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(無題)
投稿者:
バーフバリ
投稿日:2018年 3月12日(月)22時40分0秒
>身分を隠した主人公の妻になる小国の王女の娘が、彼の兄の謀略で派遣された軍と戦う場面
あの場面で攻めてきたのは盗賊(王女と出会った場面で襲ってきたのと同じ連中)だから兄とは関係ないよ
下々の者へ(その1448)
投稿者:
しおやま・よしあき
投稿日:2018年 3月 5日(月)15時17分12秒
編集済
3 月20日…「古書かんたんむ」へ。補充に来たのだが、その必要が無い整然とした棚景色(まったく売れてない証拠)。「今年に入ってドンドン悪くなる…」苦 味走った田中社長も沈痛な面もち。2月後半、俺には『噂の眞相』大量販売で神風が吹いたが、他の出店者は悪かったのだと。俺も3月前半は黒字額が2500 円未満。今期も4日間でたったの2100円(文庫本8冊)。春1番や2番、3番はともかく、もう神風は期待出来そうにない。大日本帝国参謀本部の良心的メ ンバーの心境。明るい話題と言えば、すずらん通りの「湘南堂書店」が再開しそうな事くらい。慎重に精を出して下さい。昔から日本官憲の嫌がらせは、ヤク ザ、地回りも裸足で逃げ出すしつこさですから(淡白なのは庶民のみ)。
3月19日…今は独立系店舗が激減、チェーン店がほとんどなので、田舎も都心も立ち喰いそばの値段は変わらない。今日昼に行った、「田村書店」並びの「嵯 峨谷」は高い方だろうが、2枚もりが520円(ごまだれ味が加わると570円)。ここは椅子やテーブルが完備、立ち食いをする場所は無い。味に不満はない が、「東京堂書店」同様、店内が妙に薄暗いのは気に入らない。女性客の割合はこの種の店としてはダントツ(最低が「ゆで太郎」)。4人テーブルを占拠、食 後も喫茶店代わりにしてるブスバカップルも目立つ。従業員、水を撒いて追い出せ!
帰りは『生々流転』(岡本かの子・講談社文芸文庫)と『聖獣配列(上)』(松本清張・文春文庫)を交互に。やや胸焼け。デザートにNHKテキスト、『松 本清張スペシャル』(原武史)を。今の天皇を”今上天皇”と、2ヵ所で高崎俊夫並に超敬った表現をしているが、原は従来こういう表現はしなかった記憶が。 NHKだからって忖度するような柔な人じゃないし。確かめようにも9割は買ってる著書も、西荻窪の「盛林堂」の”嫌記棚”で売却済み。立ち喰い、いや立ち 読みでは確認作業まではなかなか。まあいいか。
3月18日…みちくさ市の売り上げ、7425円と惨敗。文庫本は意外に売れたのだが(単行本は1冊も持参せず)、前回10枚前後売れたブックカバーがたっ たの2枚1200円と、足を引っ張った。まだ冷えるせいか、人通りも少なかった。鬼子母神近くの児童公園のいつも行くトイレへ。掲げたばかりの豊島区の白 い看板が(新聞紙の半分位の大きさ)。”危険ですからトイレの屋根に登らないで下さい”。ギャグなのか? 本気なんだろうな。役人という人種の神経の奥は 深い。
3月16日…いつかは面白くなるだろうと、耐えて読んで来た『新聞奨学生 奪われる学生生活』(横山真・大月書店)。100Pを超えたら更にクソ退屈に。 もう駄目だこりゃ! 真実は細部に宿ると言うが、著者は細部に拘るだけで大局が目に入らない。最初の方でカブとスクーターのエンジン構造差に異常に執着す るので、嫌な予感はしたが…。既に150P突破。残る50Pで張るだけ張った期待の伏線をクリアするのはまず無理。時系列をフラッシュバックさせた手法も 大いに疑問(それ程の文才は無い)。ナイーブなだけじゃ面白い本は書けないな。担当編集者は途中で強力に指導すべきだった。住み込んだ新聞店がお母さんの 住む実家の近所と言うのも(福岡県)、迫力をはなはだしく削いでる。逃げ場が眼と鼻の先じゃ読み手も感情移入出来ない。確かに超ダサイ書名で中身を悟るべ きだった。しかし元”森永ヒ素ミルク牛乳”配達員としては、友人も多かった新聞奨学生にはつい甘くなってね。自費出版こそが相応しい、ママのオッパイが香 るプチタコ部屋でのカックン貧乏体験記。配達の際の服装、靴等の工夫研究はちょっと面白かったかな。また雨が。でも行ってみる国会議事堂前。
相変わらず裏金機動隊の違法なデモ隊への干渉は目に余ったが、7時過ぎから1時間余り、「アキエ出てこい!」とかの絶叫全身運動を首相官邸前で。警官の 馬鹿面は近くで見たくないので、脇の記者会館の庭に立って叫んでると、紅茶キノコみたいな風貌の中年男が接近。「ここは私有地なので歩道に出て…」。「こ こは国有地だろう? お前ら大マスコミがタダ同然で借りてる。あんた記者クラブの犬?」「い…犬って訳では…」その後俺には何も言わなくなったが、気の弱 そうな人が入って来ると嫌がらせを。悪い人じゃなさそうだったが、本当に最低なお仕事。脇を高級車に乗った記者クラブ加盟社の連中が、やたら敬礼する警官 の誘導でソックリかえって出入り(警官もデモ参加者へのゲスな対応と大違い)。アベネオナチ政権が5年続いても不思議じゃないハレンチな景色だ。
3月15日…本欄の読み手にしては、政治意識が低すぎねえ? シンゾー&アキエ容疑者、いやシンゾー&アキエ被告に対して優し過ぎるのは、己の愚かさの証明にしかならない。久々に明日は帰りに国会前に行こう。
関係ねえようであるが、最近個別の質問には答えられないとの詭弁が、無責任官僚の間で流行中。それにかわされちゃう、ヘタレ野党政治家や自称記者が多い のにも呆れる。個別の納税者の質問に答えられない役人など一切要らない(納税は常に個別的)。本弁明が許されるのはただ裁判官のみ(裏金警察・検察がこれ に便乗してて吐き気。ヒラメ司法が有罪率99%を恵んでやってる結果)。残りの99・9%の役人は常に答える義務が。政治家も記者クラブ以外の記者もしっ かりしろよ。
夜、「シネマヴェーラ渋谷」で『狂走セックス族』(監督・皆川隆之・’73東映)『くの一忍法 観音開き』(同・’76東映)。皆川監督は2本で引退し て稼業を継いだらしい。正解。ホント、演出センスゼロ(後者ではやや進歩してるが…)。前者の唯一の見所、2台のバイクの並走場面で、罵倒や短い足での蹴 飛ばしごっこしか頭に浮かばない人には、絶対に映画監督は無理。鉄パイプ(内ゲバ時代でポピュラーな言葉だった)や、昨今の韓国映画の必携アイテム、金属 バットくらいは最低限武器にさせなきゃ。入りも悪く席が埋まってたのは3割前後。
疑問も。俺は『狂走~』を目黒区の「熊沢牛乳店」に住み込んでた浪人時代、駿台祭のオールナイト(昼間部企画)で観た記憶がうっすらと。ただそれは72 年で、同作製作は翌年。矛盾。オールナイトは恒例企画だったから、入学後だったのか? 法政のオールナイトは鈴木清順だったし…。どうでもいいが。
3月14日…「シネマテークたかさき」で『ゲット・アウト』。観客3人。開始直前まで若い女性と俺のみ。青年が1人加わるまで、姉チャンは内心脅えてたか も。楽しめる脚本だが(致命的偶然頼りが1点)、この配役じゃ客は来ないな。出際に受付のお嬢さんに、せめて白人女性がオッパイくらい見せればとセクハラ 発言。深~く反省。
上信線で『人と会う力』(岡崎武志・新潮社)。オカタケ明治天皇も中央公論(ナベツネ版ではあるが)に加え、新潮社も制覇した訳だ。昨日御尊顔を拝し た、坂崎重盛老が編集に1枚加わった本と。確かに前半は坂崎老が昔エセインテリ向けに大量に出した、青春出版ぽいハウツー本味が濃厚。そういう部分はつま らない。後半、著者の地が滲み始めると救われるが。南陀楼綾繁も最近はハウツー本っぽいの揃い。紙本を出す上では一番編集&版元を説得しやすいのか? 生 活の助けにはなろうが、読者には一番書き手の才能を摩滅させる分野なような気も。老後の生活を安定させるか、余生を自分勝手に過ごすか、統一は口先で終始 するのが常だし、まあ難しい判断。
3月13日…「神田コーヒー」を出ようとすると、坂崎重盛老が「最低もう20年は”昼も夜”も生きる!」との生臭い生命力を周囲に発散しながら、テーブル 席で原稿書き。ブランド物でビシッと決めた著名人は、ブックオフブランドで貧しく覆った初老男にはまぶし過ぎたが、一応は挨拶だけさせてもらいそさくさと 去る(こういう場合、先に相手に気付かれてる可能性も)。遠山孝老人があんな感じだったのをふと。ただ遠山さん、あの歳にはもう立たなかったろう。
