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下々の者へ(その1460)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2018年11月22日(木)15時21分48秒
編集済
  1 2月5日…自宅仕事で休む場合が多い水曜だが、今日は出稿があるような気がして出社。所がゼロで肩すかし(事前確認を怠った俺が悪い)。代わりの仕事に集 中。先月,今月と珍しく本業が忙しく、西荻窪の「盛林堂」に顔出し出来てない。小野店長は週末になると多忙らしいし,この調子じゃまた来週かな。

12月4日…やっぱ作家としては2流半。今朝から読み始めた『東京の散歩道』(講談社文芸文庫)の著者、窪川鶴次郎の事だ。本畑は誰が書いてもそう失敗す るものではない。なのにしばしばムカつく。鶴川はかなり図々しい性格らしい。取材される側が嫌がってる場面が目立つのだ。当人だけが脳天気。俺が来て嬉し いだろうと思ってる感じさえ。センス無いし突っ込みも甘い。隅田公園での大ツイスト大会なんて、何でもっと詳しくレポートしないんだよ。別れた元奥さん、 佐多稲子の文章を得意げに何度も引用する神経も理解不能(南陀楼綾繁でさえ元女房の『週刊文春』の…などとはナイーブな俺は書かない)。同文庫では基本的 に付いてる年譜も省略。担当者も嫌々出してる感じ。しかも以上のような中身。親本の教養文庫版のように,多数の写真が無ければ無意味な1冊。念のため。俺 は山崎邦紀と違い佐多稲子の小説は評価しない。

 いがらしの旦那や俺も多少の縁があった、高取英に続いて長谷邦夫も亡くなった。『日刊ゲンダイ』の高取への追悼文によれば(同文執筆者の連載演劇評、最 近はシャチハタなので全然読まない)、京都精華大学以外でも大学の教員をしていたと。師匠の寺山修司とは、同じ自称アングラでも大分価値観の異なった人 物。持ち回りで演劇人が受賞してる感のある岸田戯曲賞、上げれば良かったのに。マジで渇望してたと思う(勲章もケラ同様に喜んでもらったはずだ)。

 全然面白くない赤塚不二夫のクローン、長谷邦夫。本家以上に退屈だったのは当然だが、70年代の読んでた各種媒体にやたらに登場してゲッソリ。着眼点は 悪くないのだが、展開する創造的才能の皆無な、ただの好人物だった(ここら両者の共通項)。俺が『彷書月刊』が長くないと直感したのは、長谷の特集をやっ た際だ。ともあれ、人々に愛されたらしい2人のご冥福を祈ります。

 夜、「早稲田松竹」で昨夜の『それから』に次いで『クレアのカメラ』(監督・ホン・サンス・’17韓国)。幾ら何でも説明不足。『それから』のような余 韻が生じる隙が無い。漫画で言うならヤボな説明ネーム(主にナレーション)ならぬ説明画像が、7~8分を限界としてあった方が良かった。入りは下だが、若 い単身女性客が目立った。この人の映画,登場人物の食事音が永谷園の不快なお茶漬けCM並に激しいが、わざとなんだろうな。アジア的主張?

12月3日…「龍門酒家」でエビ焼きそば(880円)後、「珈琲美学」へ。2時過ぎのせいか閑散。ここのマスターも高齢。体に気をつけて頑張ってくれない と、老いぼれは行き先が無くなる。食器洗いの際の轟音と,電話のベルの大きさは、ウチの母ちゃんのテレビの音量との共通項か。「龍門~」は「大王」の後に 出来た中華料理屋だが、ボトルには相変わらず秋田書店他の社名が。いい大人が、私生活にまで会社を引きずらないと落ち着かないのか? 誇らしげな社畜の居 る風景。

12月2日…「109シネマズ高崎」のスクリー5で『くるみ割り人形と秘密の王国』。大ヒット中との噂だが、午後4時30分からの吹き換え版の観客は20 人前後。キーラ・ナイトレイが出てるから何とか観られる(猥褻な脇の下と下品な口元が魅力的)。主要キャストを黒人俳優が。時代背景を考えると「?」だが (戦前の名画の字幕で、看護士との言葉が使用されてるような)、原作がこうなのか?(未読)ディズニーが人種差別問題を引き起こしたとも聞いてないが…。

 帰りの上信線で『悪酒の時代/猫のことなど』(梅崎春生・講談社文芸文庫)。3度目くらい。読む度に面白くなる。ビンボな日本人お得意の、非合理的な精 神主義の馬鹿馬鹿しさを揶揄させると独壇場。昭和天皇の生物学研究を、”ある人の言によれば天皇の生物学はエキベン大学の助教授程度”と正面からズバリ。 更に”国民がほんとに必要としているのは、こんな役にも立たないショウチョウではなく,仕事のあとの一杯のショウチュウである”と、絶頂期の平岡正明が裸 足で逃げ出す快刀乱麻振り(いずれも「天皇制について」より)。お陰で巻末のサラリーマン作家、外岡秀俊の愚劣な解説が一際目立つ。2番目の引用文章の末 尾は、”そのことをジャーナリズムは銘記せよ”。いえいえ、どんどん連中はNHKを筆頭に劣化。今や売国汚職文盲首相の腐ケツをレロレロしてる始末(我が 懐ファーストで)。もう50年生きたいとも書いてるが、いい時に亡くなられましたよ(1915~1965)。

 その前に高島屋地下で晩酌のつまみを。ここのレジに、桃太郎さん風の元気なお嬢さんが。「半額です,半額です,300円引きです!」と連呼されるのはや や恥ずかしかったが、ある時から小声に。客の苦情があったのだろう。それが最近では何も言わずに黙々とレジ打ち(他のレジ担当者も)。陰気で嫌~なムー ド。いいじゃないのよねえ。半額で買ってるのは事実なんだし。見栄っ張りの馬鹿客がねじ込んだのだろう。だったら隣の定価商品を買えっての。半額で買いな がら、デパ地下の常連客としてのプライドは維持したいのだろう。無条件降伏を受け入れざるを得ない惨状なのに,国体の護持に拘泥して自国民を大量に死に追 いやった、大日本帝国末期のボンクラ政治家や軍人、大元帥天皇裕仁や皇族を思わせる。半額で結構! 3分の1ならなお結構!!

