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腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1930 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2021年 8月29日(日)12時51分48秒
編集済
  9 月15日…レイプマンの共犯者が警察庁長官。江戸時代のヤクザが十手持ち兼ねるより何十倍も悪質。免許証不実記載てな立ち小便並微罪で令状乱発してる平目 司法は、暴力団組長だからと証拠もないのに死刑判決。いやはや。年収一千万死守のためなら全部OKの、新聞貴族労連組合員の記者クラブ記者は、中村格を正 面から問い質す度胸も無いんだろう(『FRIDAY』、糞野郎の豪邸写真くらいは誌面に掲載しろ。『ZAITEN』見倣って)。厚顔な中村家のこと、ご近 所に紅白の餅くらいは配ってるかも(出入り業者の負担で)。

9月14日…「東京堂書店」で南陀楼綾繁が『赤旗』で書評してた(珍しく面白く、彼のようなゲテ系色物文化人が政党機関誌に執筆する意義を)、宇能鴻一郎 の新潮文庫の新刊を探すが見つからず。でも結局5冊1万円ばかり。中の1冊『離火』(四方田犬彦・港の人)を高崎線で読了。詩も映画評論同様つまらない。 酒喰らっていい気持ちになった著者の世迷い事を、愛人、いや愛妻が口述筆記しそのまま本にした感じの生ぬるさ。切通理作のピンク映画評、渡部幻のアメリカ 映画評、松竹退社以降の篠田正浩の諸作品に通じるだるさ。売れっ子の大手が手を出したがらない分野の原稿を、零細版元がなぜわざわざ出すのかも疑問。まあ 勝手しろだが。

9月12日…「シネマテークたかさき」の『女性上位時代』(’68伊)。半分稼働の約30席がほぼ満杯でビックリ。50年前の発情期、18キン映画なので 観られなかった(平気で行った邦画に比べ、洋画は入りずらかった)。後方から眺めると白髪&ハゲ多数。かつての「赤羽オデオン」他の、洋ピン専門館での見 慣れた光景。2割位が若い姉ちゃん。ファッションに魅かれたか? 定石通りの艶笑ソフトエロ映画だが、要所はきっちり抑えてて後味もいい。94分。『シュ シュシュの娘』88分。尺だけは5部。

 例の歴史教科書内閣検閲問題だが、『東京新聞』によれば曲がりなりにも抵抗したのは清水書院だけで(政府見解の客体化を注釈で)、他社は文部省の役人の ケツを舐めまくったと。だいたい団結して抗議に行くならともかく、卑屈アンパン競争してんだもん問題外。記者クラブ加入の大手マスコミそっくり。山川出版 社なんて気骨あるイメージあったが、買い被り過ぎてたようだ。

9月11日…普段は日曜日の高円寺古書会館詣で。都合で土曜日に初めて。朝の埼京線並の大々混雑。入口で体温検査してたが、蟷螂の斧かと(急にコンコン咳 き込む)。ただこれサボってちゃ商売にならない。雑誌類をメインに15~16点。計2820円。量に比べての安さに、レジのお姉さんらが再チェック。結局 変わらず。ド腐れ爺様店頭ドブ客で申し訳ない。行き帰りは『エオンタ 自然の子供』(金井美恵子・講談社文芸文庫)。詩→評論(世相・スポーツ・文藝)→ 映画評論→小説。昔からの金井への評価順位。今回も変更の必要を感じず。元々彼女の小説は、自らの詩を水で薄めたようなのが多い。本書収録の前世紀分は特 に。三島由紀夫よりほんの少しマシだが。

 午後は「ユーロスペース」で『シュシュシュの娘』(監督・入江悠)。ホントは上階の「シネマヴェーラ渋谷」で無声映画見物予定が、大ボケこいて下に漂着 (今日の接客態度は他館並)。25人前後の好調な入り。大して話題にも…おっと外国人差別や朝鮮人虐殺をテーマにした硬派作品だったのか(全然知らず)。 入江監督は全然買ってないが(画面が常に呼吸してない)、その志は良し…だが、台詞はほとんど聞こえない(要字幕)。アップが少ないので役者の顔が分から ない。たまに寄ると照明が暗くてと、二重苦三重苦の勇気ある政治的映画。俺は事件の輪郭を知ってるから想像がつくが、若い人にはチンプンカンプンじゃ。最 低限の職人芸を欠いた全ての創作物は、秘めたテーマの大義をも貶める。関東大震災下の朝鮮人虐殺は本庄市が有名だが、富岡市に隣接する瓦で有名な藤岡市も 相当だったと(俺の富岡高校の同級生が市長らしい)。甘楽郡富岡町のトビ片手の自警団も加勢してたり。

9月10日…朝7時半過ぎ、電気系統の故障とかで上信線全線ストップ。開いてた『ガンバラ他』(バルザック・水声社)は当然ながら面白い。しばらくはと1 時間ばかり読みふけったが、一向に回復の兆し無し。奥さんに車で迎えに来てもらい帰宅。地味な副業に励む。明日上京しよう。「新文芸坐」でエリック・ロ メールを夕方から1本見物予定だったが、仕方ない。富岡市の沖電気製気違い防災無線が、昨日今日と連日の不要不急な騒音説教放送。昨日は富岡署のオレオレ 詐欺、今日は市役所のコロナ。犯罪や疫病が説教で減ったり治ったりするなら、警察や保健所は要らねえよ(説教する側は気持ちいんだろうが)。アベスガの” 税金隠匿仲間山分け納税者にゃ説教のみ政治”は、厚顔なニッポン官憲の本性が行き着いた果ての姿では。

9月9日…「109シネマズ高崎」で『アーヤと魔女』。14時50分からの回観客4名。200人以上入るスクリーン4ゆえ寂寥感もひとしお。中身は覚悟し てたので特に言う事も無いが(楷書も習得してない未熟者が、崩し字書いてる終幕処理には笑ったが)、90分前後に収めたのだけは偉い。でも良くこれで日に 3回も上映を(再チェックしたら明日からは1回に)。プロデューサーの鈴木敏夫。犬の糞並の映画放談得意気にぶっこいてないで、真面目に本業に励め。無能 アホ息子は、今村昌平の例に倣いジブリ関連施設の館長にでも祭りあげれば。行き帰りは『真赤な子犬』(日影丈吉・徳間文庫)。どの本もガッカリさせない著 者。

9月8日…明日で俺68歳。ボケ母ちゃん91歳。奥さんは70歳かな。娘2人は30代後半と前半。色々不満はあるけれど、時の移ろいばかりはどうにもなら ない。超差別土人国家、神国ニッポンの数少ない機会均等。テレビは母ちゃんトコに飯運ぶ際にチラ見する程度だが、日本第一党の党首選挙かと思いきや、自民 党のそれと知りビックリ。おまけに内閣が内務省検閲局も兼ねるようになった模様。従軍慰安婦や強制連行の言葉を教科書から排除するのだと。それに唯々諾々 と従う出版社。ロクに報じない記者クラブ御用マスコミ(学術会議問題の時と同じ)。適菜収じゃないが、日本は医療だけでなく国家として完全崩壊。憲法改正 が閣議決定される日も近い。

9月7日…事務所で雑用気分で本業少々。3時過ぎ神保町経由で池袋。丸の内線が一番便利だが、明大前の坂を本を吊るして上るのはせっちょう(疲れる)。半 蔵門線で永田町へ出て有楽町線で池袋。「新文芸坐」の『愛の昼下がり』。相変わらずガラガラだが、普段より若い姉チャン多し。数日前に「シネマテークたか さき」で『逃げた女』も。サン・ホンスも悪くないが、本家のエリック・ロメールに比べて非常に疲れる。理由を前から考えてたが、同じ役者を使いすぎるのも 一因かと。常連に一定の場所で延々と喋られると、腹立たしくなる。師匠のような”エロ逃げの技”を取得してくれ。行き帰りは『空吹く風 暗黒天使と小悪魔 愛と憎しみの傷に』(田中英光・講談社文芸文庫)。再読も多いが一切退屈せず。既視感が。ドストエフスキーを読んでる際と同じ気分に。なぜ映画化されない のか謎の「暗黒天使~」、に”スケバン”との俗語。長年の藤木TDCの研究も再考を迫られるのかと思いきや、よく見れば”スケパン”(無論ビ二本とも無関 係)。パンパンの派生語らしい。『東京新聞』、パラリンピック閉幕翌日の朝刊は、はしゃぎまくって『スポーツ報知』並。悪しき記者クラブ政治記者の生き見 本、高山晶一が政治部長を勤める新聞屋の地金がギラリ。

9月5日…高円寺帰りの新幹線で、『恐怖』(アーサー・マッケン・平井呈一訳・創元推理文庫)読了。「白魔」以外は全部楽しめた。平井呈一の解題は文句無 いが、中でも「生活の欠片」への指摘は鋭ど過ぎる。南條竹則の解説も分を弁えた短さで、珍しく終始楽しめた枕文庫本(658P)。渋川清彦が出てるので観 る気は無かったが、時間の都合で「シネマテークたかさき」の『全員切腹』。”群馬のスター・渋川清彦”効果か、15人強の入り。26分で1000円。5~ 6分見物後、疫病都市徘徊疲れでつい居眠り。起きると既にエンドロール。長屋の路地がなぜかセメント舗装されてて「?」。日光江戸村でロケしたせいか。豊 田利晃監督、阪本順治並に退屈な映画を次々に。出資者が良く現れるな。2人とも映画監督としては無能だが、人格者なんだろう。松竹退社後の篠田正浩をふ と。夜、「古書往来座」で買った『ゾラの生涯』(監督・ウィリアム・ディターレ・’37米)。『全員切腹』レベル(観ないでほざく爺様)。脚本家、演出 家、主演者が全員切腹じゃなく勘違い。寝ころんで『Nへの手紙』(森山大道・月曜社)。いがらしの旦那、3年前後映画館に行ってないと(仙台、いや東北屈 指の恐妻家)。

