集を。知的貧相さを実地検分したい。

4月7日…同胞たるアジア人は特高警察仕込みのゴロツキ入管職員が、小林多喜二並に凄惨なリンチ&虐殺。一方、ウクライナ人は政府専用機で大歓迎。他者の視線が考えられなくなってしまった、大和の国の白痴世襲政治屋たち。かくハレンチ行為を『東京新聞』1面は大歓迎。何とももはや。夕方、「109シネマズ高崎」で『女子高生に殺されたい』。観客8名。女優の区別がつかなかったり(顔が似てる)、田中圭がミスキャストだったり、撮影がマヌケだったり種々弱点はあるが、邦画の水準としては高いし個性的。城定秀夫監督は、閉館間際の「飯田橋くらら」で、熟女系物ピンクを。独特だった。卒業式の舞台に日の丸が掲揚されてなかったり、生徒が全然整列してないのにも好感。校長や教師にどう見てもピンク出身にしか見えない役者が。こういう場違いな下品さが、映画に奥行きを出す。

4月5日…「シネマヴェーラ渋谷」で『あこがれ』(’66東宝)。観客50人弱。いつ観ても心が洗われる(ただし中古紙物市場での内藤洋子は意外に不人気。芦川いづみや酒井和歌子の前じゃ嵐の中のサイレント屁)。小沢昭一は儲け役の見本のような役所。林寛子は7歳での本作がデビュー作らしいが、文句のない生涯の代表作(女優として後は余生と言っちゃ失礼か)。高崎線で『寺田寅彦随筆集』(串田孫一編・平凡社ライブラリー)。いつ読んでもその傲慢さで不愉快千万に。一部で話題の天災論で消えるレベルの悪臭では無い。戦中まで生きてたら、高村光太郎の詩並の大東亜共栄圏万歳俳句を垂れ流した事だろう。鉄壁の退路を舗装しといて、許容心があるように見せかける姑息さが特に悪質かつ下賤。上信線で『霊魂の足』(角田喜久雄・創元推理文庫)の残り。主人公の加賀美敬介捜査一課長、ちとエリート気取りが気になるが、ビール好きな所に好感。当時は当然ビンビール。最近は俺もカンビールばっか。最初はカン臭が気に。紙パックよりマシだが。「日高屋」でまたビンビール飲みてえ(余りにささやかすぎる夢)。

4月4日…話題の園子温監督。思い出したのが大島新(コバンザメ商法一筋の3流お坊ちゃん監督)の、彼のヨイショドキュメンタリーでの一場面。元巨乳女優の女房が旦那について語る際に、暴力団犯罪を法廷証言する商店主のように、深~く怯えて見えた。当時すごく不快に。色々出て来そう。

 関係無いが、国外脱出が青年男性には禁じられてるウクライナ。良心的兵役拒否は? 俺のような小心者、あるいは人殺しはいかなる理由でも嫌だという人は当然いる。彼等はどういう目に? それが一番知りたい。寄付を思いとどまった理由の一つ(もちろん吝嗇根性が一番だが)。4月17日は富岡市長選挙。再選に挑む榎本違法、いや榎本義法市長は、市土地改良課が拙宅畑周辺に加えた違法工事を、選挙までに是正してくれるの? 予算の都合で4月になると同課責任者。従来の超デタラメ振りを熟知する俺は全然信用してないが。他の部署でも類した、税金ドブ捨て法令違反行為が頻発してると推測。犯罪報道で匿名扱いされ、退職金まで満額もらえる犯罪警官は全然減らない。いや増えてる(NHK以下の記者クラブ協力の特権的犯罪警官奨励報道が主因)。パワハラ富岡消防署署長が退任したとも聞かない(土地改良課のゴロツキ職員も、ウラジミール・アベ同様野放し)。コジキマスコミ&平目司法の官憲犯罪放置が自治体や国家を滅ぼす。

4月3日…「シネマテークたかさきで」で『麻希のいる世界』。ここでの昨日のハッタリだけの凡作『チタン』と違い(チラシだけはカッコ良し)、大いに面白い。脚本、撮影、録音、美術、演出…いい意味での撮影所時代の映画のようで、安心して見物可能(老いぼれにも見えるし聴こえるし筋も分かる)。塩田明彦や万田邦敏両監督には、もっとバンバン撮って欲しい。黒沢清や青山真治なんてどうでもいい(後者にはご冥福を祈りつつも)。2人ともこれと言ったヒット作が無いのがつらいな。本作もバンド物で女子高生の同性愛場面が…てな感じで出資者募ったのかも。確かに嘘じゃないが、俺がスポンサーなら映画の出来は別として怒るよ。画面が暗くてメモが1か所読めなかった(音楽部で大演説したヒロインの1回目の失神後の)。

 上信線で『昭和39年の俺たち』5月号。ベスト3。「不死身のマッドマックス軍団」藤木TDC。「悶々少年とピンク色の日々」沢木毅彦。「監督皆元洋之助インタビュー」高鳥都。ワースト3。「昭和スター極道伝/萩原健一」鈴木義昭。「連合赤軍ーその後の真実」横山茂彦。「俺たちのクラリオンガールを語る」本橋信宏。増大サプリ「べクトリン」の見開き宣伝が渋い。”ピクリともしなかった粗チンが劇的変化!!”の下に、”ウソのように女性が悦ぶ!!”。自覚的道徳精神が感じられる。

4月1日…「シネマヴェーラ渋谷」で『土砂降り』(監督・中村登・75松竹)。60人以上の大入りでロビーは通勤時の埼京線状態(痴漢はいなそう)。確かに面白いが、チラシの解説のように傑作とまでは(20分長い)。汽車の発着音で音楽は余り聴き取れなかったが、武満徹は女性ファンが多いのだと実感。事務所泊まり。寝る前に『中央線小説傑作選』(南陀楼綾繁編・中公文庫)読了。五木寛之と松本清張しか読んでなかった。赤瀬川原平(尾辻克彦)作品を非常に古臭く感じた(バブル時代風小説)。

3月30日…高崎映画祭企画のドキュメンタリー2本立て、『ブバ』&『ウジュムリ』を「シネマテークたかさきで」で。エイゼンシュタインの『イワン雷帝』並に構図がいちいちわざとらしいが、辺境の地の生活様式は眺めてるだけで楽しい。前者、字幕で”ロシア政府が…”との下り。1930年制作だから、”ソ連政府の…”の誤訳では? 細部ばっかに眼が行く半ボケ老人。20人弱の入り。爺さま入場料1100円なり。