12月1日…神保町帰りに竹書房ビル前を通ったら、姉チャンらが3~4人キャーキャー騒ぎながら、入口右側のぼのぼの特製自販機前で記念撮影を。「黙れパ ンパンども!」と一喝しようと思ったが、逆に回し蹴りでも喰らってはみっともないので、愛想笑い浮かべながらすごすご通過。近所の「秀栄」、このまま閉店 ではとの噂も、元常連の間で流れてるらしい(一昨夜「まさみ」でキャッチ)。

11月30日…宅急便ショックで一時的に回復した据え置き型Mac。やはり午後から真っ暗になって、うんともすんとも言わなくなった。「チ~ン」長い間ご 苦労様。これで日刊漫画屋無駄話や,雑誌やコミック類の扉更新も出来なくなる。一銭にもならない作業なのに、良く今までやって来たよ(遠い眼)。これ、廃 棄処分にするともの凄くお金を取られそう。しばらく飾っとくしかないか。

11月29日…地下鉄半蔵門駅前には我が心の「ゆで太郎」が。久々にけんちんそばでもと足が向きかけたが、今夜は「まさみ」行きの予定。グッと我慢。東和 試写室で『ブラック・クランズマン』(来年3月公開予定)を。満席。前に異常に座高の高いハゲ親父が座ったり(超短足者の俺もビックリ!)、仕方なく最終 列に移動すると左側のド糞ガキが、俺は英語がわかるとの”自慢笑い”する奴だったりで散々(終いにゃ独り言まで。「お前うるせんだよ!」と一喝して黙らせ た)。

 60年代の日本なら、”芸術祭参加作品”との字幕が最初に出るタイプの映画。立派過ぎて趣味ではないが,レジェンダリーピクチャーが出資する映画として はまとも(35分長いが)。必然性無く正義漢ぶった中国人は登場しないし、官憲万歳的な描写も少ない。反トランプでの参加なのだろう。加えてアフリカで社 会主義的植民地政策を展開中の国としては、長期的宣伝になると考えたか。敵の敵は味方と割り切る、中国系映画会社やスパイク・リーの商売人振りには素直に 感心。地下鉄で『屈折回路』(松本清張・文春文庫)。かの731部隊が重要な背景に。エロもグロもドンパチもあるのだし、なぜ同部隊をメインにした邦画が 制作されなかったのか謎。中国や韓国に出資してもらい、海外で公開すれば当たると思うが。国内は裏金警察と手先の暴力団の妨害で公開不能だとしても。超絶 的に臆病なのは大マスコミも映画人も同じか。

11月28日…「シネマテークたかさき」、午後3時50分からのドキュメント『人間機械』。観客5名。題名はいいが退屈。散漫な描写で作業工程が良く分か らないし、冷血な職制も登場しないので、労働者が気楽に作業してるようにも見える。ネトウヨ社長つん堂君を連想させる、傲慢な社長の暴言はさすがだが、映 画なんだもん絵で見せてくれよ。字幕もヘンテコ。下層労働者が大学教授みたいな会話を。おためごかしの単なる冒?行為。

11月27日…とうとう昔池袋の製版屋さんからもらった、据え置き型のMacが壊れたようだ(画面がつかない)。多分20年近く前のタイプだから、仕方な いのだが…。困るのはHP扉と「日刊漫画屋無駄話」の更新。やくる~と君に教わった手順のままやって来たが,当然中断状態に。本Macも10年選手なので かなり不便(ヤフオクも見られなくなった)。来月から下りる年金で、安いウィンドウズを買うかな。

 そこへ宅急便が届く。ダンボール箱を受け取ってドンと床に置いたら、例のMacの画面がパッと明るくなる。「………」だましだまし、もう3年くらい使えるのか? 物は何でも大切にしなきゃね。

11月26日…松本俊夫と同じく、立派な理屈はこねくり回すが、各種作物は見るに耐えない懐かしの菅孝行の新刊、『三島由紀夫と天皇』(平凡社新書)を題 名に引かれて。連載中の『映画芸術』の自伝にも感じたが、70過ぎたらこの人の青臭い文章も大分読めるように。まだ半分だが彼の推測通りならば、従来俺は 深沢七郎、笠原和夫を反天皇制物書きの双璧と位置づけて来たが、三島も加えてトリオとすべきなのかも(大江健三郎は、今の天皇夫妻が退位後に夕食に招く と、嬉々と出掛けそうな気がね。文学的功績を考慮してもどうも)。岩波文庫で三島の戯曲集が出たばかり。30数年振りくらいで再読してみよう。

 昔からだが,月曜日は何故か観たい映画をどこでもやってない。試写会なども少ない。休み明けにはシッカリ仕事をしろって事か? 馬鹿野郎、大きなお世話だ(誰に向かって?)。

11月23日…神保町交差点の「亀澤堂」で、4個入り豆大福を買ったら1050円。思わず端数の10円玉を数える指先がブルブル(小銭をばらまく寸前 に)。上信線七日市駅と西富岡駅の中間の線路際にある、「榛名屋」なら多分倍くらいは買える。貧乏人は分をわきまえ、絶対に見栄を張っては行けないと痛 感。

 「亀澤堂」からも見える大手ヘイト本版元、小学館の棺桶風ビル。1階右側に交番が入居。戦前は金持ちが、自宅の家作に警官を居住させるシステムがあっ た。公僕たる警官が、金持ちのためにだけ24時間奉仕する訳だ。ブルジョワの犬とは良く言ったもの。その大日本帝国時代の景色を、小学館ビルの交番は見事 にビジュアル化してくれている。日本史のお勉強になりますね。

 夜の「神保町シアター」の『赤線玉の井 ぬけられます』、満席。川本三郎も見かける。女性客多し。藤木TDCが讃歌を捧げた、丘奈保美が大きな役を。良 く出来た映画と思うが、実は俺には神代辰巳の世界は良く分からない。ヤボテン観るべからずの領域なのかな。映画としてはA級だろうが、ポルノとしてはC 級。入りは悪かったろうな。

11月22日…夕方、「神保町シアター」で『マダム』(’57日活)見物後(月丘夢路の店のバーテン役の役者が上手い。名前不明。過剰なナレーションが無 ければ佳作)、「シネマヴェーラ渋谷」の『悪坊主侠客伝』(’64東映)へ。近衛十四郎版座頭市。しかし近衛が妙に投げ遣りな演技を。不愉快な気分で観て いたらいつの間にか熟睡(助かった!)。東千代之介が、『網走番外地 望郷編』(’65東映)での杉浦直樹のようにカッコ良かった。口笛こそ吹かなかった が。

 10時過ぎ、飯田橋の中華料理屋「龍門酒家」で、上海やきそばをつまみにビンビール。『日刊ゲンダイ』から『私小説書きの日乗 新起の章』(西村賢太・ 本の雑誌社)へ。凄いね。カバー刷り出しが気に入らないと、文藝春秋に自著の発売中止を言い渡すとは。結局は予想(計画)通り和解する訳だが…。成り上が り者中卒作家に、大手版元の(自称)エリート編集者諸君が、モミクチャにされる様が面白いのは事実。いい場所に連載を移動したよ(雑誌は買った事はない が)。

 『アウトロ-女優の挽歌』(藤木TDC・洋泉社)への感想追記。東映という会社が、全国チェーンの悪徳女郎屋である事が良く分かった。丘奈保美(なお み・尚美)への敬意溢るる讃歌が胸を打った(誰もしないし出来ない。俺もオカズには無理なタイプだった)。ビラ・チラシで充分。フライヤーなんて恥語は絶 対に使うな。1ヵ所だけだが3キロは安っぽくなった。野田幸男監督が,山根貞男ごときお調子者の賛辞を心の支えにしてたなんて、ガックリ。ま、創造力と批 評眼は別だろうが。呉智英の本に谷岡ヤスジが生前、赤塚不二夫らしき漫画家を痛く尊敬してたあり、シラケたのを連想。

