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下々の者へ(その1393)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年11月21日(月)13時19分57秒
編集済
  1 2月2日…FCの東ドイツ映画特集が凄すぎる。わざとドクズ映画を並べたとも思えないが…。スタージュのスパイ網でがんじがらめになった上に、あんな映画 ばかり見せられた東独人民に改めて同情。蛇女みたいな女優が主人公だった、『パウルとパウラの伝説』は’73製作。西独では”女子大生(秘)レポート”シ リーズが真っ盛り。女優も日本人好みの美人揃い。俺も新宿の「西口パレス座」で、東西の男色者の脅威に脅えながら(国際的ハッテン場として有名だった)、 息を荒げていた。主演女優の亡命後、前出作は上映禁止になったと解説に。蛇女優、ホラーにでも転向するしかなかったろう。

12月1日…松本清張に関してはまったく初心者。だがその魅力の一端は多少分かる…つもりの昨今。今は『神々の乱心(上)』(文春文庫)を。噂には聞いて たが、上信線、下仁田町、貫前神社と周囲の景色が頻出してドキドキドキ。240Pチョイまで。ただハリウッド映画での自国描写同様、地元民には世界的には どうでもいい細部がつい気に。スキー場もない下仁田に、冬場にスキー客が押し寄せるという描写は最も変。1度としてそんな話は聞いた試しが無い(書いて て、いや口述してて素朴な疑問を抱いて欲しい)。下仁田町の鉱泉旅館のおかみが、帰りに富岡で降りて貫前神社を参拝したらと言うのは更にヘンテコ。富岡製 糸場は上州富岡駅だが、貫前神社は上州一ノ宮駅で降りる。地元民の常識。使ったデータ収集ライターが、手抜きをしたのだろうと推測。あるいは担当編集者 か?

 「やった! 後半の”嫌記棚”の売り上げ前半の3・5倍だ!!」って決して嘘じゃないが、前半は1000円だったのだし、3倍以上とは言ってもたったの 3650円。俺やっぱ根本的に商才無いな。1冊も売れない日が前半と同じく4日間も。冷え込む年末と1月の事態を想定すると武者震い。赤字じゃないだけで もいいかって、書肆紅谷に顔向け出来ない。奴からタダ同然で仕入れた本はこれからだし、無理して楽観的になろう。

 夜、「新文芸坐」で評価の高かった『太陽の蓋』。俺はまったく乗れず。確かに演出は手堅いし、役者群にも吉岡秀隆タイプは見当たらず(役者名は大部分浮 かんで来なかったが…)。しかし、記者クラブ所属の能天気記者を主人公に据えた点で、この映画は既に終わっている。NHKや朝日新聞他の特権的ブルジョワ 記者が今時、ヒーローたり得ると考える発想が50年古い。実録だから? アホ言ってんじゃないよ。大新聞を辞めて家族に逃げられた現警備員と、フリー記者 (田中龍作みたいな)コンビの視点から描けばいいのだ。手間隙かけて粉々になった仏像を修復してるがごとし。福島県人を妙に善人に描いてる点にも吐き気。 疲れたので、併映の森達也の『FAKE』は見ずに出る。森の映画が面白いとは1度として聞かないし。

11月30日…昨夜FCで『臣下』(’51)なる東独映画を。3分で済む教訓話を2時間近くに引き延ばした一級の愚作だったが(特集初日にはもっとマシな のを!)、ヒロインが八千草薫に似てたので思い出した事が。数日前の本欄で、香川京子の性格が良さそうな事の目撃談として、FCでの自ら特集上映の入場料 を払おうとして、窓口で謝辞されていたと書いた。あれは俺の完璧な記憶違いのようだ。香川京子ではなく、色事師として知られた夫の谷口千吉監督の『赤線基 地』を観に来た、八千草薫だったと思われる(恒例の”逝きし映画人を偲んで”での)。多分間違いないと(過去検索じゃ発見出来なかったが…)。ボケ気味頭 の記憶が時々鮮明に甦る63歳の冬。

 久々に「珈琲美学」へ。「神田コーヒー」とはまた違うコーヒーのおいしさ。混雑してた(400円。「神田~」より80円高い)。開いてた『エウパリノ ス・魂と舞踏 樹についての対話』(ヴァレリー・岩波文庫)が全然分からない。難解な言葉や表現がされてる訳ではないが、語彙が理解出来ても文章全体の意 味が繋がらない。訳者(清水徹)の日本語に問題ありと勝手に解釈。半分まで来たから無理して後半も。遠山孝老人がヴァレリーのファンだった。

11月29日…一応、神保町をふらつくが珍しく新刊も古本も1冊も買わず。同じ様にさまよってる同世代の退職老人風白髪頭を良く見る。偶然視線が遭うと さっとそらす。海外で日本人と遭遇する際に少し似てるのか(推測←でも韓国旅行は1度)。退屈男がファンらしい「岩波ブックセンター」に、店主急逝でしば らく休業するとの貼り紙。余裕あるいい身分と言うか、給与が完全保障されるのならともかく、従業員は大変だな。このままずっと閉店しても、俺は少しも困ら ないし残念とも思わない。

11月28日…先週の22日の話。「神保町シアター」は番号順に5人ずつ入場させる。劇場への階段は短くはない。中年女の常連で、走って前の客をかき分け て客席に向かう礼儀知らずが居ると以前書いた(醜い面を今でも時々)。30前後の男にも、類した馬鹿野郎が居るのをこの日初めて知る。俺は最初の5番以内 だったのでゆっくりと。そいつは10番までのグループだったと思うが、最初の集団を全員小走りでごぼう抜き、一番後ろの画面に向かって右奥に着席。上着の 下は半袖で、ペットボトルを大きく傾け一気飲み。満足そうな顔を(色黒)。あ、ハンチング風の帽子も被ってた。特に貧しかったり低能そうには見えず。実に 見苦しい姿だが、自分ではしてやったりのつもりらしい。立ち喰いそば屋でも、カウンターに並んだ食券の一番前に、グイグイ自分の分を置くタイプだ。老いた 両親には見せられない振る舞いだな。

 上映作品は『雑居家族』(監督・久松静児・’56日活)。前出の糞馬鹿野郎に関係無く、凄く後味の悪い1本。伊藤雄之助と左幸子のやり過ぎ芝居を、監督 が放置してるのが主因。特に左は本当~に感じ悪い。増村保造や今村昌平作品ではこうじゃないもの、演出者のせいだと。主人公夫婦をやたら善玉に描き過ぎる 脚本(田中澄江)にも問題(モデルの壷井栄&繁治夫婦存命中)。繁治役を織田政雄が演じてるが、この人は出ずっぱり役はやはり無理。残念だが持たない。加 えてこの監督、何でも尺が長過ぎるよ。飯田蝶子のキャラも曖昧だった(パンパンみたいな娘も)。『警察日記』や『神坂四郎の犯罪』はまぐれだったと言う か、二木てるみと森繁久彌が出演してなかったら、両作品共にどうなっていたか。ただただ役者頼りのつまらない演出家。

 「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、24日までは7800円と大体日に3冊、860円くらい売れてた。だから、11月前半みたいに黒字額1000円て事だ けは無いと確信を。しかし今日行ったら、25.26、27日と文庫本がそれぞれ1冊しか売れてない。昨日まででたった8800円。前半は最後の3日は連日 売り上げゼロ。今月も似た状況に(………)。せっかく、書肆紅谷センセにまで同情してもらったが。彼経由の本が売れて、せめて5000円は黒字になってく れ。週に2回も補充しててこれじゃ、自分が間抜けで哀れすぎる。

11月25日…朝11時からの「シネマヴェーラ渋谷」の『白い酋長』(’51伊)へ。フェリー二は特にファンじゃないが、初期作品はどれも面白い。チラシ によれば日本未公開と。商業性も鑑みてる作品なのにね。スターが出てないから? 地下鉄半蔵門線で神保町まで戻る。急病人が出て青山一丁目で4分間停車。 お陰で開いてた『マイケル・K』(J・M・クッツェー・岩波文庫)がはかどる。地下鉄神保町駅は、普段使わないせいか必ず迷う。「古書かんたんむ」の”嫌 記棚”補充分を持って出掛けたため、階段でフーフー。まずは補充。売り上げ、古本祭中よりは少しだけ回復(……)。