9月3日…「シネマヴェーラ渋谷」、朝11時開始の初回見物後出社する日が増えた昨今(最寄り駅7時30分で出発)。高崎線新宿湘南ライン下車後(籠原で 1度乗り換え)、ハチ公像のある渋谷駅改札に降りるが、信号右手DHCのパネル映像が不愉快至極。確信的人種差別企業の営業媒体に、東京都や毎日新聞他が 盛んに出稿。恥知らずな人種差別行為やアナクロな歴史修正主義が、これほど銭になる国も稀有だろう。落ち目一方の日本企業の唯一の成長分野なのか。やっぱ りニッポン凄い!!(落とした財布も戻って来るでよ)

9月2日…原作者・村上春樹(全存在が不愉快)、主演者・西島秀俊(貧相面での思い入れ過剰芝居が不愉快)、監督・濱口隆介(字幕にやたら英語使うのが不 愉快)と、絶対大嫌いトリオの映画ゆえ全然期待してなかった、「シネマテークたかさき」の『ドライブ・マイ・カー』、結構面白かった。客も日に3回上映で の、平日午後17時開始の割には11人とまあまあ。ミステリアスな展開が飽きさせない。西島は日頃の大根振りを演出で上手に隠蔽してもらってる程度だが、 岡田将生は新境地。三浦透子や霧島れいかは上手いのか下手なのか不明。でも映画にはフィット。ただ当然ながら長過ぎる。日韓友好精神過剰でダラついた、韓 国人手話女優の下りを半分カットすれば、尿意にジタバタさせられる事も無かった(我慢出来ずに1人がトイレに)。”群馬のスター”とやらの、渋川清彦のT シャツを受付で販売(3300円)。吐き気。コイツや井浦新を起用してたら、本作もメチャクチャだった。上信線で『暗き世に爆ぜ』(小沢信男・みすず書 房)。つまらない。黒澤明で言うなら『まあだだよ』。昔からのファンは落胆だろうが(何せ3000円以上!)、徳川夢声、小沢昭一の時代から、俳句本に心 ときめいた試し無し。自足の世界だから、興味なき人間から見ればただの家族アルバム。もっとも90歳過ぎでそんな面白い本残されちゃ、後進も困るが。

9月1日…『恐怖』(アーサー・マッケン・平井呈一訳・創元推理文庫)収録の「白魔」に達し、これだったのだとうっすら記憶が。趣味外作。まず追っかけな いよ。この作家に関しては不運だった。WOWOWシネマで放映してた、題名不詳の戦記物。ドイツ軍との闘いもホラー化されたかと気楽に観てると、実はアフ ガンが舞台でのという鮮やかなワープ振り。斬新。何て番組なのか? 最近はプログラム、封も切らずに捨てちゃう場合が多い。一応物色を。映画じゃないムー ドだった。

8月31日…コスミックの10枚組DVDで見物済みの、『生きてる屍骸』(’41米)を「シネマヴェーラ渋谷」で見直す。いやはや、本畑の映画までこの状 態で保存してる国は、文字通りの文化国家(帝国主義国家でもあるが)。『東京物語』や『七人の侍』はそれから10年以上経過して製作さたが、ご存知の通り (前者じゃ厚顔にも著作権元の松竹が、クラウド何とかをいけ図々しく呼び掛ける醜態)。娯楽も芸術も平等に蔑ろにする世襲土人国家が、納税者だけを大切に するはずがない(関東軍は満州の荒野に自国民をポイ。アベスガはコロナ患者を自宅にポイ。アフガンの日本国協力者も当然刑場にポポイのポイ。あ、大元帥が 帝国の盾になってくれた忠義を無視、沖縄を米国にポイしたの忘れちゃいかんな)。原稿持参したいトう&アシ。ワクチン怖い論者で未接種。勝手だが感染させ られると困るので、事務所から早々に追い出す。次回からは玄関で受け取り、入室させないようにする予定。

8月30日…昨日の「109シネマズ高崎」での『竜とそばかすの姫』、50人前後の大入り。なるほど。巧みに若者のナルシシズムをくすぐっている。手も全 然抜いてないし。実写映画陣も見倣えよ。東宝の古沢憲吾監督の植木等ものをふと(外見で無く映画への姿勢が)。ただ最後の、創価学会婦人部調の全人類への 有り難い演説にはドッチラケ。人間金が残ると大言壮語したくなるのは性。この段階じゃ既に、周囲の意見出来る人間は全員排除済みなんだろう。似た構図の宮 崎駿の馬鹿息子のアニメも、話のネタに週末までに見物しよっと。上信線の往復で『恐怖』(アーサー・マッケン・平井呈一訳・創元推理文庫)。巻頭の「パン の大神」、もの凄く面白い。だいぶ前に作者の本は1~2冊。当たった本が悪かったのか、特に印象に残ってない。600P以上あるが大いに楽しみ。今年の初 版で発行人は渋谷健太郎。5年前のブラッドベリの『万華鏡』は、長谷川晋一だった。もう引退したのかな。昔は長谷川並一と言って、理に落ちた退屈なギャグ マンガ描いていた。経営者として才覚はあったのだな。ただ編集者としても、阿宮美亜あたりまで起用した漫画誌で大失敗してるはず。未知の分野で多大な功績 があったのだろう。社長になった漫画家は、彼と貴志元則くらいだろう。

8月29日…先日も『復讐者たち』を観たばかり。ナチスのホロコースト物映画、配給会社も良く買い付けるよ。商売になるって事情だろうが、日独伊三国軍事 同盟仲間なのに、他人事でユダヤ人殺しを見物出来るよ、日本人諸君も(自らだけを特例化)。中国や東南アジアだと、責任を問われる歴史的立場だから落ち着 かない。ヒトラー総統の蛮行ならばお気楽なんだな。けどナチスは我が大日本帝国の類い稀な友邦だったのだ(大元帥公認)。海外じゃ500年も前の少数派虐 殺に、今でも最高権力者が謝罪を繰り返す。日本じゃ相手国の被害者が生存してるのに、「未来志向で…」なんて妄言をアベ以外でも平然と。尊敬されるはずが ない。更に当時は被害者のユダヤ人。他人の土地に押しかけ国家を立ち上げたばかりか、今はパレスチナでホロコーストを公然とする側。かく現状を最後に字幕 で客に知らせないと、凄~く不公平な気が。でも言論弾圧はやっぱりいけないか。
 
 

つけ麺

 投稿者:fmdb  投稿日:2021年 8月23日(月)20時12分49秒
編集済
  高 円寺にお越しの際はゼヒ、天王のつけ麺をご賞味ください。並盛600円(税込み)です。並盛でも麺の量は多いので結構腹いっぱいになります。生姜ラーメ ン、レバニラ定食もオススメです。小生、貧乏で正しい日本国の臣民なので、普段は日高屋で湯?や味噌ラーメン(一味唐辛子は店員さんに言わなきゃ出てこな い)を、汗だくになりながら食ってます。「サマー・オブ・ソウル」はまだ観てませんが、当時のスライ&ファミリーストーンはどこのフェスティバルでも白黒 男女混成お祭り最強バンドだったようで、69年テキサス州ダラスでのライブ音源(昔に買った海賊版)を聴いてもスゴイもんだと思います。スライを「黒い 神」と礼賛してた故・蟻二郎が、この映画を観たら何を思う?スライがギターを弾く位置は田端義夫並みに高い胸元あたり。バタヤンの「船」シリーズ。船とは オマンコのこととは生前の本人の弁。バタヤンのギターの裏にはハゲハゲになったパツキン女のピンナップ写真が貼ってありました。「いやぁ、エエでんなァ! このギター1本でウマい酒飲みィ、ええオンナ抱いてきィはっしゃんでっしゃろ?」と司会の横山やっさん。民放のセコいクイズ番組での一コマ。昭和は遠くな りにけり。1969年夏、NYハーレムでのフェスティバルの客の中には、絶対にジャン・ジュネもいたはずです。68年シカゴの民主党党大会の暴動の現場に もジュネはいました。リー・ペリーの死に追悼のコメントを寄せたジャマイカの首相は、若いのに見識のある人だと思います。当たり前のことなんですが、我が 国は…。「キネ旬」9月下旬号、伊藤彰彦の「追悼 鈴木常承」。マッタク知らない人でしたが、この人が買い付けたり配給した映画、特にジャッキー・チェンの初期作品や日本のエロ映画に小生、多大な影響を受 けていることを知った次第。合掌。当時、地元・川崎の東映系劇場の客のオッサン連中は煙草スパスパ、靴を脱いで前の座席の背もたれに足を投げ出してたの で、水虫の臭いがムンムンでした。再開発されてチネチッタになったときはハリボテだとしか思えませんでした。「川向こうのラストデイ」。作詞・松田優作、 作曲・荒木一郎、歌・原田芳雄。川向こうの川崎のスラム街で生まれ育った小生のような者にとっては…???。優作は川向こうというより玄界灘の向こうを見 てたんじゃないかと思うと…???。「曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ」、遅ればせながら読了。最後の作品「フライング飛翔」の現場になった平和島競艇場には、学生時代にエキストラのアルバイトに行き ました。表彰式のシーンで、現場には主演の高橋和也をはじめジョー山中、原田芳雄、横山やっさん、笹川良一!…。本番が始まると表彰台の高橋に向かって やっさんは「泣け!泣け!」と怒鳴り、曽根監督は「泣くな!泣くな!」と叫んでて大笑いしそうになりました。仕出しの冷めきったマズイかき揚げ丼込みで日 当5000円でした。「天使のはらわた 赤い教室」は、今はなきガード下の新橋ロマン劇場、蟹江敬三追悼特集で観ました。レディースシートの女性客も含めて満席に近かったです。かつて、作・宇能 鴻一郎、挿絵・宇野亜喜良なる冗談のようなウノ&ウノコンビで小説を連載してる雑誌がありました。宇能さんはホンモノのグルメで野菜は自分の畑で収穫、魚 も自分で釣って、肉は友人の畜産農家から取り寄せたものを自分で料理して客人に振る舞ってました。趣味は土の穴掘り!江藤淳と違って長生きです。宇野さん のほうはスズメ焼きが好物でした。宇能さんの「絢爛たる暗黒」は小生、未読であります。上杉清文が面白いと言ってたので読んでみたいんですが…。  