 上信線&高崎線で『ふたりぐらし』(桜木紫乃・新潮社)読了。初めて。作家的イメージからもっとクールな内容かと予想してたが、「ダイソー」で売ってる 鹿児島県産のきんかん湯並にベタベタで拍子外れ。この路線でないと小説は今売れないのだろう。映画『髪結いの亭主』を肯定的に引用する辺りにもお里が。 『ニュー・シネマ・パラダイス』とかもだが、語る映画で作家の水準が分かる(桜木は幸い同作には触れていない)。本作、映画化の際には理研ゴム他のスキン メーカーとのタイアップが即実現しそう。『小説新潮』連載分らしいが、俺にはこういう小説の読者層が具体的に想像出来ない。田舎の生きたまま死んでる公務 員とかなのか?(でも退職金は2000万以上)満たされている世界に興味無し。それを再確認したい人々の数は多そうだが。

 昨日の『東京新聞』。千葉県警印西署の警官3人を業務上過失致死容疑で送検とあるが、人殺し警官の名前が全員無い。被害者の名前と年齢はちゃんと。殺人 警官ども、匿名扱いされた上にこの調子じゃ、依願退職で退職金も満額もらうぜ。万引き、痴漢、泥棒、強姦、人殺し。民間人なら名前をさらされ即ブタ箱入 り。一方で、取り締まる立場の警官を筆頭とする公務員はこの通り。公文書偽造が無罪なんだもの、人殺しぐらい何だつーのって訳だ。アベ裏金警察&原発推進 通産省犯罪内閣の成果の1つだ。本記事、千葉支局か共同伝かは不明だが、書いた記者や校閲部の連中はどういう気持ち?(完全な欠陥記事&商品) 犬はエサ をくれる飼い主の都合しか考えないか。確かな事は既に日本は、人を殺しても守られる人と守られない人の階層が、白昼公然と存在する事だ(見事に法治国家で はない。韓国、台湾、マレーシア…。先進諸国が羨ましい)。
 
 

またしても「プチパンドラ」閲覧

 投稿者:吉岡(勤続18年)  投稿日:2018年11月19日(月)20時51分12秒
  「米沢嘉博記念図書館」でですよ。もう30年以上昔の雑誌ですが、間違いなく「怪しく胡散臭いオタク」雑誌としては頂点にあります。ぶっちぎりに面白いです。古本屋で売ってたら、まとめて20000円くらいでも買っちゃえそうな。

当時売れっ子?話題の人?だった蛭児神建センセが、どうしてオタクから距離のあるだろう塩山さんの雑誌に執筆したのか?が気になってます。一水社の多田さんの絡み?とか邪推してみたり。

「みんなウチで描くより同人誌で描いた方が儲かる」で作家に逃げられて、結果廃刊になった「チューリップ」の内幕ってどんなもんだったんでしょ?これも蛭 児神センセが文章書いてました。ここの編集長の愚痴というか、御泪頂戴がなかなか笑えました。出版社である「大陸書房」はバブル崩壊後に倒産。遅かれ早か れどうせ、とかw

レモンクラブの連載コラムで一番面白かった「懐かしの業界ケンカ史」の池本浩一さんって、今どうされてるんでしょうか?レモンピープル黎明期からコラム描 いてましたから、相当のお年であると。同人誌で、もっと加筆してくれたのを同人誌で出してくれたら、おれ、いくらでも出せるなあ。
あのころの、記憶もおぼろげながらに、池本さんの言葉を借りていうなら、「医者とか地主で実家が裕福な、でもあんまり人付き合いがうまくない連中が、進学で東京に出てきて、同人グループ作って成り上がってやる!」って勢いについて、もっと詳しく知りたいです。
 

どうも

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2018年11月14日(水)11時06分10秒
  塩山さん、「Mate」ありがとうございました。
今回も画像はないかな、と思ったんですが、今出ている「月刊ムー」で私が地元の町で発見した(笑)、UMA(未確認生物)が巻頭カラーで紹介されていま す。その「ムー」の書影をアップさせていただきました。私は地元の観光大使もやっていますので、このUMAで町おこししてくれるといいんですが。(笑)
 

下々の者へ(その1459)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2018年11月 1日(木)13時18分57秒
編集済
  1 1月20日…「小宮山書店」の軒下コミガレ&「田村書店」店頭に、まあまあの文庫本が珍しく。昨日もだったのなら悔しいな。ただ銀行に寄ったら、ネット配 信料が2社共に少なくて深~くガックリ。『映画論叢』の新しい号が出てたので,帰りは楽しくなりそうだが。『シナリオ』が余りに糞退屈なので変わりに買っ てる『キネマ旬報』。最初に読むのが秋本鉄次、興行欄、訃報欄。所が同誌の訃報欄は、死因が記されてない場合が多い(特に外人)。有名スターが俺と同じく も膜下出血で死ねば,大いに親しみもわく。死因が省かれた訃報欄は,西暦や日付けのない日記に等しい。

11月19日…セブンへ昼飯用にパンを買いに出た以外は、12時30分から7時まで事務所でずっと本業にいそしむ。結局全部は終わらずに一部明日回しに。性格的にキッチリ終わらせたかったが…。

11月18日…「109シネマズ高崎」のスクリーン7で『ボへミアン・ラプソディ』。観客40人以上とこのシネコンでは大入りの部類。大泉晃(さんずい不 足)が出っ歯になったような、貧相な田舎出のバンドボーイが出て来たなあと思ってると、何とそいつが主人公役。なぜゾンビ映画向きの小男を主役に? 最後 まで馴染めなかったが、娯楽映画のツボは一応心得た演出なので、客は満足してる様子。帰りの上信線で『怪獣』(岡本綺堂・中公文庫)。既にパッチ着用。

11月16日…今月22日売りのMDコミックス、『ちる奴隷ん』(カワディMAX)から手が離れたばかりなのに、来月25日発売予定の同じMDコミック ス、『豚小屋』(オイスター)に追いつかれてしまった。6時間かけて毎日往復してると、日に3時間以上働くとグッタリ。でもコミックス2冊のお陰で、どう やら年が越せそうだ。コミガレ、珍しく収穫ゼロ。

11月15日…「東京堂書店」のベストテンで8位に入った,藤木TDCの『アウトロー女優の挽歌 スケバン映画とその時代』(洋泉社)を今朝から。新宿ま での約2時間半で100P読了。2段組みではあるが全然退屈せず(見て来たような藤木講談絶好調!)。当時の新聞や雑誌での徹底した調べ魔振りは、文字通 り”映画批評家界の薄毛の笠原和夫”。四方田犬彦とか山根貞男の糞面白くもない俺様本や、川本三郎の粗筋説明本はどうでもいいが、コレは身銭を出して買う 価値あり。贅沢を言えば主要女優の写真も欲しかったが(メイン読者層は既にボケ始めてる),だとこの値段では済まなかったな。年表や索引も完備。担当編集 者が面倒くさがった様子が、ありありと眼に浮かぶ。