 1時30分頃の「小諸そば」は、今日の各銀行のATM並の大混雑。並天丼も盛りつけが少々雑だった。忙しいものね。コミガレ、珍しく文庫コーナーが消 え、体積と重量のあるデザイン関係本の山。いい紙使った大型本で値がつく物はマレ。客も少ない(多分、小宮山の倉庫掃除大作)。すぐに田村に移動。山下敦 弘監督の『ぼくのおじさん』に、田村が「書泉グランデ」と順番に登場した。田村は1階でなく2階の洋書コーナー。1階の方が絵になると思うが…。結局は朝 の外出時と同じ重量の本を抱えて、「神田コーヒー」で一休み。店の『週刊文春』を。いつも通り小林信彦と坪内祐三のコラムを。無理して一昔前の大新聞の社 説みたいな宮崎哲弥、手抜き原稿のサンプルの町山智浩にも挑戦するが、30行として耐えられず。特に宮崎の連載は誰が読んでるのか? みうらじゅんは手抜 きはしないが、文章及び展開が足脂臭い。司会が一番向いてる(彼の土曜日深夜の音楽画像番組は毎回チェック)。帰社してまずはベランダの蒲団類を叩いて (取り入れは4時)、本業に集中。

11月24日…香川京子大根説を撤回する気はない。が、当人も自覚してる風にも見えて罪も軽いし(下手だが監督の技量では時に輝く)、人間も悪い人じゃ無 さそう。「フィルムセンター」の自らの特集上映で、入場料を払おうとして、窓口のおばさんが謝辞してる様も見た。俺、本当にそんなこと書いた? 他に大根 は一杯居るんだし、敢えて取り上げる必要もないよな。その日、切れ痔の具合でも悪かったか? ただ若尾文子あたりもだが(彼女は名優)、長生きするとそれ だけで大俳優扱いする風潮が大嫌いでね。例えば宝田明は、堂々とNHKの生ラジオ番組で反戦姿勢を打ち出した根性ある俳優だ。もちろん尊敬するが、演技者 としてはやっぱ練馬の場末大根。池部良も。ただこの3人、共通してどこか憎めない。煮方によっては美味しい大根になるし。吉岡秀隆や堺雅人、村上淳をはじ めとする根源的現代粗悪大根群との大きな差か。

11月23日…20日の吉祥寺での”天皇制いらないデモ”参加者約100人を、30~40人のゴロツキ右翼が終始テロ襲撃、側でデモを過剰規制をしてた屈 強な500人もの機動隊(700人との説も)は、見て見ぬ振りだったと。とうとう日本もナチス体制下並になった。『東京新聞』の「こちら特報部」が報じね ば、俺も知る術はなかった。寺澤有ツイは相変わらず自らが関わった反しばき隊ムックの宣伝。田中龍作も韓国にしつこいまでの執念を。勝手だがこういう大問 題は、後追いでもいいからそれぞれの立場で続報を。救援連絡センターのページを覗くと、デモ申請の段階で既に裏金警察は、「車がボコボコにされるよ」と露 骨に脅迫したと。事前に公安が右翼と策を練ったと考えるのが自然だ。同センターはカンパを呼びかけてるが、それだけでなく断固警察を訴えるべき。申請受付 者の声を録音しなかったのもうかつ(襲撃模様をデモ隊の外からも撮影出来なかったのか?)。東京での斎藤貴男のコメントではないが、今後は反安倍のあらゆ る抗議行動を、納税者は土人だと考えてる腐れ裏金機動隊が、ならず者右翼とタッグで襲撃しかねない。本テロ事件への抗議デモがあるのなら、俺も是非参加し たい。でも現場が小心者には耐えられないムードだったら、カンパだけしてコソコソ帰ります(正直だけが取り柄)。しかしムカつく。

11月22日…上信線最寄り駅ホームの大改修工事が7割方完成。木造駅舎の方はこのままにしといて欲しい。映画『油断大敵』に外観が一部収められてるとは いえ、現物はなかなか味があるんだ。トイレも数年前に新築され、俺のガキ時代から変わらないのは、本体のオンボロ木造駅舎のみになった。

11月21日…今日は見なかったが、専大交差点で良く元講談社の元木昌彦を見かける。『東京新聞』の長谷川何とかいう通俗右翼編集委員同様、恐ろしく政治 感覚がボケてしまった爺さんだが、体調は非常によろしい御様子。2人共にある種の選民意識がプンプン。記者クラブ所属の自称記者的精神(大昔、1度入社試 験に受かったくらいでそんなに胸を張るなヨ)。横断歩道で行き交う際には、特に悪臭は感じないが…。余り風呂に入ってなさそうな、田中龍作あたりは凄く汗 臭そう(多分俺も)。

 夜、「新文芸坐」で『推手』。古臭い素材を古臭い手法でしつこく自慢げに描写(小説家役の金髪のかみさんが凄く下品で、アップの度にポルノっぽくな る)。アン・リー監督のデビュー作と。昔から退屈な演出家なのね。日本で言えば是枝裕和あたりか(ついでに佐々部清とか)。先週までの「神保町シアター」 の、独立プロ特集並の不入り。アジア映画の特集上映、どこでもめったにやらないが納得。丸ノ内線で『白鳥随筆』(講談社文芸文庫)。

11月20日…順調だったみちくさ市。5時間で売り上げ11200円(1枚1000円のブックカバー3枚込み)。ただ参加費2000円、往復の荷物の宅急 便代3000円、セドリ代などを考慮すると、とても商売にはなってない。しかもヤンガーゼネレーション諸君は夜には打ち上げを。それまで入れると黒字に なった人は、ごくごく一部かと(プロ以外では腰痛持ちのとみきち屋、鼻脂が豊富な何とかさんとかね)。売り手ばかりで買い手が増えない世界だ(書き手と読 み手との関係と同じ)。でも初期は、コンスタントに2万前後は売れた。増え過ぎたよ。

 珍しく”書物片手の渡り鳥”、南陀楼綾繁が顔を。『ヒトハコ』創刊号を900円で売りつけられる。献本も可みたいな顔をしてたが、余りにに身なりがみす ぼらしいので、『ビッグイシュー』を買うつもりで。敢えて貧乏臭いコスプレをして来たのなら立派だが(400円の文庫を1冊買ってくれたが)。”素人古本 ごっこ屋界の待田京介”、書肆紅屋からは「古書かんたんむ」の惨状に対する深い哀れみを。並べてある商品を10冊まで、俺には何でも特別に100円で売っ てくれると。グッと落ちる涙を抑えて、ちくま学芸文庫、講談社文芸文庫を中心に強奪。「古書かんたんむ」だと万引きされる可能性も。まずは来月の「盛林 堂」の”嫌記棚”に並べよう。

 都電の踏み切りを渡ると、全然目立たない左側の辺ぴな一角で、古ツアが1人で出店。「これじゃいじめですよ!」と温厚な本人も嘆く。労働組合の活動家 が、窓際に隔離されて終日シュレッター作業をさせれれてる姿を連想。今時あれだけ新刊を出せるのは羨ましすぎる奴なので、内心は向井透史他のわめぞ幹部の 差別行為に熱烈拍手!(顔じゃ同情する振り)古ツアは来春もここでいんじゃ? その他、遠藤哲郎、ピッポ他の旧知の人々とも立ち話。街角のスタンディング 同窓会。素人の一箱古本市の主目的はこれなのだと悟るべき時期。
 
 

どーも。

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2016年11月 3日(木)11時11分4秒
  塩山さん、Mateありがとうございます。
「ぼのぼの原画展」の告知画像、気が利きませんでした。それではお言葉に甘えて画像もアップさせてもらいます。会場の石ノ森萬画館のアドレスも以下に。
http://www.man-bow.com/manga/
 