3月29日…噂の『映画論叢』59号を「東京堂”ネトウヨ”書店」で。森卓也の問題の巻頭原稿、案外微温的で肩すかし(紳士ですね)。ボケかけた座頭市と用心棒が、冥土みやげの南海の大決戦かと大いに期待したのだが…(常盤新平の怪作、『片隅の人たち』のような執念深さに欠ける)。久々に近所の「小諸そば」。肩ロースカツ丼、生命力衰退老人には量が多すぎ(でも残さず)。高崎線で『真っ白な嘘』(フレドリック・ブラウン・創元推理文庫)。

3月28日…今月末までに、富岡市土地改良課はデタラメ工事やり直しの約束を。ところが残り3日なのに未だ何の連絡も寄こさない(彼らの人間的水準が露わ)。一部地権者の言うがままに(賄賂は絶対もらってないと言ってたが)、合意図面を無視した違法工事を公然と(市の税金ドブ捨て)。こんな蛮行が許されるなら、警察も検察もパワハラ署長が居座る富岡消防署も要らない。捏造工事の証拠は腐るほど。連中まさか、俺が泣き寝入りするとでも?(部署換えでトンヅラの思惑? 甘いぜよ) 榎本違法、いや榎本義法富岡市長も、かく法令破りハレンチ職員を野放しにしといて再選をなんて、虫が良すぎるもいいトコ。マジメにやれよ!(公開時、銀座通りの「富岡電気館」で観た、『網走番外地 望郷篇』の健さんタッチで)。

 功成り遂げた監督がなぜ今更撮ったのか意味不明な、出来損ないパロディ映画『ウエスト~』見物後、上信線で『大東亜共栄圏のクールジャパン「協働」する文化工作』(大塚英志・集英社新書)読了。出足も良かったが、後半グイグイと盛り上がる(映画書としても傑出)。彼の先行する類書も買わねば。手間暇に加えて、経済的にも難儀必至の分野。大日本帝国占領地での出版物は、古本市場でも非常に高値。山中恒の場合は国内での資料が主たが、大林宣彦監督により映画化された、『転校生』の原作料他をつぎ込んだと。大塚も似たようなものか。ホントは駄作に決まってる『ウエスト~』(156分!)など毛頭に。高崎映画祭の一環で、「シネマテークたかさき」でタルコフスキーを上映するらしい。それをと考えてたら問題の『サクリファイス』、3年前の邦画なのだと。監督・脚本・編集・壷井潔。凄い度胸だ。ニッポン凄ご過ぎる。世界中が注目。きっと傑作なんだろう。

3月26日…米国への屈辱的朝貢費(思いやり予算とやら)大増額に、立憲民主党は自公維新国民ともども賛成してんだね(『赤旗』によれば共産党、社民党、沖縄の風、れいわ新選組が反対。『東京新聞』は反対政党名を明示しないデタラメ振り。NHKかよ)。京都府知事選挙じゃ、西田教育勅語気違い野郎他の推す候補に相乗り。恥&恩知らずな集団自殺志願政党。五反田への往復で『連続自殺事件』(ジョン・ディクスン・カー・創元推理文庫)読了。普通。夕方「109シネマズ高崎」で『ナイトメア・アリー』。つまらない。マヌケでテンポの無い演出がダラダラ約2時間30分(新東宝なら75分)。観客3人。 即刻日に1回上映化だろう。もひとつ。主人公の男、全然魅力ないのになぜああも持てる? 素材はいんだけど脚本メタメタ。歴史性を考慮すれば、不自然に黒人俳優が重用されてないのが唯一の救い。上信線で『大東亜共栄圏のクールジャパン「協働」する文化工作』(大塚英志・集英社新書)。大塚本は10数年ぶり。労力溢れる面白さ。本畑もハヤカワタダノリとか人材が豊富に。ただ先駆者で、俺もファンの山中恒が無視されがちなのが謎。尾崎翠における稲垣真美のような、ケタ糞悪い悪評も聞かないのに(俺が知らないだけ?)。大塚は福田和也ともども、ブクブク長生きしそう。佐藤忠男以上に。どうでもいいが。

3月24日…「109シネマズ高崎」で『ザ・バットマン』。終始バットマン様が正装なされて画面の一角で棒立ち(トイレでもあのカッコだと汚れちゃう)。マヌケでテンポの無い演出がダラダラ約2時間30分。新旧の役者が気の毒に。上信線で入谷コピー文庫、『拝啓、芦川いづみ様。』読了。実は俺も書いてるのだが、怒涛のいづみ様讃歌の中でチラシでのせこい小金儲け話を。軽蔑はされるだろうが悪目立ち。配役で言ったなら儲け役か。悪い奴じゃないが、朝倉史明の文章は相変わらずつまらない(インタビューも。)名前は度忘れしたが、徳川夢声研究家の某君タイプか。人格的には高崎俊夫も同グループだが、まあそれ程退屈しないのは、金に苦労してるせいか。どうでもいいが。『赤旗』の佐藤忠男の訃報の扱いが異常に小さかった(写真無し)。山田和夫のように同党に忠実じゃなかったせいだろう。大向こうを唸らせるような文章は書かなかったが、映画を見る目は常に公平だった。

3月22日…ギャフ~ン! ”優&みのり本”とっくに出てたのか。ゲスはゲスを見逃さず。津田大介あたりが座布団敷いて待ってるのかも。高崎線の往復で、『田舎のミューズ』(バルザック・水声社)を300Pまで。羨ましすぎる2流新聞小説家だ。ただ後半の「ド・カディニャン公妃の秘密」の方がより面白い。帰宅すると、難航してた入谷コピー文庫、『拝啓、芦川いづみ様。』が。有楽町の「スバル座」閉館追悼特集以来の(俺の知る範囲では)、堂々の38ページ。川本三郎、太田克彦、寒空はだか、朝倉史明、のむみち他と、有名無名の強力個性派執筆陣(?)。しばらく売らないでおこう。最近スマホに。機能はほとんど理解出来てないが、音量がステレオ風に大きいので、難聴老人は大助かり。

3月21日…佐藤栄作を”財界の男妾”と国会で糾弾した青島幸男は、今考えると山本太郎よりよほど腰が据わっていた。意地悪婆さんに倣えば芳野友子連合会長は、”財界&自公維新の厚化粧熟女妾”か。加盟単産も内閣記者会自称記者のように良く黙ってると呆れる。別に呆れこそしないが、佐藤優って野郎も便利。インチキリベラリスト発見器。雨宮処凛、五木寛之、池上彰…コイツと共著を出す奴にロクなの居ない。そろそろ北原みのりあたりも?