 夜,飯田橋駅東口の「日高屋」で、『アウトロー女優~』を150Pまで。山川レイカ+野田幸男が凄すぎる。『青春トルコ日記 処女すべり』(何て素晴し い題名!自らのピンク作品を原題表記したがる、昨今の歴史修正主義志向のドチンピラ監督らは恥を知れい!)、「国立”アベトモ”映画アーカイブ」の大画面 で観たい(関係ないがミュージカル『夜も昼も』も)。「シネマヴェーラ渋谷」、藤木TDCセレクトのスケバン映画大会を是非。少なくともツボチャンの、文 ちゃんとお茶しながらの悪振りインスタント企画より、絶対に客は入るぜ。誤植も余り無いが、232Pの近藤弘は近藤宏だろう。日活の”銀座旋風児シリー ズ”で、二階堂卓也(小林旭)の落としたバトンの拾い役だった彼も(二階堂はチアガールでもないのに、銀ブラの際にバトンを振り回す趣味が)、この頃は結 構東映に出てたし。俺、深江章喜と近藤宏の物真似は少し出来ます。

11月13日…近所の「ゆで太郎」閉店後、凄~く食生活が貧しくなった。さらに「秀栄」の長期休業が火に油状態(依然のれんは見えない)。今日は仕方なく 「銀だこ」へ。お好み焼き付きソースやきそば730円。「小諸そば」や「嵯峨谷」、そして「ゆで太郎」に比べると、銀座の寿司屋に行ったような気分。水道 橋の「ゆで太郎」にでも行ってみるかなあ。

11月11日…午後3時半過ぎ。富岡製糸場帰りらしき同世代の男女10人程が、上州富岡駅から乗り込む。車内ガラガラ。10人以上すわれる俺側のシートは 俺だけ。最初7~8人が反対側に座り、残りは俺側のシートにパラパラ。しかし東富岡駅の辺で、こちら側の数人があちら側に戻る。初老の男女が10数人、何 かを特に喋る訳でもなく、同じシートに黙ってズラリ外を。西吉井駅付近では盛大に居眠り開始。肩を並べてない方がゆっくり眠れるはずだが…。身なりは結構 良くて、退職公務員風。こんな田舎にわざわざ観光に来て、疲れて寝るだけの際も皆と一緒がいいらしい。小中学生ならともかく、孫もいるだろう初老集団。落 ちぶれる一方の3流国家らしい、不気味な景色であった。

11月10日…「シネマテークたかさき」で『1987、ある闘いの真実』。観客20人強。2時間以上の映画で退屈しなかったのは久々。『人間革命』か『仁 義なき戦い』タッチ。チャン・ジュナン監督、体質的には深作欣二より桝田利雄に近いか。韓国の映画産業が邦画を凌駕して久しいが、三権分立を闘い取るまで をこうシャープに描かれると、心境は複雑。日本にはこんな立派な検事も、看守もマスコミ人もおらぬものな(文部省の前川さんだけか…)。つい老いぼれも憂 国の思いにかられちゃう、政治娯楽映画の秀作。

 帰りの上信線で『第七の十字架(上)』(岩波文庫)。100Pを過ぎるとグイグイ面白くなる。早く(下)が読みたい。改版のようだが、あんなマヌケな前書きは取っ払っちゃえば良かったのに。息子が監修してるようだから駄目なのかな。どうでもいいがな。

11月9日…場末のコジキ並に卒業生に、寄付や遺産贈与まで半強制してる明大もあきれたドクズ大学だが、東洋大学も負けてねえ。ビラ配りしただけの2人の 中核派の活動家を、建造不法物侵入で被害届けを出してパクらせるとはね。敗戦後の大学汚名史に名を刻む、大学人による超ハレンチ事件だ。こんな微罪で裏金 公安に逮捕状を出す裁判所も、中国や北朝鮮の司法レベルと自己証明。東洋大の福川伸次理事長、調べたら通産省→電通を経て同大へ。幹部のスキャンダルで公 安に脅されたのかと思いきや、嬉々と被害届けを出したのだろう。日本の大学人は国の助成金と学生を搾取した金とで懐を肥やすのみの、ただの悪徳不動産屋。

 その中核派の前進チャンネル、評判通り面白いので最近は時々。笑わせるしセンスいい。益々機関紙『前進』は売れなくなるだろう。当然革マル派もチェッ ク。ところがこちらは文字だけで全然読む気になれない。紙の出版物全盛時代の同派のプロパガンダは、中核派を寄せ付けなかったが。世代交代が進んでないの かも(”宗派”らしい秘密主義?)。革労協も乗り出してるが、資金不足なのか余りにショボイ。あ、極右のも今後は順次。自分が絶対正しいと確信してる人々 は、真似の出来ないユーモアを全身から発散。悪いけど凄く面白いよ。

11月8日…ほぼ半分の撤退が済んだ、「古書かんたんむ」の田中社長に挨拶後(ドサクサ紛れに映画ポスターも安く売ってもらう)、「東京堂書店」で『アウ トロー女優の挽歌 スケバン映画とその時代』(藤木TDC・洋泉社・本体2500円)を。A5版で356Pもあるのにこの格安値段。内藤誠親子が出した彩 流社の超手抜き本、『監督 山際永三、大いに語る』(パンフに陰毛3本程度で本体2000円!)に比べればタダみたい。しかし2段組みが老人には辛い所 か。劇画原作者、東史朗こと西脇英夫にも『アウトローの挽歌』なる本が。東京白川書院だったっけな。当然意識したのだろう。中島貞夫&関本郁夫のインタ ビューも。2人共に嫌いな監督だが、TDCがどんな発言を引き出してるやら。内藤誠親子レベルだとホントに泣くぜ。

 「国立”アベトモ”映画アーカイブ」(上映前の新マークがチカチカしてうるさい。製作会社じゃねんだから、こんなトコで自己主張するな。のっぺりとして た「フィルムセンター」時代が懐かしい)で『蜘蛛の街』(監督・鈴木英夫・’50大映)。8部の大入り(定員310名)。入場料は老人割引きで310円。 例によっての無意味な整理番号のせいで長蛇の列。無理矢理仕事を作り出した職員や警備員は、なぜかうれしそう。糞馬鹿が。『映画論叢』に自伝を連載してた 伊沢一郎。興味外の役者だったが、本作の一世一代の演技で見直す。太ってからの彼は、善玉と悪玉の中間に見えて損を。三島雅夫の上手さは相変わらず。宇野 重吉も舞台外でも手を抜かないな。充実の77分(団地の窓から大声で、周囲に助けを求めなかったのは深い謎だが)。