下々の者へ(その1392)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年11月 2日(水)13時08分8秒
編集済
  1 1月18日…寺澤有は尊敬してるので、時々ツイをチラ見。だがなぜしばき隊をあれほど批判するのか良く分からなかった。「三省堂」で買った『反差別と暴力 の正体』(鹿砦社)を、昨夜「まさみ」で読んでようやくリンカクが(わかさぎフライがビールに合った)。『救援』紙上他の仕事を買ってる、浅野健一にも 時々皮肉の書き込みを。これも年寄りにも良く分かる様に説明して欲しい。塵砦社じゃ浅野関連のムックも出してるので無理か。呵責なき批判は大歓迎だが、一 匹狼と記者クラブ記者との違いはあれど、勢いがあった頃の本多勝一みたいなムードも少し(吉本隆明でも可)。この間亡くなったむのたけじも、ホンカツはボ ロクソに批判してたし(具体例を欠く)。寺澤も民間人にはあまり潔癖になりすぎない方がいいと思う。

11月17日…今日久々につん堂のツイを覗いたら、まるで自分がアメリカの副大統領になったみたいに連日大ハシャギ。何か完全に常軌を逸してる感じ。ス ノッブとの言葉で『ニューヨークタイムズ』を罵倒してるのにも仰天。本家本元の癖に。日本の印刷屋と大統領選挙など、まったく関係無いと思うが…。「古書 かんたんむ」の売り上げが良かったから浮かれてるのか、単なる馬鹿が露呈したのか。とにかく奴の下で働いてない自分の幸せに感謝しよう(誰も注意してくれ ない躁鬱病患者?)。俺もそろそろ集金に。当然、赤字になってないだけ。2000~3000円か?←と…とんでもなかった。たったの1000円! つまり 半月で、しかも古本祭があったのに、たった7000円しかうれなかったのだ。やっぱこの仕事は俺に向いてないな。「四谷書房」や「モンガ堂」に膝間づきた い心境の昨今。

11月16日…ピンは『君の名は。』からキリは若宮参太のエロ漫画まで、TS(女体化)ブームの真っただ中だし、『わが屍に化粧するー倉田啓明綺想探偵作 品集ー』(盛林堂ミステリアス文庫)の刊行はグッドタイミング。まだ3分の1程しか読んでないが、露骨な悪趣味振りに好感を。ただいきなりステーキではな く、1発目が500Pはやはり長いよ。最初はグッと抑えて300P以内に収め読者の飢餓感を煽り、続編を同分量で出して定価アップを図る方が、商売として も無駄がない。純情な読者も助かるし。まあお節介な話ではあるが。

11月15日…夜の新幹線事故の影響で高崎のビジネスホテル泊まり(23年の遠距離通勤史上初の体験)。朝2番くらいでで帰宅。遣ったホテル代を回収すべく、夫婦で終日副業(どっちが?)に励む。

11月14日…朝から『新東京文学散歩』(野田宇太郎・文芸文庫)。文学中心主義本だから仕方ないが、時々登場する場末の映画館の館名も、明記しててくれ ればと。そういう面では完璧な、冨田均の本が最近出ない。彼の本はまだ1冊も売ってない(資料的価値あり。詩は福間健二並にヘタクソだが。ちなみに福間は 映画もヘタヘタ。愚妻の料理好きと同じで下手の横好き。当然詩もそうだし強力な三冠王か?)。

11月13日…久々の日曜出勤。ついいつもの癖で神保町へ。専大交差点付近で、今日はほとんどの古本屋が休みだと思い出す。が、ここまで来たのだしとコミ ガレへ。やってました。すいてていいや。3本1000円のポスター他を。早めに仕事を済ませてFCへ。「日刊漫画屋無駄話」へと続く。

11月12日…今年のワースト3映画間違いなしなのが、「シネマテークたかさき」で観た『築地ワンダーランド』(監督・脚本・編集・遠藤尚太郎)。本当に 志が低い厚顔幇間エセ糞ドキュメント。築地移転問題と関連ある作品のような売り方を配給会社はしてるが、本作は移転を当然視した、市場の宣伝映画なのだ。 だから村田市場長他の幹部が、偉そうな説教口調で何度も登場。山本益博他のサンピン評論家、出たがりの食い物屋や卸の店主が(ほとんどが移転賛成派だろ う)、商売ではなく社会奉仕してるかの如き空論・精神論をグダグダ並べやがる。5分観ただけで吐き気が。しかも西欧人にのみ市場の魅力を語らせる、鹿鳴館 的卑屈さが横溢。撮影も腰が引けまくりで、あんな魅力の無いせり場面も初めて。築地市場が製作費も出資してるんじゃと思えて来た。今時NHKさえここまで の低能ハレンチドキュメントは制作しない(東海テレビが撮れば、談合国家のせりの実態が垣間見えたかも)。”監督・脚本・編集・遠藤尚太郎”。詐欺師に等 しいこの糞馬鹿野郎の名前、3年は忘れずに居よう。ちなみに高崎の人々は聡明で、観客は6~7人。帰りにお節介にも窓口の兄ちゃんに、「ひどいドキュメン トだよ」「まだ観てなくて…」「一生観ない方がいい。後悔するよ」「はあ…」製作陣の腐った根性が伝播したのか、拙く何の商売でも常識な話をエラソーに吐 く登場人物の顔が、老若、有名無名を問わずに品性を欠きまくってるのも凄い。口コミで徹底罵倒されるべきドキュメントだ。

11月11日…税金で運営されてる公共施設のくせに、「上野オークラ」の老人割引きと同額の1300円もの大金を納税者から強奪していた、「フィルムセン ター」の入場料がようやく通常の520円に。おしゃべりで質の悪いド腐れ老人常連客まで舞い戻ったのにはんざりだが、順次くたばるだろう。にしても相変わ らず警備員が多すぎ。上下2人で充分と思うが、その倍はウロウロ徘徊してる感じが。低学歴現場職員の天下り先にでもなってるのかしら。

 ヴェルヌはほとんど読んだ気でいたが、『少年船長の冒険』(角川文庫)は未読だった。同じ様に面白いバルザックは、最初の50ページには耐えねばならな い苦行を伴うが、ヴェルヌは1ページ目から心が躍る。俺は最初は新書判で,後に文庫になった集英社のシリーズで読んだが、あれに入ってたっけなあ…。チョ イ前まではこの人も著作権があったし、そのせいかも。ヴェルヌの著作権切れ直後、既に集英社が出してる物を太田出版だかが出したら、集英社の担当がクレー ムを付けたという笑い話が。取材に担当者はちょっと事情を伺っただけとの見苦しい言い訳をしてたが(『噂の眞相』だったか?)、猿真似&パクリの御本尊が 良くと当時嘲笑の的になった。盗人ほど自分の財産には用心深いもの。同版元の過剰な著作権の自己主張の背景にある歴史的後ろめたさだ。

 禁じられてるの? 神保町交差点は「岩波ホール」前の植え込みに集まってる鳩に、小柄なおばさんがコソコソ周囲をうかがいながらエサをまきを。隠れてやるから余計に挙動が目立っていた。立派なヒップのおばさんだった。

11月10日…出勤途中開いてた『映画芸術』最新号に白井佳男が登場、映画雑誌の歴史について寺脇研のインタビューを。白井もボケたのか、『映画批評』の スポンサーを五木寛之だとの勘違いを(シナリオライターの佐々木守だったのは有名)。年寄りの記憶違いはやむを得ないが、実は今や自分が『映画芸術』の大 スポンサーでもある寺脇が、間違いを訂正出来てないのは全然シャレにならない。後世の人に荒井版『映画芸術』の有力出資者は、わたなべりんたろうだったな どと書かれれば、寺脇君もいい気持ちじゃあるまい(地獄で)。その荒井、雑誌の発売遅れの弁明に、有能な奴が低ギャラのために辞めちゃってと書いてたが、 残された現スタッフもいい面の皮。笠原和夫の日記連載は無いし、追悼記事も冴えないし、執筆メンバーも固定化してるしで(稿料タダのせいだろう)、さすが に買う意味があるのかと悩む昨今。その点、『映画論叢』,ググッと落ちるが『シナリオ』はまだ読む所があるよ。