3月20日…午後2時過ぎ、高崎駅西口で”トランプベイビーズ”こと、”コロナは単なる風邪論者”30人前後のショボいデモ。聡明そうな参加者は見掛けなかったが、不愉快だったのはデモ参加者に近い数の警官ども。パトカーが先導したり、まるでデモの主催者面。馬鹿げた意見表明だが、彼等にも表現の自由が。邪魔すんじゃないよオマーリ。どのデモでも過剰な警官が動員されるのは、幹部の都合があるらしい。連中は時間外手当て他を一部しか現場に支給しない。だから数(分母)が多いほど連中にはうまみが。公安警察の裏金公共事業。日本が後進国化するのも当然。ヤクザが十手持ちだった江戸時代以下。

 その足で「シネマテークたかさき」の『ブラックボックス』。観客25名前後。まあまあだが、仏映画も韓国映画同様にハリウッド化。悪党への野暮なハングマン的公開復讐場面など、昔じゃ考えられない。上昇志向の強い悪妻の改心もドッチラケ(脱ぎ惜しみも許せない!)。種々不満はあるが、本畑は割と耐えられる。上信線で『北條民雄集』(岩波文庫)。著者の手紙を志賀直哉は箸でつまんで読んだと、昔、小谷野敦の本で(小谷野本も飽きたのでここ数年全然買わない)。実は初めてだが読ませる。特に「間木老人」には痺れた。ハンセン病の事は学校でも家庭でも教えない。若い人はどう読む? 一瞬、無神経な俺は「ゾンビ小説のような…」と。猛省。草津の施設でも患者がひどい扱いを受けたと。昔は『東京新聞』群馬版に良く記事が。飛ばしてたが今後は熟読しよう。  
 

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1941 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 3月 2日(水)23時16分38秒
編集済
  3月18日…夕方、「シネマヴェーラ渋谷」で『拳銃を売る男』。面白い。大島渚の『愛と希望の街』は、原題(「鳩を売る少年」)も含めて影響を受けてるなと。今回の特集、意外にも全体に入りが良くない。確かに興行は水物だ。高崎線で『五番目の女(上)』(へニング・マンケル・創元推理文庫)読了。主人公の刑事に共感は抱きがたいが、まあ読ませる。場面転換がフレドリック・ブラウンほど鮮やでないのは短所。神保町の春の古本祭りが雨で中止のせいか、「古書会館」も閑散。「嵯峨谷」、最近そばが出来るのが異常に早い。プチ食券と引き換え状態。味に変わりはない。胸焼けするのでてんぷらは回避。

3月17日…「シネマテークたかさき」で『悪なき殺人』。観客6人。非常につまらない。整合性だけが売りのスカスカな脚本に、制作者が酔っ払ってる116分。しみだらけの長いふんどしを連想。しみのついた理由が、脇にいちいち行書体で説明してある珍品。アカデミー賞同様にまったく興味のない高崎映画祭がまた。主催者は儲かるらしく、不安定な映画館事業を支えてると。でも同館がここまで高崎市と癒着してる現在、市民映画祭面して興行ぶつのは疑問。ホントはどうでもいいが。

3月16日…上野駅19時42分発前橋行き高崎線アーバン号で、『エラスムスの勝利と悲劇』(ツヴァイク・みすず書房)読了。著者の対象と自らへの思いの重複度が一番濃密な本では。訳者代表内垣啓一の後書きが、クールかつ簡潔でカッコいい。翻訳屋たるもの例外なくこの程度の羞恥心を保持して欲しい。昨今多い、ダラダラ長いだけの自己宣伝風後書きにはゲッソリ。アーバン号、上野駅到着の際に車内掃除をしなくなった。JR東日本の利益最優先主義は徹底。当然安全運行面でも類した合理化を。怖いわ怖いわ怖~いわ。

 昨日昼頃、飯田橋駅東口のティッシュ配りのお姉さんはヘソ出しルック。男ニヤニヤ女ツンツン(平均的反応)。所が今日の女性はコートで全身カバー(人物も異なるようだ)。咲きかけた桜のつぼみが閉じたような。ヤボテンが文句でも? 新宿駅のうるさいだけの小鳥の人工鳴き声放送、ヘドが出る。そもそもが異様な音量で、子供はひきつけを、老人は心臓発作を起こしそう。天下り先関連会社から、無理矢理に導入したとしか思えない、狂気の騒音強制サービス。

3月15日…「シネマテークたかさき」じゃあるまいし、珍しく客10人の「シネマヴェーラ渋谷」で『ラケット』。結構面白いのに。警察が立派過ぎて、レイプマンのお助けマンが警察庁トップになる、酋長制土人国家住民にはリアリィティーに欠けるが。ロビーで『消された水汚染』(諸永裕司・平凡社新書)読了。毎日新聞と並ぶ口先ええカッコ自称記者の巣窟、朝日新聞従業員の割にはまとも(同じ新書の東海放送ディレクター本、『さよならテレビ』の域には達してない)。無神経な描写が一か所。223Pに血液検査に協力してくれた杉井吉彦医師の発言が。「おお、マスード!アフガンから帰って何十年になるけど、日本で『マスード』を知ってる人に会うのは初めてだよ」河出文庫『マスードの戦い』(長倉洋海)の初版は2001年。親本はもっと早かったはずだ。一箱古本市の人気商品だった(最近新装版も)。だからこの発言は同医師の勘違い、ないしリップサービスだと(プライド高い”朝日人”への)。いずれにしろロクに金にもならない血液検査に、わざわざ協力してくれた医師の名誉にはならない。並の神経の取材者ならまずは紹介しない。諸永君、誉められてよっぽどうれしかったのか。

3月14日…忍耐心を養うために、「シネマテークたかさき」で”ハンガリーの3流ハッタリ屋”、タル・ベーラ監督作品を2本続けて。『アウトサイダー』『ダムネーション/天罰』。ポーランドやチェコに比べ、同国の映画水準は低レベル。かく山師が芸術家面出来るんだもの(”日本の不細工なリーフェンシュタール”河瀨直美真っ青!)。 観客前者6人後者4人。『ダム~』は121分だが、まともな編集者なら91分は切る。タルコフスキーが左手、いや左足で居眠りしながら撮ったような代物(その落差は石井輝男と牧口雄二の百倍以上)。特に音楽処理のセンスの悪さは耐え難い。芸術家で思い出したが、数日前の『東京新聞』文化欄でインタビューに応じてた田島征三が、自分は絵本作家ではなく芸術家だと胸を張っていた。80代前半でもうボケたらしい。俗人の名誉欲は死ぬまで増殖すると。コバノブ御大はそこらが実に立派だ。