 2週間振りで飯田橋駅前の「日高屋」。映画が短かったのでまだ9時過ぎ。10時以降よりかなり空いてる。『紅い白描』(松本清張・中公文庫)を片手に、 ビンビール、そしてホッピー。『マドモアゼル』連載分と。やっぱり。清張は女性誌だと手を抜く。短篇用アイデアを無理矢理引き伸ばすのだ。300Pのうち の丁度半分。まだ誰も殺されない。人間描写が愉快なので途中放棄はしないが。『第七の十字架(上)』(アンナ・ゼーガース・岩波文庫)も少し。”訳者まえ がき”(山下肇・新村浩)のある本にはロクな物がない。本書にもそれが。常識的時代背景解説と、登場人物を30人も説明列挙(それも表ではなくただの縦書 き)。自分で書いてて無意味と思わなかったの? 相当不安になったが、いざ読み始めると訳の意味も筋も分かる。脅かすんじゃねえよ、サンピン知ったか振り 訳者。

11月6日…湘南新宿ラインで『映画芸術』最新号。荒井晴彦との対談で,寺脇研が相変わらず無理して悪ぶっており笑止。ハンチクサラリーマンが、居酒屋で 昔の悪振りを吹聴するより遥かに嫌み。いい学校を出て官僚として出世コースを歩んだお前が、どの面下げて不良ぶんだ?(ホントの不良の立つ瀬がねえよ)。 大手マスコミの記者クラブでさんざ特権を享受した連中が、辞めたり退職後に知らぬ顔で制度批判をするがごとし。ここら物書きとして順風満帆の、坪内祐三と ソックリ。別にいいじゃん。順調な人生だったんだから(うらやましい)。自慢する事もないが卑下する必要もない。黙って受け入れてればいい。なのに悪のハ クまで付けたがるのは、おこがましい限り。スピッツの様な鳴き声で野良犬を気取るな(滑稽なだけ)。映画プロデューサーまがいに、クズ映画に関わりたがる 所も共通。ねたみ,そねみ,嫉妬、貧乏くささまでまとわりたがる素直なボンボンは、アベシンゾー並に見苦しいぜ。

 4日で閉店した「古書かんたんむ」へ。かなり捨てたが、結局ダンボール4個分の「嫌記棚」の残本を自宅に送るはめに。ゆうパック代に7~8000円はかかりそう。俺、一体何年やったんだ? まるで思い出せない。ネトウヨ社長つん堂は、既に整理を済ませていた。

11月5日…月曜日は時々早起きを(前夜の酒のせいか)。暇つぶしにWOWOWの『三国志』をたまに。役者は割と揃っている。しかしテンポが余りに遅い。 西洋人が邦画を観るとそう感じるらしいが。加えて土産物で言ったら十二単と言うか(包装過剰)、前半と後半の字幕や、前回場面の流用で尺を稼ぎ過ぎ。プロ デューサーが悪党なんだろう。面白い場面もあるのだが、イラついて血圧に悪いので近頃は敬遠気味。WOWOWは勝手に切れない契約なのか。

 ラーメンの「秀栄」が先週から休んでる。夫婦共に若くはないだけに心配だ。並びのいかにも中国人経営の中華でと思ったら、麺類が全部売り切れと。先客の 女性の後に続いて退店(表にビラででも貼っといてヨ)。その先の角の博多ラーメンへ。入るなりガンを飛ばされる。再び退店するのも面倒なので味付け卵入り トンコツを。俺、今日は風邪もひいてないが全然味がしなかった(750円)。結構古い店。ああいうのが通の味なのか? 「珈琲貴族」で『小林秀雄対話集』 (文芸文庫)。まだ100ページくらいだが、正宗白鳥の回は抱腹絶倒。

11月4日…「シネマテークたかさき」で『ジェイソン・ジェイコブズ』。観客7名。コンパクトで面白い。ここにかかる洋物ドキュメントは、一山いくらって 感じの安物が多いんだけど。ただ主人公の人生が順調すぎてやや単調。実際にそうだったとしても、挫折部分を挿入した方が映画に奥行きは出た。帰りの上信線 で久々のちくま新書、『太平洋戦争 日本語諜報戦』(武田珂代子)。結構面白い(特に前半)。同新書、題名は忘れたが今月はもう1冊買ったな。

11月2日…今日もシオちゃんは神保町のコミガレ帰りに、「神田コーヒー」でお茶してオシッコを輩出、いや放出してって、ああホントに恥ずかしいぜえ。 『昼夜日記』(坪内祐三・本の雑誌社)を読んでたら、初老の悪振りおぼっちゃま口調が感染してしまった。今年は好天続きで、神田古本まつりらしくない。ワ ゴンを出してる、「盛林堂」も「古書かんたんむ」も好調な様子(ドブ客は遠くから見物するのみ)。「田村書店」や「ブンケン・ロック・サイド」は、関心も 熱意も全然ない感じ。

11月1日…番外地貢はお母さんと2人のアパート暮しだった。プチ犯罪漫画を得意としたが、結構親孝行だった可能性も。市川付近在住(あるいは本八幡)。 あそこいらには一時、阿乱霊だ中山太郎だがが束になってた。永井荷風や水木洋子も住んだ文教都市の風紀が、一番乱れた時代だ。上総志摩や中総ももも千葉方 面の漫画家だったが、グループが全然違ったな。ぺがさすはベテラン劇画家の村岡栄一のアシを。いつの間にか連絡が取れなくなった。結婚したから、それを機 に足を洗ったのか? くちゅくちゅのかおる他、そういう例は多い。元風俗嬢が、事情を秘匿したまま真面目サラリーマンと結婚するような趣が。

 神保町交差点の「廣文館」の『日刊ゲンダイ』が売り切れ。いつかの『夕刊フジ』と違い、入荷部数が少なかった訳ではなさそう。C番がそろそろ届くそうだ が、待ってる時間はない。地下鉄売店で買ったが、菅”履き古し便所スリッパ”官房長官の部下が辞任した記事程度で、特にスクープがって感じはなかったが。

 夜、「シネマヴェーラ渋谷」で『キス・ミー・ケイト』と『踊る海賊』を続けて。前者、アン・ミラーが凄すぎて映画自体はガタガタ。この人の踊りの破壊力 は半端じゃない。ただ映画が骨抜きになっても、彼女を見てるだけで大満足。台詞をしゃべるだけの俳優じゃ、こういう気分にはまずならない。キャスリン・グ レイスンという主役女優が哀れすぎる。後者はソツがないだけの凡作。

 高円宮の娘が皇籍離脱の結果、血税から何と1億円以上もらったと。俺の娘なら公務員の一般的退職金、約2000万(高すぎる!)を除く8000万は最低 でも寄付させる。もう民間人なんだし寄付も自由なはずだ。だいたい若い身空でそんな大金を労せず手にしては、絶対に本人のためにならない。また納税者にも 申し訳ない。強制的不妊手術をされた被害者に寄付したら、天皇夫妻も喜ぶだろう。俺は無論支持しないが、それが皇統の権威強化にも繋がる。売国アベのアリ バイ作りに(海外で税金をバラまくのと同じ発想)、指をくわえてるだけの自称”愛国者”たち。
 

おりょ?