   ”安倍電撃訪米”との文字が1面に踊る『夕刊フジ』一面を見て、御用新聞の自称記者も大変だなと。米国のワンコロパシリポチが 予想外の男が大統領に就任、慌てふためいて朝貢に駆け付ける醜態を、輝けるドイツ機甲師団になぞらえるとは(闇討ちでしか勝てない皇軍と異なり、彼等は非 人道的だが本当に強かったと)。その厚顔さには呆れるがまあ眼をつむろう。ただここまで生活のために頑張っても、待遇は朝日、ナベツネ、日経には遥かに及 ばず、東京,毎日よりも下。フジテレビ他、儲かってるグループ企業の援助で持ってるのは『産經新聞』と同じ。でもフジテレビもあのざま。恥を忘れて幇間仕 事に邁進しても、更なる待遇悪化は必至。やってられねえと思うような気骨のある奴は、もう皆辞めちゃってるか。『東京新聞』には産経からの転職者が多いと 以前どこかで。

11月9日…午後1時から夜の8時まで本業に打ち込む。神保町も映画見物も休み。一瞬壮年期に戻ったような錯覚を抱いたが、トイレの鏡でシミだらけの面を 見て我に戻る。パッチをはくべきか、もう少し年寄りの冷や水に徹すべきかでこの2、3日悩んでる。事務所では暖房や膝掛けを欠かさないのに、理解し難い悩 みだ。朝方、西荻窪の「盛林堂」へ。大台割れどころかまたもや最低新記録を更新。どうやら”嫌記棚”は神保町でも西荻窪でも、過疎棚の代名詞化した感が。 やはり「モンガ堂」店主の、徹底したレクチャーを受けるしかないか。

11月8日…自宅仕事。蔵と自室を何度も往復。いい天気だし、たまにはプールで泳ぎたいが、既にそのような身分でもないし。合間に『吉本隆明という「共同 幻想」』(呉智英・ちくま文庫)読了。親本も読んだ気もするが自信なし。吉本のコピーライターとしての傑出した才能と、文章の同レベルな退屈さについて論 じてないのは不満。一仕事後、今日は高崎に出ないので、DVDで『おいら女蛮』(監督・井口昇)。10年くらい前の作品だが、才能は隠せないものだ(内藤 誠の真逆)。自分の不器用さに自覚的に演出してるので、失敗場面も卑しくならない。最後の字幕のミュージカルもどきにはほとほと感心。原作(永井豪)にお ぶさってない。

11月7日…「シネマヴェーラ渋谷」で観た、『若い貴族たち 13階段のマキ』(脚本監督・内藤誠・’75東映)の志穂美悦子の主題歌が、2日後の今も耳 から離れない。歌唱力の前衛性では、長年松原智恵子の右に出る者は居ないと確信して来たが…(歌手の旦那とたまにはCDで自分の歌を楽しむのか?)。女刑 務所の看守が、所長の室田日出男だけというのも理解に苦しむ。予算配分を間違えた? とにかく、70年代東映の裏番組らしい適当な出来だった(まさかA 面?)。

 帰りに『詩城の旅びと』(松本清張・文春文庫)読了。ダラダラ無理に引き延ばしてる失敗作。NHK出版から単行本が出てるので、原稿料等が悪かったとは思えない。官僚的な担当者と気が合わなかったのかと、勝手に社会派ならぬ下司派の推理を。

11月5日…「109シネマズ高崎」で『君の名は。』。夜7時からの回、観客約15名。先週「新文芸坐」で『秒速5センチメートル』を(意外に空いてい た)。村上春樹ファンに受けそうなアニメと(特に好きでも嫌いでも無し)。で、その最新世界の確認に。日本軍(自衛隊)万歳アニメを撮らせるとハイレベル な、例えばレニ・リーヘンシュタールの『民族の祭典』みたいな作品を仕上げる人と思う。しかもこの監督、その路線も案外躊躇しないのでは? 深夜、青森の 真弓大介、関西のオイスターとアニメ談義。

11月4日…今日、2度目の神保町。昼前に100円文庫を12冊買った「山本書店」店頭で、また5冊購入。その後「岩波ホール」裏手をぶらついてると、 「藤井書店」のワゴンで店番中の退屈男から声を。同店でのバイトも彼のおよそ4種類の仕事の1つ。「自分でも時々何が何だか…。そうだ塩山さん。『編集会 議』の最新号で、『出版業界最底辺日記』が書影入りで紹介されてましたよ。武田砂鉄の推薦で」「ほう。早速買って家宝にしよう。お前もまた顔出せよ事務所 に。「日高屋」じゃなく「まさみ」でまた一杯やろう」「どうも娘さんがいらっしゃると思うと、敷居が高くて…」「夜しかいねえよ2人とも」「じゃあまた今 度必ず!」「書泉グランデ」には無かったので「三省堂」で『編集会議』を仕入れ、正面入口から左に折れると、並んだワゴンの1つに芋がらの様にひからびた 老ホームレスが行き倒れてる…と思ったら「古書かんたんむ」の社長。「俺の”嫌記棚”、古本祭が始まったら余計に売り上げ落ち込んじゃって」「つん堂は相 当いい調子だよ」「クッソー!」在特会系実業家の後塵を拝するとは。某ワゴンで昼前同様に爆買い、ヨロヨロしながら帰社。途中、「神田コーヒー」で一休み したが、若い店長は眼鏡も含めて退屈男そっくり(外見だけ。彼は商才に溢れている)。

 帰りにせっかく買ったんだしと、『編集会議』の他の記事にも眼を。つまらない(紙質の上等な雑誌の宿命?)。武田砂鉄、凄~く浮いてるよ。山口一臣の名 前を久々に。肩書きにジャーナリストと。朝日新聞は辞めちゃったの? 彼が編集長してた頃の『週刊朝日』は時々買った。左遷されたと聞いたのは大分昔だ が…。

11月3日…「上野オークラ」へ(老人割引き1300円)。男色者&女装者が行き交う慌ただしい日陰者の人生のプラットホームで、『巨乳VS巨根~倒錯し た塔愛~』『人妻悶絶いけにえ』を見物完遂(本当は3本立て)。いやはや。たかがピンク映画を観るのに、ここまで度胸を要する時代が来ようとは。映画見物 が目的だったのは、俺を含めて多分2~3人。前者、山崎映画としては70点級。失敗作ではないが成功作でもない。多分、彼はウェディングドレス姿のヒロイ ンが、東京タワーに向かって走り出す場面を撮れただけで満足なのだ(さすがは『卒業』世代)。

 要望。食事場面はもう少しなんとかしろ。スタッフの普段の食生活の貧しさの投影だろうが、肉料理を食べる下りは”ひりたて馬糞ビフテキ”にしか見えず (オエーッ!)。女優さんの歯並びの悪さは育ちや性生活と関連するらしいので、そう簡単に矯正は出来ないだろう。しかし、馬糞とビフテキの区別はスタッフ の努力次第。相変わらず臭すぎる荒木太郎の演技同様、以上が本作の欠点かと。ただ、”ピンク映画界のデビッド・リンチ”が、”ピンク映画界のルイス・ブ ニュエル”化しつつあるのは俺にも分かった。後者、”呪怨系ピンク映画”。やはりあったのだな。オイスター君に教えてやろう。本作は12年前の改題作品ら しいが、名前不明の老刑事役の役者が自然で重厚な演技を。荒木太郎も見倣え。あの歳じゃもう亡くなってるか。新劇畑かも。

 山手線で『水の精』(光文社古典新訳文庫)読了。著者、フケーの人生も波乱万丈で小説以上。

11月1日…俺が良く行く映画館の入場料金。「早稲田松竹」900円(老人割引き)「神保町シアター」1000円(同)「109シネマズ高崎」1100円 (同)「シネマテークたかさき」1000円(会員割引き)「シネマヴェーラ渋谷」1000円(同)「新文芸坐」1050円(同)。