3月11日…「靴の場合ご使用なされた物の交換はちょっと…」「防水スプレーはご使用なされてなかったのですか?」「どういう風にご利用されたかこちらで は分かりませんし…」いやいや驚いた。「高島屋」高崎店4階の靴売り場で買った、リーガルのスニーカーが半年もしないで色落ちし始めたので、持ってた際の 痩せた長身の女性従業員の対応。始めは約1年前。1万円の濃紺のスニーカーを買ったら凄く履き心地がいい。半年くらいして同じ物をもう一足買った。その直 後から1足目が色落ち。汚れかと勘違い、洗ったら更に悪化したので諦めて野良仕事用に。2足目は大丈夫だろうと思ってた所、同じ色むらが出始めたので持参 したのだ。2足を預かる自体を嫌がってる風がありあり。預かり証を出しつつ、「半月くらいかかりますが…」まるでリーガル社の苦情担当者。あんたは「高島 屋」の信用を背負った従業員だろう? 昔なら即一喝する場面だが、老いて俺も忍耐強くなった。「使った物はどうのこうの言うけど、床の間に並べといたん じゃ不良品かどうかも分からんだろ? ここで2足買ったのが両方色落ちしてるんだ。全国で大量発生してるはずだよ」「………」雨に濡れるとすぐ色が滲ん じゃう、”レインボーカラー”とでも称する商品なら、リーガルも最初からそう掲示すべきだ。売り場には同一”色落ち必至”商品が、この日も誇らしげに並ん でいた。
3月9日…「東京堂書店」のベストテンで『祝祭の日々』(高崎俊夫・国書刊行会)が2位に。いい加減な編集の雑な単行本だが、温厚で愛されてる著者の性格 もあり、知り合いが義理買いしてくれたのだろう(南陀楼綾繁とは大違い)。西荻窪の「盛林堂」の”嫌記棚”に、柳澤寿男の評伝共々並べてるので、近所の人 は是非買ってね(もう売れてたら御免!)。「神田コーヒー」で『週刊新潮』。荒木太郎脚本・監督の大蔵ポルノ上映中止事件で、自誌の広告が大新聞に検閲さ れたとグダグダ。昔から街宣右翼の尻を叩いては言論弾圧を焚き付けてるくせに、一丁前の口を叩いてるんじゃねえよ(NHKが英国BBC同様に公共放送を自 称するがごとし)。アベ&アキエ支持者同様に、被害者意識だけは10人前なのが笑止。『週刊文春』の小林信彦の脳梗塞手記が凄い事に(下の問題で)。俺の 入院した「高崎総合医療センター」の看護婦さんは、本当に全員親切だったよ。患者の性格の問題もあると思う。
夜、「丸の内東映」地下で『デトロイト』。140分の尺にはかなり躊躇したが、始まるや一気呵成でまったくダレなかった。隙のないテンポある演出と編 集、極悪白人警官トリオの個性的な吐き気力満点の演技の勝利(お陰で善玉黒人グループがすっかり色褪せてるが…)。ただ客は10数人。ここでは日常的光景 だが、本当に東映って良く潰れない。ちなみに本作はデトロイト市警の腐敗が主題だが、日本でリメイクする場合は『ジャパン』と改題せねば。米国と違い中央 集権警察制度の日本での腐敗は、知っての通り局地的ではなく全国一律だから。
3月8日…昼過ぎまでに本業終了。雨で神保町は無理。10年振りくらいで、「ブックオフ」瑞江店に新宿都営線で。往復の地下鉄代700円。よっぽど買えな いと赤字に。が、やはり駅前店らしいレベルだった。18日はみちくさ市だが、出品本不足。またブックカバー頼りか。帰りに一席ごとに区切ってある乗り入れ 京王線車両に初めて。本沿線にはブラシ絵の吉田昭夫が事務所を。『漫画ピンクタイム』下請け中は毎月打ち合せに来た。またしばらく縁が切れそう。
本を見る前に南口の「日高屋」でかた焼きそばを(ヘビーユーザーは無意識で入店)。前にも書いたが、ここの客はラーメンつゆを一滴も残さない人が多い (特に年寄り)。洗い場は助かるだろうが、皆さん肝臓に悪いですよ。「日高屋」とはいえ一応は外食。下層民でもまだ恵まれてる部類なんだから、お体を大切 に。ジャンパー姿のこれまた白髪老人。大盛りサービス券を差し出しながら、「もやし大盛りで味を薄めに」。麺を固めにとは良く聞くが、こういう注文もある のか。500円程度で外食産業も大変だな。この老人が残したつゆの量に関しては、確認する時間が無かった。
3月7日…夜、「109シネマズ高崎」のスクリーン3で『バーフバリ 王の凱旋』。平日夜なのに観客約25人と良好の入り(7割が若い姉チャン)。ハリ ウッド製アメコミ原作映画に飽きた者は、新鮮さを感じるだろう。俺も楽しむ。同時に世襲の王様制度は諸悪の根源だなとも。近代的な立憲民主主義国家に王様 は要らない(無論、天皇制も含む)。ただインド映画って身分制度には寛容。昔話でも今作るのだから、それなりの歴史的解釈が施されるのが一般的(他国の類 した映画はほとんどそう)。インド映画一切弁明しない。それを一番感じたのが、身分を隠した主人公の妻になる小国の王女の娘が、彼の兄の謀略で派遣された 軍と戦う場面(ここ、筆者が2つのエピソードを混合して誤解釈してる模様。正しくはバーフバリさんの書き込み参照。恥さらし老人を懲らしめるために、削除 せずにこのまま放置)。主人公にとっては自国軍でもある。しかし彼は男勝りの彼女とのコンビで、股肱でもある彼等を4本の弓他で大量殺戮。それへのフォ ローは一切無し。邪悪とは言え兄の命令に従っただけの兵隊が、余りに可哀想。本作は続編らしいが、1作目にはそうなる背景でも説明されてるのか? 冒頭の 川本三郎並に詳しい、1作目ではなく本作自体の粗筋説明も謎。
3月6日…先週から他の本の間に『山の旅 明治・大正篇』(近藤信行編・岩波文庫)を少しずつ。漢字が多くて難渋するが、慣れて来ると楽しい(山への興味 はゼロの山育ち)。ただ武田久吉という人の「尾瀬紀行」は凄~く不愉快(辻征夫の詩の10倍くらい)。山村住民の教養の低さ、不潔さ、吝嗇さをあげつらっ てるのだが、そもそも前提として彼等を人間扱いしていない。前出のような人間の欠点は、都会のインテリや金持ちにも良く見られる傾向。外見や環境でしか人 間を判断出来ない、ドメクラ俗物百姓野郎。何でこんなのを収録? 次の次の吉江喬松の、「木曾御岳の画面」を読み納得。ここには好色で尊大極まる林務官な る役人が登場するが、これが武田久吉ソックリ(別の林務官が坊さん風の男に殺されるが、「ざまあ見やがれ!」とつい)。意識して並べたのなら、近藤信行は 立派だ。文章も吉松の方が格段に上手いし。しばらく前に、画家に関する近藤の本を読んだような記憶がうっすらと(勘違いだったようだ)。
帰りの高崎駅22時35分発の下仁田行き上信電車、どう見ても暖房が入ってない。特に吉井駅を過ぎると乗客も激減し寒さもひとしお。途中で運転手を怒鳴 りつけてやろうとしたが(ワンマン運転)、血圧に悪いんでジッと我慢、最寄り駅で降りる際に抑えて一言。「冷房でも入れてんのか? 凍死しそうだったよ」 「い…いえ暖房はちゃんと…」眼鏡をかけた体の丈夫そうでない運転手、伏し目がちに弱々しく。アレで本当にスイッチを入れてたなら、車両の暖房装置自体が 壊れている。と言うよりは1円でも多く、地元自治体の税金にたかろうとしてる吝嗇コジキ経営陣。一定の温度を超えたら暖房を切れと、ケチケチ指導してるの だと推測。運転手の表情にかすかな罪悪感を。
3月5日…いトうがアシと原稿持参(データ&プリント)。もう直に事務所を訪れる漫画家は彼のみ(他は宅急便等)。寂しいが、今の漫画産業が置かれた社会 的地位の象徴かも。無論、より活気ある編集部もたくさんあるのだろうが…。エロ劇画全盛時代のファクス普及以前は、ネームだけをわざわざ編集者が交通費を 使って取りに。徐々にコピーになったが、ベテラン漫画家は下描き原稿にトレペを当て、吹き出しとネームを鉛筆で丁寧になぞった(原稿の枚数分)。これを喫 茶店で優雅にこなした。「ドトール」なんて喫茶店チェーンは、影も形も無かった70年代後半の景色。
忘れてたが、2月後半は「古書かんたんむ」の”嫌記棚”、7000円チョイとまあまあ。前半と遭わせると2万超え。本当はもっと素直に喜ぶべきだろう が、1月の凄惨な記憶がまだ鮮明過ぎて…。『なぜ詩を書き続けるのか、と問われて』(北川透・思潮社)読了。かなり疲れもするが(文字使いが)、辻征夫よ りは読んでて不快感を感じない。
(無題)
投稿者:
のむみち
投稿日:2018年 2月24日(土)15時26分15秒
『朝の口笛』醜女揃いとはヒドい!小野道子わたし大好きなんだがなあ。
「塩山クンのバカもん!!」笑
品川隆二に岡惚れしてたのは南左斗子(旧・谷崎碧)といって、日本映画史に残る
”迷”作『愛の歴史』で大迷演をやってのけた女優さんで、今回はどんな…とヒヤヒヤ
してましたが、あれで大健闘でした!