 投稿者:吉岡(勤続18年)  投稿日:2018年10月24日(水)20時20分40秒
  今回の嫌われ者の記には「蛭児神建のちょっとヤな話」がありませんでした。ちょっと期待してました。
そういや、昔ロリタッチには番外地貢センセも執筆されてました。でセンセの単行本のあとがきを読んで、ふと「この人繊細な人なのかな?」とか思っちゃいました。センセがたしか40半ばぐらいで、の時の単行本ですが。

くらむぼんセンセについては塩山さんもいろいろネタにしてましたが、番外地センセについては何も、でしたような?

個人的にぺがさすセンセと番外地センセがどのような人であるか、が興味ありました。

米沢嘉博記念図書館で「懐かしの業界ケンカ史」大方読了。「大魔神蛭児神建怒る」は非常に面白かったです。あの当時の、非常に胡散臭い、ただ暗いヲタク関連について、個人的にいろいろ調べてたりしますが…
 

下々の者へ(その1458)

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2018年10月10日(水)13時05分3秒
編集済
  1 0月30日…4年前に出たのに余り話題にならなかった、『大映セクシー女優の世界』(上妻祥浩・河出書房新社)を今朝から(西荻窪の「盛林堂」で800 円)。退屈ではない。面白いかと問われればやや躊躇する面も。ミーハーセクシー女優讃歌か本格評論かで、書き手自身に迷いがあるのが要因かと。一番興味深 いのが熊本地方局での大映エロ系作品放映リスト。せっかく古い地元新聞で調べたんだし、一覧表にしなきゃ駄目じゃん(一章目の各シリーズの区分けにもそれ が必要だった)。更に、関根恵子や松坂慶子、渥美マリは誰でも知ってる。彼女らの写真は1枚でいいから(渥美マリのビキニ撮影会の特写は別格として。←口 絵で掲載すべきだった)、3人組&5人組の消えてった末端女優の写真こそ欲しかった(老人には全然思い出せない)。筆者及び担当編集者が、さぼってるとま では言わないが、執念に欠ける感じが。後半の川本三郎張りの各作品の粗筋説明は飛ばしたので、新宿湘南ラインが新宿駅に着くと同時に読了。で、梓英子や夏 純子がピンク映画出身だと言う事実に、今でも触れると問題が? そういう事もきちんと書いて欲しかった。

 70年前後は群馬テレビも盛んに日活アクションを放映。1度、赤木圭一郎の題名は思い出せない作品で、巻数を間違えて放映して途中でやり直した事が。うんと叱られたでしょうね、担当者。

10月29日…かつて『コミックドルフィン』でお世話になった、元司書房の山田俊編集長(「嫌われ者の記」も、数年間同誌で連載を)。7年前の俺と同じ病 気で療養中と。早く元気になってくれと言うのはたやすいが、簡単な病気じゃないものな…。最近はメディアックスで電子コミックを。知り合いが次々に倒れて 行く。ちなみに山田の上司が漫画家の岡野雄一。若ハゲ&短足コンビとして、当時から業界では有名だった。彼、司書房の末期はかなり給料ももらいはぐれてた はず。打たれ強い男だから、時間はかかってもきっと復帰してくれるだろう。

10月26日…事務所で朝7時から昨日の仕事の続き。11時過ぎにほぼ終了。宅急便で著者に発送後、半額セール中の「古書かんたんむ」へ。「塩山さんの棚 だけ余り売れないね」と田中社長。「昔からですヨ」と強がり。今はの際の大混雑。すぐにコミガレへ移動。昨日「盛林堂」で見掛けた白髪爺さんが、土建屋の 親父みたいな小太り爺さんと会話中。国書刊行会がどうのこうの。久々に「いわもとQ」。野菜タップリそば(500円)。うまくもまずくもない。次いで「神 田コーヒー」で『週刊文春』。小林信彦が野坂昭如への彼らしい嫌みを。こういう性悪文を書かせると独壇場。当人も自覚してるのだろうか、自分より小説家と して才能のある書き手(寺山修司や井上ひさし他)への悪口が特に冴える。せっかく蒲団を干したのに日光不足。

10月25日…神保町にも出掛けずに事務所に閉じこもり、本業に4時間以上費やす。来月22日発売予定のカワディMAXの新刊、『ちる奴隷(どれ)ん』の カラーや本文が出稿したため。自分がエロ漫画編集者だった事にしばらくぶりに気付いた。年末にはオイスターの新刊『豚小屋』も控えている。老いぼれに果た して乗り切れるのか? 関係者の憐れみと同情頼りの、最高齢現役ボケエロ漫画編集者。あ、入谷ココピー文庫の体験的名画座論も、もう一遍と前書きが残って るんだ。昨日は自宅で副業の合間に、「大塚名画座」&「鈴本キネマ」の嫌らしさをネチネチ書いた。残る1話は名画座と言うにははばかられるが、「上野オー クラ」にしたいと。「大井武蔵野館」や「飯田橋佳作座」他の話題はもう飽きたよ。

 昼過ぎに「盛林堂」へ寄ってからの出社だった。明日からの古本祭で一番忙しい時に邪魔をして反省(「一誠堂」前にワゴンを出すと)。レジ脇に高そうな本 が山に。『探偵小説の黄金時代』(M・エドワーズ・国書刊行会)。神保町で良く見かける、上品そうな白髪の爺さんがサインを。訳者かな。無駄話もせずに 早々に引き上げる。

10月23日…連合赤軍もの、マーク・トェインものと、一時はかなり貢ぎながらも、しばらく縁が切れていた彩流社の本を久々に。『監督山際永三、大いに語 る』(山際永三、内藤誠、内藤研)だ。聞き手が有名な親馬鹿&小馬鹿コンビ。知りたくもねえ家族談義で、誌面が汚されるのではと心配を。確かにそういう傾 向はあったが、幸いさほでも。山際の一貫した姿勢の昔の文章が、馬鹿の介入をはねつけてる。けど170Pで2000円はベラボー。インタビューもわずか2 回しただけと。せめて10回はして推敲しろっての(どこが”大いに”だ?)。小川徹版『映画芸術』の特集記事、例えば花田清輝の評伝や新東宝特集では、1 回の分量がこれくらいあった。山際監督が元気なうちに、出しゃばり親子ではなく、例えば高崎俊夫みたいなタイプの奴に聞き書きを。更に今現在の考えも文章 化してもらうべき。企画はいいが装丁や文字組も含めてカップヌードルな本。せめて袋入りラーメンに。