下々の者へ(その1929 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2021年 8月16日(月)13時08分17秒
編集済
  8 月27日…『東京新聞』の横山大輔記者。ホント~にボンクラ。朝刊に枝野幸男へのインタビュー記事。なのに野党共闘問題に一言も触れてない(紙面の4分の 1ものスペースが泣いてる)。特に共産党との関係は、自公維新体制が続くか否かの分水嶺。小便たれガキの使いかよ。自公維新体制イコール記者クラブ体制と はいえ、恥ずかし過ぎる飼い犬記者の性根。

 元朝日新聞記者、渡辺延志も負けてない。『関東大震災「虐殺否定」の真相』(ちくま新書) は奇々怪々なる一冊だ。先輩『朝日新聞』記者他の、関東大震災下でのメディア犯罪を、俺より2歳若い渡辺が盛んに弁明しまくる。果ては朝鮮人殺しを先導し た自警団は、在郷軍人会がメイン。当然大陸帰りの元軍人が多かった。残虐行為と戦地での記憶が無縁なはずは無い等(有り得るが、先輩諸君の免罪符にはなら ない)。最初デマを流した政府や警察は、虐殺事件の余りの拡大に自警団に全責任転嫁をと当初謀ったとは本書でも(途中で二股作戦に)。「???」何の事は ない。渡辺クンも彼等に倣い、軍人のせいにして”朝日人”他の罪軽減に邁進。昨日「シネマヴェーラ渋谷」で観た、カール・T・ドライヤー監督の『怒りの 日』も相当な後味の悪さだったが、本書は安楽記者クラブ記者の生ヘドの香りプンプン(現役時代の自慢話もタップリ)。ちくま新書ってホント駄目。

8月26日…命知らずの腰曲がり爺さん疫病都市徘徊(行き高崎線、帰り新幹線)。西荻窪「盛林堂」(売り上げ7000円弱のトホホ振り)→高円寺「古書会 館」(天皇制やSM系にいい雑誌が)→高崎「シネマテークたかさき」(何てことは無い『83歳のやさしいスパイ』、平日なのに25人前後の大入り)&「高 島屋」地下食品売り場(客影が俺の前髪並に薄い)。ゾラの『文学論集』(藤原書店)をずっと。フロベールやスタンダールを高く評価してるが、バルザックや ゾラ自身、あるいはディケンズ、後のドストエフスキーに比べれば、ただの秀才って気が。計算こそ行き届いてるが、全身をブルトーザーで蹂躙されるような、 狂気じみた破壊的パワーを感じない。モーム、イーヴリン・ウォー、ヘンリー・ジェイムズ、コンラッド、ツヴァイク…。充分に面白いが、先の4人とでは大人 と子供みたいに思えてしまう。

8月24日…「シネマヴェーラ渋谷」帰りの半蔵門線で『フラッシュ』(ヴァージニア・ウルフ・白水社)。前の女性1人を交えた若い3人組会社員風は、空い てる席にも座らず会話。スマホ片手でシルバーシートにのさばる馬鹿より救えるが、会話に熱が入り次第に大声に。うるさいのと飛沫怖さに(彼等もマスクは当 然してたが)、青山三丁目で隣の車両に移動。大声で喋る人間恐怖症。帰りの高崎線にも1人。東南アジア系カップルの片割れの男。平原で羊でも追い回してる ような大声。乗客は俺1人だって表情で、平原の彼方を見つめつつペラペラペラ。当然周囲には”広大な空白”が生じてたが、当人は全然自覚ゼロ。女性は力な くうつむくのみ。大陸的カップル、高崎で降りました。

 「シネマヴェーラ渋谷」 前の坂で、ブルーインパルスをチラリ。五色の色付き雲で、自宅廃棄された瀕死のコロナ感染者を祝ってくれてる。自国民を見捨てて、家族ともども満洲から逃亡した(国有財産まで私物化して)、関東軍よりも浅ましい21世紀の軍隊の姿だ。

8月22日…「109シネマズ高崎」で『孤狼の血LEVEL2』。15時10分からの回20人強の入り。傑作に近い秀作。やっと韓国映画の背中が見えた (在日韓国朝鮮人をメイン登場人物に)。脚本(池上純哉)も中々だが、松坂桃李が善良過ぎる刑事なのが不満。ベンツに乗るだけでなく、女遊びも派手にかま して(濡れ場も増える)、警察内部の憎悪を買う方が自然だと。エピローグの狼場面も蛇足。本来120分に収まった。渋川清彦、斎藤工、村上虹郎、かたせ梨 乃他の日本が誇る大根俳優群が並の役者に見えた。白石和彌の演出センスだろう。前進座の中村梅雀を公安刑事役にしたり、鶏の代わりに猫に詰めた指を食わせ たり、脚本、演出陣の知性教養も三池宗史や瀬々敬久とは天と地。前作に次いでアホの山根貞男が、どう難クセを付けるかが楽しみ。

 帰りに高崎駅西口の「ローソン」。『昭和の謎99』が山。再録だらけだろうから買わず。白石和彌&町山智浩が、『孤狼の血LEVEL2』を巡って対談し てる、『実話BUNKAタブー』を久々に。相変わらずメインの政治記事は、各媒体からの無節操なパッチワークだが(結論も常に『週刊新潮』)、食い物記事 は読める。なるほど。俺が凄く美味く味わってる「日高屋」のつけ麺は、問題外なのだと。達人にはホントかなわない。だからって推薦店に交通費かけて行く気 も全然。つけ麺、いや全ての食い物なんて、近所の「日高屋」か「小諸そば」、「嵯峨谷」で充分な俺。インドかパキスタン本面と思われる、ここのレジの外人 軍団は、愛想いいだけでなく日本語も超達者揃い。新米日本人バイトへの教育指導も鮮やか。付近のセブンやファミマには最近まったく行かない。

8月20日…朝一番で「シネマヴェーラ渋谷」の『暗黒の恐怖』。夕方は「神保町シアター」の『ヘッドフォン・ララバイ』。前者約40人。後者9人(今回の 特集はいつもこんな入り。「シネマテークたかさき」真っ青)。興行って面白い。『暗黒の~』の監督はエリア・カザン。赤狩りの際に日活ロマンポルノ裁判で の梅沢薫役を演じた、要するに裏切り者の作品だが、良く出来ていた。衛生局や警察のペスト対策は、中抜き奨励感染者遺棄政治真っ最中の日本とは大違い。だ らけたマイホーム場面を8割カットすれば傑作。『ヘッド~』は、駅伝走者が片手を吊りかつ血まみれで走る奇怪珍作。ただ脇が松橋登(良くこんな役受けた ね)、寺田農(ミュージシャンと言うより演歌の弾き語り)、中野良子(東映に衣装部はないの?)と、充実してて飽きず。

 高崎線で『ロード・ジム』(コンラッド・河出文庫)。途中で数年前、講談社文芸文庫版を読了済みと気付いたが、引き込まれるまま再読。コンラッドの面白 さは、具体的には述べづらい。ただ素直に溺れる何かが。同性愛云々の分析は安っぽい。けど何なのか?題名忘れたコンラッドの著作は結構たまった(ボケ気味 の記憶上。実際には売却済み)。

8月19日…野戦病院作られちゃ、歴史修正&人種差別主義で知られるアパ以下の、部屋大量税金借り上げホテル業界も困るはず。これらスガ&二階一派に献金 してる、GoTo関連企業ボロ儲け体制堅持のためにも、感染者自宅廃棄虐殺政策は今後も続行されるだろう。日々の栄養ドリンク、『日刊ゲンダイ』の春日良 一、山田邦子、ダンカン、中川淳一郎、佐藤優の連載はいつ終わるのか。右派系言論人も当然起用されるべきだが、三浦瑠璃や小川榮太郎以外なら誰でもいい訳 じゃねえだろう(単なる馬鹿もいるが)。

8月18日…町山智浩が早くから主張している、野戦病院形式のコロナ病棟がなかなか設置されないのは、電通やパソナが本分野じゃ中抜きシステムをまだ構築 出来て無いせいでは。つまりスガ一派の、反社会的国賊企業への心優しい時間稼ぎ。その間に自宅廃棄された感染者がバタバタ死亡。いや虐殺と表現すべきか。 パラ強制参加の児童勤皇神風特攻隊も凄惨な結果を招きそう。東京が前大戦下の沖縄に。選挙に行かない大人には自業自得な面もあるが、時間稼ぎのコマにされ るガキは堪らない。「君が代」斉唱強制で教員の唇チェックしてた、東京都教育委員会らしいが。

 『万華鏡』(レイ・ブラッドベリ・創元SF文庫)後書きで訳者の中村融は、ブラッドベリがアメリカの最高の文学賞を授与されたと書き、これは日本の文化 勲章に当たると盛んに持ち上げる。でもそれってまったく誉め言葉になってねえよ(中村君の俗物性証明にはなってるが)。訳は分かりやすかったが、寝言並べ て読者の後味を悪くするな。

8月17日…”殺されたきゃ自公維新。生きたいならそれ以外”。あらゆる選挙への心構えと思うが、共同通信の世論調査では、公明党や共産党より維新の支持 率が高いのだと。”世界が注目する”日本人の前衛的政治意識に、益々磨きがかかって来た。地球広しと言えど、同じ原野を言い値でで2度も3度も買うのは日 本人だけ。遂には命まで奪われんとしてるのに、日の丸ハチマキ締めて自宅自爆1人神風特攻隊。片道燃料飛行機や木製魚雷艇風インチキ兵器用意する必要もな く、腐敗政府もニコニコ大助かり!(棺桶や線香も自助自前)。ニッポジンワッカリーマセーン!