後には「栗崎碧」名義で監督もしていて、フィルセンで今やってる特集の『宮川一夫は語る』
にも登場するのだとか。(どうでもいいでしょうが)
お宝本、お楽しみに~~~~★
下々の者へ(その1447)
投稿者:
しおやま・よしあき
投稿日:2018年 2月19日(月)15時22分3秒
編集済
3月2日…本業を済ませて神保町へ出る前に、『十万分の一の偶然』(松本清張・文春文庫)を50Pばかり。何か割にさわやかな展開で、少し物足りないような。ついでに辻征夫の詩集も1冊。この詩人は昔からどうも好きになれない。
3月1日…「小宮山書店」の裏路地から出て来て高崎俊夫とまたバッタリ。「東京堂で僕が編集した本のフェアをやってくれてるらしくて…」「俺もあなたが編 集した、宇田川洋幸(幸洋だった)の本が急に読みたくなってさ。買いに行くトコだよ」「ホント。助かるなあ」店頭ベストテンの10位に、彼の『祝祭の日々 ~』がかろうじて。「トークショーの景気付けに、ズルして無理矢理突っ込んだんだな」「そ…そんな事は無いでしょう!」「ケケケケ」結局2階のフェアコー ナーに積んであった『無限地帯』(ワイズ出版)は、どれも帯欠け。「三省堂」の4階で購入。さすがに高崎自身が編集したからか、一応索引も完備。
帰りの「神田コーヒー」で見た『週刊新潮』で、天皇裕仁とおぼしき人物が登場するピンク映画は、荒木太郎監督の大蔵映画作品と知る(結局は上映中止 に)。驚かない。山崎邦紀監督の『痴漢電車 変態の夢と現実』に出演した荒木は、完全に死さえ覚悟した憂国者の顔をしてたもの(役柄を超えてた)。右翼チ クり屋週刊誌にバッシングされた事により、彼も桐山襲の域に達した訳だ。しかし益々貧乏になりそう。
記事中、唐沢”盗作中毒”俊一が、嬉々とアベ&アキエ内閣に対する『産経新聞』みたいな役目を果たしてて笑えた(ピッタリしすぎ)。皇族には反論の機会 がないからと、有名な右翼出版人が映画を批判。良く聞く理屈だが、最大の暴力装置である国家権力と、NHK以下の99・99%の大マスコミがひれ伏してる 状況下では、俺は説得力を感じない。加えて裏金警察公認の民間右翼テロもあるし(最近も立川テント村の宣伝カーが2度もテロに。警察はそばで右翼にやりた い放題やらせ、後日にアリバイ的に検挙。首相側近の自称記者の強姦もみ消しなど朝飯前の組織)。荒木作品、いつか観たいものだが…。
夜、「シネマヴェーラ渋谷」で『一刀斎は背番号6』&『勝利と敗北』。寝る。後者は井上梅次監督だが、やっぱ歌が入らないと退屈はしないが冴えない。両方撮影は中川芳久。井上作品は構図が凄~くカッコいい。前者でも工夫してるが成功してない。
2月28日…「シネマテークたかさき」で『殺人者の記憶法』。観客6名。ここで韓国映画をやると10人以下って事はめったにない。余程つまらないのかと警 戒したら、その通りでガックシ。脇ならともかく主役に華がないし、演技も臭すぎる(原田芳雄+三国連太郎的な芝居と風貌)。それだけで疲れるのに、痴呆映 画の禁じ手である、まだらボケ現象を都合良く脚本で乱用。「馬鹿かお前!」と何度もつぶやく。踏ん切りの悪い演出と編集に最後まで悩まされた。枕の籾殻 (豆?)を使った殺し場面だけは冴えてた。
帰りの上信線で南陀楼綾繁のちくま文庫の新刊、『本好き女子のお悩み相談室』を。思ったよりは退屈じゃない。彼が無数のトークショーで鍛えた”ナマヌル 話術文体”が、とぼけた効課を。読書は育った環境で育まれるのだなとも改めて。両親の教員率が本当に半端じゃない。大工や水飲み百姓の小倅(奴や俺)、い や小娘がもう少し多いとより幅が広がったろう。こんだけ素人女性が登場すると、インタビュアーは結局何人といたしたのかと読者は自然に想像する。オカズに はならないにしろ、グリコのおまけみたいな副産物。だが著者は読者がそう妄想する権利を一切与えない。多分、持てないのではなく潔癖なんだろう。そこらが 備わると本ももっと売れるのでは。
2月27日…続いて『映画の中にある如く』(川本三郎・キネマ旬報社)。相変わらずかゆい所に手が届き過ぎる粗筋説明には、ただ頭が下がる。未見の映画も 再見したような気分に。有り難うございます。どうせなら、末尾にスタッフ、キャスティングデータも追加、『キネマ旬報』本誌が廃止にした、新作紹介コー ナーも兼ねさせては? 売れないシナリオライターが、あれを熟読してはパクってたのは有名。皆に喜ばれる。トランボに関して、80年代初頭に論じた自らの 文章が最初だとも言ってるが、『ジョニーは戦場へ行った』が70年代初頭に封切られてるのだから、まさかそんの事は無いんじゃ? 担当編集者の栞での文に は、既に同社では川本が天皇的存在なのだという事が露骨に。注文なんてとんでもない感じ。いやはや。
2月26日…『祝祭の日々~』、昨夜から今日昼前までに200P読了。高崎俊夫と言えば、『スターログ』や『イメージフォーラム』など、内容の割には古本 値段が付かない雑誌を数多く手掛けて来た(単行本はそうでもない模様)、いい歳こいてFCでの女漁りに念のない、ポッチャリ&ニッコリ白髪太夫エロオヤジ とのイメージが。本書を読むとそれが一面の真実でしかない事が良く分かる。教養人と言うか、正統派インテリなのだね(やや落胆した口調で)。
だが本書は面白い。俺は高崎ほど植草甚一は買わないが、花田清輝、小沢信男、小林信彦の文章のファンなら、読了までに3日間、いや2日間も要しないはず だ(1段組324ページ)。小説、雑文、映画、音楽他、生来だろう着眼センスの鋭さには感服。30Pも読むと、「あの白髪エロオヤジ、ケッコー信用出来る な」と思い始める。特に忘れられた映画批評家への追悼文は出色。本分野での浦崎浩實になって是非1冊に。
無論ダメな部分も。花田清輝や佐藤重臣を高く評価する人物が、現在の天皇を”今上天皇”だの、単なる発言を”のべられた”だとか、NHK並の過剰敬語を 使っててどうする(一般文化人は基本的に呼び捨て。その姿勢は立派だが、一方で王様への卑屈さがより目立つ結果に)。ほめる際の形容詞も語彙不足。特に” みずみずしい”はこうも乱用されちゃ、全然みずみずしくない。最後にこの内容と値段で索引が無いのは編集者の怠慢。元右文書院の青チャンなど、索引作成が 趣味だったけど。
2月23日…3時過ぎ神保町交差点で、70年代東映京撮大部屋の10年選手風中年男2人を従えた、ポッチャリ白髪太夫こと高崎俊夫と遭遇。「東京堂書店」 で彼初の単著『祝祭の日々:私の映画アトランダム』(国書刊行会)を買ったばかり(「三省堂」にはまだ無かった)。「ほら、ちゃんと買ったよ」「有り難い なあ!でもブログに悪口書かないでね。来月東京堂でトークショーもするんだけど…」「滝本誠みたいな福間健二並の糞馬鹿野郎の面は見たくねえから、そっち は行かねえ」「あ…相変わらずの調子で。ホ…ホントに本の悪口はアレだから…」「あんなもん誰も読んじゃいねって。じゃまた!」
夜、FCに行ったら妙に静か。何と今日の上映開始は長尺のため6時30分からだったと(牧野省三監督の『忠臣蔵』2バージョン)。7時15分前。超遠距 離通勤者がよそに回るのは不可能な時間帯。「八重洲ブックセンター」裏手の「日之屋カレー」で、なすカレーの7部盛りを食べて大人しく帰宅。ここのカ レー、通い詰めたら少し甘さが過剰ではと感じ始めた。”甘み7部カレー”もあればいいのに。
2月22日…すずらん通りの例の「湘南堂書店」に休業の貼り紙。たかがエロ本を売ったくらいで本当に気の毒。警官なら大手マスコミも全員匿名扱いだったろうし、アベトモなら春の新宿御苑での桜見物に招待されてたろう。