3月13日…糞ヤボな再出品作業の合間に、『シカゴ・ブルース』(フレドリック・ブラウン・創元推理文庫)。面白い。しかも読み進むに連れ気分が良くなる。高山真由美という人の訳業も当然あろうが、誰も生ゴミを黄金には出来ない。コバノブ御大の『日本橋に生まれて』(文藝春秋)。さすがに「東京堂”ネトウヨ”書店」 にもサイン本が並ばない(前回まではちゃんと)。全体には大分弱気。けど読ませる。野坂昭如もだったが、長生きすると自らが、忘却されつつある事実まで認識せねばならないのはつらい(山も谷も無かった凡人からすれば羨ましいが)。ヤフーの出品用日本人小説家一覧。”な行”に既に野坂昭如の名前は無い。コバノブ御大は当然まだ。あれは売れ行きに準じた機械的リストと思ってたが、”は行”には花田清輝がなぜか。良く分からない。

 数ページ前の登場人物名もコロリ忘れるボケ身ながら、他人のミスには結構気づく。『シカゴ・ブルース』(フレドリック・ブラウン・創元推理文庫)の解説で杉江松恋は、『三人のこびと』でアムおじさんに探偵経験があると初めて明かされたと記す。けどそれは『シカゴ~』で既に述べられている(139P)。こういう勘違いは担当編集者がチェックしなけりゃね。どうでもいいが。

3月12日…茂原正秀なる富岡市市会議員が。以前は無党派市民派っぽいイメージで売ってたが、昨今大分右旋回。以前から出してる市議会だより。74号では”出生率は10年で半減!深刻さを増す富岡市の少子化”と。そりゃ全国的次元の大問題。一チンピラ市会議員が嘆いたってどうにもならない。身の丈に合った主張を。裏面じゃ関西の自治体を例に議員定数の削減を訴えてる。ネオナチ維新に色目を使ってるのがありあり。議員は議会政治の基礎。ただ減らせばいいってもんじゃない(市民の健康維持のための保健所同様)。昔から腰は引けてた野郎だが、益々有害なたわ言一筋。まずは自分らの議員報酬削減から着手するのが筋。富岡消防署署長のパワハラや、市役所土地改良課の公文書偽造行為等、自らに火の粉が飛びそうな問題は入念に回避。屁のような事案にのみ口角泡を飛ばす、我が身可愛さの八方美人議員など要らない。ただ共産党の田村君も立憲の現代表並に目立たない。

3月11日…数日前の『東京新聞』1面に、”ウクライナ難民200万超/EU受け入れ問われる真価”なるエラソーな記事(ポーランド/谷悠己&ベルリン/蜘手美鶴)。両名は母国が、ウクライナ難民を8人しか受け入れて無いのを知らないの? どの面下げて他国に説教を? 特派員でありながら現地取材もせずに、絶対安全地帯で各国のメディアの記事まとめ送付を仕事にしてると(日本国内でも出来るぜ)、外務省の下級役人と発想が共鳴するのか。同紙特派員は韓国以外も一流の馬鹿者ぞろい。

3月9日…『黒い手帳』(久生十蘭・光文社文庫)読了。分野はだいぶ異なるが、ツヴァイクの一連の作品を。それだけを根拠に推測するが、久生十蘭てホントに嫌な奴だったのでは(鶴田浩二レベルで)。具体的エピソードは知らないが、以前出た従軍日記の内容からもやや。顕彰一筋の通俗的遺族ならあれは許可しないと。いや、著作権有効期間が過ぎてただけか(’57死去)。作家は作物しだいだが、読者にはゴシップもまたデザートだ。

 無論、天才・谷岡ヤスジに比べればギャグセンスは足元にも及ばないが、赤塚不二夫の著作権継承者には彼への敬意がみじんも感じられず、反骨精神だけは旺盛だった故人には同情を禁じ得ない。映画化、CMも相手を選ばず。ただ銭になればいいって感じ。本来は卵を産み続けるであろう鶏の首をキュキュキュ。三國蓮太郎の馬鹿息子が、警察や都市銀行の宣伝で荒稼ぎしてるのにも呆れたが(右翼っぽい映画の常連だし)、そのギャグ漫画家版。歴史は確かに繰り返す。言うまでもなく2度目は笑い話として。

3月8日…NHKも一点のみ尊敬する点が。義理堅さだ。ウラジミール・アベが日弁連他を無視して任命した極右判事揃いの最高裁が、受信料は義務だとのお墨付きを下したことが、よっぽどうれしかったのだ(司法が年収1千万保証!)。でなきゃ今のようなアベの電通業務を、とても素面じゃこなせない。確かに空前の恥知らずだが、共産党他の協力で議席を得ながら、芳野友子の音のしない屁を喜々と嗅いでる立憲民主党の議員より、同じ飼い犬でもよほど立派だと。たださすがに調子こき過ぎ。テレビの無い家からも受信料とまで言い出した。捏造公共放送をかく傲慢にさせたのは、恩知らず立憲にも責任が(芳野のスカートに隠れて泣いてる、トッチャンボーヤ代表の足元ジロジロの前田会長)。人権法案の頃の部落解放同盟をふと。差別は永遠に無くならない。だから恒久的に税金をとか言ってた。あの組織はその頃から凋落の一途。ただ貧乏人が黙って受信料払ってちゃ、連中の吠え面は永久に拝めない。NHKの受信料拒否は、ロシアでの反戦デモに比べりゃ鼻歌まじりで誰にでも。

 神保町経由で「シネマヴェーラ渋谷」の『危険な場所で』。観客30人前後。アバズレじゃないアイダ・ルピノは、どうもしっくり来ない。同僚のマイホーム刑事が、1人くらい殺された方が良かった(罰当たり!戦争映画じゃねえよ)。ポスター、もうないと思ってたら、2箱に増強されてて大感動。また欲張っていただく(本数は恥ずかしいので秘密)。