 以前コスミックの10枚組DVDで観た、『魔の家』を「シネマヴェーラ渋谷」で。約50人の入り。かなり隙だらけの一作だが、『アダムスファミリー』ご 先祖版タッチで退屈しない。帰りの高崎線で『場末シネマパラダイス 本宮映画劇場』(田村優子・筑摩書房)読了。肉親が親を描いたドキュメンタリーや本に ロクな物は無いが、本書は抵抗なく楽しめた。散漫な所が逆にいい。

8月16日…仙台市市長選挙も凄かった。投票率30%以下。主権者意識ゼロの愚民はアベスガコイケ一派の、自国民疫病人体実験(731部隊政治)で死に絶 えても仕方ない。後は家族や信頼できる友人らとどう生き残るかの問題。連中は警察や自衛隊と言う暴力装置を、日頃から裏金まで投入して育成してる。丸腰の マルタ国民は往生しそう。

『キネマ旬報』のつまらん連載が終了してホッとしてた、ジブリの鈴木敏夫の退屈映画漫談。図々しくも今度は『日刊ゲンダイ』で。見返りの広告出稿があると も思えない。渡部幻、山根貞男以下の恥文連載する意図が理解不能。聞き手の金澤誠が売り込み上手なのか?(良く仕事してた『東映キネマ旬報』も廃刊だし)

8月14日…「シネマヴェーラ渋谷」で『私はゾンビと歩いた』。題名の訴求力のせいか40人強の大入り。けど大半熟睡。本畑の映画としては特にアレな訳 じゃないが、気持ち良く寝られる。確か2回目(最初はDVDだったかも)。『惑星ソラリス』のように、3度目なら最後まで見通せるか? 半分稼働の「シネ マテークたかさき」なら、満席掲示が出る入り。「シネマテーク~」で思い出したが、シネマスコープじゃない左右ほぼ同寸画面の本編上映の際、予告の下3分 の1位が昨今真っ暗に。前はこんなじゃなかった。受付の兄ちゃんに告げると、間違いじゃなく本編ではちゃんと映るとの弁。「?」良く分からないが想像する に、レンズ交換とかをさぼってる? サイズにうるさい『映画論叢』執筆陣なら、血の雨降らせてたかも。俺な忍耐強いので以後黙って不快気分を満喫してるが (無知だし)、良く他の客は文句を言わない。予告も料金のうち。半年くらい前から予告上映してる森山大道ドキュメント、いつになったら上映を? 『きみが 死んだあとで』はようやく上映される模様。高崎経済大学、群馬大学、群馬高専と、中核派やシンパが多数居る土地柄。もっと早くかけるべきだった。『狼をさ がして』と同週上映すれば、爆発的、いや”爆弾的入り”必死だったのに、志尾睦子総支配人の指揮下、高崎市との癒着を深める一方の同館じゃまず無理だろう な。

 行き帰りで『万華鏡』(レイ・ブラッドベリ・創元SF文庫)。600P以上あるのでさすがに読了不能。楽しめるが、序文のオッサンがアリストテレスや シェイクスピアまで持ち出して、著者は単なるSF作家に非ずと執拗に繰り返すのが笑止。多分これは著者の自らは口にしずらい願望なのだ。商業的成功を収め た作家が陥りやすい境地だが、単に面白いSF作家のどこが悪い? 松本清張や司馬遼太郎も、”松本文学”だ”司馬文学”だヘンテコリンなほめかたされる。 きっと暇つぶしで読んでるだけの読者も、自らのステータスアップになるような錯覚を得たいのだな。通俗小説で暇つぶし。実に健康的だが。『万華鏡』収録作 も、ヘミングウェイ気取りの幼児期回想ものは退屈至極。俺も清張の小説は三島由紀夫より面白いが、文学的に高度とは思わない。それだけでいいじゃん。
 

どうも

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2021年 8月13日(金)11時23分13秒
  塩山さん、ご無沙汰してます。東京の感染者爆発ヤバいですね。もっとも仙台も過去最高を記録していますが、政治家も役人も医者もどうしたらいいのかわからないのに落ち着いてますね。
「仕事増えてたいへんだから休ましてくれ」とか言った漫画家って誰ですか!とんでもないヤツですね!!
今日の画像はひさしぶりに出た新作漫画本「お人形の家 寿」です。これは私の最後のギャグ漫画かもしれませんね。毎回そんなこと言ってますが、献本はしないので買ってください。
 

下々の者へ(その1928 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2021年 8月 3日(火)16時01分24秒
編集済
  8 月13日…本業の間に「シネマヴェーラ渋谷」の『優しき殺人者』(’52米)。50人以上の大入り。その期待を裏切らない(何せ全員命懸けだし)。アイ ダ・ルピノは元より、常にやや大味なロバート・ライアンも繊細な演技。無論、凶悪なルピノ様の方が趣味だが、貞淑な人妻も悪くない。彼女に岡惚れしてる下 宿人の初老男、最後に再登場するのかと思ってたが…。 平ひさし先生です。

8月12日…上京せずに良くなり内心ホッ。だが富岡は毎日4~5人感染者が確認されており(富岡署員も)、人口比率からすると都内よりヤバいかも。東京で も群馬でも生体実験用マルタ国民はつらい。大日本帝国時代より、政治腐敗は確実にグレイドアップ(推測)。 アベスガのような犯罪者に政治を委ねるなら、維新や国民民主党以外のどの政党でも良かった。山口組でもここまで悲惨じゃなかったかと、過去形で語らねばな らぬのが情けない。

8月11日…高崎駅のお婆ちゃんホームレスが、西口公衆電話付近に移動した理由が判明。かつては東口側の、「くまざわ書店」前の階段近辺に。そこに植え込 みがズラリ。JR東日本高崎支社の、反社会的性根がここにも露呈。コロナ下で0~1番線ホームで小遣い稼ぎに居酒屋開いたり(高校生の通学路)。一方で消 毒液はケチって一切対処せず(高崎市営トイレのみが常識的対応を)。ムカつく婆さんだが、腐った吝嗇鉄道会社に比べれば”日焼けしたシワシワ天使”。

 出しガラ同然のジャームッシュやスパイク・リーの映画は避けてるが(石井聰亙も)、時間の都合で「シネマテークたかさき」の『アメリカン・ユートピ ア』。20人近い好調な入りだが、バーンが脳ミソ模型片手にゴタク並べ始めたので不安に。「ひょっとしてこの調子で100分以上…」不安はズバリ。岡林信 康のコンサートで、エンヤトットを終始強制拝聴させられた心境。哲学的で個性的詩人である事は否定しないが(踊りもお上手)、音楽性に毛等の魅力も感じ ず。それより全員が裸足なので、水虫が感染しないか心配で。大義倒れの凡作が続くスパイク・リー。またもや人種差別糾弾を芸無く持ち出し、映画的不毛を上 手く隠ぺいしたつもり。日本にも新藤兼人という同タイプが居るが、実質的女房の乙羽信子や鳥居恵子、墨田ユキまでジャンジャン脱がせ、観客サービスしてた ぞ。お前はソックリ返って既製品メッセージ(色褪せた吊るしのスーツ)並べてるだけ。70年代の長谷川きよしの、何かと言えば”兵士”や”戦い”が登場す るインスタント反戦フォーク並。上信線で『龍潭譚』(泉鏡花・龜鳴屋)読了。武藤良子の挿絵はともかく、中身は難解でほとんど意味不明(ルビは多いの に)。

8月10日…「神保町シアター」で『彼女が水着にきがえたら』(’89)。観客9名。バブル時代の映画は特にマニアもおらず、軽視されてる風潮が(でも9 人はひどい。「新文芸坐」かよ)。ただ今観るとそれなりに楽しめる。役者の台詞は全部聴き取れるし、照明が真っ暗で顔の判断不能と言う事態もない。作品水 準はともかく、ハード面では欠陥商品では決して無い。21世紀の邦画界は、指が4本しかない手袋や、黄ばんだしみつきシーツを2000円近い値段で平気で 売るし。

『映画芸術』最新号を「書泉グランデ」で。大蔵映画のハレンチぶりをメインにした、ピンク映画界特集が充実(若松孝二の娘もさすがだ)。こういう経緯は 『キネマ旬報』の切通理作の連載を読んでも、ちっとも分からない(無味乾燥文なのでまず読まないが)。井上淳一の怒りに共感。今、大蔵映画で仕事してる監 督は、日活ロマンポルノ弾圧の際に、検察側に寝返って自分だけ起訴を免れた、梅沢薫みたいな連中ばかりなんだろう。生来のスト破りというか、第二組合根性 の持ち主、皇国には多い気するし。あちらの社会派映画には、非情な殺し屋はバッコするが、同階級の裏切り者は特例的存在のような。登場しても絶対的悪。日 本じゃ彼等が妙に同情されたり。意味階級道徳不明。