夜、ゴキブリの額のような狭いロビーにやたら客を並べさせたがる不愉快な映画館、「ギンレイホール」で『ベイビー・ドライバー』。「盛林堂」の小野店長 が絶賛してた一作。最初の20分くらいはかなり退屈。「ガキの粋がりに付き合うほど、こちとらの余命は長くねんだ。やっぱりのノーランファンの眼力は信じ られねえ」所が中盤から次第に盛り上がり(音楽の加勢もあり)、恋人を主人公のために殺されたオッサンとの対決はなかなか。と思ってたらエピローグがまた 無駄に長い。入りと出が苦手のようだから、この監督は舞台は避けた方が無難かも。結局また飯田橋東口の「日高屋」へ。『熱い絹(下)』(松本清張・講談社 文庫)、段々テレビ朝日の”明智小五郎シリーズ”みたいな展開に。
2月21日…自宅仕事。ある漫画家が肺炎で緊急入院、締め切りを一応1カ月延ばす。留守なので、あちらからの連絡を待つしかない。宅急便到着が中一日を要 する地域。まだ1度もお目にかかってない漫画家さん。必ず復帰してね(縁起でもない!)。「嫌われ者の記」のレギュラー登場者。女性。
拙宅周辺の畑や田んぼでトラクターが動き回り始めた。何をしてるのかは俺には分からない。百姓の長男にあるまじき無知振りだが、今更仕方ない。貸して耕作してもらってる俺んちの田んぼにもわらが大量に。田植えのためのたい肥なんだろうな。
大杉蓮、俺より2歳上だったか。これからなのに、遺族の方には同情を禁じ得ない。しかし、俳優としては本当に駄目な存在だった。根本的に演技というもの を勘違い。自分だけ目立っては映画全体を滅茶苦茶にしていた(『百合子、ダスヴィターニャ』でも『アウトレイジ最終章』でも)。ゆえに、この人を重用する 演出者も俺は信用しない(北野武、黒沢清他)。吉岡秀隆、もたいまさこ、村上淳、渋川清彦…。類した役者はまだ多数居るので、彼を名傍役と思ってた人は心 配不要。元転形劇場ねえ。1回だけ舞台を見物したが記憶にない。歳を重ねるごとに下手になる役者って、結構居るからな。
2月20日…午後「古書かんたんむ」へ補充へ。田中社長の話では、神保町の某書店がガサ入れをくらったと、ヤフーニュース他に出てると。「今頃そこらの古 本屋がねえ…」俺。「写真集だと思うよ」と社長。来る途中に前を通った「さぼうる」で、『ザ・写真』(東京三世社)の発禁と社長以下の幹部逮捕の報を、亡 くなった仙田弘さんから受けた日の事を思い出す。当時、遠山企画はまだ小川町の芙蓉ビルに事務所が(旧筑摩書房の近所)。エロ劇画が急激に衰退、ロリ系漫 画にシフトを移しつつある時期の大事件だった。
帰りに「神田コーヒー」で『熱い絹(下)』(松本清張・講談社文庫)を少し。今夜、もう「神楽座」での大映旧作上映会かよ。月に2度やってる感じ。短か ければ付近の「日乃屋カレー」に行けるが。道を隔てた「川勢」のうなぎを、部下や漫画家と普通に食べてた時代があったなんて、とても信じられない。
公開時、日本全国の青年団加盟のぶちゃむくれ女子を、大いに元気付けたであろう。何せ各種醜女がこれだけ多数、スクリーンでブイブイ言わせてる映画は観 た試しがない。「神楽座」の『朝の口笛』(監督・枝川弘・’57大映)の事だ。脚本の白坂依志夫は試写で観た夜、情けなくて男の胸で泣いたろう(両刀との 噂だったから女か?)。銀幕登場の資格があるのは叶順子のみ。品川隆二に岡惚れするのは歯並びの悪いマントヒヒみたいな女で、獣姦アンソロジー『獣欲』編 集時代をつい連想。角度を工夫するなりロングにすればいいのに、平気でドアップ(カメラマンも諦めた?)。何度も何度もうつむいた。主役の小野道子も長谷 川一夫の娘でなければ、通行人以外の役は絶対にもらえないレベルなのに、画面中央でタメ口叩きまくり。マジでガラスまぶしたバットでぶっ叩きたくなった。 邦画界の産業的絶頂期。小野のような2世だけではなく、撮影所幹部、地方興行主、取引先銀行他の親族や妾らが、欲得で起用されてた時代だ。中でも本作の突 出振りは異様。ブス満開のカルト映画として歴史に残ろう。それにしても”焼津の半次”(テレビ『素浪人月影兵庫』での役名)こと品川隆二は、本当に気の毒 だった。
2月19日…「東京堂書店」のベストテン、ちくま文庫は最果タヒや荻原魚雷編の吉行淳之介本は入ってたが、『本好き女子のお悩み相談室』(南陀楼綾繁)は 影も形も見えず。癖の強い従業員が昔から多い店だ。奴、よっぽど嫌われてるのか?(前著も店頭に並ぶのが妙に遅かった) いや、単に売れないだけかな。い ずれにしても悲しいお話だが、本が出るだけでも感謝しなきゃね。
どうも
投稿者:
いがらしみきお
投稿日:2018年 2月 8日(木)12時42分1秒
塩山さん、映画「羊の木」鑑賞ありがとうございます。私も封切り日に行きました。3回目でしたが、3回目が一番よかったような気がします。
ところで以前にもちょっと触れた「文藝別冊いがらしみきお」が9日に発売されます。画像もアップさせてもらいますが、塩山さんにもちょっと出てもらっています。似顔絵も描きました。出来れば買ってもらいたいです。よろしくお願いします。
下々の者へ(その1446)
投稿者:
しおやま・よしあき
投稿日:2018年 2月 2日(金)12時42分18秒
編集済
2 月16日…午後からの日比谷公園での、佐川詐欺ペテン師国税長官糾弾デモに行きたいが、”嫌記棚”の集金・補充やコミガレ、更には最終上映となる「シネマ ヴェーラ渋谷」での『風とゆききし』も5時過ぎから。残念ながら無理そう。「アバズレアキエ&痴呆シンゾーくたばれ!」と、路上で絶叫したかったが。『羊 の木』の興行成績、今週も第5位とは立派。何せ4位が『マンハント』だものね。
ビックリ。今回も5000円の黒字がいいトコと思ってた”嫌記棚”、なんと12000延以上の黒字に。300円均一で出してた、約30冊くらいの『マス コミひょうろん』や初期『噂の真相』を全部買ってくれた人が。有り難うございます。蔵のダンボールに入ってる残りも、順次並べますのでヨロピク。ブツブツ 言いながらも「書泉ブックマート」3階で買った、『そっちやない、こっちや 映画監督・柳澤寿男の世界』(新宿書房)を昨夜から。鈴木志郎康、深田耕一郎 他、”トルツメ”がふさわしい駄ページも多いが、予想よりは楽しい。柳澤監督、出生地は群馬の玉村と。かつては本欄に時々書き込んでくれた、”赤い土建 屋”さんの地元だね。安中を舞台にした文化映画も1本撮ってるようだ。
2月14日…FCで『叛軍』1~4(合計155分)。4は特に忍耐を要するが(途中退場客多数)、俺はこういう考え方も有りなんじゃないかと眠気を抑えつ つ。杖付き姿が目立つ団塊男性客がほとんどで、白髪老女がポツーリポツリ。若い男性客は結構目立つのに、同世代の女性客はほぼ皆無。岩佐寿弥監督は作家性 を重視しない主義とかで、スタッフ名字幕は無い。学芸員泣かせだ。昔から思ってたけど、反戦自衛官の小西誠は大陸系タッチの美男子だね。学芸員もビビらず にゲストに呼べば良かった。もう中核派とも関係ないはず。6時過ぎ、事務所に急いで戻って本業に。あ、ベランダに蒲団干しっ放しだったよ。
「東横イン」グループの事だろうが(名前を出して宣伝したくない?)、NHKへの受信料支払いを命じた最高裁判決への批判が、例によって大手マスコミに は影も形も。NHKの”創価学会商法”が効を奏してるのだ。NHK出版の大手マスコミへの広告出稿量は、”ガンジー・キング・イケダ”で知られる、潮出版 社や聖教新聞社も真っ青。更に番組著作権の大手版元への払い下げも目立つ。しかも新潮社や新日本出版社など、口うるさい版元に照準を合わせてる。職員平均 年収約2000万の”御用電波送り付け悪徳商法”の反社会的組織が、最高裁と組んで年収200~300万(あるいは以下)の貧乏人いじめを白昼公然と。司 法関係者も多数、NHKは関連組織に受け入れてると推測する俺。韓国や台湾に民主主義国家としてドンドン水をあけられ、北朝鮮、中国、ロシアに接近してる アベ&アキエ日本。韓国じゃいじめられそうだから、台湾に帰化しようか? この歳じゃなあ…。