3月7日…「シネマテークたかさき」で『SHIFT 恋よりも強いミカタ』。『フタリセカイ』同様の、世相便乗際物作と思いきや(確かにそうだが)、9年も前のフィリピン映画。筋はありふれてるが色彩センスがいいので、『フタリノ~』他の和製同類作とは天と地の後味の良さ(労働環境他の社会性もキッチリ描写。登場人物が何で生活してるのかという、邦画の悪しき宿命にも陥ってない)。尺も81分。ただ客は8人。終映後に関係者(監督?)のスカイブって言うのか、それで挨拶もあったらしいが都合で退館(最寄り駅帰宅時間を事前約束)。他が全員居残ってくれたとしても、かなり寂しかったろう。遠景ならマネキンを座らせる手もあるが、50人前後のミニシアターだし。上信線で『黒い手帳』(久生十蘭・光文社文庫)。三一書房版の記憶など皆無に近いので楽しい。

3月6日…高円寺への行き帰りで、『ドストエフスキーの創作の問題』(M・バフチン・平凡社ライブラリー)読了。難しいが何となく。西部古書会館、出展業者が少なかったらしく、中央列は発送作業場用と化して閑散。「シネマテークたかさき」後、上信線で『ZAITEN』4月号読了。今や紙雑誌で読むに堪えるのは、同誌と『北方ジャーナル』のみ。いや『日刊ゲンダイ』、日刊&日曜版『赤旗』、『救援』も紙だったな。

 世界各地で反戦デモが繰り広げられてるが、道路の4分の1の使用しか許されず、裏金警官の指揮・先導でデモッてるのは日本人民のみ(ロシアだって道一杯のフランス式デモ)。日本の突出した警察国家振りは、北朝鮮、中国の次あたりか。与えられた民主主義のため有難みが分からず、ズルズル官憲に権利を譲り渡して来たという見方も。それだけじゃないと。幸徳秋水や大杉栄、宮武外骨だってこの国に生れて死んだ(先の2人は天皇制国家に虐殺された)。ロシアじゃ今でもまともな記者は平気で暗殺。それでも反抗を忘れない人々が、記者に限らず多数。日本人の異様な臆病さの肥大化は(一億総日光の見ざる言わざる聞かざる)、経済的文化的衰退と比例。

 年収1千万維持のためだけに、公金によるウラジミール・アベ放送局と化したNHK。そこに黙って大金を”納税”してる国民を見ると(受信料は731部隊の病棟や、アウシュビッツガス室増強へのカンパに等しい)、日本人難民を受け入れてくれる国は皆無だなと(天にツバ)。サイバー警察局なんて特高警察の復活を、レイプマンのお助けマンが先導してるのに、『赤旗』や『東京新聞』しかロクに触れない。この国はもはや終わってると諦める人々が、更に増えるのを連中は期待。

3月4日…「シネマヴェーラ渋谷」で『恐怖への旅』。いつ観ても高所恐怖症の俺は足がすくむが、今日のは少し画面がにじんでた気が。”御自由にお持ちください”との掲示がある段ボール箱の、過去の同館上映ポスターから、欲張ってフレデリック・ワイズマンを2本、ハワード・フォークスを1本を図々しくもらう。帰りに1階までエレベーターで降りて、館内にハンカチを忘れたのに気付く。ただ布バックに3本もポスターを突っ込んだ爺さんが、「あの~ハンカチを…」という様は、富岡消防署署長や市役所土地改良課職員並に醜悪なので、諦めてトボトボと地下鉄へ。帰宅後確認したら、1本の包みには各3本前後の同じポスターが。つまり3本だと10本近く。同館の太っ腹ぶりにはただ頭が下がるのみ。「神保町シアター」も見倣ってください(過去には類したサービスを実施)。

3月3日…「高崎総合医療センター」の定期診断帰りに、「シネマテークたかさき」で午前10時40分開始の『ヴォイス・オブ・ラブ』(観客10人前後)。めまい。首筋に複数の縦じわが走る50代の婆さんが、12歳から中年までを演じるスーパートンデモ映画。12歳設定場面で既におっかあよりよっぽど婆さん(スレンダーゾンビフェイス)。監督・脚本・主演だから、周囲は吐き気を堪えて知らぬ振りか。水野晴郎真っ青。ヴァレリー・ルメルシェ、どうやって資金を。枕営業出来る外見とはとても。ヤボテンが想像を絶する美的世界が、おフランスには?(かの河瀨直美が芸術家扱いされる国柄)

 夕方、近所の河原で野火が拡大、消防車が何台も。例のパワハラ署長が指揮を? コイツの名前を犯罪者官憲特権で記者クラブマスコミが隠してるので、検索するがヒットせず。懲りずに公金使って隠蔽工作してるのだろう。市役所のHPに市長名が無けりゃおかしいだろう。同じ行為を富岡消防署は。まだ現職なんだから堂々と胸を張り名乗って仕事しろ。パワハラ以外にも類した法令違反行為を? 公文書偽造工事の富岡市役所の土地改良課職員HやKも何のおとがめなし(税金じゃぶじゃぶドブ捨て)。この醜態下で再選を狙ってるらしい榎本違法、いや榎本義法富岡市長の心臓には、金属製陰毛でも?

3月1日…「神保町シアター」で『可愛い悪魔 いいものあげる』を観る前に、「東京堂”ネトウヨ”書店」で『終生娯楽派の戯言(上)(下)』(佐伯俊道/『シナリオ』増刊)。ホントは「書泉グランデ」で購入予定だったが、今年は恒例のカレンダーバーゲンやらなかった恨みが。白坂依志夫や荒井晴彦の文章ファンは必読。いずれも脚本家としては2流だが(俺的には新藤兼人、笠原和夫、井手俊郎が一流)、脚本以外では立派な物書き。『シナリオ』は本連載が読みたくてしばらく購読(それ以前は白坂依志夫目当て)。佐伯の名前を見なくなるやおさらば。東京三世社の『SMセレクト』編集長、故・仙田弘の名前も。同社でバイト原稿を書いてたと。『映画の城』の事かな。再読だが何度も吹きだした。極めつけの名著だが、本文も含めてひでえレイアウト(デザイン・塚本友書)。年号を要所要所に入れないのも超不親切。俺が前世紀末に編集してたエロ劇画誌、『漫画パンプ』(東京三世社)や『漫画エキサイト号』(平和出版)だって、他誌のパクりながらもう少し工夫を。 下請けのマルヨシプロダクションがいい加減なのかな。本誌の棒組も町内会の案内並だし。さて明日は(下)だ。
 