8月8日…ウィレム・デフォーって日本の3流新劇役者並の大根(柄本明レベル)。その証拠にコイツが主演する映画でまともなの観た試し無し。当然覚悟は出 来てたが、「シネマテークたかさき」の『ライトハウス』もやはり悲惨。客は15人前後でここではマシな方。けど主演が大根で演出者が想像力不足じゃ、面白 くなるはずがない。おしめ引きずりガキだまし。『神々のたそがれ』をふと。帰宅。コスミックの10枚組DVD『疑惑と迷宮の世界』収録、バーバラ・スタン ウィック主演、『恐怖の叫び』で両眼洗顔。帰りの上信線では『燃える地平線』(橘外男・幻戯書房)。巻頭作、「地獄への同伴者」いいな。西村賢太、この人 から多分影響を。巻末の皇軍兵士白人女性集団レイプ事件を描いた、「五十何番目の夫」 には、題名ともども更にのけぞった(傑作)。題名作で時流に便乗、皇軍に媚びへつらいの文章を並べた橘も、マッカーサーに感謝の手紙を書いた、多くの日本 人と同じ世のしのぎ方をしてたのだね。

8月7日…御用記者クラブ猿芝居一座で、朝日や東京と共にリベラル大根役者を演じてる、『毎日新聞』オンライン版がひどい。チョイ前はアベが陰の実力者を 目論んでると無批判にヨイショ。今度はスガの広島での読み飛ばしは、ノリで紙がくっついてたせいとフォロー(中学生の例のティッシュの箱かい)。『上毛新 聞』真っ青な糞拭き紙根性。飛ばしても不思議に思わない、スガの公人にあるまじき脳軟化振りこそ批判しろ。批判で思い出したが、政権批判をつぶやく一方 で、必ず上皇や天皇を絶賛する輩が(いちいち保険掛けないと不安なら黙ってろ!)。その小心さ奴隷根性は記者クラブ記者並だが、差別の根源たる王様制度に 媚びへつらいつつ、”差別の総合デパート”のアベスガ政権批判するのは、2枚舌ならぬ3枚舌。裏金機動隊員の肩もみしながら、貧乏人のデモ隊列に色目を使 うなよ。自称インテリにも腐るほど。おなじみの高橋源一郎や北原みのりに加え、田中”天皇聖断大感謝”龍作も仲間入り。『赤旗』日曜版が”医療崩壊”との 言葉を一面のリードで使い始めた。『東京新聞』はその状態に接近しつつあるとの認識と表現。親族が死に絶えるまでほざいてろよ。

8月6日…「古書会館」の市、大和市の「香博堂」が硬軟取り混ぜた個性派雑誌を、220円均一で出品。つい10冊以上買う。薄いのが多く、灼熱下の飯田橋 への帰り道も助かった。本業数時間後、「新文芸坐」のベルモンドの『危険を買う男』。つまらない。こんな場当たり的脚本じゃ、ベルモンドでもどうにもなら ない。高崎線で『報いられたもの 働き手』(モーム・講談社文芸文庫)。三島由紀夫と異なり、モームは小説も戯曲も評論も面白い。女子供の傲慢さを嘲る文 章は特に痺れる。訳の行方昭夫は分かり易く的確なだけでなく、凡書はまず手掛けない。翻訳書選択の指針にしてる俺。

8月5日…「シネマテークたかさき」で『水を抱く女』。観客4人。だらけたスカシ演出にグッタリ。優れた原作を手間暇かけてボロボロに。高崎駅西口のお婆 さんホームレス。晴れた日は公衆電話脇、雨の日はエスカレーター横と寝場所をチェンジ。見たトコ公衆電話脇が本宅。最近は通行人に罵声を浴びせてない。上 信線で『暢気な電報』(木山捷平・幻戯書房)。『笑の泉』(一水社)掲載作が5本収録。艶笑譚とでも言うのだろうか。講談社文芸文庫の『酔いざめ日記』 で、後半は一水社の仕事を露骨に嫌がってた。こういう傾向はエロ漫画業界でも同じ。「仕事が忙しくなったので止めさせてくれ」と、某4コマ漫画家に昔ほざ かれたし(ウチは仕事じゃなかったの?)。木山捷平ほどは出世しなかったな、あのヒゲ漫画家。

8月4日…勤労意欲モリモリ。出社前に再見した、「シネマヴェーラ渋谷」の『黒猫』のお陰。カーロフがⅤの字カットでの初登場顔見せ場面では、「待ってま した!」と叫びたくなった(「ダンチョネ節」口ずさみながら粋がる、”渡り鳥シリーズ”の滝伸次もやや迫力負け)。文字通り寸分の隙も無い流れるような展 開。『風と共に散る』、”無頼シリーズ”の『大幹部・無頼』とか、こういうタイプの映画が俺は趣味。夜、高崎線で読了した、『コンラッド中短篇小説集3』 (人文書院)収録、「武人の魂」もそんな感じだった。

 気分転換に『昭和39年の俺たち』9月号。トイレでまだ拾い読み中の、前号の少林寺映画特集も凄かったが、今回のニンジャも半端な量じゃない(女子プロ には一切興味無し)。担当の藤木TDC、入谷コピー文庫から『キネマ旬報』まで股にかけての大活躍だが(稿料安そうなトコばっか)、弟子が3人位居るの?  もし一人でこなしてるのなら、絶対に長生きは出来ねえな。俺も一時は月刊、隔月合わせて毎月5冊下版してた時代も。だが奴のこなしてる原稿枚数に比べれ ばお道楽。薄毛の梶山季之か。無署名だが同誌の「俺たちの隣のお姉さん」は含蓄が。前号は同コラム後ろの携帯サイト広告に、青山一海の絵が使用されてて懐 かしかった。前世紀、『漫画娯楽館』とかのエロ劇画誌で世話に。もう1人の如月次郎とは縁が無かった。

8月3日…さすがにド腐れ『上毛新聞』のように、白痴的疫病拡大オリンピックトップ報道こそしない『東京新聞』だが、医療崩壊との表現は神経質に避けてい る。朝日、毎日と並ぶ、”記者クラブ内左派”の役所担当紙の限界か。基本的に役人発表表現の踏襲。ここで既に完敗。近く自宅廃棄されて死んだ感染者を、” 長期に渡り呼吸しない人”とか言い出しそうで怖い。『赤旗』も意外に抑制的。医療崩壊と言い切ってるのは『日刊ゲンダイ』のみ(でもリードでは使わな い)。都内各所を無意味に散歩して、仕事する振りしてる全国からの動員警官。感染警官が出身地に帰郷後は、日本中が中川信夫監督の傑作、『地獄』のような 惨状と化すのだろう。

 夜、「シネマテークたかさき」で『グンダーマン』。観客4人。これも配給は太秦他。6人だった『夕霧花園』と合わせて10人(?)。煮え切らない内容の映画を買い付けたがる会社。音楽ばかりが溢れて(悪くはない)、主人公の性格が曖昧。『映画:フィッシュマン』の逆。

8月2日…”世界が注目症候群”とでも呼ぼうか。全方位でニッポン沈没が進行、すっかり一流の後進国になるに従い、”実は世界がニッポンを…”といった妄 想報道がコロナ並に拡大。気違いどもの寝言にはもはや驚かないが、さすがに落とした財布が戻るだけじゃ説得力不足と考えたか、先週の『東京新聞』家庭欄で はデケー文字で、”世界が注目するワサビの栽培方法”(要約)がどうのこうの。ワサビに醤油は似合うが、日の丸はフィットしないよ。薬味にさえ愛国心を注 入せずにいられない記者って(チューブで)、ハッキリ言って狂人の域。名前メモるの忘れたが。

 高くて、読みずらくて、重くて、しかも中身が退屈極まりない『歳月』(ヴァージニア・ウルフ・文遊社)を、ようやく読了。既に人生の夕暮れ。途中放棄し て『コンラッド中短篇集3』(人文書院)にでも乗り換えるべきだった。3300円をドブに捨てるような気がしてつい(より大切な余生を数日肥溜めに捨てて りゃ世話ねえ)。大石健太郎なる英文学者が”新版よせて”の末尾でほざく。”『歳月』はいい作品だと思う。何故この作品が大澤(實)訳以外に存在しなかっ たのか、私には不思議でならない”。まったく不思議じゃねえ。長いだけでつまらくて売れそうにないから誰も訳さなかったんだよ。2名を除く英文学者は聡明 だったな。

 『赤旗』に林哲夫が寄稿。入谷コピー文庫の『私のワンコイン文庫』もなかなかだったが、この人の文章にはスカが少ない。岡崎武志、南陀楼綾繁と(荻原魚雷も見かけたような)、旧『sumus』同人の養老院風吹き溜まり、いや別荘の観がある同紙。
 