チョイ前に藤木TDCから送ってもらい積んであった、『昭和の謎99』(ミリオン出版)を公営社そばの「日高屋」でパラパラ。「元祖巨乳アイドル歌手青 山ミチはこうして消された…」(石橋春海)を興味深く。たった3Pなので特に新発見はなかったが、ミチ様の歌の破壊的魅力は熟知してる模様。いっそ評伝に でも挑戦しては? 少なくとも俺は絶対に買う。12時過ぎて帰ろうとすると、近くのテーブルの30歳前後のカップルの女が、熟睡してた彼氏を起こしてる。 さっきまでは女も寝ていた。身なりは普通。早くラブホなリアパートに帰ってまぐわればいいのに、隠された事情でも?(友達に部屋を貸したとか)嫉妬するほ どの外見じゃなかったので、襟巻きを締め直して九段方面へ。
2月13日…西荻窪の「盛林堂」経由での出社。1月の売り上げは1万を数百円欠く。惜しかったが、「古書かんたんむ」の1月後半、つまり”黒字額600 円”に比べれば天国。小野店長も既に『羊の木』は見物済み。「当然、キネ旬のベストテンには入ると思いますよ」と意見が一致。だからこそ銅像が漁港から引 き揚げられるという、いわゆる”繋がらない場面”への不満も同じ。「委員会方式だから、色々な立場の人が疑問点を述べるはずなのに、あれがあっさり通って しまうのは不思議というか…」「ま、そうだよねえ」(俺)。
帰りの中央線で『回想 開高健』(谷沢永一・新潮社)読了。開高健が立派な作家とは思わないし興味も無いが、本評伝が昔から読ませると聞いてたので。牧羊子、噂通り凄~い! 昔、詩集も読んだな。そちらは全然記憶に無い。
夜、「シネマヴェーラ渋谷」で『ぼくのなかの夜と朝』。新幹線の都合で急ぎ足で帰ろうとすると、のむみちが場内への階段をドカドカ上って来る。”お宝 本”がやっと5月頃に出るとか。後は自分の本(単著)を、「古書往来座」以外の版元から早く出すだけだね。そういや『どこかで春が』の冒頭と終幕に、『張 り込み』上映中の松竹系映画館の全景がバッチリ。柳澤寿男特集、終りが近づくに連れて客が目立って増加。遅いよな。
2月10日…自宅で寝転んでいがらしのムックをほぼ読了。最近のこの種の本は批評性を廃し、ファンのラブレター集式編集がメイン。その方が売れるのだろう し特に異論は無い。しかしやはり糖分過剰ではあろう。呉智英がズバリと、しりあがり寿が婉曲的に塩分を効かせてはいるが、溢れる甘味料を前にアリバイ的珍 客扱い。過ぎたるは及ばざるがごとしで、次第に甘みさえも感じなくなる。盲目な親の愛が子供を駄目にするのとやや似てるが、いがらしも子供扱いされる歳で もねえか。呉智英が居ないといがらしが馬鹿に見えた人も多分。スレスレムック。
2月9日…午後、コミガレついでに半蔵門線で「シネマヴェーラ渋谷」へ。『夜明け前の子供たち』。上映作品のレベルとは裏腹に、相変わらずガラガラの入 り。施設を見学に来たらしい、覗き趣味丸出しの主婦のグループへの制作陣の怒り・憎悪がもの凄い(画面から火花)。これは運営する側にも向けられている。 撮る側が怒りまくってる映画、本当に最近少ない。
2月8日…『東京新聞』片手に朝食。「お、凄いね『羊の木』。興行成績ベストテンで2位だ。奴の映画じゃ一番のヒットだな。大宣伝してた、『不能犯』の3 位を抑えてだから立派。益々生活水準に開きが出ちゃうね(愚妻手作りのきんぴらごぼうを突きつつ)」「仕方ないよ。才能のある人にはかなわないの、世の 中って何でも」「そ…そりゃ分かってるけどよ…」いちいちトゲのある発言をする馬鹿女と内心ムカつくが、事実でもあるし反論すると犬も喰わない何とかにな るので沈黙。ま、昨夜「シネマテークたかさき」で観た『最低。』に比べりゃ(観客6人)、穴はあるけど遥かに出来のいい映画だったし、良かったねと素直に 言おう(夫婦揃ってどこかにトゲが…)。
大高宏雄って、冴えない地味な映画(興行?)評論家ってイメージが。ただ最近、『日刊ゲンダイ』の「日本映画最前線」は、3度に1度位はおやっと思わせ る(誰だかの演劇コラムは逆で回を追うごとに退化&陳腐化。鎌田慧並にシャチハタ化が著しい)。昨日も「シネマヴェーラ渋谷」で特集上映中の柳澤寿男につ いて、『そっちやない、こっちや』を激賞後、業界に50年生きてるが名前さえ知らなかったと正直に。こういう素直な人はどの分野でも本当に珍しい(マジで 偉い。非島国根性的日本人)。そういや昔、『レモンクラブ』や『Mate』で体験記を連載してもらってた”女カサノバ”M子嬢の連載に、良くこの人と似た 経歴の人物が。無論、他人の空似だったのだろうが。
「神保町シアター」に行く前に「東京堂」でいがらしのムックを、「三省堂」では南陀楼綾繁のちくま文庫を。もう10年近く自著が出てないと、いずれもロクな本じゃないと良く分かってても、ちょっと嫉妬を感じる。両方乱丁でも大量に出ればいいのに。
2月6日…朝の上信線で『満州安寧飯店 昭和二十年八月十五日、日本の敗戦』(岡田和裕・光人社NF文庫)。朝から読んで楽しい内容ではないが、著者の文章は巧みで飽きさせない。今3分の1読了。やや出足は八方美人風だったが、次第に焦点が定まって来た。
たまに投稿する人が居るようだが、写真を必ず最低1点は加えるように。漫画屋のパソコンは事務所の2台、自室の1台の全部がオンボロで埋め込めない(少 なくとも俺の頭では)。息苦しさ解消のために協力を。仕方ねえ。今年は1台新しいのを何とかするか。いや、夏には事務所の更新もあるからやっぱ…。
2月5日…「シネマヴェーラ渋谷」の柳澤壽男監督特集へ。2回目。ガラガラだが、安藤昇特集と並ぶ同館の歴史に残る画期的名企画と思う(少なくとも昨今の 犬のビリ糞のような、安易な大映関連特集に比べれば)。事務所にも近い新宿書房から本も出てるらしいが、山根貞男だ蓮實重彦だ岡田秀則だの、立ち回りの上 手そうな名前を見ると買う気が失せる。浦辻宏昌って人に絞ればいいのに。更に白井佳夫だ鈴木志郎康の名前まで。ゲ~ップ。馬鹿で小心な担当編集者が虚名で 保険をかけたつもりが、多くの人には未知な映画作家の斬新さを、垢だらけの手で汚してるだけの結果に(チラシ1枚からの推測)。
上信線最寄り駅で降りる際に、若いワンマンの運転手に。「暖房入れ忘れてねえかい?」「い…いえ、ちゃんと入れてますが」「南極観測隊員になった気分だったよ。クソさぶくって!」「………」(半年間の定期代141480円)
2月4日…昨日の初日は仕事で駄目。2日目、午後3時25分からの回の、「109シネマズ高崎」に駆け付けて観た『羊の木』。観客20人強。ここだと中の 上の入りか。ひょっとしたら今年の『キネマ旬報』ベストテンの、7~9位くらいに入るかもと思い観てたが、後半で「?」。正視してはならないのろろ様の銅 像、何で漁港から引き揚げられるのか? 山を洗う崖下の荒海に落下したはずでは? 桃のようにどんぶらこと流れて来たのか? 多分クレーン代が莫大になる ので港に変えたのだろうが、そもそも無理して入れる必然性がある場面じゃない(強行して馬脚)。そこまでは原作よりいい脚本だと評価してたので、超肩すか し。録音は良く(音楽センスも)、北村一輝の台詞さえほとんどが聞き取れた。
『羊の木』新聞はなかなか充実。ただ人物紹介面で、役者の写真と役名だけなのはどうか。カッコして俳優名も示してくれないと、顔は知っても若手の芸名がいつまでたっても覚えられない。宣材においてもボケ老人対策をヨロピク。
帰りの上信線で『映画芸術』最新号。ベストテンからアニメを除いて話題を呼んでるが、更に問題なのがワースト投票がベスト作品の足を引っ張る、同誌らし い黄金ルールの廃止。これで小川徹の遺産はゼロとなり、更に荒井晴彦版『映画芸術』は、ネットでも店でも売れなくなるだろう。言い訳座談会が設けられてる が、河村雄太郎なる、下仁田町役場の地元定時制高校卒の総務課職員風の奴は一体何者? こんなノータリン事務屋発言しか出来ない馬鹿の寝言を、荒井晴彦、 稲川方人、寺脇研らがヘコへコ聞いてるのが奇怪千万。金の卵を抱いた新しい出資者ならやむを得ないが…。