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1940 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 2月23日(水)00時12分20秒
編集済
  2月28日…実質的にはとっくにそうなってるが、名実ともに警察庁の特高警察化を目論む悪法が、国会に提出されようとしてると、『東京新聞』の「こちら特報部」。コロナやプーチンの陰に隠れてコソコソコソ。レイプマンのお助けマンをトップに据えたら当然こうなる。日本官憲の腐敗はあふれ出した汲み取り便所状態だが、一番耐え難い悪臭は司法・検察・警察から。富岡市役所土地改良課の公文書偽造工事も、かく法令無視風潮の延長上に。警察同様元内務省の流れの消防署も、腐敗ゴッコじゃ負けてない。富岡消防署の署長が、パワハラで停職一か月と『東京新聞』の群馬栃木版。けど匿名。民間人なら当然本名、下手すりゃ一部住所までさらされるのに。かく厚顔馬鹿ハレンチ記者、自らの名前くらいは記せ。消防署長は停職になったが、土地改良課職員は処分無し? 真面目にやれよ、再選を目指す榎本違法、いや榎本義法富岡市長。富岡消防署はかの署長下でコロナクラスターも。藤岡や安中より極端に多い、連日20~30人前後の感染者発祥の端緒に。署長は依願退職ではなく、退職金が出ない懲戒免職にすべし。富岡市役所もそれに倣い、法令違反で公金をドブ捨てした職員は厳罰にすべし(土地改良課に限らず)。

 仕事の合間に『幽霊の接吻 他九篇』(宮野村子・盛林堂ミステリアス文庫)。しつこくて陰々滅々たるムードが魅力。文字組も爺様には丁度いい。『怪異猟奇ミステリー全史』(新潮社)で、同文庫の存在自体を無視した、風間賢二もホントに心が狭い。気に入らなければ批判すればいいだけ。まさか仕事くれそうにないのでシカトした訳では無いだろうが、一種の歴史修正主義。小野店長はそれでも同書を買わねばとけなげに。その必要なし。4月の”嫌記棚”に俺が出品しますんで。

2月27日…高円寺への往復で『不吉なことは何も』(フレデリック・ブラウン・創元推理文庫)読了。面白くて後味がいい。今後3~4冊は読むだろう。「109シネマズ高崎」で『牛首村』。30人以上の大入り。でも半分は疲れで熟睡(映画の中身とは無関係)。聞いた事が無い脚線美の主演女優が、キムタクの娘とはね。少なくとも親父よりはよっぽどの"演技派"。

2月25日…上野駅18時41分発高崎線アーバン前橋行きが、宮原駅付近で人身事故。70分間電車に閉じ込められる。お陰で『動物寓話集他』(バルザック・水声社)読了。つまらない。短編は概して退屈。動物の擬人化で世相批判なんて臆病な手法は、時代を考慮しても天才向きじゃない。日本の腰抜け記者クラブコジキ記者じゃあるまいし。プーチン真っ青な暴走イカレ熟女、芳野友子(肥えた三浦瑠璃)に反乱を起こそうという加盟単産はないの? 黙って上納金を納めるだけの独裁組織なら、ナチスの突撃隊こと維新、あるいは現世金銭狂信集団創価学会と同一。最近の官房機密費最大枠は、芳野印の可能性も。ドリル優子とはしゃいでたらしいが、国賊アベの勘違い女房より馬鹿で厚顔無恥で罪深い。

 入谷コピー文庫編集部のある高知に、4月頃刊行予定の”変人”の原稿を送る。だがその前の、芦川いづみ編の見本誌が届かない。難航中との話だったが、企画段階で潰える宿命の、第2の荒井晴彦編にならねば良いが。いつの間にやら「神田コーヒー」にも『名画座かんぺ』が進出。行く先々でのむみちおばさんに監視されてるような(自意識過剰)。

2月24日…「高崎電気館」で『バナナパラダイス』(観客10数人)。ヘンテコな一作。撮影や美術は芸術映画レベル。なのに方々に巨大な風穴。部隊の突撃命令下、兄弟が無視して平然と世間話(普通は拳銃片手の憲兵隊が、臆病者を後ろから射殺)。その後は危なげなく芸術してるが、終幕で老女房が突然、虚偽人生の涙の告白。念入りな高層ビルが一瞬で倒壊するような感じ。細かい点にはこだわらない演出家らしい。入場料1000円を払う際に(「シネマテークたかさき」会員料金。一般1200円)、1000円札を2枚窓口付近に落としたらしく、女性スタッフが拾ってくれた。ありがとう。

2月23日…下品なトコが昔から大好きな『中江俊夫詩集』('63思潮社)を。詩人としては特にファンではないが、谷川俊太郎の解説が素晴らしかった。2人ともにご健在。もっと長生きして下さい。詩人て結構長寿だ。谷川はともかく、貧乏詩人はストレスとは無縁なのか。

 既に経団連幹部はプーチンと同じ精神状態かも。日本の高度成長が、朝鮮戦争やベトナム戦争の下支え故だったのは歴史的事実。ITから映画に至るまで、中国、韓国、台湾他に完全に凌駕されてしまい、日本国も今や竹槍土人後進国。起死回生は台湾戦争しかないと、ボンクラ世襲資本家&配下政治屋が考えるのは自然(+労働貴族連合)。戦争との日本語を、”実力外交”とNHKに言い換えさせる日も近そう(得意げな岩田明子の馬鹿面が目に)。NHKやフジ、朝日、読売他の上流階級社員の子供は、親の金で海外逃避が可能。『月刊Hanada』の立ち読みがせいぜいの、口先下層ネトウヨの家族は一体? 漁船で韓国へ密航かな。

2月22日…「シネマヴェーラ渋谷」で意欲的失敗作として名高い『真田風雲録』(’63東映)。見る方はそれ程でもないが、出演者は脇に至るまで楽しそう。前年、大島渚が同じ東映で撮った、『天草四郎時貞』が似たような感じだった。観客30人前後。加藤泰より岡本喜八向きの素材。ワクチン、打った左手の周囲に軽い痛みがある程度。それより昼飯。事務所周囲の各種弁当にも飽きた。けど混雑する食堂に突撃する勇気が起きない。「日高屋」の味噌ラーメンにも長いお別れ中。

 上信線で『カトリアナ』(スティーブンソン・平凡社ライブラリー)読了。主人公デイビッドが結婚するカトリアナ、親父似のろくでもない女。結局彼は離婚も出来ずに、生涯”悪妻”悩まされるのだ(作者の実体験の反映?)。振られる聡明なブルジョア娘、バーバラ・グラントに深く同情。

2月21日…ワクチン3度目終了。今日は仕方なく休んだが、明日は本業で上京。翌日副作用が出やすいとの話だが…。共同通信のマッチポンプ世論調査って糞面白い(超ムカつくが)。記者クラブ御用マスコミのプロパガンダが、どこまで世間に浸透してるか確かめるためのスパイ行為。それを加盟各社が客観的データのように報じるのが笑える。もっと笑えるのが立憲民主党。政権+記者クラブマスコミの言うがままに批判しない野党に転向(ネズミを捕らない猫)、更にナチスの突撃隊こと維新に支持率で差を。自殺へのカウントダウンをニコニコしながら叫ぶ意味不明な連中。野党第一党だからと従来投票して来た非積極的支持者は、もう2度と同党に入れないだろう。しかし枝野より馬鹿がこの世に存在したとは驚き。現代表、太った三浦瑠璃とも言うべき、芳野連合課長の腹話術人形以下。ドタマには鶏糞でも?