 ところが今の「フィルムセンター」は、な…何と1300円! 税金で運営されてる施設が一番高い。税金の二重取り。確かに普段は520円だが、この種の 特別興行が多すぎる。だいたいなぜ600円とか700円じゃいけないんだ? 公共施設としての矜持を示せ。遊んでる低能学芸員や受付婆さん、警備員を整理 すればいくらでも可能なはずだ。貧乏人は映画を観るなか? そのうちに執念深い映画狂から放火されかねないぜ。腐り切った公共施設ではある。お声掛かりを 待ってる物欲しそうな業界人(映画評論家を含む)ばかりだから、ド腐れ役人が益々付け上がる。

 朝新幹線で、『白鳥評論』(正宗白鳥・講談社文芸文庫)読了。坪内祐三選。坪内は書くよりこういう作業の方が向いている。読んだのも結構入ってるが、 まったく飽きない。随筆篇も読まねば。買ったばかりの『シナリオ』12月号をパラ読み。佐伯俊道の連載を真っ先に。野田幸男監督の横顔が知れてうれしい。 例の荒木一郎本では、『0課の女 赤い手錠』の監督だし演出観がと思ったが、触れてなかった。気が合わなかったか? ついでに記された岡田茂の執念深さに も感心。上野の手前から『水の精』(フケー・光文社文庫)に。いがらしの旦那よ、告知するならチラシの画像も頼む。それでなくても侘しい本欄だ。ヨロピ ク。
 

どうも。

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2016年10月29日(土)11時22分11秒
  塩山さん、街でぼのぼのTシャツ着た人を見かけたらやさしくしてあげてください。しかし、相変わらず本も読むし、映画も観てますね。私は最近映画も観なくなりました。山崎さんは元気ですね。新作完成したと思ったら、もう次のを撮るとか。
「ぼのぼの」連載30周年記念に、10月22日から12月11日まで、宮城県石巻の石ノ森萬画館で「ぼのぼの原画展」をやっています。機会ある方はぜひいらっしゃっていただきたいと思います。まぁ、石巻は遠いですが。すみません、告知させてもらいました。
 

日記文学

 投稿者:かぼちゃ  投稿日:2016年10月23日(日)09時22分33秒
  塩山さんはひょっとしていわゆる「日記文学」がお好きなんですか?
前にロッパをとりあげてたし。
 

下々の者へ(その1391)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年10月17日(月)18時00分19秒
編集済
  10月30日…昨日、今日と映画を観ず。「シネマテークたかさき」も「109シネマズ高崎」も、上信線で片道40分を掛ける必要性を感じさせない番組のみ。蔵と自宅を3~4回往復。大して儲からない副業に終日打ち込む。

10月28日…去年、1冊100円の文庫に1万円札を出した女子大生風が、「今回はタダでお持ち下さい」と老主人らしき人にたしなめられていた、専大交差 点の「山本書店」で恒例の100円文庫を物色(ハイレベル)。すると、あっという間に雨粒が傘を必要とする大きさに。出鼻を爆破された感じの神田古本祭。 18冊も買ったので1度事務所に引き返す。コミガレは雨とは無関係だし、もう1度昼飯ついでに行くか。

 2度目の神保町。豪雨でワゴンはどこも青テントでスッポリ。「神保町シアター」で、去年だか観たばかりの『惜春』を(「古書かんたんむ」の社長にもらっ た招待券が今日までで)。忘れっぽい年寄りは再見も苦痛じゃない。控えめな役は絶対不向きな、新珠三千代が馬鹿っぽく見える。帰りにまたもや高崎俊夫と専 大交差点で遭遇。「神田コーヒー」で不景気話を30分。俺は彼の方が年上かと思ってたが、1つ下と。「シネマヴェーラ渋谷」で、荒木一郎のトークショーの 司会をした際の裏話を色々。これは次の「嫌われ者の記」に詳しく(迷惑は掛けない程度に)。また荒木の「オーチャードホール」での超満員コンサートでは、 東宝青春映画の傑作『めぐりあい』の主題歌を歌い(数十年振りとか)、足腰が不自由になった団塊の酒井和歌子ファンに随喜の涙を流させたと。本当は俺も行 きたかった。

10月27日…川本三郎の粗筋解説本を後回しにして、昨日の帰りから『まわり舞台の上で 荒木一郎』(文遊社)を。丁度いま250Pまで。無論面白いが、 これはあくまで荒木の弁だから、当時の関係者の反論も聞きたい。『曽根中生自伝』が出た際の、『シナリオ』誌上での佐伯俊道のように強烈なのが(あん時の 話題の聞き手、野村正昭も後半登場と目次に)。『白い指の戯れ』を劇場で観た際、彼の登場場面に拍手が起きたと嬉しそうに(役者冥利に尽きるな)。しかも 2館もでだ。想像では、1ヵ所だけの特殊現象かと疑い、もう1ヵ所に行ったのでは? ショーケンや松田優作だと、俺様ここにありと言った感じで劇場に出現 したろうが、この人は分からないように変装してたろうな。後半は今夜「日高屋」でジックリと。

 「古書かんたんむ」の”嫌記棚”の補充に行ったら、指名手配の幼女連続強姦魔っぽいu-senセンセが。「売り上げどう?」「100円コーナーばかり で…。だいたい塩山さんトコと同じです」変質者っぽい若者に同情されるようじゃ、一時毒舌で鳴らした年寄りももう終わりだ。”嫌記棚”に関しては、昨年の 古本祭は全然影響を受けずにガッカリ。今年は?

10月26日…何だ。28日からもう神田古本祭か。「古書かんたんむ」の”嫌記棚”も少しは売れて欲しいぞ。文遊社の糞ダサイ題名の荒木一郎本を、「書泉 グランデ」3階で。俺は一昨日初めて見たが、その後回った「三省堂」4階では見ず。取り次ぎの関係?(どうでもいい『名画座手帳2017』は両方に)「東 京堂書店」で買ったサイン入り『物語の向こうに時代が見える』(川本三郎・春秋社)は、例によって川本の悪癖の筋語りが爆発する問題本。ここまで詳細に説 明されると、さすがに紹介本を読む気が起きない。ミステリーや映画本では結構配慮されてる事が、小説に関しては何故ここまで世間も寛容なのか? 著者が売 れっ子だからだけでは説明出来ない。坪内祐三の芸の無い大量引用の方が(ひrめきは少ないが)、罪が軽いような気がして来た。

 今日の『日刊ゲンダイ』、大阪府警の土人暴言機動隊員の眼にモザイクを。まったく不要。公務執行中の公務員にプライバシーは一切ない。ましてや超差別発 言暴力警官においては。連載エロ小説でのイラストの股間の過剰な消しといい、どうも紙面の後半は「?」な箇所が昔から多い新聞だが。

10月24日…新幹線の3人掛けシートで、靴を脱いで足を組む馬鹿が結構居てうんざり。その種の奴は当然脂足。臭いの何の。いつかも唐揚げ弁当を喰ってる のかと眼をやれば、中年男の足の悪臭。数十年振りで読んでた『リルケ詩集』(岩波文庫)の感興もズタズタ。俺も脂足だからそうしたい気持ちは分かる。が、 快感だからといって人前で屁や脱糞はしないのが大人のたしなみ。安倍マザコン米ポチ総理に、”ハイルアベ!”を全身で示す愚か者の神経同様理解不能(この 連中は21世紀の大政翼賛会推薦議員と認識すべきだ)。

 夜、『白い悪魔』(’58日活)を観に行った「神保町シアター」でも凄いオッサンを(森雅之と野添ひとみの禁断愛もの)。両足の靴を脱ぐと、下に広げて 敷いた新聞紙に足を乗せて最後まで見物。少し離れてたので臭気こそ漂って来なかったが、写真に撮ってオッサンの妻子に見せてやりたい景色であった。気の毒 な新聞紙。最近やっと糞まみれにされないと安心してたら、ド腐れオヤジの脂足だもの。表面は足の形にベットリ濡れてたろう(オエーッ!)。靴下を脱いで隣 のシートの背に干すらしい、みうらじゅんよりは罪が軽いか。