パンケーキを毒見する

 投稿者:漫画屋  投稿日:2021年 7月31日(土)16時10分57秒
  公開中。
眼高手低作。
 

偽りの隣人

 投稿者:漫画屋  投稿日:2021年 7月31日(土)16時08分31秒
  9月17日公開予定。
ちと中途半端。
 

下々の者へ(その1927 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2021年 7月18日(日)21時46分47秒
編集済
  8 月1日…業者が最高経営者の出来の悪い身内、あるいは導入責任者が余程巨額の賄賂を…とでも想像するしかないのが、イオングループポイントカードシステム のデタラメさ。俺は確かに不器用(童貞喪失時を思い浮かべつつ、遠い眼…)。けど見まわせば、あのカードが1度でOKだった客なんかほぼいねえよ。一時は バリカン風機械でバーコードを読み取ってたが、最近は再びカードを客が。全然読み取れねえのに。高崎駅西口駅前店舗の親切なお姉様は、包丁を使う要領でと おっしゃってましたが(豆腐切りの心得と)、たかがポイントカードでなぜ客が武士道精神まで? 全国イオングループレジ脇の巨大な闇。近所のライトアップ 上手なだけのマーケット、「ヤオコー」(魚の薄切り振りは芸術の域)より商品の質はいいと思うが。

 『さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ』(阿武野勝彦・平凡社新書)読了。なかなか。『人生フルーツ』は糞で、『さよならテレビ』はどう でも良く、『ヤクザと憲法』は傑作だった。題名センスが中身と連動。テレビマンユニオンは日本の映像世界を堕落させる一方だが、東海テレビは凄いな。

7月31日…ようやく残り200Pになった『歳月』(ヴァージニア・ウルフ・文遊社)。ダラダラ長いだけでウンザリ。登場人物が多いのに正式名や愛称が混 在、分かりずらさは半端じゃないし。本体が3300円もしなけりゃとっくに途中放棄。訳者の大澤實は故人でウルフ研究家として知られた人物だそうだが、ヘ ンテコな面も。どうでもいい地名他にやたら注釈入れたり(既にシェイクスピアの名前が出てるのに、直後に登場する『真夏の夜の夢』『お気に召すまま』に” いずれもシェイクスピアの作”とご丁寧に)する一方、肝心な点で説明不足が。292Pでマーティンがチップを拒否する下り。何度読んでも経緯が分からな い。ボケ老人にも分かる訳をと言っても故人じゃ…。版元がグラビア誌で言う所の、特写でなく有りネガを安く使ったんだから仕方ねえのか?(ブツブツブツ)

7月30日…「ユーロスペース」で『夕霧花園』。観客6名。脚本が練られてて悪い作品じゃないが、演出がハッタリ不足(客足に直結)。監督は誠実な人なん だろう。刺青、風呂場での濡れ場、日本軍の現地婦女子性奴隷化場面等は、いくらでも盛り上げられるが淡々と(風呂場のみややネチッこくて好感)。配給元の 太秦は『狼をさがして』でも右翼の妨害に遭ってるし、泣きっ面に蜂。俺は口ほどにも無い作品レベルのスターサンズより(『新聞記者』『パンケーキ~』)、 こっちに頑張って欲しい。ただ上映館はもっと選ぶべし。ここのモギリの馬鹿不細工男女の接客態度は昔から最低最悪(ビルのお飾り案山子で、「いらっしゃい ませ」ひとつまともに言えない)。何年も前から。たかが切符切りが根本的に勘違い(映像芸術関係者なんかい?)。観せてやってる感200%。例外なくだか ら、経営者の腐った根性が従業員に伝播してると推測。1階上の「シネマヴェーラ渋谷」は無論、類した番組を上映する「新宿ケーズシネマ」に比べ文字通りの 糞壺。配給会社も時には匿名の客になって、映画館の実態と接しなければ。溢れた肥溜めの横でレストラン開いても客は来ないよ。

7月29日…社会福祉の一環としてと言うか、母ちゃんの頭のリハビリ用に嫌々購読してる(読み慣れてるので)、”群馬の糞拭き紙”と心ある人が口を揃える 『上毛新聞』。昨日の一面はトップがオリンピックで左が高校野球。その下にカルカッタの水害を伝えるような感じで、都内の感染1000人突破を(コラムに 近い小スペース)。今朝もほぼ同じ。NHKでさえコロナをトップで扱わざるを得ない緊急事態。明日は? 横山秀夫は履歴から同社勤務時代を抹消した方がい いよ。でもそれじゃ歴史修正主義者か。独占的地方紙の腐敗、堕落は底抜け。

 アベの馬鹿が開会式から逃亡したのは、お母様の意見だろう。推測。「駄目よ僕ちゃんあんな危ないトコ行っちゃあ。僕ちゃんはね、3選、いや4選もありう る大事な人なの。体大切にしなくっちゃ」「うん、わかったよお母さん。僕ちゃんゼッタイ(漢字じゃ喋れない)そうする。だから今夜はまた僕とおねんして ね」「仕方ないわね。これも日本国のため…」内心夫の感染死を望んでる、ショートヘア&脳ミソの尻軽女が隣室でイライライラ。

 『上毛新聞』の堕落同様、枝野のアホさもこれまた底無し。混乱するから中止は求めないって、今後は今以上の大混乱地獄化は必至。現実を見ない点はスガ 並。立派ではあったろうが(特にアベスガの類いに比べれば)、江田五月をオーバーにも”偉大な政治家”呼ばわりしたり。自らの地位保全にしか興味のない姑 息な小者。お前にとり立派な政治家は、政権には入れてあげないと暴言を吐かれながら、立憲に未だ協力してくれてる志位和夫だろう。

7月27日…「シネマヴェーラ渋谷」、午前11時からの『午前零時の出獄』(監督・小石栄一・’50大映)。観客10人チョイ。万年閑散の「新文芸坐」状 態。入りにふさわしい凡作だったが。特集中の成沢昌茂、ジッとしてる男女の描写は巧み(腰の動きまで想像させるテクニシャン)、ただ2人が世間の風にさら されると児戯(井手俊郎はそこらも凄い)。サスペンス&アクションだと完全ギャグ(神社内の芝居には絶句!)。既に大根パワー全開の岡田英次はともかく、 高品格の青年時代が拝める貴重な一作。行き帰りは『歳月』(ヴァージニア・ウルフ・文遊社)。行間はいいが文字が小さすぎるし、1行48文字は詰め込み過 剰。本文もムダに重い紙で肩凝り。

7月24日…五反田の古本市に早く着き過ぎた。近所の寶塔寺の石段を拝借し、『ポリー氏の人生』(H・G・ウェルズ・白水社)を30Pほど。”絶倫の人” のおかしいような悲しいような、奇妙な味の小説。会場で雑誌を結構買い込み、宅急便で送ってもらう手はずに。高円寺行きは中止。疲れたので上野から長野新 幹線で高崎。「シネマテークたかさき」で『クローブヒッチ・キラー』の初日。全然知らない作品だが、20人強の入り。ひょっとすると、『1秒先の彼女』並 の知られざる佳作? 甘かった。ひでえ脚本&撮影。殺されかけた小太りおばさん、一体どうしたんだよ? 今日の下りを「嫌われ者の記」第277回で書くの で調べたら、昔お世話になったティーアイネットは東五反田4丁目、「南部古書会館」は東五反田1丁目。今度来た際は、昔時々通った運河沿いの「五反田名画 座」跡地でも訪ねてみるか(封切りの「五反田東映」に併設)。

7月23日…昨夜は散々。今日の五反田&高円寺の市に備えて珍しく事務所泊まり。夜、普段は行けない「新文芸坐」レイトショー、『ストップ・メイキング・ センス』へ。19時半と開映1時間前には現地着。所が既に完全完売(266席もかい!)。感じと味のいい近所の回転寿司、「大江戸」の夕食は充実してた が、やはり漂う寂りょう感。以降の他館番組上映はあり得ないし…。ポチポチ雨まで。テクテク。「ジュンク堂」先の「古書往来座」へ。ロシア帝政時代の爆弾 魔風店長、『週刊ポスト』連載打ち切りで傷心ののむみち、体格坂本すみ子化の武藤良子という、ガンクビスリーが勢ぞろい(事前連絡もしてないのに)。「塩 爺、無理するなよ今度の本は高ぇから…」巧妙な営業トークで、結局は武藤の4000円以上もする新刊、『龍漂譚』(泉鏡花・亀鳴堂)を買わされるハメに。

7月22日…桐生で育ったという画家の山口晃。絵はお上手のようだが姑息な糞野郎。『東京新聞』群馬栃木版に登場。”祭典では終わらせない””公式ポス ター制作の葛藤漫画に”と、大量殺人オリンピック大失敗後の惨状に合わせてアリバイ作りに必死。テメー自身オリパラポスター引き受けギャラもらってるの に、大した神経だ(寝言は福祉団体にギャラ全額寄付してから並べろ)。一方で「私は反政府じゃない」。官憲にも一般人にも愛されて、両方から賞賛浴びつつ 銭儲けしたいらしい。佐藤優が腐ったようなこんな奴、1面トップ写真2枚入りで紹介した、池田知之記者(自称)も同レベルの人間なんだろう。あるいは日本 人の象徴かい?