10月20日…副業の売り上げが絶不調。年金が下りるのは年末からだし…。食べ物や酒量は、確かに昔に比べれば減った。が、その程度じゃ補えない。もう売 る本やポスターもねえし。内職でも夫婦で始めるか。既にやってる妹の話じゃ、問題外の稼ぎと。一方ここらの田舎公務員も、退職金は軽く2000万以上(別 にベラボーな年金)。連中の生活水準維持のための消費税アップ策動。軍事予算と公務員給与を見直せば、国の大赤字もあっという間に解消。誰もが分かってる のに手を付けない。選挙権も行使しないで、黙って納税してインパールに唯々諾々従軍する神国ニッポン人様御一同。チ~ン。

10月19日…「上野オークラ」で『トーキョー情歌 ふるえる乳首』(監督・高原秀和・OP)、旧作らしい『寝乱れ人妻の妹』(監督・渡辺元嗣・同)。前 者、初期金子修介を連想させる明るいミュージカルタッチ作で、館内ムードとは裏腹だったが楽しめた。後者、濡れ場の各種工夫・努力には頭が下がる。ただ昔 からのファンとしては、チープな円盤とかが出て来ないとやっぱり寂しい。

 ロビー&館内の景色は相変わらずの凄まじさ。次回の「嫌われ者の記」で詳しく。上野は今や俺の帰宅の拠点駅。”勇気”を持ってもっと通おう。ベータの3 倍モードで録画した様な、ド汚い画面にはウンザリしたが、もう1本の『情欲タクシー 走る車内で』(監督・新里猛作・新東宝)も、硬派な演出とブルースっ ぽい挿入歌に引かれた(最初に後半約30分を)。最後に前半を観たかったが、20時33分発の高崎行き快速に間に合わなくなる。涙の途中退館の祭に、後方 シートで恐ろしい景色を見たような記憶もうっすら。

10月18日…一昨日の『東洋の神秘』に大いに痺れたので出掛けた、「国立”アベトモ”映画アーカイブ」の『のらくら兵』。130分もあるのに地獄のよう に退屈(40分なら耐えられた)。さすがはトリュフォーがほめただけはある。トリュフォーと言えば映画も大した事ないが(女性に関しては辣腕だったと)、 山田宏一の文章を読んでると偉大な監督に思えて来るから不思議。

 いつまで続ける気かね、混乱の原因の整理券番号方式。『日本暗殺秘録』や『忠治旅日記』は満席だったが、その半分以下の入りなのに番号確認のせいで長蛇 の列。着席後の読書時間も減ってムカムカ(アガサ・クリスティーの『運命の裏木戸』と伊藤痴遊の『明治裏面史』を併読中)。うるさいだけだった館内放送 (今は直前の1回のみだが、かつては3回も)同様、廃止しちまえよ。誤りを改めるのは全然恥ずかしくない。文化庁の映画助成金、刊行物への原稿依頼他のせ いで映画関係者、映画評論家が口をつぐんでるせいか、ここの運営はどんどんアンタッチャブル化。箱もの界のNHKを狙い?

 帰りにもらった「シネマヴェーラ渋谷」のチラシは、東映任侠映画特集。頻繁に起用されてる絵描きの岡田成生、一生懸命塗り込んでるが進歩ゼロ。無芸なス チール写真の模写だから、いつまでたっても絵独自の輝きを発しない。前世紀末まで多数発刊されていたエロ劇画誌類。表紙はブラシで岡田同様に完全な模写 (山口はるみはわざわざ撮り下ろしてたとの噂が)。小沼直人、吉田昭夫、西岡保之、石川五郎などが主な売れっ子。ただ今ほど著作権問題が騒がれない時代。 堂々と『平凡パンチ』や『週刊プレイボーイ』のグラビアをパクりまくったので、トラブルも多発。後半になると万が一に備えて、標的はエロ本業界のグラビア 専門に。チラシは映画の看板の様な扱いで、きっと問題にならないのだろうな。毎月何誌もの表紙写真物色には本当に苦労を(扇情的構図が基本だが、ピントが 甘いと使えない)。そこへ大手版元やカメラマンからクレームが入ると、マジで出社拒否症寸前に。漫画編集よりよっぽど大変だった。

10月17日…入谷コピー文庫の堀内恭編集長が、光栄な事に俺の雑文で1冊作ってくれると。従来ならいかなる企画でも1ページで済んだ。今回は前書き込み で何と7ページ。今月末締め切りだが、まだ3編しか完成してない。題して『人生は七色仮面』と。基本的には6館の名画座を取り上げるが、当時で言う所のホ モ野郎、今風ではゲイの方々との、意図せぬ交流記録になりそう。今は「上野オークラ」以外はそれほどでもないが、昔はエロ映画を観るにはかの人々との正面 衝突が避け難かった。俺は女性人気は昔からサッパリだが、妙にあの人々には好かれた。死んだ父親もそうだったと、叔母さんに聞いた事も(2人共に富士 額)。そういう俺がいかにして65年間貞操を守って来たが主軸になり、名画座の存在がはるか後方に。堀内編集長に叱られるか? 既に仕上げた3編は、「文 芸坐」「新宿西口パレス座」「浅草新劇」。4本目は「池袋ピース座」か、「ニュー赤羽映劇」にするかで迷っている。

 俺、昔『ジャニー』なるホモ漫画誌も編集してたんだ(最初の1~2号。すぐに退屈なやおい漫画誌に)。ほとんど忘れたが。「上野世界傑作劇場」で山崎邦 紀の薔薇族映画上映後に舞台挨拶、同誌をばらまいた記憶が甦る。やはり同館も漏らせない。読者で新宿のドラァグクイーンだった、カゼさんて元気かな?

10月16日…今朝の上信線にも小学生が30人くらい。下仁田方面からで、スケッチブック他を手に降りて行った。いつかのここから乗車して次の駅で降りた 生徒たちのように、不気味さは漂わせていない。ちゃんと子供らしく無駄話を。車内で大声を出したり走り回っては困るが、生きてる子供が集団を組めばそりゃ 喋るよ。富岡市教育委員会より、下仁田町のそれの方がまともなのかも。

 『風の視線(下)』(松本清張・光文社文庫)読了。結局こりゃ下の部類。『女性自身』連載と。女性誌連載分は退屈なのが多い。美男美女ばかりでて来るのも一因かと。

10月14日…「シネマテークたかさき」で『正しい日 間違えた日』(監督・ホン・サンス・’15韓国)。観客20人前後。余り感情を表に出さない人々が 多い地域なのに、結構笑いが方々で(俺もその1人)。もう3~4本は楽しめそう。ただ飽きが来るのも早い作風なのかもと。映画監督というより底辺派遣労働 者みたいな監督役が、コーヒーを飲む際にやたらズルズル音を。日本でそばをすする際のように、韓国では非礼に当たらないのかと少し悩む。35分長い。