10月23日…久々に映画を1日に3本見物。朝8時前の上信線で上京、「シネマヴェーラ渋谷」で『脱出』(モーニングショー)『今夜は踊ろう』『非行少女 ヨーコ』。昔の名画座、「五反田東映」「三鷹オスカー」「大井武蔵野館」「新宿昭和館」他は平気で3本立てだったが。有名な『非行少女~』、役者陣や音 楽,撮影といい所も一杯あるが、脚本(神波史男・小野竜之助)の余りのアホらしさに呆れ果てる。今観ると冗談としか思えない。今回の荒木一郎特集、連日6 ~7割の席が埋まっており、鈴木側文監督特集とは大違い。その7割が同世代ないし上で、日活ロマンポルノ特集並に若い姉チャンも目立つ。

 同館のラックでもらった、角川映画の溝口健二・増村保造両監督特集のチラシが酷い。大映との言葉が差別語扱いされて、ほとんど排除されている。あたかも 角川映画が製作したが如き口調と扱い。恥を知れよ糞野郎!確かに同社は版元としての歴史は古いが、映画製作会社としては小便垂れで脱腸持ちの糞ガキレベ ル。若い世代が誤解するようなインチキ宣伝をするな。金のかかった豪華カラーチラシだが、資料的な価値はゼロ。西暦も入れてないから、市川雷蔵、若尾文 子、市川崑の時と同様、半年も経てば何の価値も無くなる。「新文芸坐」他の上映でも、大映作品には角川映画とのキャプションが。配給元が強制してるとしか 思えない。同社幹部のドタマ、根本的にイカれてないか?

10月22日…終日自宅仕事。蔵の各種エロ雑誌を格安でセット売りする事に(置いといても腐るし)。雑誌別、分野別(熟女、ロリ、素人投稿他)と、色々組 み合わせ始めるとそれなりに楽しい。ロクな値段は付かないが、倉庫の整理と考えればいい。ただ送るのは大変だ(愚妻の担当)。

10月21日…朝1番で『まむしと青大将』『殺し屋人別帳』を「シネマヴェーラ渋谷」で観た帰り、「東急本店」横で久々に高崎俊夫とバッタリ。一時の佐藤 忠男並の売れっ子映画評論家兼編集者だけに、血色も良く身なりも大分シャレた物になっていた。さほど面白いとは思えないが、春日太一のドクズ本がポカポカ 出る一方で、彼の単著が出ないのは一応謎だ。

 前出の2本は中島貞夫も石井輝男も、2日酔いが抜けないまま演出したような出来。だが「大井武蔵野館」で前世紀末に観て以来だから、それなりに楽しめ た。あの時代、ゴーゴー喫茶場面があると、東宝、日活以外は「炭坑節」が鳴り響くような百姓臭さで観るに耐えなかったが、東映でも中島貞夫や野田幸男作品 は比較的マシ。ただ石井輝男は「炭坑節」や地下足袋の悪臭こそしないものの、お化け屋敷テイストに。人間、やはり育った環境は捨て切れないな。

 帰宅すると『名画座手帳2017』(トマソン社)が、アマゾンの包装の横に転がってた。「無駄金ドブに捨ててんじゃねえ。だいたいロクに映画も観もしね えのに」「大きなお世話よ。私のお金よ!」犬も喰わない老いぼれ夫婦の喧嘩の原因作りやがって。罪深い手帳だ。これっきゃ文字の詰まってない本に、俺は絶 対に1000円以上の金は払わない。1年後、「古書かんたんむ」の100円棚に並べば別だが…。

10月20日…田村店頭の廃棄コーナー、量は少ないが良質な文庫本他が久々に。一方、天気はいいのに今月後半の「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、売り上げ スタートはイマイチ(珍しく新劇役者風の社長が居た)。今朝の千葉沖地震の影響で、「Maxたにがわ408号」は上野駅の手前で10数分ストップ。停電の ため車両全体が沈黙して”シーン”(行書体の白ふち入り擬音付き)。お陰で『ヘディン伝』(中公文庫)の後半が大いにはかどる。一昨日の酔っぱらい風饒舌 カラオケ痴呆女性車掌と異なり、口数の少ない担当者(男)で助かった。夜は有楽町線のラッシュを押して、わざわざ「新文芸坐」まで行く気になれない。「シ ネマヴェーラ渋谷」の『0課の女 赤い手錠』にしよう。確か上の娘の学生時代、「ラピュタ阿佐ヶ谷」で一緒に見物して以来だから、10年振り。3~4度は観てるはずだが、野田幸男監督のワ イルドで畳み込むような演出は飽きないから。

 まあまあの入りでの見物。最近海外で亡くなったとの噂の、三原葉子のカツ丼&ラーメン同時喰い場面に改めて感動。早世した郷鍈治のブチキレ芝居に匹敵す る、代表作の1本だろう。役者名が出て来ない犯人グループの1人が、杉本美樹を強姦する際に脱ぐブリーフの肛門付近の茶色のシミの迫力には、やや負けてる 気もするが…。観る度に心が洗われる『ゼロ課の女 赤い手錠』。60過ぎたら年に1回は鑑賞したい。カーチェイス場面での車がノロマすぎる弱点は、大人な ら眼をつむろう。

10月19日…楽しみにしてる笙野頼子の新刊、ちっとも出ない。すっかり飽きて買う気になれない、小谷野敦の本はパカパカ良く出る。高山文彦とか、昔一時 人気あった日垣隆とかの読者層が買うのだろう。あ、今はケント・ギルバードも忘れちゃいけないか(3人同列に語って良し!)。軍人(自衛隊員)も含む日本 の全ブルジョワ公務員は、無意味に威丈高な彼等御用文化人に足を向けて寝てはならない。一番下の方でいいから早めに勲章も授けるべし。ボブ・ディランとは 違い大喜び必至。そういう土人人種。日本人自らがするならともかく、中国人の日本国民への死刑執行は許せぬと早く抗議しろよ。

10月18日…自宅仕事。夜、「シネマテークたかさき」の『不思議惑星ギン・ザ・ザ』。日に1回、19時30分からの上映、15人の入り(なぜか女性客が 大半)。ほぼ満足(45分長いが)。ロクに宣伝もしないのに、映画好きはどこかで嗅ぎ付けてくるのだね。行き帰りの上信電車で『ヘディン伝』(金子民雄・ 中公文庫)。これも悪くないが3割は長い。勿体ぶった構成も気に入らない。しかし主人公が異色キャラなのでとにかく飽きない。入谷コピー文庫の立ち喰いそ ば屋編、少しづつ書き始める。何せこの方面はまるで暇だし。そういや読者欄と縁が切れてどのくらいになるのか? 一時は毎週1本は執筆。当時は何とも思わ なかったが、今思うと狂気の沙汰だったよ。

10月17日…信じられない。夏場は半月3000円前後と冗談みたいな売り上げだった、「古書かんたんむ」の”嫌記棚”。今月前半は8950円も。すっか り諦めて、余り補充に顔を出さなくなったのがいいのか? ただ放置プレイを今後も徹底出来るほどの、据わった根性は昔から無いし。「盛林堂」が昨今苦しい ので、平均すると昔と同じだが。商いはそううまく行かないもんだな。

 その前に「神保町シアター」で、『地底の歌』の入場券を5回たまったスタンプで交換。受付左棚で販売中の、”作家の自伝シリーズ(17)”『林芙美子』 (日本図書センター)の彼女のカバー写真の修整が極端で、どう見ても『浮雲』当時の高峰秀子。「ここまでやると皮肉だよね!」と、つい愛想のいい眼鏡の色 白お姉さん受け付け嬢に話し掛けると、口を抑えて困惑していた。失礼。寺山修司も今や似た状態だが(ポックリサンダル写真を復活させよ!)、死んだ天才に まとわり付く金と見栄だけが目的の、俗物どもの百姓根性にも困ったもの。結局そういう行為は、長期的に見れば故人の名誉を貶める。奥歯を鳴らす未亡人の見 栄の結晶のような、雑司ヶ谷墓地の夏目漱石の恥ずかしい墓石のように。