7月21日…町山智浩がらしくない間違いを。宮崎勤はロリコン漫画ではなく、エロ劇画世代のオタクだと言うのだ。まったくの間違い。勝手に部屋に押し入っ た『夕刊フジ』の記者が、見栄え良く並べて写したと当時噂された、有名な写真の記憶で語ってるのだろう。『漫画エロトピア』増刊号、大地翔(師匠の榊原隆 ともども熱心な創価学会員で、選挙の度に往生させられた)の『若奥様のナマ下着』が異常に目立つ位置に(同作は後に映画化、にっかつで配給)。なぜ目立っ たかと言えば、他は全部ロリコン漫画誌(美少女マンガ誌とも)。俺が編集してた『レモンクラブ』(表紙・くらむぼん・日本出版社)、友人の加藤健次の『マ ンモスクラブ』(笠倉出版社)他だったのだから。全部がロリコン系で、一誌だけ毛色が違ってたので逆目立ち。町山はそれに幻惑されたのだ。誰か親しい友人 は教えてやれよ。

「シネマテークたかさき」の『映画:フィッシュマンズ』(監督・手嶋悠貴)、平日午後なのに20人強の大入り(稼働席約30)。しかも入場料2500円。 そんでもって観るに値する場面は3分前後(後半の細切れでない唯一のライヴ。ここだけカーテンの影から覗いてる、館関係者らしき人物も)。母親&旧メン バー公認のまんじゅう本風ドキュメンタリーだけに、神格化一筋で説得力ゼロの空疎な無駄話が約180分。音楽的には中々だけに、利害関係者以外で才能と度 胸のある人の手になる、赤裸々”サトチャン”ドキュメンタリーが待たれる。ただこんだけのクズドキュメントを、2500円の入場料で当てた関係者の、鋭敏 な興行センスには頭が下がる。本なら新書一冊にもならないスカスカ振りだし。関係者、映画を舐め切ってるが商売センスは充分。お母さまが創価学会婦人部に 見えたのは俺の妄想?

7月18日…「シネマテークたかさき」に、『映画:フィッシュマンズ』開始3時間前に予約電話を入れるが、既に満席と。漁師のドキュメンタリー映画に、な ぜそこまで人気がと調べたら、楽団もの映画と判明。無知とは怖い。仕方なく内容不明な、『一秒先の彼女』を予約。開始30分前に着いたら再びビックリ。こ ちらも満席。ロビーには中国語っぽい会話が横溢(実は韓国映画と思ってた)。良く出来てました。安手の泣かせ映画だが、演出者が照れてるのが可愛い。下着 クンクン野郎の場面など、絶対にプロデューサーに嫌われたろうに、2段落ちまで付けて残すところが憎い。へちまみたいな顔の主役女優も好演。満席の婦女子 の涙を大いに絞らせてたが、要するに『時をかけるコレクター』(大林宣彦+ウィリアム・ワイラー)。変態野郎を上手く商いに結び付けている。感心。

 帰りの上信線で『一日一考 日本の政治』(原武史・河出新書)。現存の人としては浅野健一、寺澤有、町山智浩同様に俺は評価する人だけに、さすがの1 冊。ただ「?」な文化人様も。昨今陛下の赤子宣言してる高橋源一郎は、敢えて彼の天皇制廃止論を引用して皮肉を効かせてるのだろう。しかし小林よしのりや 三浦瑠璃並んで、コロナ単なる風邪論を吐いてる、東浩紀ごときを登場させてるのは意味不明。高橋がアウトバーンの小石だとすると、東は大人の頭大の大穴。 昭和天皇から深沢七郎、永田洋子、蓑田陶喜、大道寺将司、田中角栄が同居する興味深い1冊なのに。それ以外は楽しい。
 

首里劇場

 投稿者:zzz  投稿日:2021年 7月17日(土)21時04分59秒
編集済
  東 京と沖縄に緊急事態宣言発令中、沖縄の首里で映画を観てきました。首里城正殿を模してた(屋根の部分)劇場です。外観の写真を撮っている私を見た館主が出 てきて、映画のチラシを数枚渡し劇場に戻って行く。私も続いて入ると「観光客かと思った」と、「観光客ですが映画を観に来ました」。大人800円、検温と 消毒あり。上映開始まで10分ほど劇場内に入口のある「便所」を見たり通路の展示を見たり。「もうすぐ始まりますよ」。劇場内の中央に座ると他に客はいな い。灯りが消え、館長のアナウンス「・・・始まり始まり!」。「カサブランカ」が始まる。映写機ではなくDVDのようだ。35年程ぶりに映画館で映画を観 るが今はこの方式なのか。昔名画座で観ていたが最後まで楽しめた。終了し灯りがついたが結局一人だった。出入口にいた館主に礼を言って出る。外にも客の姿 はない。10分後に2回目が始まるが無観客で上映するのか誰か来るまで待つのだろうか。次週上映は「ビルマの竪琴」。

三省堂書店が閉店すると神保町に残る大型新刊書店は書泉と東京堂になるが偏りすぎているのではないか。
さぼうるは緊急事態宣言中は休業のようだ。靖国通りヴィンテージ隣のインバウンド向けホテルはいつの間にか廃業している。
 

下々の者へ(その1926 )

 投稿者:しおやま・よしあき  投稿日:2021年 7月 3日(土)07時11分56秒
編集済
  7 月16日…1時過ぎ、「古書会館」帰りに神保町交差点で南陀楼綾繁の10年後みたいな風貌の、高崎俊夫とバッタリ。互いに先を急いでたのでお茶は飲めな かったが、約5分の立ち話の間に、荒井晴彦、成沢昌茂、荒木一郎、佐久間良子、岡田茂他のゴシップを相互収集。何の役にも立たないが、俺はこれが楽しいん だな。夕方、「早稲田松竹」で『ラ・ポワント・クールト』『5時から7時までのクレオ』。いずれも再見だが新鮮で深い。この監督にはスカが無い。高崎線で 『二人の若妻の手記』(バルザック・水声社)。行間詰め過ぎでホント読みずらい。息苦しさは2段組みの東京創元社版全集に負けてない。中身の面白さを馬鹿 な編集と版元がネチネチ妨害。お前らにバルザックで金儲けする資格はない。

7月15日…富岡市の気違い防災無線が、不要不急の臨時放送。富岡警察署菅内にオレオレ詐欺電話がかかってるので注意をと。時々同じド腐れゲロ放送が。ホ ント馬鹿じゃねえか(馬鹿なんだが)。菅内も管外もねえ。犯罪者は裏金警察の縄張りを考慮して電話してる訳じゃねえよ。富岡署の連中も百も承知だが、仕事 してる振りを宣伝したいんだな。銭や手間暇、自らの汗を一切流さずに。市役所も断固拒否しろ。「そういう不要不急の用件は、富岡署の広報車でお願いしま す」と。同署、70年代には面会室で暴力団にオマンコさせるという、『県警対組織暴力』真っ青なハレンチ事件を起こしたのでも有名。遡れば戦中は、敗戦後 『甘楽農民新聞』を主催、市議会議員として常にトップ当選してた伝説の共産主義者、高瀬豊二をリンチしまくったのも同署特高(高瀬の自伝から生ゲロ特高の 名前を引用しようとしたが、本が行方不明)。昔から腐った役人ほど主権者に説教したがる。『甘楽農民新聞』、バックナンバー読みたいと昔から熱望してる が、地元古本屋にも影も形も無し。高校時代、旧「富岡市公民館」で時々目を通してたが。

7月14日…高崎駅西口公衆トイレ(石鹸とゴミ箱常時完備。目先の銭しか考えない、JR東日本高崎支社管理のド腐れトイレとは天と地)入口の電話ボックス 横を別荘にしてた、高崎駅では屈指の古さの女性ホームレス。梅雨期で雨を避けるためか、JRのエスカレーター脇に最近は。ただ西口に2つしかないエスカ レーター横。薄着のおばさんはすっごく目立つ。良く追い出されないなと思ってたら、今日は当人も荷物も消えていた。また以前のように「くまざわ書店」前に 移動? かなりヒステリーっぽい性格で、余り皆から愛されてるようには見えないが。でもJRに意地悪されたのなら少し気の毒。

7月13日…朝一番で「シネマヴェーラ渋谷」の『妾二十一人 ど助平一代』(原題『あかさたな』)。今でも岡田茂の題名改ざんの威力は健在らしく、50人 前後の入りの良さ。でも成沢昌茂、演出家としては無能(脚本家としても俺は買わないが)。主役になると不快さが露わな三木のり平のせいもあるが、すきま風 ビュービュー。佐久間良子にのみイチャイチャ入れ込み過ぎで、観ててドッチラケ。岡田茂が怒るのも当然だ。文化村入口付近で声を掛けられる。自己紹介され てようやく「模索舎」の青年だと気づく。「去年秋の記念集会の冊子、1冊くらい残ってる?」「ありますよ」「近く行くんで頼むよ。入場券買ったんだしいい よね」「もちろん」今度「盛林堂」へ行ったら帰りに寄ってみよう。

7月12日…昨日は満席だった『いとみち』を「シネマテークたかさき」で。観客4名。「初日は満席になってもその後が…」と従業員がこぼしてたが、そのサ ンプル番組か。並。テンポがかったるい。編集が優秀ならもっとどうにかなった(20分は最低切って)。だるいからつい、学校はポスターまで張り出された主 人公の、風俗っぽいバイトをなぜ放置するのか等の疑念モクモク。主演の駒井蓮に既視感。芳賀露天や町野変丸が活躍してた時代の女性エロ漫画家、中森ばぎな だ(中森ばぎ菜、あるいは塚本那美由とも。菜摘ひかるの”人生の師匠”)。無論、韓国の一流整形外科での治療を受ける必要はあるが。3人ともにマニア受け はしたが、コミックスは売れないという共通項が。チヤホヤされて表面上は気分良かったろうが、腹は減ってたろうな。全員初老爺さん婆さんか。『ロデリッ ク・ハドソン』(ヘンリー・ジェイムズ・講談社文芸文庫)、約300Pとおよそ半分まで。実に下らない物語なんだが手が離せない。脇役も含めてキャラ総立 ちの魅力か。