 職員年収平均約2000万の御用電波送り付け悪徳商法のNHKが、数十円の受信料値下げを配慮中とか(冗談と思いたいトリクルダウン協賛?)。前沖縄知 事葬儀での抗議の声を消し去って放送した、世界屈指のハレンチ放送局の面目躍如。旧ソ連では粛清者のひな壇や赤の広場での写真を抹消、堂々と歴史の捏造 を。NHKも『プラウダ』や『人民日報』の域に達した。それ以上か。連中、生きたままのバラバラ殺人、銃殺やシベリア送りの恐怖もないのに、言われるがま まにシンゾーの肛門レロレロ。日本の自称エリート層には、道義心も罪悪感も無いのだ。あるのは今の安楽な生活の維持のみ。臆病者国家に明日はない。内心は アベより読み書きは出来ると自負してるんだろうが、やってる事は前沖縄知事の葬儀から逃げたアベと同じ。

10月13日…近所の皮膚科に。いつもは1時間前後で済むのに今日は大混雑。まる2時間待ちでで3分間診察。さすがにめげたと言いたいが、『風の視線 (上)』(松本清張・光文社文庫)を楽しく読了。中の下くらいの出来だが退屈はせず(傑作長編『西海道談綺』とつい比較を)。(下)はどうだろうか?  で、皮膚科って女医さんが多い。いつもの事ながら、汚いケツ見られて恥ずかしかった。

10月12日…コミガレ後、「嵯峨谷」に入ろうとすると後ろから「塩山さん!」。見れば故「ブック・ダイバー」の、お嬢様育ちで知られる知的若奥様。もう 熟年だが相変わらずの美貌。俺を上から下まで眺め、「お元気そうですねぇ…」。7年前の大病(くも膜下出血)の後遺症が依然見られないので、内心ガッカリ してる模様。「旦那さん(仙波輝之)こそお達者で?」「おかげさまで」「古本屋もやっぱネットで?」「在庫本を少しずつね」旧『映画芸術』で論陣を張って た物書きで、健在なのは仙波輝之、小沢信男、松田政男くらいか。旧左翼・中間・新左翼ってコトかな。

10月11日…最近、何を見物に行っても常にガラガラな「新文芸坐」で、『ビューティフル・デイ』&『ゲディ家の身代金』。老いた巨匠の長いだけのゴムゆ るみパンツ作はともかく(誘拐された孫と母親の大根振りは、井浦新も真木よう子も真っ青)、前者はなかなか。悪徳プロデューサーに切られたのか、回想場面 は分かりずらかったがそうは気にならず(分かり過ぎるサンピン長尺作よりマシ)。リドリー・スコットや山田洋次だが、誰かが引退勧告をすべきだ。栄光の経 歴を汚してるだけ。老いぼれ詩人が若き日の拙いが新鮮な自作を、推敲しまくってるるかのよう。室生犀星がそうだったと、富岡多恵子が書いてたのを読んだ記 憶が。幸い映画はまず撮り直せないが。

 有楽町線で『吉田一穂詩集』(岩波文庫)。日夏耿之介並に誇大妄想狂っぽい人らしく、収録された最初の方はみそ汁やおしんこ、ましてや納豆など1度も 喰ってないような口ぶり。それが段々硬質で図式的になり(読めない漢字が急増!)、放り出そうかなと思い始めると拾遺編に。以降はなかなかだった。ただ、 故郷北海道には詩碑があるらしいのにはガックリ。中野重治の文化勲章かよ。

10月10日…今朝最寄り駅から小学生40人前後が(3年生位?)、引率の男女教師と父兄らしきおばさんに連れら得て乗車。リュック背負ってすぐ次で降 車。小遠足あるいは課外授業? それはいんだが、異様だったのが子供らの沈黙。ホームで待つ間も乗ってからも全然口を利かない。マジで聴覚系障害学校の生 徒かと。しかし良く耳をすませば、脅えながらか囁くようにしゃべってる子も。30前後の男女美形教師は特に怒鳴ったりはしてなかったが、教室では恐怖の対 象なのだろう。本欄か無駄話にも書いたが、数年前にも似た状況に遭遇。その時はしゃべってる子供に、「喋るな」との意味のプレートを掲示する女教師が。子 供は犬や猫じゃねえだろうと非難した(あ、犬猫は字は読めないか。いずれにしろ対話は教育の第一歩)。数年で子供らはここまで飼い馴らされたか? 富岡市 教育委員会や教育現場は、日本会議シンパみたいなカルトっぽい連中に牛耳られてるのかも。自主的思考や行動力の一切無い、黙って納税し黙って死んで行く少 国民を鋭意育成中か。

10月8日…「シネマテークたかさき」で『若い女』(監督・レオナール・セライユ・’17仏)。観客5名(”若い女”1人)。題名に偽りあり。だが、いか にもフランス映画らしく人間の嫌な面をネチネチと。全然スカッとしないが、こういう物の見方もあるとの説得力が。主人公が演技派なのは認めるが、映画のヒ ロインはそれだけじゃ駄目。役者の面付きを観てうっとりしたい、保守的観客の俺みたいな奴には特に。10年前の”イタリアの至宝”、のモニカ・ベルッチな ら文句無いが(実は主人公ややベルッチ似。ベラッチ?)。

 帰りの上信線で『編集者冥利の生活』(古山高麗雄・中公文庫)。『若い女』の作風に似ている。飯に砂が混じってる様な不快さが終始ある。が、まあこうい う考えの人間もいるのだ。昔読んだ分も多いが、一環した自らの反発力が逆に飽きさせない。荻原魚雷の聞いた風な駄解説は更にムカつくが、好きな馬鹿もいる のだろう。昨今の中公文庫は文芸文庫と値段競走。つまらん真似は止めろ。
 

(無題)

 投稿者:あ~  投稿日:2018年10月 5日(金)10時10分39秒
  花田紀凱も右寄りな雑誌作りたいんだったら
文春に頭下げて復活させてもらえば良いのに
 

プチパンドラ全部読みますた

 投稿者:吉岡(勤続18年)  投稿日:2018年 9月29日(土)19時15分50秒
   明治大学米沢嘉博記念図書館でプチパンドラ全部閲覧?すげえ面白かったです。塩山さんもなんかいろいろ書かれてましたwプチパンドラの表紙の「所詮亜流誌」とか、ちょっと自虐的な感じでのちのロリタッチへの影響を感じます。

明日も 明治大学米沢嘉博記念図書館に行きます!でもレモンクラブに掲載されていた「懐かしの業界ケンカ史」は読もうにも、レモンクラブが全巻所蔵されていない関係で読めません‥‥
全部読みたいのですが…

「レモンクラブ」「コミックメイト」「レモンピープル」などなど、読める限りに読みまくる!
 

(無題)

 投稿者:MBF怪長  投稿日:2018年 9月28日(金)05時17分17秒
    ノノノ
 (`・ω・)はよ寝ろ!!
 | ⊃/(__馬鹿共=3
/`ー(___/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (~)
    `/⌒ヽ
    {jjjjjj}
    ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙
 

(無題)

 投稿者:へろへろ  投稿日:2018年 9月26日(水)10時05分46秒
  不謹慎な話だがこういう大災害やオウムみたいな大事件がおこると
売れてない評論家(特にサブカル系)には名を売るチャンス
 

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