2月2日…判断が甘かった。起きると前回並の積雪。愚妻は既に雪かき。ただ雪の質が違うのか、横の道を頻繁に車が。これなら駅まで歩かなくて済みそう。こ こぞとばかりに、朝の7時過ぎから富岡市の気違い防災無線が説教放送。余計な外出は避けろ云々。グータラ金満役人よ余計なお世話だ。納税者に説教する暇が あるなら、自分ちの豪邸前の雪かきをもっと丁寧にしろ。
今日午後になり今夜、「東京堂書店」で藤木TDCの司会による、『吉原と日本人のセックス四〇〇年史』(辰巳出版)の刊行記念トークショーがあるのを、 初めて知る。毎日のように前を歩いたり入店してるが、同じ坪内祐三他のイベントに比べ、宣伝も適当で凄~くおざなりな感じ。義侠心にかられて参加しようと 思ったが、今夜はなあ…。同時刻の7時から、今は冤罪救済活動家として知られる、山際永三が初監督した『狂熱の果て』が、「フィルムセンター」の大画面で 上映されるのだ。100まで生きそうなエロ爺さん共より、やっぱこっちの方が大切。
『狂熱の~』、6割5分前後と中々の入り。上映前に監督と主演女優が客席から計5分程度の簡潔な挨拶。客の都合をちゃんと配慮した姿勢だ(15分したら 俺は誰が相手でも品なくヤジる)。やはり観といて損のない1本だった。既に冤罪の要素が加味されてるは偶然かも知れないが、『九十九本目の生娘』でおなじ みの五月藤江がスポーツカーに轢かれて、道路に脳みそをまき散らすのは痛快だった。三原葉子が一見して処女でないと分からないような邪教の婆さんには、こ ういう運命が待っているのだ(?)。終映後には拍手も起きて、山際監督はロビーで邦画オタク共に囲まれて大人気。内心は死刑廃止・冤罪根絶運動でこそこう ありたいと思ってるかも(”ニッポン映画が世界で一番スゴイ!”と、真顔で絶叫しかねない風貌・知性のガキ共が多かったし)。
明日は表面だけニコニコの土曜出勤。コミガレはやってます。「書泉グランデ」地下のカレンダーがようやく半額に。でもまだせどれる値段じゃない。一昨年 まではこの後、500円→200円とつるべ落としで下がったが(ようやく貧乏人の出番!)、昨年からのように突然全品が消えちゃうのだ。多分、いい値段で 引き取る業者が現われたのだな(従業員がネット販売に狩り出されてるとも思えない)。あれ以来、気が楽になったのか同店では余り買わなくなった。
2月1日…出勤直前になり、「今日は休んだ方が…」と判断、再び着替えて蒲団に。今回の風邪はやたらに肩が凝る。また血圧が上昇? 午後からパラパラ細かい雪。これじゃこの前ほどは積もらないだろう。
(無題)
投稿者:
???
投稿日:2018年 2月 1日(木)20時26分44秒
二重基準の世界
私が勤務する工場では、刃物類の使用が許
されていない。鋸や鉋、カッターナイフもだ
めだ。
私は偏頭痛の持病がある。そのため3ヶ月
に1回神経科病院に通院している。
会社側は、私の持病を理由にして刃物類を
使った作業を許してくれない。
つまり、早い話が私をキチガイだと思って
いるのだ。
そこで私は主治医に相談した。すると医師
は、刃物類を使用しても大丈夫、という診断
書を作成してくれた。
さっそく書類を持ってその事を会社に話し
た。
これで仕事に打ち込める。
私は喜んだ。
数日後、鋸を使って木材を切る作業をして
いると、上司から注意を受けた。
刃物類の使用は許可できない、というのだ。
私は、医者の許可はもらった、と反論した。
上司は、社長に相談してみる、と言った。
・・・しかし、いまだに会社側からの許可
は下りていない。
これは一体どういう事だ!!
刃物類の使用が許可されないから思うよう
に作業が出来ない。
カッターナイフで紙を切る事すら許されな
いのだ。
病院の主治医からは許可が下りている。だ
が、会社側は許可してくれない。
これはダブルスタンダードではないか!?
ふざけるのもいい加減にしろ!
下々の者へ(その1445)
投稿者:
しおやま・よしあき
投稿日:2018年 1月 9日(火)13時24分31秒
編集済
1月31日…相変わらず鼻水ダラダラ。でも今夜は珍しい映画をやるからFCに行ってみよう。本業の進行が余りに悲惨な状況で(一部だが)、勤労意欲がまるで出ない。良くこういう不健康な仕事を40年以上も続けて来たと、今さら改めて。
1月30日…鼻水ダラダラなので自宅仕事。3日続けて映画館に行ってない。副業の間に寝転んで『ノー・シューズ』(佐々木まき・亜紀書房)。性格の悪さが にじみ出た、含蓄のあるいい文章だ。書き下ろしの「ノー・シューズ」部分に比べて、再録の「ぼくのスクラップ・スクリーン」はくどくてかなり胸焼けが。俺 なら半分は削る。南伸坊の装丁はどれもこれも面白くない。その割に良く仕事を。センスはなくても性格はいいのか?
1月29日…近所の「ゆで太郎」が消滅して約1カ月。益々昼飯事情が悪化。麺類で通ってるのは「秀栄」「たいよう軒」「小諸そば」(すずらん通り)のみ。 ラーメン&そば屋で並ばなくても済む、それでいて食べられる店がもう一軒づつ欲しい。その「ゆで太郎」の跡地、何屋だか興味がわかずに通り過ぎてたが、最 近初めて両眼のピントを合わせてみた。メロンパン専門店だった。ずっと知らずに居たかった(その間に閉店してくれれば最高!)。鬼子母神通り商店街の、” みちくさ市”が開かれる通りのメロンパン屋はかなり繁盛してるが。果たして? 内心、早々に潰れて新たな立ち食いそば屋がと熱望してるのは本音。
1月27日…「シネマテークたかさき」の『否定と肯定』初日。40人強の大入り。見終えて『キネマ旬報』での川本三郎の粗筋説明が、かゆい所に手が届くよ うなカンペキさだったと改めて認識(ため息)。某古本屋店主は先刻承知なので、彼のコラムは絶対に立ち読みもしないと。いいトコもあるんだけどねえ(地方 の寂れた映画館行脚とか)。題名は忘れたが、ブ厚いミステリ映画の単行本をだした頃から、完全に抑えが効かなくなった感が。東大法学部卒の元朝日新聞記者 だからって、担当編集者は遠慮しないでバシッと意見したれよ。「粗筋説明と映画評論は違います!」って。
本作、悪くはないが例によって主人公がユダヤ人てのはどうか。でないと製作資金が集まらないのだろうが、パレスチナ人移民学者にすれば凄い説得力が出たと思う。英国BBCが1枚噛んでるのだから、今の中東情勢だとそれくらいは可能な気も。3年後に期待しよう(無理?)。
1月26日…上信線内で凍死者が出るのでは? そのくらい帰りの車内が冷える。理由は明白。前からシートでしか暖房してないのだ。乗客はバッグを抱いてブ ルブルブル。天井のクーラー、暖房と共用でないとは思えないが…(拙宅のでさえそう)。何せ近隣市町村の税金にたかるドコジキダニ鉄道として有名。身銭は 1円でもケチる労使の体質。高崎駅に自社トイレが出来たのはつい最近だし、駅にはロクにゴミ箱も設置してない(暗くなると撤去)。こんなヤクザ以下のゴロ ツキ共に、毎年数十億も貢いでる。これで凍死者が出たら笑い話だ。
1月25日…今年はまだ1度も使用してない、腹巻きをして来るべきだったと深~く反省。首にはマフラー腰には腹巻き、そしてヘソの上にはカイロ。60男は カッコより暖房。ただ手袋だけは昔からする気になれない。大酒飲み芸者の登場で、『酒道楽』(岩波文庫)がいよいよ面白い。
1月24日…昨夜は角川書店ビル内の「神楽座」で、二本柳寛の学ラン姿が神々しい、『地下街の弾痕』(監督・森一生・’49大映)。京マチ子のセーラー服 姿よりは自然だと(あったっけ?)。前方の売れっ子文人映画評論家、高崎俊夫は知人が多いらしく、席を暖めてる暇がない。いいなあ、彼みたいに皆様に愛さ れる人生も。どっかとのタイアップがあったのだろう。京マチコのプチストリップ場面が凄い。バンド&観客を含めれば数百人の単位の参加者。ゴージャス感満 点! 似たような場面を倒産直前の大映は、5~6人のエキストラで撮ってたもの。永田雅一の政治力が発揮されたと想像させる、警官の不必要な大量動員は不 快だったが。あの程度の事件にあそこまでの警官を集中動員したら、関西中で犯罪が急増しちゃうっての。段々女性客が増加。のむみちに続け、か?