10月16日…知ったか振りはするもんじゃない。俺は日活ロマンポルノには結構詳しく、荒木一郎のファンだとも昔から自称を。ところが昨夜、「シネマ ヴェーラ渋谷」で『白い指の戯れ』を。何と初めてだった。『濡れた唇』と混同してた模様。それにしても…。ボケで忘れたと思いたかったが、それは有り得な い。中盤、やっと荒木が太々しい面構えで登場する下りは(「待ってました!」と声が飛ぶと言われた東映系の健さん、あるいは日活版『斬り込み』での渡哲也 登場のカッコ良さに匹敵)、1度観たら忘れるはずがないし。更に。帰りに受付で販売してた、荒木のCDを買った。2枚組3000円(3種類のCDの復刻 版)。A面16曲目に「だまって」という名曲が入ってたが、これまた初めて聴いた。う…う~む。今後、群馬の水飲み百姓は偉そうな台詞を並べないようにし ようと決意(3日で忘れるよ)。

 

立ち食いそば

 投稿者:ヤマザキ  投稿日:2016年10月 9日(日)22時33分20秒
  自販機で、拙作を連想してくれて有難う。自販機ピンク撮ってみたい。実は先日、羽田で自販機レストランに遭遇し、いささか興奮してしまった。

鳥取のイベントで掛かり切りで、久しぶりに君の日録を読んだら「立ち喰いそば屋で1冊編集するのだと。うれしいような悲しいような依頼ですね(勿論書きま すが…)。立ち喰いそば屋の特集で、60過ぎてるのに真っ先と言うか、最初の数人に入ってる人間の人生って一体…」に爆笑。なるほど60代には立ち食いそ ばが似つかわしい。

君の最初の著書で、新橋の吉野家で怒りを爆発させる異様なシーンに感嘆したが、あれは40代だろうか。全盛期は吉野家で牛丼を食いながらエキサイトし、老年に至って立ち食いそばを啜りながら客や店員を渋く論評する。実に一貫した人生ではないだろうか。
 

「エロスの乱反射」

 投稿者:ダーティ・松本  投稿日:2016年10月 7日(金)21時53分39秒
  ダウンロードの会社に作品を渡すと1冊15%くらいしか入らないが、自力でサイトアップすれば60%を確保できるので、ひと月に1冊復刻していけば5年以上は安泰か? しかし そう上手く行く筈が……?????

最終回の原稿がなくなって、単行本を出すために
別の雑誌で短編別バージョンを描いてラストに埋め込んで何とか刊行できたという難産だった伝説の作品「エロスの乱反射」 DMMサイトにて発売スタート!!
http://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_101774/

その後、何とか最終回原稿が出てきて、こちらも同時収録です。ちなみにこの雑誌「漫画エロス」は後に『ペコロス……』を描く O編集長。
DLサイトでも発売開始
http://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ186416.html

通販サイト
http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/doujinsi/old%20cd01/ranhansya01.html

http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty

 

下々の者へ(その1390)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2016年10月 3日(月)13時38分29秒
編集済
  1 0月14日…すずらん通りでぼのぼのTシャツを着た、激馬鹿そうな学生風を目撃。何となくムカついて眼を反らしたら(ツバまでは吐かず)、美脚姉チャンが 闊歩してて怒りが即治まった。ツバと言えば、便所で小便の前に必ず吐く奴がいるが、俺がヒトラーなら禁止する法律を制定する。あと両手が空いてるのに切符 を口でくわえる奴。電車の席で一番端が空くと、必ず詰める奴も同罪(いずれも禁固3年)。世の中が少しは明るくなるはずだ(ならねえよ!)。

10月13日…『民権闘争七十年』(尾崎行雄・講談社学術文庫)読了。『ジェイソン・ボーン』並のスピーディーな面白さ。竹中労テイストのハッタリもバッ チリ。解説の奈良岡聰智も公平だ。著者が都合良く歪曲した部分も具体手に指摘訂正、説得力充分。ただ尾崎も嘘は上手でないらしく、奈良岡が指摘した各部分 は読んでて明らかに後ろめたいような筆致になっていた(後知恵では無く)。翼賛弾圧選挙下、”売り家と唐様で書く三代目”と、天皇裕仁を揶揄した硬骨漢。 一方、リベラリストではあるが皇室崇拝者。と言うより、明治天皇心酔者。敗戦後、宮中に招かれて会談した裕仁が、憔悴してるどころか案外元気なのに半ば呆 れている。祖父が富国強兵で得た広大な植民地はおろか、自国民だけで300万人が死んだのにと、内心多いに脱力したのだろう。明治天皇は日露戦争下、己の 恐怖感を隠そうとしなかったと、複数の本で読んだ記憶が。

10月12日…求められてもいないのに、最近切れ痔が復活したと無駄話で報告を。それとの関係の有無は不明だが、数日前から肛門周囲の陰毛に毛玉が出来る なるようになった。出血を恐れて拭きが甘くなったのか? 急に歩き方が変化したとも思えないし…。いずれにしても、汚くて悪臭漂う人生のゴミタメ景色だ。

 「神保町シアター」のスタンプが5個たまり、1本無料で見物出来る。だが、今回の吉屋信子と林芙美子の原作特集は何度も観た物が多く、なかなか使えな い。いい作品は何度でもとの考えもあるが、ボケで昔の見物体験を失ってたとしても、やはり先の短いおいぼれは初めての映画を満喫したい。しかし無理して試 写会とか行くと、もの凄い映画が待機してんだな。特に正月前の封切り作品群は投げてると言うか穴埋めと言うか、倉庫にしまっとくよりは買っちゃったんだし 掛けてみるか?…てな感じのが多い。ただで見物させてもらってるのだし、途中退場もままならずに寝たり起きたり。「「神保町シアター」の古物にしとくん だったな…」と反省する夜も多い。

 最近、上記のような感慨を抱いた映画。『ガール・オン・ザ・トレイン』(11月18日公開)『疾風ロンド』(11月26日公開)『太陽の下で』(1月21日公開)『ブラック・ファイル 野心の代償』(1月7日公開)。

10月11日…『花の慕情』(監督・鈴木英夫’58・東宝)を「神保町シアター」で観た夜だから、7日か。上映中に前の席を1度だけとはいえうっかり蹴っ てしまった。振り向いた青年に鋭い眼を付けられた。当然だ。だから終映後に詫びた。痩せぎすの小柄な青年、西村潔監督の映画ならそのままでは済ませないと いう味が。新幹線でもだが、1度でも後ろから椅子を蹴られたり押されるのは不愉快極まりない。だからなるべく千鳥で座るが、空いてるのに乗り馴れないアホ 客がすぐ後ろになあ…。各車両の一番後ろの席は、通い馴れてる通勤客が最初に座わるのが常。3人席でも1つ置いた席を他の客が(他のシートがガラガラで も)。

10月9日…最低の糞ゲロシネコン、「109シネマズ高崎」6の『ジェイソン・ボーン』へ。夕方4時からの回だったが入ってビックリ。約40~50人もの 客が。なぜか中高年カップルが多い。『マッド・マックス』や『シン・ゴジラ』以来の入り景色(両者はガキが主役だった)。定評あるシリーズゆえ、若い時に 映画ファンだった高齢者を惹き付けたのだろう。期待がより高まる。で、まったく裏切られなかった。敢えてケチを付ければ3点。尺が20分長い。終わりに流 れる歌がイモ。エレベータードアでマット・デイモンに蹴散らされるCIA職員のカギ鼻が(台詞無し)、天敵とソックリでやや混乱。以上。今までで最高の出 来では? 次作が既に完成してるかのような終幕だったが、素直に公開を待つよ。本シリーズ、役人てのは基本的に悪党だとの基本認識が立派(安倍の阿呆と同 じく、軍人や官憲に涙ぐんで感謝しちまう大手低能邦画関係者との落差)。けど納税者は彼等に頼らざるを得ないってジレンマを、存在しない”良心的CIA” 職員の眼を通してドンパチと表現する。出品作業疲れが即解消した。