7月11日…11時前高円寺駅着直前、『葦の浮船』(松本清張・角川文庫)丁度読了。上の部類。主人公小関の人の好さは異常・変態の域。皇族&藩屏(高橋 源一郎、宮台真司、北原みのりレベルまで含む)VS正直者日本人納税者の関係を連想。100円均一の会場は大混雑。”100円コロナ”は御免だが、いつも よりは緩いコロナ対策。気持ちは120%理解(全部国民総丸太化スガ731部隊内閣が悪い)。帰りは『ロデリック・ハドソン』(ヘンリー・ジェイムズ・講 談社文芸文庫)。面白い。前半、主人公がローランド嬢と森を散策する下りに特に痺れる。13時半過ぎ高崎帰還。「シネマテークたかさき」で『ブータン山の 教室』。20人以上の準大入り(稼働席約30)。プロデューサーは辣腕で、自称先進国下層民がどこで途上国の景色に優越感を抱きつつ、涙腺を刺激されるか を熟知。3年に1度は主演少女、撮影国を変えては製作されるはず。日本の右翼は99%営業右翼と言われてるが、傲慢金権人種差別主義者バッハを放置、表現 の不自由展を裏金公安の手先と化して攻撃してる彼等を見ると、ホント救い難いなと。共産党が一番の愛国者と呼ばれるスーパー土人国家。

7月9日…「古書会館」帰りに「嵯峨谷」で特盛そば。550円。50円値上げ? まあいいけど。最近外食で入るの、ここと「日高屋」水道橋店くらい(向き 合わずに済む壁向きカウンター席が多い)。旧「東西堂書店」の先にあった、「神田書店」(書房?)がいつの間にやら消滅。虫食い状態の白山通り。そこにそ びえる巨大な出版クラブビルの空虚さ。

 「神田コーヒー」で今週の『週刊文春』読み、初めてコバノブ御大のコラム連載終了を知る。先週は都合で1度も来なかった。野坂昭如より惜しむ人が多いの では(俺もその1人)。 高崎俊夫は、これで『週刊文春』買う必要が失せたとかほざいてたが、ビンボな老醜フリーが過激発言しちゃより貧しくなるのみ。同誌、俺も喫茶店で読むだけ だが、『月刊文藝春秋』や『週刊新潮』に比べれば、日本の地に堕ちた名誉を復権させんとする、数少ない愛国的(?)メディアだろうよ。+『日刊ゲンダイ』 『赤旗』『日曜版赤旗』。『創』『紙の爆弾』はゴミ(主張はまともでも手法が低能過ぎる)。

7月8日…『東京新聞』。”勝者なき都議選”なる、題名からして完全に間違ってるオベンチャラ連載を書いた記者は、岡本太、小倉貞俊、松尾博史、土門哲 雄。まともな記者は同紙でもごく一部。”菅に鉄槌!”この『週刊文春』のストレートなタタキに比べるとノミの屁。こういう幇間記者は、麻生の無礼千万な暴 言の前でも愛想笑い浮かべてるのだ。日本で唯一の賤業と言われる記者クラブ記者。家じゃ「お父さんは財務大臣とも親しんだよ」とか自慢してるのか。子供の 末路が心配だ。

 「109シネマズ高崎」の『キャラクター』。観客10人前後。台詞はほとんど聴き取れたし、役者の顔も区別がつく照明が。撮影も安定(邦画はこの次元で 破綻してる場合多し)。ただ小栗旬が刺されて以降の脚本はメチャクチャ。前半のタッチが持続出来てれば佳作。餌食になる一家のキャスティング費用もケチり 過ぎ。無名と貧乏臭さは別。彼等の泳いだ眼が映画に風穴を。

7月7日…自宅仕事の合間に『少年愛文学選』(平凡社ライブラリー)。高崎線や上信線で置き忘れたら、諦めるしかない。小心者老人には『SMセレクト』増 刊写真集より恥ずかしい(理屈と感情は時に一致しない。スカ系と比べどっちが? ブツブツブツ)。でも結構面白い。本シリーズの文字組行間は、昔から言っ てるが理想的。18世紀の長編海外小説、本シリーズでもっと出せば老人が買うよ。やたら文字が大きい文庫は、生理的に不快で却って読みずらいし。

7月6日…ワクチン2回目。心配したが1回目より反動が少ない。明日あたりにまとめて?(ブルブルブル)『ゴジラVSコング』、上映前の自己宣伝がくどい ド腐れシネコン、「109シネマズ高崎」で最近。弱~いゴジラが日本の象徴なのは明白。米国や中国は相手こそがメカゴジラで、自らはコングだと妄信を。日 本、いやゴジ~ラナッシング。囲われお妾国家の悲しい運命(朝貢資産枯渇と同時にポイッ!)。『日刊ゲンダイ』。山田邦子、ダンカン、春日良一、佐藤優の 連載はいつ終わる?(他人の見解を並べてるだけの中川淳一郎も)

7月5日…「早稲田松竹」のモーニングショーで『アルジェの戦い』。70年代末、「新宿東映」のオールナイトで観て以来。45~6年振りか。66年作。ま だ前衛党神話が存在した時代の作品。結局は独裁化されたベトナムや、親族支配が続いたキューバ他、その後の前衛党のみじめな末路を知る者には、最初の感動 は無論ない。学園祭で上映された際に観て感銘を受けたらしい白髪薄毛世代を中心に、30人前後の入り。『戦艦ポチョムキン』と本作は、大学学園祭の定番映 画だった(『長距離ランナーの孤独』も)。同館、ラックのチラシは1度手にしたら戻さないでとの注意書き。いかにも以前から潔癖志向が強い館らしい対応。 新刊雑誌は積んであると下のを選びがちだが、チラシでも同じ事をする人が結構(コロナ以前からの傾向)。果たして効果は?(ねえだろうな)

 前・現首相が揃って顔出ししてる『月刊Hanada』。米国で言ったら大統領がKKK団の機関誌(あるの?)に、胸張って登場するようなモノ。早稲田く んだりの古本屋ならともかく、お世辞並べられりゃ相手構わずの、場末街娼並のハレンチ最高権力者たち(街娼さん御免。単なる比喩です)。政治献金面でも同 対応だろう。1日に307万の公金を遣いまくったゴロツキらしいが。『東京新聞』、今朝から”勝者なき都議選”の連載開始。既に題名が間違っている。自公 の明白な敗北(投票率から言っても)。国会、都庁を公金取材する、腰抜け記者クラブ幇間記者の臆病な下半身丸出し。共産党は偉い。自党は1議席増やしただ けなのに、協力して倍増させた恩知らずな立憲をまだ批判しない。結局は連合の番犬としての実態が更に流布。共産党が野党第一党になる日も近い。枝野の忘恩 ドカスは結果的にそう仕向けている。スガは自滅するが、枝野は心ある立憲議員が引きずり降ろさねば駄目。東京都民。藤山寛美真っ青な馬鹿祭り振り。大阪府 民と東西馬鹿比べ。都ファと維新が同じだと理解出来ない? 分かってて入れてるならより救い難い。賄賂政治家100人野放し。都ファ無免許運転議員も現行 犯逮捕されず。検察も検察も機能しない無法番外地国家。確かにニッポン凄~い!!(落とした財布が戻って来ます?)検察が犯罪組織以上の秩序破壊者だと知 り世界が驚愕!!

7月2日…原題通りらしいが、何が『ブックセラーズ』だよ。古本にまったく興味が無い連中が撮った凡作ドキュメントだが、『ニューヨーク古本屋繁盛記』に したらもっと当たったかも。昨日の「シネマテークたかさき」、6名の入りだったが途中でお姉さん1人脱落。気持ちは良~く分かる。愚作で汚れた眼は古典で 洗浄するのが一番。夕方、「新文芸坐」で『網走番外地 望郷篇』。過去何度観たかもう忘れたが、今回もすっかり健さんに”可愛がって”もらった(杉浦直樹 にも)。本作、安部徹も実にカッコいい。悪党だが嵐寛寿郎殺しでは自らドスを振るうし、殴り込んだ健さんにも堂々と立ち向かう(子分を盾にしない)。自ら は手を汚さないド卑怯な腐れ悪党、アベスガの類いとは大違い。字幕に梓英子の名前。ピンクから抜け出した直後か。でも役柄確認できず。待田京介の彼女が営 むスナックのホステスか? 高崎線で『ピンフォールドの試練』(イーヴリン・ウォー・白水社)読了。しけたポテトチップみたいな食感。訳担当の吉田健一 は、解説でサンザ苦労して誉めてるがな。再び『デーモンとの闘争』(ツヴァイク・みすず書房)に。『決定版 日本の喜劇人』(小林信彦・新潮社)に負けな い名調子(嘘もかなり動員らしい)。「東京堂書店」2階のコバノブ御大のミニ特設コーナー、ポップのイラストはどう見ても池田大作。ガンジー、キング、イ ケダ、コバノブ!!

7月1日…某日の老夫婦の会話。「言う事を聞くかどうか分からんけど、ウチの千代田区の2票(子供)は立憲か共産党へって頼むか?」「何言ってんのよ。立 憲なんて全然駄目。ホントあの枝野ってエラソーに!今回ゼッタイ共産党しかないわよ。一番ハッキリしてるじゃない」「そ…そうだな。2人にそう頼んどく よ」「枝野って山本太郎ソックリ!」(高崎駅西口の、「イオン」前での太郎演説会で買ったれいわのポスター、今は表向きで発送部屋の敷物に。裏切られた有 権者の執念を感じます)。上信線で『貧民の帝都』(塩見鮮一郎・河出文庫)読了。結構面白い。抽象的に政治や思想を語ると退屈だが(前回の彼の同文庫がそ うだった)、具体的な問題を論じた文章はいい。関根弘のストリート徘徊雑文を思い出す。関根の単行本未収録エッセイ集、どっか出してよ。
 

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