夜、神保町で「古書かんたんむ」の田中社長、貸し棚仲間の某プロ古本屋さん、知人でただ1人のアベ内閣支持社のつん堂(世襲&ボンクラはアベと同じだ が、漢字は奴より読めるらしい)の3人で新年会。業界裏話テンコ盛りで非常に楽しかった。ただ余りに冷えるので、事務所で寝る気になれず俺だけ早退して群 馬に帰る。新幹線は発車ホームが変わったり、まだまだ完全復旧してない。
1月23日…昨夜の帰りも今朝の出勤も、30分かけて雪道を歩く(ボロ革靴で)。道中にはダラダラした日陰の坂が。一方が山林で反対側は谷底状に。谷から 先は田中貴金属の工場の敷地で、雪が降らなくても年に数台は車が金網を突き破って転落。愚妻とこの歳で心中じゃたまらない。拙宅庭の積雪はジャスト30セ ンチ。珍しく上信線が10分程度の遅れのみで全面ストップしなかった。
1月22日…『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』(高橋敏夫・集英社新書)が本当につまらない。著者は思想健全なれど、昔から面白みのない著作を連打してて 有名だが(売れてるとは思えないが良く本が。編集者に愛される人?)、本著では著者の一番駄目な部分が露に。要するに清張の上半身しか論じてない。特にヤ ボな前書きは読者のページめくり意欲丸そぎ。こういう本を買う層は百も承知してる常識を、得意そうに一段高い机の上から弁じるな。あんたのいう通り、清張 の天皇制、軍隊も含む官僚制他への先見性、攻撃力は確かに凄い。だが、それだけなら幾らでも類した作家は居た。死後ほとんど忘れ去られたが。彼が不滅なの は、人間の汚さを敵味方の区別なく露骨に描写したから。この白豚みたいな婆さんとセックスしてれば、何十億が将来この手にといった、余りにあからさまな描 写をいとわないと言うか、好んでした人だ。主人公の青い理想論と、こういう露悪的描写がけんちんうどん状に同居を。そのアンビバレンツなごった煮感が魅力 の味なんだよ(清張の古い読者は、西村賢太にも驚かなかったろう)。
左翼系物書きの本が売れないのは、本書を読むと良く分かる。鎌田慧あたりの本もだが、公式をそのままなぞっても、読者は最初の1冊ならともかく、次から は買わない(シャチハタ本は1冊で充分)。ここまでの極右独裁国家に生きながら、70年代の黄ばんだノートを流用してちゃ駄目。一日に昼と夜があるよう に、人間には上半身と下半身があるのに知らない振り(純潔左翼カマトト史観?)。本書はみうらじゅんの清張論の百分の一の価値も無い。で、集英社新書編集 部って、同社労組の活動家でも押しこめられてるの? かつて『週刊プレイボーイ』にはそういう気配が。だが最近はすっかり極右正風運動実施済みって誌面。 二昔前には同誌、かの藤田省三にその戦闘性を絶賛された時代もあったのに。
すずらん通りの割と小振りな、”大手ヘイト本版元”小学館の何棟目だかのビル一階は、確かスカした八百屋だったはず。いつの間にか同社のギャラリーに。 小学館の『WiLL』ならぬ、『SAPIO』関連書のプロパガンダでも?(まだ入った経験なし)今度ジックリ探検してみるか。
1月20日…客の入りも良く(20人強)、前半6割くらいまでは楽しめた、「シネマテークたかさき」の『パーティで女の子に話しかけるには』帰りの上信線 で、『定本 薔薇の記憶』(宇野亞喜良・立東舎)読了。この人の活字本を読むのは初めて。作物と異なり、いい意味でのやり手ビジネスマンムードが一杯。神 がかりっぽい横尾忠則タイプよりは逆に新鮮。ただ当人か編集の意向かは不明だが、一番退屈な映画随想を口絵の後、ほぼ冒頭に据えたのは失敗。”元々、映画 自体がひとつの人生なのだけれど”(33P)といった無芸な下りが頻出、投げ出そうかとマジで。自分の過去や故郷、家族、仕事をつづった部分が一番いい。 平凡な映画随想や名士扱いされてるだるい紀行文をカットすれば、更に濃密ないい本になったろう。
吉井駅の辺から、「くまざわ書店」で買った『キネマ旬報』最新号に。巻頭で大特集をしてるのが、ジョン・ウー&福山雅治の『マンハント』。実は同作が中 国や香港で大コケしてる事実が、132Pのアジアニュース欄でしっかりと。同誌編集部には、相当な額の宣伝協力費が配給会社から支払われてるはずだ。同じ 号では出来れば報じたくないニュースだったろう。でもさすがは老舗映画雑誌。極力配慮はしてるが、日本の警察や検察、司法&大マスコミほどは腰抜けじゃな いのは立派。ついでに川本三郎の粗筋過剰説明癖も、その根性でキッパリ止めさせろ。
1月19日…コミガレついでに「神保町シアター」で『右門捕物長 からくり街道』(監督・並木鏡太郎・’53新東宝)。山田五十鈴が主演した『樋口一葉』 (’39東宝)をココで観て以来、並木監督の清冽な作風のファンに。本作はそう上等な出来とは言えないが、”剣法ミュージカル”とでも言うべき奇なる一作 (観客役40名)。新東宝時代の最後の映画は『花嫁吸血鬼』。「………」どっかで特集をやって欲しい。偶然だが、コミガレで樋口一葉展の2冊セットの図録 を購入。山梨県で開催されたらしい。
1月18日…小栗虫太郎は本当につまらない。ただただ独りよがり。夢野久作や久生十蘭のように、読者の都合をまったく考えてない。前のページをめくり直さ なければストーリーが追えないような展開は、既に本畑の作家としては失格。『二十世紀鉄仮面』(河出文庫)も、300Pしかないのに何度も放棄しようか と。結局貧乏性が勝ち最後まで読んだが、もうこの人は2度と御免。ただ昔と比べて俺も忍耐力はついたなと。
小栗を初めて読んだのは73年の夏。明大松蔭寮内の夜間部自治会で学苑会委員長、S氏の部屋に居候してた時(入口に革マル襲撃対策用のバリケードが)。 桃源社版の『黒死館殺人事件』だったが、余りの作者の自己陶酔振りにうんざり、50P前後で投げ出した(直後に『週刊プレイボーイ』掲載の安西マリアの ヌードグラビアで、何故か1発抜いた記憶)。小林秀雄や吉本隆明、中井英夫を面白いと感じる人には多分向いてる。3人とも、題名をつけるのは上手な所も共 通。俺は全員買わない。何しろ退屈すぎるし。難解さに引かれる自分に酔う資質の人間には、これからも継続して読まれるのだろうが(バ~カ!)。
出勤前に「嫌われ者の記」256回目をを少しずつ。今回はネタがあり過ぎる。上手く詰め込めるかが心配。ただこういう回は、本が出来上がって見ると案外散漫だったり。
1月17日…『MateL』20号のいトうのネーム指定。男女入れ替わりネタ。絶叫場面の書体(フォント)は男女により変えてるが、今回はどうするかでし ばし悩む。結局は絵面に合わせる事に。でも何となく変…。「古書かんたんむ」、1月前半の利益3750円。12月後半に引き続き5000円台割れ。12月 前半の1万円が夢のよう。どういう世界なんだか。
1月16日…夜、地元公民館で富岡市役所土地改良課の説明会。地権者が30人前後。本工事に入る前の遺跡調査に協力して欲しいと。発言。「塩山芳明です。 現在の計画には絶対反対です。土地改良でいい思いをする人たちが、何の利益も得ない人の前に道路を通そうとする、超身勝手な計画だからです。それに4ヵ所 も田畑が対象になる俺んちを推進協議会委員から排除したり、事前相談も一切無し。そんなデタラメ計画を押し付けるのは言語道断。遺跡調査は道路部分とは関 係ないけど、そういうふざけた相手に協力するつもりは毛頭ない」改良課職員はシドロモドロで意味不明。
その他調査地域で農作業はどの程度出来るのかと、農家から質問が出るが、3人の改良課職員はほとんど具体的返事が出来ない。農家よりもこの工事を受注し てる、現岩井賢太郎富岡市長の親族企業、岩井建設の作業日程しか頭に無い感じ。「君らは岩井建設の職員かね?」と質問しようとしたが、不動産価値が上昇す る土地改良事業で、騒音・排気ガス・雨水らを伴う道路(負の施設)のみは、無関係な人に押し付けようとする、一部村民のように自らが堕する気がしたので止 める。
岩井賢太郎君は、数多い”血税ドブ捨てトンデモローカル映画の金字塔”と噂される、『紅い襷~富岡製糸場物語~』の製作総指揮者をも自称。悪銭かも知れ ないが、一応は自らが集めた金でプロデュ-スした、大映の永田雅一がそう名乗るのは一向に構わない。しかし今年行われる市長選挙向け事前運動映画を、しか も俺たちの税金で外注製作させたてだけの岩井君が、製作総指揮者を名乗るのは高層ビル工事現場の一出稼ぎ土方が、設計者を名乗るに等しい詐欺的言辞だ。