10月7日…コミガレ、開店直後の11時からの混雑は凄いが、12時から1時までの昼飯時間帯はなぜか空く。俺はいつもこの時間に。昨今本は文庫、雑誌を 含めて不毛の極致。一方でポスター類が先週から多数。ただ従来の3枚1000円が1枚で1000円に。質もグレイドアップ。寺山修司関連も含めていい物も 出てるが、1000円となるとさっぱり売れずに先週のままの物も多い。手ぶらで帰るのも寂しいの。で、花を持ったハニー・レーヌの大型ポスターを1枚。こ の娘、独立系ピンク映画時代にポスターで、”ハニー・レース”と誤植されていた。確か石井輝男監督の”異常性愛シリーズ”にも出演してた。グラビアアイド ル(当時は無かった言葉だが)化、ライティングやお化粧に手間隙かけ出して以降は、とても同一人物とは思えなかった。当然もう婆さんで、入れ歯ハグハグ・ レースだろう。後に調べたら、東映出演の方が先だった。よっぽど東映という会社に馴染めなかったか、あるいは石井監督のイジメにでも?(人を人とも思わな い演出との伝説が)

10月6日…いい天気だが、週末に備えてかいい本を店頭に並べてない店ばかりの神保町。神保町交差点付近で飲料用自販機のパネルを凝視、5分以上立ち尽く したままの学生風を目撃。結局は何も買わずに去る。貧相だがさほど貧乏そうでもなかったが。俺は路地を隔てた2階の中華料理屋、「天鴻餃子房」の窓辺から 『山猫通信』(長谷川四郎・青土社)をめくりながら観察を。自販機フェチ?(山崎邦紀ワールド)で、長谷川四郎。小説や詩はいいが随筆の類いは概して駄 目。読者を置いて1人勝手にドンドン進行し、しかも大して興味も引かない内容。ただドイツに行った際の事を書いた、講談社文芸文庫の題名失念本はこんな じゃなかったような。原稿料が安いので有名な『ユリイカ』連載分ゆえ、手を抜いた可能性はある。

 夜、「早稲田松竹」で『ヒメアノ~ル』と『ディストラクション・ベイビーズ』。前者、吉田恵輔監督作品に愚作は無いと再確認。9分長いが(99分)。後 半ホラーになるが、『クリーピー 偽りの隣人』(監督・黒沢清)より絶対に怖いし気取ってないから素直に満喫。にしても”世界が評価”的キャッチが踊りま くる、『クリーピー』の予告は本当に恥ずかしい。かく形容は評価した側がすべきで、された方の眼鏡の黄色い出っ歯猿が嬉しそうに口にすべきではない(著名 映画人のコメントを引くとか語らせるなど、方法はいくらでも)。低レベルなネトウヨ並のハレンチ宣伝を放置しておく、製作陣の神経も理解不能。

 後者、ド百姓なひどい題名で覚悟してたが、まあまあだった。ただ台詞が3割位は聞き取れずに往生。録音面じゃ『七人の侍』の域。西村賢太テイストと言う か、DV趣味の男を登場させている(菅田将暉)。文章とは違い、対弱者暴力を映像化にするには相当の才気が必要だ。真利子哲也監督のケツはまだまだ青く、 観ててつらいし見物後も不快感が拭えない。菅田は好演。チラシの本作紹介文、”世界を震撼させる鮮烈な青春映画の登場!”ってのも、『クリーピー』の予告 ほどじゃないが恥ずかしい。世代上下分野性別の区別なき、”僕ちゃん偉い自画自賛幼児国家”の片隅に生息するのも疲れる。

10月5日…門前仲町の「ブックオフ」手前に、新しい立ち喰いそば屋が開店。まだ未体験。野暮ったい感じの外装に好感は持てるが…。門仲店、店内でのコー ド確認はお断わりとの放送を。そういう客が居るのだろうと2階を見回すと、就職出来なかった駅弁大学の学生崩れみたいな糞ガキが、カゴを山にしてスマフォ で確認中。従業員が直接注意はしてない模様。何とかかんとか言っても、爆買いしてくれる太い客だしな。それよりざとらしいTS、いやDJ形式での男女のし つこい宣伝放送やめろ。吐き気が(逃げ場の無い従業員様にも同情)。「ゴーゴーカレー」が類した店内映像を垂れ流した結果、いかに客を減らしたかという事 態に学んでない。別に正式に調査した訳ではないが、周囲にはあれが不愉快で「ゴーゴー~」に行かなくなったという人間が複数存在。

10月4日…このせいだったのね。事務所前の目白通りの植え込みの木も、必要も無いのにバッサリ切られて無惨な姿を(沖縄の高江村の森ソックリ)。濃厚放 射能おもてなしオリンピックに便乗、裏金役人が今から業者を儲けさせ、甘い天下り先をおねだりしようとの腹づもりだ。にしても日本のド真ん中だと言うの に、記者クラブの痴呆記者は何をしている? 上は官邸の官房機密費で、千代田区では内田茂他の摂待でグズグズか? お前らに区会議員の無駄遣いを批判する 権利は無い。http://tanakaryusaku.jp/

 夜、「神保町シアター」で旧作邦画マニア親爺のアイドル、のむみちと遭遇。上映作は『鬼火』(監督・千葉泰樹・’57東宝)で大入り。ビデオと映画館で 各1回観てるはずだが、ボケのお陰で新鮮だった。加東大介、じっくり見物すると案外下手だが、丸山定夫のように不快感は抱かせない。これも芸のうちだ。同 館、上映作品の配役表コピー配布を中止と。大した費用とは思えないが。冊子『神保町シアター通信』も廃刊になって久しい。そのうちにチラシもペラ1枚に なったりして。喜劇や汗臭い男優の特集上映を止めて以降、入りも安定してるように見えるが…。

10月3日…読んだような気はしてたが、勘違いだと悔しいので昨日から読み始めた、『悪魔物語・運命の卵』(ブルガーコフ・岩波文庫)。今朝「あさま号」 内で読了(車内には高崎での、国際合気道大会帰りの屈強な外人男女が目立った)。やはり2回目だったが全然苦痛じゃなかった。ナボコフのように知的ひけら かしに溢れてては、こう気分良い読後感は得られなかったと。『冤罪File』最新号に(No.26)。いつも通り真っ先に「直撃!冤罪裁判官」(文・片岡 健 写真・土屋善則)を。今回のヒラメ冤罪生産判事は志田洋&川島利夫。いかにも下劣で馬鹿そうな悪相。こんなハレンチ漢に一生を踏みにじられた人々の怒 りやいかに。早く写真いっぱい掲載の単行本にして出しね(索引も忘れずに)。重い事を軽妙につづる片岡の文章にも味が。合気道大会参加者は上野で下りた。 成田空港に向かうのだろう。同空港って考えれば”原発的存在”の走りだな。

 「古書かんたんむ」、9月後半の”嫌記棚”の売り上げ6810円。5000円を超えたのは7月後半以来か。「三省堂」の2階で、『題名はいらない』(田 中小実昌・幻戯書房)と『文庫本宝船』(坪内祐三・本の雑誌社)を買ったら消えたが。O女子従業員が話し好きの老人に捕獲され、邪険にも出来ずに笑顔で難 儀接客中だった。「神保町シアター」の受付のお姉ちゃんを見倣うといい(鮮やかなあしらい!)。今や対老人対策は小売業の根幹だ。

10月1日…「シネマテークたかさき」の『イレブン・ミニッツ』、約20人と大入り(定員64名)。1日1回しか上映しないせいもあろう。スコリモフスキ ファンが群馬に多いの? この人ポーランドの阪本順治とでも言うか、面白くもないのにポカポカ撮っては次々と公開されるのが謎。ストーカー物の愛の何とか というの以降はスカばっか。老巨匠監督が崇拝者を集めて撮る冥土みやげ映画は、だいたいこうだが(「岩波ホール」公開作品の大半)。だがこの人の場合、尺 が短かめなのがせめてもの救い。ジャ・ジャンクーのように、未編集のラッシュを延々と強制鑑賞させられてる感じにはならない。けどスコさんに言いたい。 「だからあんた一体何のさ?」
 

(無題)

 投稿者:プロレス大好き  投稿日:2016年 9月30日(金)09時37分34秒
  塩山さんこんにちは
朝日と上毛新聞が裏をとらずに
ゲーム大会の優勝者(ウソだった)のインタビュー載せてましたね

 

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