2月19日…「高崎電気館」で『童年往事』(観客15人前後)。公開時には素直に感動したが、『風櫃の少年』を観た今は、賞狙いのリメイクみたいな感慨を。東京芸大映画学科の教材にはなろうが、映像的野蛮さが徹底的に欠けている(黒沢清作品テイスト)。本タイプの映画を爺様は高く評価しない。全然忘れてたが、字幕の文字が”網走番外地シリーズ”並に巨大。でかいと言えば台湾映画の電話のコール音は、富岡市の気違い防災無線並。当時年に何人がショック死? あの音量が現地じゃ普通とはとても思えないが。

「シネマテークたかさき」に流れて『声もなく』。脚本も演出もひっちらかってるが、個性的ではあるのでファンも出来よう。25人前後の好調な入り(初日)。上信線で『カトリアナ』(スティーブンソン・平凡社ライブラリー)。最初は忍耐を要するバルザックと違い、いきなりわしづかみ状態で面白い。

2月17日…『青と緑』(ヴァージニア・ウルフ・亜紀書房)。最後までつまらない。訳者の西崎憲が解説で長々と言い訳。文字数の無駄な多さに苦しさが。長編も出来不出来が激しい。評論類は安定してるが。「神保町シアター」で『可愛くて凄い女』(監督・小西通雄・’66東映)。当時の緑魔子のモノクロ悪女モノとしては一番面白い。当人も体当たりだし、城野ゆきのキャラも現代的。天知茂だけは今井健二に喰われっ放し。場違いな若い姉チャン客が3~4人。加賀まりこ映画だと結構見掛けるタイプ。天知、魔子、どっちのファン? 帰りはずっと『菖蒲狂い』(城昌幸・創元推理文庫)。古ツアの文に時々出る春陽堂文庫作家なので、1度は読みたかった。まあ悪くはないが650P強はチョット…。 「盛林堂書房」の1月の売り上げ、またも1万円に達せず。西村賢太特需や『キングスマン』新作の素晴らしさについて店長とペチャクチャ。


 

腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1939)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2022年 2月 5日(土)16時27分13秒
編集済
  2月16日…「高崎電気館」で午前11時からの『台北ストーリー』。観客12~13人。全部観てる訳ではないが、エドワード・ヤン作品としては一番感心。特に撮影はまったく隙がない。死ぬまで沖縄で闘うであろう、山崎邦紀ソックリのホウ・シャオシェン。役者としても一流。帰りの上信線で『青と緑』(ヴァージニア・ウルフ・亜紀書房)。版元、昔は新左翼系。いつの間にか日本共産党系に。一般人に働きかける感じの出版物が多い。 門井文雄のマルクス漫画復刊も、ここだったような違うような。三信ビル時代で、見本単行本がポストに。担当編集者に門井の電話番号を教えてあげたのだ。記憶力に全然自信が無いボケ爺さん。面倒だが調べたら、『理論劇画マルクス資本論』(門井文雄)で、版元は同傾向の関西のかもがわ出版(確か東京にも支社)。もう13年前。

2月14日…片道3時間の上京がほぼ無駄に。漫画家を信じすぎた俺が悪い。西荻窪の「盛林堂」にと思ったが、月曜日は定休日。芸無く神保町経由で「シネマヴェーラ渋谷」の『東京アンタッチャブル』。音楽が良ければもっと楽しめたろう。主演が三国連太郎のせいか、全体に実話誌っぽいムード。高崎線で『ブラック・コーヒー』(アガサ・クリスティー・ハヤカワ文庫)読了。舞台じゃ興行的には失敗したらしいが、収録作の「評決」は好み。深いと。彼女特有の貧乏人への差別感も露骨で分かりやすいし。

 「シネマテークたかさき」で『香川1区』を上映中だが、全然観る気がせず。話題の人にコバンザメするしか能がない大島新監督に、演出者の魅力を感じないせいもあるが、基本的には立憲民主党の白昼堂々の裏切りのため。小川淳也を含めて政権交代を訴える野党統一候補として議席を得たのに、まるで財界のむれ肉熟女妾、芳野連合会長の糞尿だらけのケツや肛門レロレロ舐めまくり。特に共産党への非礼かつ傲慢な態度は言語道断。政治家以前に人間として恥ずかしくないのか?(換地計画原案図を捏造、一部地権者の言うがままに違法工事をした、富岡市役所土地改良課のハレンチ職員、HやK真っ青。榎本違法、いや榎本義法富岡市長よ、法令違反の職員は厳粛な処分を早急に。徹底した綱紀粛正こそが再選へのアウトバーンだ)。小沢一郎グループも現代表を支持。当然重い責任が。立憲議員はバルサンたかれた蝿状態で、衆参の区別なく今後はバタバタ落選必至(森ゆう子も含めて)。当然の運命だ。

2月13日…高円寺への行き帰りで『第二次世界大戦秘史』(山崎雅弘・朝日新書)読了。面白い(グッドタイミング本だが、時期を露骨に狙ったりも、かつそれが可能な半端な内容ではない)。ネット上言論人として、寺澤有、浅野健一と並び信頼してる人物の面目躍如。後は町山智浩や内田樹のように、上皇や陛下の”お言葉”や振る舞いに、赤子として感涙にむせぶ事の無いように祈るのみ(現段階では原武史同様に信頼)。本を出してくれてる朝日新聞社を、果敢に批判し続けてるのも立派だ(くたばれ富岡多恵子&荒川洋治!頑張れ金井美恵子!!←?)。 WOWOWが早朝放映中の