1月13日…週末はめったに上京しないが、副業(本業?)を早々に片付けて午後から「新文芸坐」へ。めったに上映されない『100発100中』(’65東 宝)&『同 黄金の眼』(’68同)じゃ仕方ない。前者、スクリーンで観るのは53年振りと思うが、素晴らしい出来で満足。公開時は富岡製糸場のそばに あった、「富岡宝映」で(男色野郎が徘徊する問題の小屋)。併映は倍賞千恵子主演の『さよならはダンスの後に』(’65松竹)。後者終了後に小汚いトイレ に行ったら、中学生らしい2人がおしゃべり。「何てつまんねえ映画なんだんべ」「ホントだいなあ。目的はこっちじゃねえからしょうがねえだんべや」「浜美 枝が早く見てえよう」「お…俺もなんさあ」オナニーも知らない小学5年だった俺も、2人とまったくの同意見。直後に浜美枝のビキニ姿に、小年生は完全に ノックアウト(ブリーフの股間ベタベタ)。お陰で内容の記憶はほとんどなかったが、ここまで後味がいい一作だったとは。キビキビした編集で今観ても新鮮 (脚本に参加してる岡本喜八タッチ)。浜美枝、肩の肉が元バスガイドにしてはモリモリ(そこも魅力か?)。誰もが『ルパン三世』を連想する息の合うコンビ に、終了後に大きな拍手をしたくなった(しなかったが)。
小谷野敦の本によれば(題名失念)、浜美枝は水上勉やその息子とも愛情を育んだと。この頃はまさか親父とだけだろう。てな邪念も映画の薬味にして楽しんだ。布施明の主題歌も悪くないが、後年ほどはまだ上手じゃない。
1月12日…ところで『怪人二十面相・青銅の魔人』(江戸川乱歩・岩波文庫)、少年探偵団の外郭団体とでも言うか、上野公園の浮浪児からなる”チンピラ別 働隊”への差別描写が半端じゃない。正式団員(金持ちの子で構成)と違い、殺されてもいいみたいな下りまで。あんまりじゃん!そこらを敏感に嗅ぎ取ってる 佐野史郎の解説は鋭い(苦しい弁護オンリーのもう1本の解説担当、吉田司雄は最低野郎)。既に名士で種々の性癖にも寛容だった乱歩も、美形ではない浮浪児 共は大嫌いで、ポロリ本音が出たって事だろう。いいじゃんねえ別に。神様じゃねんだから誰にも欠点はあるよ。弱点を無理に糊塗しようとする、ケツの穴の小 さい研究者他の神経が分からない(米びつへの買い被り)。寺山修司が覗き屋でも、乱歩が不潔非美形少年が嫌いでも、その業績はまったく不動なんだし。
1月11日…西荻窪の「盛林堂」経由での出勤。12月、何とか1万円台に達した。その下らなさを満喫する心の余裕を持つ小野店長と、耐えられない次元と怒 る俺との間で、『キングスマン:ゴールデンサークル』について約30分カンカンガクガク。話に夢中になり過ぎて、売り上げスリップ他を忘れて来る。先々月 みたいに、売り上げ金を置いて来るよりマシだが…。毎回何かを忘れるボケ老人。でも『キングス~』、英国映画とハリウッド映画の駄目な部分をミックスし た、本当に退屈な映画(しかも約140分!)。良く知らん監督だが、外れまくってる脳天気振り&映画的教養の無さは三池崇史っぽい。
夜、「新文芸坐」で『狙撃』と『豹は走った』。前者、何度見物しても退屈。後者、初見だったが評判通りの秀作。誠実さ過剰の堀川弘通監督にはないフェチ ズムを、この頃の西川潔監督にはビンビン。ニュープリントでFCの大画面で再見したい。脱ぎ役で日活ロマンポルノ以前の二条朱美が。いつ見てもカッコいい オッパイ。売りの脇毛は確認出来ず。「神楽坂牛込文化」であった”二条朱美ロマンポルノ特集”に行ったら、梁をネズミが闊歩してたのをふと。休憩時間に 『怪人二十面相・青銅の魔人』(江戸川乱歩・岩波文庫)。推理能力ゼロの俺だが、子供向けだとかなり分かる。ガラガラの入り。70年代のアクション映画は どこでやってもこう。当時を懐かしむ層以外の人々には、各作品に溢れる”怒り”がうっとうしいのかも。懲りずにこの種の映画を特集する、「新文芸坐」や 「シネマヴェーラ渋谷」は偉い。
1月9日…新しくなった富岡市役所の2階、土地改良課経由での出勤。俺名義の田畑が4ヵ所引っ掛かってる地元の土地改良事業(推進協議会会長・磯貝香津 夫)、異常な秘密主義と言わざるを得ない。担当職員3人から約45分の丁寧な説明を受けた。無論一部に俺の誤解もあったが…。先はう~んと長いな。なぜか 俺は推進協議会の委員ではない。もっと対象田畑が少ない人が多数委員なのに。役人に楯突くような人物は、地権者でも事前に暗黙の排除をしたのだ(一種の村 八分扱い。行政の露骨な差別選別行為)。選ばれた基準もまったく不明瞭。自民党の二階幹事長が牛耳る、土建屋向け巨大利権組織の末端らしい対応ではある が。要するに俺に一切の協力をしなくていいと、行政自身が宣言を。分かったよ~ん。早く来い来い強制執行。
富岡駅から乗った上信線内で久々に松下竜一を。『久さん伝 あるアナキストの生涯』(講談社)。1ページ目から和田久太郎が勃起しながら踊ってる。シャ チハタ左翼ブンカ人の鎌田慧あたりには、生涯書けないワイルドな文章だ。大杉栄虐殺の司令塔と目された、福田雅太郎陸軍大将銃殺に失敗した人物だが、彼の 接見禁止処分は3カ月で解除されている。未だに釈放どころかその処分が継続中の籠池夫妻。日本の司法・刑事制度が中世並なのは世界的に有名だが(世界んが ビックリ代用監獄!)、民主主義国家でありながら、実は欽定憲法時代よりも警察・検察・裁判女が腐ってる事の証明だ。松下竜一は全然古びてないと改めて。
1月8日…「シネマテークたかさき」で『リアリティのダンス』。観客約20名。数日前に観た『エンドレス・ポエトリー』は10人位しか入ってなかったが、 出来はあっちの方が上。本作、父親が独裁者の馬係になる下りが長過ぎてだれる。ただこの人の”下世話なフェリーニ感覚”、モロ趣味だ。
帰りの上信電車で『キネマ旬報』最新号を。「映画を見ればわかること」の川本三郎、『否定と肯定』の粗筋をカンペキに説明しまくり。坪内祐三の過剰な引 用僻に比べれば、少し罪は軽いような気もするが、いくら専門誌でもやり過ぎ(無能な担当編集者。単行本を他社に持ち去られないための忖度?)。その川本と 対談してる渡部幻とかいう未知のオッサン、盛んに自らの”不良映画少年時代”を自慢げにペラペラペラ。小谷野敦が一時盛んに馬鹿にしてた(確か新書も1 冊)、”昔俺は悪(ワル)だった”と自己陶酔気味に吹聴する糞馬鹿の、映画版らしい。東京生まれの東京育ちとは思えないド百姓振りがス・テ・キ。八方美人 振りだけが売りの、山根貞男の連載もいつ終わるの? 長期連載でも双葉十三郎みたいな面白さ、有り難みはゼロ(ピンク映画評の切通理作もな)。
粗筋の過剰説明は、佐藤忠男、町山智浩も有名。ただ佐藤の場合は未公開の途上国映画を紹介する場合も多いので、必然性も。川本&町山は単なる行数稼ぎ。 編集者不在の時代を痛感。小林信彦や森卓也の後継者的な映画評論家って、結局柳下毅一郎以外には見当たらないな(一見ゲテだがこの人は正統派だろう)。
どもども
投稿者:
いがらしみきお
投稿日:2017年12月28日(木)14時55分26秒
塩山さん、Mate届いています。下仁田ネギもありがとうございました。例によってアシスタントにも配りましたが、ウチはネギ好きばっかりなので、とても喜んでました。いや、肉厚で甘いですね。塩焼きでも堪能しました。
「羊の木」の告知も恐縮です。大ヒットするとは思いませんが、中ヒットぐらいを狙ってます。
今年ももうおしまいですね。お互い先の見通しは立ちませんが、来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年を。
不安
投稿者:
さむ~い
投稿日:2017年12月20日(水)10時40分15秒
すいません、上京したら一度行ってみたい映画館で
ラピュタ阿佐ヶ谷って「往年の女優シリーズ」とかやってるんですけど
何かトップがヤバそうな人なんですか?
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