2月12日…「高崎電気館」の周囲は柳川町という昔からの飲食街。巨大なゴールデン街といった感じ。昼間人気のない路地を散歩するのは楽しい(ゴミや乾いたゲロを避けながら)。ただざっと見たトコ、3分の1位の店舗は廃屋に近い空き家。更にこの傾向は加速されるのだろう。20年近く放置されてる、旧「高崎オリオン座」1階にはいつの間にか場違いなカフェが。シャッター通りのアーケードを無駄に延長した付近。金満高崎市のやる事は意味不明。天下り施設確保に熱心なのは確かだが。無意味なアーケードを増設するより、存在自体が今や文化施設の、「天華堂書店」外壁を改修してやれ。少なくとも高崎フィルムコミッション(「高崎電気館」1階)に、近年稀に観る超愚作、『フタリノセカイ』を撮らせるよりマシ。市は直接&関節でどの程度税金をドブに? 主役コンビの顔を敢えて見せない処理をした、ポスターやチラシ責任者の弁明も聞きたい(まさか例の総支配人?)。地方自治体は、東京や地方の映画山師に食い物にされるだけの制作からは一切手を引き、上映環境整備に撤するべき。博打に税金遣っちゃいけない。

2月11日…「高崎電気館」(市営)で『風が踊る』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『風櫃の少年』(ヒロインの腋毛に衝撃!)を続けて。いずれも初見。2本目は昨日のティ―パックで入れた玄米茶味だったが、他は楽しめた(1本目のチャッカリヒロインへ求婚する医師は、どう見ても変態だが)。愉快な出来事も。杖付いた爺様が長々と場内で携帯を。「外で話しなさいよ」「まだ映画は始まってない。話すのは勝手だ。言論の自由だ」「……」興奮しやすく、自制の効かない性格らしい。「憲法でも保障されてる!」余りの大声に支配人兼映写技師(推測)も登場。「大声を出すのはコロナの問題もありますし…」「命令するのか?」「いえお願いです」脈絡なく「僕は身体障害者だ!」。面白すぎる。静観してた俺もつい、「障害があるのは頭だけだろう」。悔しそうに憲法爺さんがブツブツ言ってるうちに1本目。竹書房が配給したらしく、例のぼのぼのキャラがトップに。終了。憲法爺さん豹変。「先ほどはどうもつい興奮してしまって」と謝罪。無視してトイレに。そこでも遭遇しまた謝る。仕方なく「済んだ事です。気にしないで下さい」。映画館のスタッフにも詫びてた模様。余り人様に意見された経験の無い、例えば元教員とかの退職公務員かも。上信線で『怪奇猟奇ミステリー全史』(風間賢二・新潮選書)。盛林堂ミステリアス文庫が全然登場しない。敢えて無視してるのかな。

2月9日…本業が段取りよく1時間で終了。神保町経由で「シネマヴェーラ渋谷」へ。午後2時過ぎからの『殺したのは誰だ』(観客約40人)『競輪上人行状記』(観客約20人)を続けて。何度も観てるが、前者秀作後者傑作の評価は揺るがない。特に後者は観る度に感銘が深まる(ギャンブルには興味ゼロだが)。西村昭五郎監督のもう一本の秀作、『帰って来た狼』も久々に見直したい。週末は「高崎電気館」のホウ・シャオシェン特集へ。未見作が結構。同館は便所臭くて冷えるが、贅沢は言ってられない。高崎駅西口から徒歩20分以上。運動にもなる。

2月8日…最近は以前ほどチェックしてない、カリフォルニア在住の皇統派リベラリスト、町山智浩のトコを覗いたら、尾崎一男なる腐れチンピラの世迷い事が引用されてた(知らないが映画評論家?)。新作映画は公開後半月間は罵倒しない不文律があるだ、宣材他をもらいながらその程度の常識をわきまえない奴には、不快感しか抱かない等。馬鹿かお前。半月も経ってから本音吐かれても、客にゃ何の役にも立たんぜ。宣材等の配布は彼ら(配給&宣伝会社)の職務。何の遠慮も要らない。そもそも誰に向かって啖呵切ってんだ? 相手を特定しない姑息ないへっぴり腰批判など、それこそ不快感しか抱けない。加えて尾崎君がかましてる、”我々マスコミ”っていったい何さ? 映画批評界にも世界的に悪評高い”記者クラブ”が存在し、自らが正会員なので他を見下してるのか?(ゲス根性丸出しで) 昨今稀に見るゴーマン臆病無恥ゲロ馬鹿。高崎俊夫や藤木TDCクラスでもさえが、あたかもインテリに見えちまう度し難い域。

2月7日…オイスターの春の新刊、『全自動精液便所』について当人や一水社と打ち合わせ。この題名を考えた作者も、それを許す版元も偉大だ。高崎線で『探偵冒険七妖星』(保篠龍緒・盛林堂ミステリアス文庫)読了。イマイチおもろない。朝方、『幽霊の接吻』(宮野守子・同)の方を選ぶべきだった。『フェルディドゥルケ』(ゴンブローヴィッチ・平凡社ライブラリー)の続き。300Pを過ぎると更に盛り上がる。上信線の開いた窓を閉める。コロナより凍死予防。

2月6日…「シネマテークたかさき」で『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』。観客15人前後。超古臭い素材だが、練れた脚本のせいもあり安心して見物(ヤボと言うか、ネタバレ的副題は最低。配給元のアルバトロス・フィルムは白痴揃い。もし原題通りなら反省しますが…)。上信線で『フェルディドゥルケ』(ゴンブローヴィッチ・平凡社ライブラリー)。500Pの半分まで。ナボコフっぽいが異なる面白さが確かに。吉井駅付近から『キネマ旬報』。高崎俊夫が昨年のビリー・ホリディのドキュメンタリー『BiLLIE』を改めて評価、彼女の新評伝映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ~』をコケに(書き写すのも腹立たしい愚題名)。その通りなんだろうが、少ない仕事が更に減るな。

2月4日…仕事の都合でとうの出始めた梶芽衣子が表紙の、『アサヒグラフ』84年10月5日号をパラパラ。いきなり見開きで野郎の乳首丸出し写真。ふくしま政美の『女犯坊』タッチでドドーン!!(乳毛までは未確認)。相撲取りでもねえのに気色悪いと吐き気。だが良く見ればいがらしみきお。38年前。俺は結婚直後。奴はまだ独身で、『嵐を呼ぶ男』の頃の石原裕次郎同様、売り出しの真っ最中。大物は駆け出し時代からサービス精神もあるよ。金井美恵子も70年代初頭、『潮』にヌード写真を(激写以前の篠山紀信撮影)。若者が裸になるのは成功の必須条件? 亀和田武も『劇画アリス』でセミヌードを披露してたが、脱ぎ方がややハンパだったかも。
 

レンタル掲示板
/157